「ソウル特別市」の版間の差分

提供: miniwiki
移動先:案内検索
ja>フォートリー
 
 
(同じ利用者による、間の5版が非表示)
1行目: 1行目:
<!--{{redirect|ソウル|その他の用法|ソール}}-->
+
[[File:Seoul montage.PNG|left|サムネイル]]
 
{{韓国の地方行政区ステータス|
 
{{韓国の地方行政区ステータス|
|画像= [[File:Seoul montage.PNG|250px]]
+
|画像=  
|画像の解説=上から: [[崇礼門]]、[[汝矣島]]のビル群、[[Nソウルタワー]]、[[明洞聖堂]]、[[勤政殿]]、三一橋から眺める[[清渓川]]とビル群
+
|画像の解説=
 
|位置画像=[[File:South Korea-Seoul.svg|250px|ソウル特別市の位置]]
 
|位置画像=[[File:South Korea-Seoul.svg|250px|ソウル特別市の位置]]
 
|地図画像=[[File:Map Seoul-teukbyeolsi ja.png|250px|ソウル特別市の地図]]
 
|地図画像=[[File:Map Seoul-teukbyeolsi ja.png|250px|ソウル特別市の地図]]
27行目: 27行目:
 
|URL=https://web.archive.org/web/20101230201259/http://www.seoul.go.kr/
 
|URL=https://web.archive.org/web/20101230201259/http://www.seoul.go.kr/
 
}}
 
}}
{{Infobox Settlement
 
|official_name = ソウルの自治体章
 
|image_flag = Flag of Seoul.png
 
|image_seal = Seal of Seoul.svg
 
}}
 
'''ソウル特別市'''(ソウルとくべつし、{{llang|言語記事名=朝鮮語|表示言語名=韓国語|ko|서울특별시}}、[[朝鮮における漢字|漢字]]: {{lang|ko|서울特別市}} <sup>{{Audio|ko-Seoul.ogg|発音}}</sup>、英語:Seoul、Seoul Special Metropolitan City )、通称'''ソウル'''は、[[大韓民国]]の[[首都]]。かつての[[朝鮮王朝]]の首都「[[漢城府]]」である。[[日本統治時代の朝鮮]]では漢ではなく'''京'''を使い「[[京城府]]」と呼ばれた。
 
 
== 概要 ==
 
もとは[[京畿道]]に属したが、[[1946年]]に分離し「特別市」となる。韓国にはソウル特別市のほか、[[世宗特別自治市]]と6つの[[広域市]]が存在し、[[日本]]の[[政令指定都市]]に相当するといえるが、特別市・特別自治市・広域市とも[[道 (行政区画)|行政道]]には所属せず、道と同等の自治体として運営されている。
 
 
[[朝鮮王朝]]500年の王都で、[[四神相応]]の思想によって建てられた。「ソウル」とは[[朝鮮語]]で「都、首都」を意味し、語源については[[新羅語]]で首都を意味する「徐羅伐(ソラボル、{{lang|ko|서라벌}})」が由来という説が有力である。なお「ソウル」は、[[漢字]]表記(漢城・漢陽・京城・京都など)の変遷に関わらず、[[朝鮮民族]]はこの地を「ソウル」と呼んできたとも言われている。朝鮮王朝時代までは漢字で「京都」などと書いて[[朝鮮語]]で「ソウル」と読んでいたが、現代の韓国語では漢字の訓読が廃止されているため[[ハングル]]のみで表記する(後述の「ソウルの中国語表記」も参照)。
 
 
ソウルの人口は韓国の経済発展に伴って急増を続け、[[1975年]]の680万人から[[1990年]]には1061万人にまで到達した。しかし翌年の1092万人をピークにその後は減少傾向が続いている。これは[[ドーナツ化現象]]が進んだためと見られ、日本の[[東京]]が高度経済成長に伴って急速に拡大し、その後都心部の人口が減少していったことと状況が極めて良く似ていた。しかし地価の高騰や少子化・高齢化、雇用の悪化から、近隣の[[仁川広域市|仁川市]]や[[京畿道]]を含めたソウル都市圏そのものも既に人口減少に転じている<ref>[http://www.chosunonline.com/svc/auth/index_login.html?contid=2012013101123&code=news 首都圏人口が純流出に転換 (朝鮮日報。2012年1月31日)]</ref>。それでもなおソウル都市圏には韓国全国民のおよそ半分が在住し、日本同様に一極集中的な傾向が強い。[[2016年]]時点での近郊都市を含めた[[都市圏人口]]は約2350万人であり、世界屈指の規模の[[メガシティ|大都市圏]]を形成している<ref>[http://www.demographia.com/db-worldua.pdf 世界の都市圏人口の順位(2016年4月更新)] Demographia 2016年10月29日閲覧。</ref>。
 
