山梨県立科学館
山梨県立科学館(やまなしけんりつかがくかん)は、山梨県甲府市にある県立の科学館。
Contents
概要
以前は甲府城(舞鶴城)の敷地内にあったが建物の老朽化と甲府城の復元工事が行なわれることになったため、1998年に山梨県立愛宕山こどもの国へ移転した。
館内はプラネタリウムや大型の天体望遠鏡、各種展示室や実験・工作室などを兼ね備えている。また、これらの設備を使用した観望会や展示会なども行なわれている。
主な施設
スペースシアター
2010年3月にリニューアルし、光学式プラネタリウム・メガスターIIA「Kaisei」、デジタルプラネタリウム・ステラドームプロ、スペースエンジン・ユニビューを連動させたプレアデスシステムを全国で初めて導入した。定員は160名[1]。 1回の投影時間は約45分。前半(約20分)は、職員による「星空解説」、後半はプラネタリム番組となる。第2回(土日祝)はドーム映像(全天周の映画)のみとなる。 平日のプラネタリウムは第4回、第5回の時間に投影を行い、第1回~第3回の時間は学習利用(予約制)の投影を行っている。土日祝日は第1回から第5回まで全て違うプラネタリウム番組またはドーム映像で構成される。
※イベントや特別投影の都合でスケジュールが変更されることがある。
従来は、五藤光学研究所製の一球式プラネタリウム(GSS-HERIOS)とアストロビジョンを備えたシステムだった。
展示室
人間をめぐる旅を基本にサイエンスプレイ、自然、生命、科学技術、地球、宇宙をテーマに、歴史的科学者10人の研究室をめぐり、展示装置、映像、コンピューターなどで体験しながら、科学を身近なものとして再確認することができる。各種資料やフーコーの振り子など実際に体験できる設備がある。
マルチメディアコーナー
「ロボットトビーの不思議な大冒険~森の復活編~」を土日・祝日・長期休み期間のみ開催。原則2人1組になってロボットの動きをパソコンでプログラムしてミッションをクリアしていく。ロボットは教育用レゴマインドストームNXTを使ってロボットが作られており、常設展示はここしかしていない。
あそびの部屋
幼児と保護者が安全に快適に過ごせるように靴を脱いで遊べる幼児コーナーと、幼児から参加できるクラフトコーナーがある。また、年間を通じて子育て支援事業も展開している。また授乳室には2つカーテンで仕切られている空間があり、母親は安心して授乳することができる。また、熱湯の出る水道もあるのでミルクを作ることができる。その他、オムツ替えコーナーやベビーキーパー付きトイレ、幼児用トイレ、背丈の低い子供用の手洗い場もある。
※クラフトへの参加には、入館料とは別に材料費が必要。
天体観測室
直径6mの観測ドームの中に20cmクーデ式望遠鏡をはじめ20cmカセグレン式望遠鏡や10cm屈折式望遠鏡など多くの望遠鏡が備えられている。また、観測室の前には展望テラスがあり、そこから甲府盆地を一望することができる。
サイエンスショーブース
科学をより楽しんでもらうためにサイエンスショーブースが用意されている。身近にある物の知られていない科学から、触れることの少ない科学現象まで様々な物をショーという形で体験できる。入館料のみで観覧できる。時間は約25分。座席は38席あり、立ち見でも観覧可能。ショーの内容は、当日サイエンスショーブースに掲示される。平日は第2回、第3回の時間に行っている。土日祝日は第1回から第4回までで構成される。
実験・工作室
各種実験やものづくりの体験学習を行なうことができる。
※入館料とは別に材料費等が必要。
多目的ホール
主に夏休み期間中などの特別企画展(期間限定・別料金の場合あり)の会場になる。
ミュージアムショップ
ミュージアムショップでは、科学館での楽しい思い出を商品に託して持ち帰っていただけるように、様々な商品を取りそろえている。 宇宙雑貨や実験グッズ、プラネタリウムに関連した書籍など、見ているだけでもワクワクする商品がいっぱいある。 なかでも科学館マスコットキャラクター「カガクスキー」のオリジナル商品や、期間限定の特別企画展に関連した商品が人気。
レストラン
ショップの奥には、軽食レストランがある。 昼食や軽食のほか、ソフトクリームやジュースも取り揃えている。ただし、食べ物の持ち込みは不可。
※持ち込みの場合は展示室奥の中庭テラスを利用できる。
展望テラス
科学館の南側にあるテラス。甲府盆地を一望することができ、晴れている日には富士山も見られる。
円形ひろば
科学館メインエントランスを出たところにある、広場。広場の中には、科学に関する遊具が設置してある。
概要
- 開館時間 : 9時30分~17時00分(入館は16時30分まで)
- ※夏休み期間(7月16日~8月31日)は9時30分~18時00分まで(入館は17時30分まで)
- 休館日 : 毎週月曜日(祝日の場合、および夏休み期間を除く)、休日の翌日、年末年始(12月29日~1月3日)、臨時休館日(プラネタリウムの機械の調整のためプラネタリムのみ休みの場合あり)
料金
- 入館料 一般・大学生:510円、小・中・高校生:210円、未就学児:無料
- スペーシシアター観覧料 一般・大学生:310円、3歳以上~高校生:120円、3歳未満:無料
- 年間パスポート(1年間) 一般・大学生:5,150円、小・中・高校生:2,060円
- ※団体(20名以上)の入館料は、一般・大学生:420円、小・中・高校生:170円。
- ※65歳以上の人(年齢確認ができるものを持参する必要がある)、障害者手帳も持っている人及び介助者1名は、入館料が無料となる。
- ※土曜日は高校生以下が入館無料、11月20日(県民の日)は無料開放。
交通アクセス
- 甲府駅北口より徒歩30分(遊歩道を使い、愛宕山を登るルート)
- 金手駅より徒歩25分(愛宕山の尾根・住宅街を登るルート)
- 土日祝日は甲府駅北口より科学館行き路線バス(山梨交通)を運行(片道/大人210円・子供110円)。
- ・運行日/土・日・祝日・夏休み期間
- ・乗り場/JR甲府駅北口2番線
- ・甲府駅北口発/9時00分~17時00分の13時をのぞく1時間ごと
- ・科学館発/9時30分~17時30分の13時30分をのぞく1時間ごと
- ※科学館行き路線バスを利用した場合、入館料とスペースシアター観覧料が団体料金となる(バス内で配布される乗車証明証が必要)。ただし、セット券は割引対象外となる。
- 中央自動車道甲府昭和インターチェンジより車15分
出典
- ↑ “2010年3月20日(土)スペースシアター リニューアルオープン”. 2011年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2010閲覧.