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{{出典の明記|date=2015年1月28日 (水) 13:40 (UTC)}} {{基礎情報 君主 |人名 =アブドゥッラー |各国語表記 ={{Rtl-lang|ar|عبد الله}} |君主号 =[[サウジアラビアの国王一覧|サウジアラビア国王]] |画像 =Obama meets King Abdullah July 2014.jpg |画像サイズ = |画像説明 =[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[バラク・オバマ]][[アメリカ合衆国大統領|大統領]]とアブドゥッラー（2014年撮影） |在位 =[[2005年]][[8月1日]] - [[2015年]][[1月23日]] |戴冠日 = |別号 = |全名 ={{Rtl-lang|ar|عبد الله بن عبد العزيز آل سعود}}<br />アブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ・アール=サウード |出生日 ={{生年月日と年齢|1924|8|1|no}} |生地 =[[ファイル:Flag of Nejd (1921).svg|border|25x20px]] [[ナジュド・スルタン国]]、[[リヤド]] |死亡日 ={{死亡年月日と没年齢|1924|8|1|2015|1|23}} |没地 ={{SAU}}、[[リヤド]] |埋葬日 = |埋葬地 = |継承者 = |継承形式 = |配偶者1 =[[:ar:حصة بنت عبد الله بن عبد الرحمن آل سعود|ハサ・ビント・アブドゥッラー・ビン・アブドゥッラフマーン・アール=サウード]] |配偶者2 =[[:ar:حصة بنت طراد الشعلان|ハサ・ビント・トラード・アッ＝シャアラーン]] |子女 ={{Collapsible list|title = 一覧参照|[[:en:Khaled bin Abdullah|ハーリド]]<br />[[:en:Mutaib bin Abdullah|ムタイブ]]<br />[[:en:Abdul Aziz bin Abdullah|アブドゥルアズィーズ]]<br />[[:en:Faisal bin Abdullah|ファイサル]]<br />[[:ar:مشعل بن عبد الله بن عبد العزيز آل سعود|マシャアル]]<br />[[:ar:تركي بن عبد الله بن عبد العزيز آل سعود|トゥルキー]]<br />[[:ar:محمد بن عبد الله بن عبد العزيز آل سعود|ムハンマド]]}} |王家 =[[サウード家]] |王朝 = |王室歌 = |父親 =[[アブドゥルアズィーズ・イブン・サウード|イブン・サウード]] |母親 ={{仮リンク|ファハダ・ビント・アル＝アースィー・アッ＝シュライム|en|Fahda bint Asi Al Shuraim}} |宗教 =[[イスラム教]][[ワッハーブ派]] |サイン = }} '''アブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ・アール＝サウード'''（{{Rtl翻字併記|ar|'''عبد الله بن عبد العزيز آل سعود'''|'''Abdullah bin Abdulaziz Al Saud'''}}、[[1924年]][[4月1日]] - [[2015年]][[1月23日]]<ref>{{Cite news | url = http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKBN0KV2T7.html| title = サウジアラビアのアブドラ国王が死去、サルマン皇太子が即位|work = 朝日新聞デジタル| publisher = [[朝日新聞]] |date = 2015-01-23| accessdate = 2015-01-24}}</ref>）は、第6代[[サウジアラビア]][[サウジアラビアの国王一覧|国王]]（[[2005年]][[8月1日]] - [[2015年]][[1月23日]]）。初代国王[[アブドゥルアズィーズ・イブン・サウード|イブン・サウード]]の37人の息子の一人で、第5代国王[[ファハド・ビン＝アブドゥルアズィーズ|ファハド]]の異母弟。日本では「'''アブドラ国王'''」と表記されることが多い。[[ワッハーブ派]][[イマーム]]としては'''アブドゥッラー3世'''と呼ばれる。 サウジアラビアで発行されている5種類の[[サウジアラビア・リヤル|リヤール]]紙幣に肖像が使用されている。 == 経歴 == アブドゥッラーは、イブン・サウードの第8夫人{{仮リンク|ファハダ・ビント・アル＝アースィー・アッ＝シュライム|en|Fahda bint Asi Al Shuraim}}（{{仮リンク|シャンマル|en|Shammar|label=シャンマル族}}の出身）の子として[[リヤド]]で生まれた。