 
アメリカの[[シンクタンク]]が[[2017年]]に発表した総合的な[[世界都市]]ランキングにおいて、世界7位の[[都市]]と評価された<ref>[http://www.joneslanglasalle.co.jp/japan/ja-jp/Documents/New%20Release/20171023-JLL-DecodingCityPerformance.pdf JLL、世界の都市比較インデックスを分析「都市パフォーマンスの解読」を発表] JLL 2017年10月26日閲覧。</ref>。また、[[日本]]の民間[[研究所]]が[[2017年]]に発表した「[[世界都市|世界の都市総合力ランキング]]」では、世界6位と評価された<ref>[http://www.mori-m-foundation.or.jp/ius/gpci/ 世界の都市総合力ランキング(GPCI) 2017] 森記念財団都市戦略研究所 2017年10月26日閲覧。</ref>。
 
 
== 歴史上の名称 ==
 
=== 漢陽・漢城 ===
 
「漢陽(ハニャン)」は[[新羅]]の時代から使われた地名で、「陽」が[[川]]の北側を意味することから「漢水([[漢江]])の北側の土地」の意味で命名された。その後、[[高麗]]初期に「楊州」と改められ、[[文宗 (高麗王)|文宗]]の治世に副首都としての意味を込めた「'''南京'''」とされ、国王の代理である「留守」が設置された。[[忠烈王]]の治世の[[1308年]]には「漢陽(漢陽府)」の名称に復帰したが、[[朝鮮王朝|朝鮮]]建国後の[[1395年]]「[[漢城府]](ハンソン)」に改称された。朝鮮王朝の首都になったため「みやこ」の意味を持っている「ソウル」と呼ばれ、漢陽などの漢字表記は朝鮮語の訓の当て字になってそれらをソウルと読んでいたが、現代の韓国語では漢字の音読以外はほとんど[[ハングル]]だけで表記しており、漢字表記も使われなくなった。
 
 
ちなみに、[[中華人民共和国|中国]]、[[台湾]]などの[[中華圏|中国語圏]]では「ソウル」に相当する漢字表記がなかったこともあり、長らくソウルのことを「漢城」と呼んでおり、[[仁川国際空港]]近辺などの韓国の[[道路標識|道路交通標識]]にもハングルと併記で「漢城」と表記されていた。なお、新表記の「首爾(ショウアル)」(後述)が制定されたことに伴い、徐々に状況は変化している。
 
 
=== 京城 ===
 
「[[京城府|京城]]」(日本語読みで「けいじょう」 〈[[字音仮名遣]]では「けいじやう」〉、朝鮮語読みで「キョンソン」)は、[[日本統治時代の朝鮮|日本統治時代]]([[1910年]] - [[1945年]])に使われた名称である。韓国併合前から使われたソウルを指す名称の一つ(併合以前の韓国側史料の中にも数多く見受けられる)。1910年(明治43年)[[10月1日]]に公布・施行された朝鮮総督府令第7号(地方官官制第十七条ニ依リ府及郡ノ名称及管轄区域左ノ通定ム)に基づいてそれまでの「漢城府」から「京城府」となった<ref>『朝鮮総督府官報』第29号p. 14(明治43年10月1日)</ref>(「府」は日本[[内地]]〈本土〉でいうところの「市」に相当)。実際には1945年以降も数年間使われており、また現在においても[[京釜線]]の「京」や、[[京紡]](旧京城紡織)といった企業名等にその名残がみられる。
 
 
=== ソウルの中国語表記 ===
 
現在、中国語圏ではソウルを「'''首爾''' / '''首尓'''<!--←は日本漢字による代替表記用なのでlangで囲わない-->('''{{lang|zh-hant|首爾}}''' / '''{{lang|zh-hans|首尔}}''')」({{ピン音|Shŏuĕr}}、[[広東語]]:Sau2yi5)と呼称・表記している。
 
