堺泉酒造
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堺泉酒造有限会社(さかいいずみしゅぞう)は、大阪府堺市堺区甲斐町西に本社を置く酒造メーカー。2014年12月22日に酒造免許を取得。同市での地酒の酒造は44年ぶりとなる[1]。
沿革
かつて大阪府堺市は酒の銘醸地であり、明治時代には100軒近くの酒造所があったが、水や土地の不足、大阪大空襲の影響などにより衰退。1971年(昭和46年)に最後の蔵元が灘の業者と合併し、以後酒造は途絶えていた[2]。
同市では酒造会社の元社長などを中心に酒造を復活させようとする動きがあったが、酒類免許の所得は安定して大量生産できる業者に限られていた事から、灘の酒造会社の協力を得て、酒類販売免許を取得[3]。2014年12月、堺泉酒造を設立[1][4]。2015年に料亭の跡地を利用して、醸造所を新設し、同市出身の茶人にちなんだ銘柄「千利休」を生産開始した[5]。
2017年からは、常温でも保管・流通できて販路を全国へ広げやすい火入れ酒を主力に、生酒を季節限定商品とする戦略をとっている[6]。
主な商品
- 千利休 純米吟醸 山田錦
- 千利休 純米吟醸 山田錦 にごり酒
- 千利休 特別純米 山田錦
- 千利休 特別純米 山田錦 生酒
- 千利休 有機米 あまざけ 150g(伊藤忠食品との共同開発)[7]
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 「堺泉酒造、日本酒の生産能力10倍に 堺の本社を移転・新築」.『日本経済新聞(近畿B)』.2016年10月22日付朝刊、10面。
- ↑ “堺の酒造り、半世紀ぶり復活 新たな蔵お披露目 今月にも新酒出荷”. 産経WEST: p. 2. (2016年11月11日) . 2017閲覧.
- ↑ “堺に「酒蔵」が44年ぶりに復活...ゼロからの再起実る”. Jタウンネット 大阪府. (2015年4月18日) . 2017閲覧.
- ↑ 4.0 4.1 “酒処、堺の復活を 堺泉酒造が新築移転”. 食品新聞社. (2016年10月26日) . 2017閲覧.
- ↑ 「堺、昔は酒所、40年ぶり酒造復活、純米吟醸「千利休」発売へ。」.『日本経済新聞(近畿B)』.2015年3月14日付朝刊、10面。
- ↑ 堺泉酒造、「火入れ」を主力に 常温で流通しやすく『日刊工業新聞』2017年6月29日(中小企業・地域経済面)
- ↑ 「地方のこだわり品4割増、伊藤忠食品、取り扱い1万1500品に、売り場作り提案も。」.『日経MJ』.2016年11月7日付朝刊、15面。