ファハダは以前、{{仮リンク|ラシード家|en|Al Rashid}}の第10代当主で、[[1920年]]に殺害されたサウード（{{lang|en|Saud bin ʿAbdulazīz}}）と結婚していたことがある。アブドゥッラーは、サウード家のために設けられた学校で宗教上の権威者と知識人から前半生の教育を受けた。 [[1963年]]に[[サウジアラビア国家警備隊|国家警備隊]]司令官に就任し、[[1975年]]に第3代国王[[ファイサル (サウジアラビア王)|ファイサル]]が暗殺され第4代国王[[ハーリド・ビン・アブドゥルアズィーズ|ハーリド]]が即位すると、国家警備隊司令官と兼任する形で第二副首相に任命された。[[1982年]]6月に第4代国王ハーリドが死去し第5代国王ファハドが即位すると、[[皇太子]]兼副首相に昇格、国家警備隊司令官の地位にも留任した。第5代国王ファハドが[[1995年]]に[[脳卒中]]で倒れて以来、皇太子の地位にあったアブドゥッラーは事実上の[[摂政]]として国政の実権を握ってきた。 [[2005年]]8月1日、第5代国王ファハドが死去し第6代国王に即位した。[[首相]]を兼任し国家警備隊司令官の地位にも留任した。[[2008年]]に[[キング・ファイサル国際賞]]イスラーム奉仕部門を受賞した。[[2010年]]11月17日、37年以上務めていた国家警備隊司令官の座を息子のムタイブ・ビン・アブドゥッラー王子に譲った。 [[2015年]]1月23日死去。5人の妻を持ち、7人の息子と15人の娘がいた。王位は弟の[[サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ]]王太子が継承。 == 内政と外交姿勢 == アブドゥッラーは映画館の解禁や女性の登用などサウジアラビアの近代化に努力しており、サウジアラビア初の高層ビルである[[アブラージュ・アル・ベイト・タワーズ]]はアブドゥルアズィーズ王寄贈事業の一環として建設された。一方、サウジアラビアの王室は世界中の[[マドラサ]]<!--イスラム諸学を教える高等教育機関-->に出資しており、サウジアラビアは[[アフガニスタン]]の[[ターリバーン]]の、主要な支援者でもあった。[[2001年]][[9月11日]]の[[アメリカ同時多発テロ事件]]のあと、サウジアラビアと[[アラブ首長国連邦]]はターリバーン政権の承認を取り下げた。 [[2002年]]にはいわゆる[[:en:Arab Peace Inisiative|アラブ和平イニシアティブ]]を提唱した。これは当時サウジアラビアが[[イスラエル]]に対する、和平の最初の試みであると受け止められた。この計画はイスラエルに対し、[[パレスチナ自治政府]]に占領地区のほとんど全部を返還し、パレスチナ自治政府を[[国家の承認|承認]]するよう呼びかけたものであった。それと引き換えに、アブドゥッラーは前例の無い譲歩を申し出た。これには、アラブとイスラエルの衝突を終わらせイスラエルと和平条約を結ぶことや、イスラエル国を承認すること（1947年に国連による分割案が国連総会で承認されているにもかかわらず）、およびアラブとイスラエル間の国交正常化の成立といったものが掲げられた。これは先代のファハド国王が提案し、イスラエルの生存権を事実上黙認<ref>[http://www.nytimes.com/1982/09/11/world/fez-plan-called-victory-for-the-arab-moderates.html FEZ PLAN CALLED VICTORY FOR THE ARAB MODERATES - NYTimes.com]</ref>した[[フェズ憲章]]を踏襲したものとされる。この計画は、フェズ憲章と同じように[[アラブ連盟]]の首脳会議が全会一致で可決し、[[イスラム諸国会議機構]]全加盟国の支持も受け<ref>http://theelders.org/article/qa-arab-peace-initiative</ref>、当時のイスラエル国防大臣だった[[:en:Binyamin Ben-Eliezer|ベンヤミン・ベン・エリエゼル]]も「[[シオニズム]]運動史上最大の成果」<ref>2008年10月30日付al-Quds al-Arabi紙</ref>と歓迎したものの、具体的な交渉で頓挫した。[[2007年]]の[[リヤド]]で開かれたアラブ連盟首脳会議でもイニシアチブが再確認され、[[ヤセル・アラファト]]の後を継いだ[[マフムード・アッバース]]も「[[ヌアクショット]]から[[インドネシア]]まで全アラブ・イスラム諸国がイスラエルと平和を築く」としてイニシアチブの受け入れの要求をイスラエルの各主要新聞で大々的に宣伝した<ref>Arab peace plan ads in Israeli papers. The Brunei Times. November 21, 2008.</ref><ref>Breathing New Life Into the Arab Peace Initiative. By Yossi Alpher. The Council for Peace and Security. November 24, 2008.</ref>。