ひたちなか海浜鉄道
ひたちなか海浜鉄道株式会社(ひたちなかかいひんてつどう)は、茨城県ひたちなか市に本社を置く日本の鉄道事業者である。2008年に茨城交通の鉄道部門を新設分割して発足し、茨城交通から継承した湊線を経営している。ひたちなか市と茨城交通が出資する第三セクター企業である。
歴史
路線
車両
- 参照: ひたちなか海浜鉄道湊線#車両
運賃
大人旅客運賃(2008年4月1日時点)
- 普通旅客運賃 - 発着区間のキロ程(1km未満切り上げ)×基準賃率 最低運賃4キロ分相当額
- 定期旅客運賃 - 発着区間のキロ程(1km未満切り上げ)×基準賃率×60×0.65(35%引)
距離 km |
普通運賃 円 |
通勤定期運賃 円 |
通学定期運賃 円 |
---|---|---|---|
1 - 4 | 150 | 5850 | 4770 |
5 | 190 | 7410 | 6050 |
6 | 230 | 8970 | 8270 |
7 | 260 | 10140 | 9730 |
8 | 310 | 11930 | 11030 |
9 | 350 | 13520 | 12000 |
10 | 380 | 14710 | 13290 |
11 | 420 | 16300 | 14590 |
12 | 460 | 17890 | 14590 |
13 | 490 | 19080 | 14590 |
14 | 530 | 20670 | 14590 |
15 | 570 | 22260 | 14590 |
なお、一日乗車券として「湊線1日フリー切符」(大人900円、子供は半額)が発売されている。2014年3月まで利用は土・日・祝日に限っていたが、同年4月から平日含め毎日利用できるようになった[5]。
2018年7月8日から、指定難病患者の通院費負担を軽減し、社会参加のための路線利用を促進する事業として、難病患者の運賃を半額とする「難病患者運賃割引制度」を導入した[6]。対象は国から難病の特定医療費の助成を受けている患者だけでなく、特定医療費の受給が不認定とされた軽症者も含める。有人駅では乗車券を購入する際、「指定難病特定医療費受給者証」もしくは「不認定通知書(医療費の申請認定のない軽症者)」を窓口にて提示の上切符を購入する。または子ども料金の切符を購入し、改札の際に駅員へ証明書類を提示する。無人駅から乗車し列車内で精算する場合は、乗務員に証明書類を示し運賃を支払う[7]。
駅猫「おさむ」と「ミニさむ」
那珂湊駅には黒の野良猫(オス)が時折訪れ、駅員が餌をやるなど世話をしていたところ[8]、信号機器ボックスの下に住み着いてしまった。その後「おさむ」という名前が与えられ、駅のマスコットになっている。また、トラのメス猫もおり、こちらは「ミニさむ」と呼ばれている。
「おさむ」の名の由来はかつて『黒ネコのタンゴ』を歌ってヒットさせた皆川おさむの名前にちなむ[9]。現在はグラフィックデザイナーとして活動し、個展等も開いている皆川は、この「おさむ」のことを知り、自身が制作した黒猫のオブジェを寄贈した。このオブジェは那珂湊駅の窓口に飾られている。
脚注
- ↑ 万葉線の前は富山地方鉄道、加越能鉄道に勤務。
- ↑ “代行バスの運行について”. ひたちなか海浜鉄道 (2011年3月18日). . 2011閲覧.
- ↑ “銚子電気鉄道との姉妹鉄道提携について”. ひたちなか海浜鉄道 (2013年12月3日). . 2013閲覧.
- ↑ ひたちなか海浜鉄道:初の単年度黒字 ネモフィラ効果も『毎日新聞』ニュースサイト(2018年5月31日)2018年7月4日閲覧。
- ↑ ひたちなか海浜鉄道、フリー切符をリニューアル - レスポンス、2014年3月4日
- ↑ 難病患者運賃割引開始と記念出発式の開催について - ひたちなか海浜鉄道株式会社、2018年6月27日
- ↑ 【茨城】難病患者の負担を軽減 8日から割引導入 ひたちなか海浜鉄道 - 東京新聞、2018年7月6日
- ↑ “ひたちなか海浜鉄道那珂湊駅の人気ねこ「おさむ」グッズ続々登場”. マイナビニュース (2009年12月4日). . 2013閲覧.
- ↑ “千客招く黒猫おさむ 那珂湊駅(茨城県、ひたちなか海浜鉄道湊線)”. 朝日新聞デジタル (2012年4月10日). . 2013閲覧.