 
中国語圏で「ソウル」は、長らく[[朝鮮王朝]]時代の「漢城({{lang|zh-hant|漢城}} / {{lang|zh-hans|汉城}} {{ピン音|Hànchéng}})」の名で呼ばれていたが、[[2005年]][[1月19日]]、[[李明博]]ソウル特別市長は、記者会見で「ソウル」の中国語表記を「首爾 / 首尓<!--括弧外は日本漢字による代替表記用なのでlangで囲わない-->({{lang|zh-hant|首爾}} / {{lang|zh-hans|首尔}})」とすることを発表した<!-- broken link<ref>[http://english.seoul.go.kr/today/news/newsclip/1216784_3675.html South Korea capital city wants new name in Chinese]</ref> --><ref>[http://news.naver.com/vod/vod.nhn?office_id=052&article_id=0000064684&section_id=001 李明博ソウル特別市長の会見を含むニュース {{lang|ko|'한성'을 '서우얼'로 변경}}]</ref><ref>[http://j.peopledaily.com.cn/2005/01/21/jp20050121_47008.html 「ソウル」の中国語表記、「漢城」から「首爾」へ]</ref>。 これを受けて、[[台湾]]と[[香港]]の報道機関は表記を「{{lang|zh-hant|首爾}}」に改めた。[[中華人民共和国|中国]]でも、[[2005年]]中頃から[[中国青年報]]などの報道機関や[[中国南方航空]]などの航空会社で「{{lang|zh-hans|汉城}}」から「{{lang|zh-hans|首尔}}」へと表記を改め始め、10月には中国政府も「{{lang|zh-hans|首尔}}」表記への変更を行った<ref>[http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=104&oid=022&aid=0000126138 {{lang|ko|서울표기 ''首爾''로…중국, 곧 정식 사용키로}}]</ref>。
 
 
なお、まれに朝鮮語の漢字と組み合わせて使われる例もあるが(例:[[韓国鉄道公社|KORAIL]]の案内における「首尔驛」など)、あくまでもソウルの漢字表記は中国語圏用のものであり、朝鮮語としての表記ではない。朝鮮語としての「ソウル」の表記はこれまでどおりハングルのみの「{{lang|ko|서울}}」である。
 
 
== 歴史 ==
 
: ''主要記事:[[:en:History of Seoul|History of Seoul]], [[:ko:서울특별시의 역사|서울특별시의 역사]]''
 
[[ファイル:Gyeongbokgung-GeunJeongJeon.jpg|thumb|left|[[景福宮]]]]
 
 
古くは[[百済]]の都・漢城が置かれており、隣接する[[河南市]]にある[[遺跡]]からは多くの遺物が出土している。[[西暦]]475年[[高句麗]]軍によって陥落すると、百済は熊津([[公州市|公州]])に遷都し、統一[[新羅]]時代には漢山州と呼ばれ、757年には漢州の[[漢陽郡]]に改められた([[中原京]]が小京として漢州の下に設けられた)。[[高麗]]時代には市域の北部は[[楊州市|楊州]]、南部は[[広州市 (韓国)|広州]]と呼ばれ、1067年には三小京のひとつである南京が置かれた。1392年高麗の将軍・[[李成桂]]が威化島回軍によって政権を奪取し、1394年には開京(現在の[[開城]])から漢陽遷都を決行した。翌1395年に漢陽府は[[漢城府]]に改称され、これ以後、漢城(ソウル)は500年に渡って[[朝鮮王朝]]の都となる。1894年から97年にかけて朝鮮を4度訪問した[[イザベラ・バード]]は著書『[[朝鮮紀行]]』に「ソウルの種々」という一章をもうけ、当時のソウルの様子を活写した。[[大韓帝国]]末期の時点では市内が5部49坊に細分化されていた。[[1905年]]、[[統監府]]が設置される。
 
 
1910年[[韓国併合]]後、漢城府は京城府に改められ(この場合の府は内地(日本本土)では市に相当する)、[[大日本帝国|日本]]の朝鮮統治機関である[[朝鮮総督府]]が置かれた。その後都市化の進行に伴い、1936年には周辺地域を併合して府域を4倍に拡大し、1943年には人口急増のため区制が導入されている(7区=[[龍山区 (ソウル特別市)|龍山区]]・[[東大門区]]・[[城東区 (ソウル特別市)|城東区]]・[[西大門区]]・[[永登浦区]]・[[鍾路区]]・[[中区 (ソウル特別市)|中区]]。なお、翌1944年に周辺を併合し[[麻浦区]]誕生)。朝鮮総督府の支配下で現在の[[景福宮]]・[[光化門]]・ソウル市庁舎近辺は政治・行政の中心、現在の[[明洞]]近辺は経済・商業の中心、龍山は軍事の中心(現在の[[龍山基地|在韓米軍基地]]が[[日本軍|旧日本軍]][[駐屯地]])となった。また[[京畿道 (日本統治時代)|京畿道]]の道庁所在地でもあった(現在京畿道庁は[[水原市]]に移転している)。[[1931年]]には[[朝鮮排華事件]]で[[華僑]]との衝突事件が起きた。
 