一方、[[ガザ政府]]の[[ハマース]]はイスラエルの承認になることからイニシアチブに否定的であり<ref>Haneya Reiterates Hamas Rejection to Arab Peace Initiative. Xinhua News Agency. October 9, 2006.</ref>、拒否する姿勢を示した<ref>Issacharoff, Avi (March 29, 2007). "Arab states unanimously approve Saudi peace initiative". Haaretz.</ref>。 [[アラブの春]]に際しては、[[シリアの友人たち]]の一員として[[シリア騒乱]]に介入し、[[2011年バーレーン騒乱]]では[[湾岸協力会議]]の盟主として軍をおくった。安全保障面では[[バンダル・ビン・スルターン]]を側近として重用していた。 == 信仰 == 敬虔なムスリムで、[[サラフィー主義]]に従っている。サウジアラビアの宗教権威の指導者と毎週会合し、助言と指導を仰いでいると言われている{{誰2|date=2013年11月}}。 == 慈善活動 == [[2005年]][[1月3日]]に、[[リヤド]]のアブドゥルアズィーズ国王医療センターで執刀された2人の[[ポーランド人]]の[[結合双生児]]の手術費用を負担した。アブドゥッラーはこの双子のことを[[インターネット]]で情報を知った医師{{誰|date=2013年11月}}から知らされたのだという。14ヶ月児のダリアとオルガは15時間にわたる[[外科手術]]の後、無事分離された。 == アメリカ合衆国との関係 == アメリカ合衆国を何度も訪れている。 * [[1976年]][[10月]]、[[リヤド]]で高い地位に就く準備をしているとき、アメリカ合衆国へ赴き当時の大統領[[ジェラルド・R・フォード|ジェラルド・フォード]]に面会している。 * [[1987年]][[10月]]にもアメリカ合衆国へ赴き、当時の副大統領[[ジョージ・H・W・ブッシュ]]に会っている。 * [[1998年]][[9月]]にはアメリカ合衆国を公式訪問し、[[ワシントンD.C.]]で当時の大統領[[ビル・クリントン]]と会談した。 * [[2000年]][[9月]]には[[ニューヨーク]]の[[国際連合|国連]]でのミレニアム祝賀会に出席した。 ** また当時の大統領[[ジョージ・ウォーカー・ブッシュ|ジョージ・W・ブッシュ]]を含むブッシュ一家がアブドゥッラーを（アメリカ合衆国とブッシュ一家の両方の）親友とみなしているといわれている{{誰2|date=2013年11月}}。 == テロリズムに対する姿勢 == [[2001年|2003年]][[9月11日]]、アメリカ同時多発テロ2周年のとき、当時王太子だったアブドゥッラーはアメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュ宛に書簡を送っている。その書簡の末尾は次の通りである<ref>{{cite web|title=Crown Prince sends message to America|url=http://www.saudiembassy.net/archive/2002/press/page18.aspx|work=Saudi Embassy|accessdate=2014-09-15|location=Jeddah|format=Press release|date=10 September 2002}}</ref>。 {{Quotation|<blockquote> 全能の神は、その英知で、このような災難が起こることを許すことにより、信仰を試されました。しかし、慈悲深い神はまた、私たちがこのような悲劇を素晴らしい業績に変えることができるように、そして人類の衰退の危機を前進の機会へと変えることができるように、信仰によってもたらされた意思と決断を下されました。私はただ、新たなる世界が、あなたの協力とリーダーシップと共に、世界貿易センタービルの瓦礫から現れることを願うばかりです。世界は、自由、平和、繁栄、および調和といった美徳に祝福されています。 </blockquote><!--''注：[[:en:Abdullah of Saudi Arabia#On terrorism|英語版の文章]]から翻訳。''--> }} == 脚注 == {{commons&cat|Abdullah of Saudi Arabia|Abdullah of Saudi Arabia}} <references /> {{サウジアラビア国王|第6代}} {{Normdaten}} {{DEFAULTSORT:あふとうつら ひん あふとうるあすいす}} [[Category:サウジアラビアの国王]] [[Category:金羊毛騎士団員]] [[Category:バス勲章]] [[Category:湾岸戦争の人物]] [[Category:サウジアラビアの紙幣の人物]] [[Category:リヤド出身の人物]] [[Category:1924年生]] [[Category:2015年没]]

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