スピードミントン
スピードミントン(Speedminton、として日本で知られるようになったが、スピードミントンはドイツスピードミントン®社の登録商標である。 このスポーツの名前は2001年にスピードミントン/スピードバドミントンと改名されている。 その後国際スピードバドミントン協会は 2016年1月1日からクロスミントンと競技名、スポーツ名の名称を変更した。
このスポーツの一番の特色はネットが要らないので、どこででもできること。2人のプレーヤーが12.8メートルの距離を挟んでそれぞれ5.5 x 5.5 メートル四方のコートに向かい合わせに立つ。スピーダー®と呼ぶボールを相手コートに向けて打ち合う。1セットは16点までですべての得点をカウントする。先に2セットを取ったほうが勝ち。
歴史
スピードミントンは、バドミントンを屋外で行うためのバリエーションを試行していたベルリン在住のBill Brandesによって考案された。通常のバドミントンを屋外でプレーしようとするとバドミントンシャトルコックが軽いため風によってプレーに支障が出てしまうためである。
スピーダー®=スピードミントンシャトルボールはバドミントンとは 重さとデザインが違うためゲームのテンポも速い。
このニュースポーツに考案者が最初につけた名前はシャトルボール(shuttleball)であったが、2001年にスピードミントン/スピードバドミントンと改名されている。 その後国際スピードバドミントン協会は 2016年1月1日からクロスミントンと競技名、スポーツ名の名称を変更した。
2003年にはドイツ国内で競技人口が約6,000人にものぼった[1]。 ただし、ドイツでの競技人口は増えたが近隣諸国を含めた国外での普及度は低い。これは、Speedmintonが特許により独占されており、Speedmintonも登録商標登録されていて自由に使えないことが普及を妨げている。
2005年には最初のチャンピオンシップがベルリンで開催されている。 2011年からは2年ごとに世界選手権大会が開かれ、2015年の第3回大会には日本から10名の選手団がアジア圏から初参加した。
欧米を中心として約40カ国でプレーされており、日本では2005年から行われるようになった[2]。
スピードミントン®株式会社は2006年に設立された。 それから5年後の2011年、全世界をカバーする国際組織ISBOが設立され、 29カ国から373人の選手が参加し、第一回世界大会が開催された。 2013年には第二回世界大会が開催され、2014年にはヨーロッパ選手権大会がポーランドワルシャワで行われました(7月24日〜26日)。 日本からは2名の選手がアジアから初めてゲスト参加し、 ドイツチャンピオンチームと親善試合を行った。 2015年の第3回大会には日本から10名の選手団がアジア圏では初参加した。 隔年で、地域大会と世界大会が交互に行われる。スピードミントン®ジャパンは2020年のアジア選手権東京大会・2021年世界選手権東京大会開催を目指している。
2014年7月から日本正規代理店スピードミントン®ジャパンが営業を開始。 日本でのスピードミントン®の普及を目標に用具の販売と、活動の支援をしている。
コート・用具
コートはサイドにある5.5m(18 ft = 5.4865 m)四方の正方形のエリア(以下スクエアと称す)二つからなる。スクエア間の最短部の距離は12.8m(42 ft = 12.8018 m)で、テニスコートを縦に半分にした広さでプレーできる。コートは場所を選ばず、芝生、砂浜、雪上ありとあらゆる場所でプレーされる。
ラケットはスピードミントン専用のものを使う。ラケットのデザインはバドミントンのものとは大きく異なる。ラケットボールのラケットやテニスの変形デカラケ(wilsonの杓文字型ラケット)に似ている。スカッシュのラケットより柄がかなり短い。シャトルボールはバドミントンのものより重くデザインも違う。スピーダー(Speeder)と呼ばれるもの。倍近い9グラムの重さで頭の部分がゴルフボールのようにディンプル加工されており、最高で時速280キロ以上ものスピードが出る。スピードミントン®社のイベントではスピードチェックという機械で速度を図るゲームも可能。
この写真の商品は非常に古く、現在販売されていない。 日本でのスピードミントン®社製品の販売は、正規代理店より2014年9月半ばから開始。
ルール
ゲームの目的は相手側のスクエアにスピーダー(Speeder)を直接打ち入れることである。
- サーブを失敗した時
- スピーダー(Speeder)が相手のスクエアに届かなかった時
- コートに着いてから打ち返した時
- 二度打ちした時
- スピーダー(Speeder)が体に当たった時
以上の場合は、相手の得点となる。
ゲームはどちらかが16点を取れば1セットとなる。ただし15点もしくはそれ以上のスコアで同点となった時は2ポイント差がつくまで延長して行う。5セット制でどちらかが3セット取れば勝ちである。1セットごとにサイドを交代する。
サーブはアンダーハンドで行い3点入るごとに交代する。ただし、スコア15対15以上になった時は交互に行う
バリエーション
- ダブルス : ダブルスもシングルスコートの中に2人ずつ入って行う
- スピーダー®Speeder : スピードミントンより重量のあるシャットルコックを用いて、さらに速くしたもの。
- ブラックミントン: 蛍光材を使った用具で夜にプレーするスピードミントン。