 
1945年8月15日の「[[光復節 (韓国)|光復]]」後しばらくの間は、「ソウル」・「漢城」とともに「京城」の名称も使われていた。1945年9月から発行された在朝鮮アメリカ陸軍司令部軍政庁公報の場合、英語版では一貫して「Seoul」だけが使用されているが、日本語版には「京城」と「ソウウル」が混在、朝鮮語版でも「京城」と「서울」が混在する(「ソウウル」・「{{lang|ko|서울}}」の初出は10月8日)。その後、[[在朝鮮アメリカ陸軍司令部軍政庁|米軍軍政]]下の1946年8月15日に「ソウル市憲章」が発表され、その第1章第1条で「京城府をソウル市と称し、特別自由市とする。」と正式に規定された。しかし、この憲章には法的効力がなかったため、同年9月18日に米軍政庁[[s:ko:군정법령_제106호|法令第106号「ソウル特別市の設置」]]が公布され、その第2条で「ソウル市を朝鮮の首都としての特別市とする。ソウル市は道と同等の職能と権限を有する。」とされ、同法令第5条の規定により9月28日に[[京畿道]]の管轄から離れて「ソウル特別自由市」が設置された。1948年8月15日の大韓民国政府樹立と同時首都となり、翌1949年8月15日に「ソウル特別市」に改称した。
 
 
1950年6月に勃発した[[朝鮮戦争]]で市内は破壊され、[[釜山広域市|釜山]]が[[臨時首都]]とされた。朝鮮戦争は戦況が一進一退を繰り返したことから、このときのソウルは4回も陥落している。停戦実現後1953年8月1日にソウルへ還都している。その後、韓国の高度経済成長とともに発展を続けて市域を拡大、[[1988年ソウルオリンピック]](韓国では88=パルパル=オリンピックということも)で名実ともに[[世界都市|国際都市]]となった。
 
 
ソウル市庁舎は日本統治時代(1926年)のものを使っていたが、隣接して新庁舎が建設され、2012年8月27日に完成した。従来の庁舎は改修され、同年10月26日に{{仮リンク|ソウル図書館|ko|서울도서관}}としてオープンした。
 
 
市内の[[昌徳宮]]や[[宗廟 (ソウル特別市)|宗廟]]、[[朝鮮王陵]]は[[世界遺産]]に登録されている。
 
 
=== 年表 ===
 
* 1945年8月15日(8区) - [[光復節 (韓国)|光復]]。
 
* 1946年(8区)
 
** 8月15日 - [[京城府]]が'''ソウル市'''に改称。
 
** 9月28日 - [[京畿道]]ソウル市が'''ソウル特別自由市'''に昇格。
 
** 10月9日 - 市内の'''[[町]]'''を'''[[洞]]'''に、'''[[丁目]]'''を'''[[街]]'''に、'''[[通]]'''を'''[[路]]'''に改称。
 
* 1949年(9区)
 
** 8月13日
 
*** 京畿道[[高陽郡]]崇仁面および[[東大門区]]の一部が合併し、[[城北区 (ソウル特別市)|城北区]]が発足。
 
*** 京畿道高陽郡纛島面が[[城東区 (ソウル特別市)|城東区]]に編入。
 
*** 京畿道高陽郡恩平面が[[西大門区]]に編入。
 
*** 京畿道[[始興市|始興郡]]東面の一部が[[永登浦区]]に編入。
 
** 8月15日 - ソウル特別自由市が'''ソウル特別市'''に改称。
 
* 1963年1月1日(9区)
 
** 京畿道[[楊州郡]]蘆海面が城北区に編入。
 
** 京畿道楊州郡九里面の一部が東大門区に編入。
 
** 京畿道[[広州市 (京畿道)|広州郡]]九川面・彦州面・中垈面および大旺面の一部が城東区に編入。
 
** 京畿道[[金浦郡]]陽東面・陽西面、[[富川市|富川郡]]吾丁面・素砂邑の各一部、始興郡新東面および東面の一部が永登浦区に編入。
 
* 1973年7月1日(11区)
 
** 京畿道高陽郡神道面の一部が西大門区に編入。
 
** 城北区の一部を分離し、[[道峰区]]が発足。
 
** 永登浦区の一部を分離し、[[冠岳区]]が発足。
 
* 1975年10月1日(12区) - 城東区の一部を分離し、[[江南区 (ソウル特別市)|江南区]]が発足。
 
* 1977年10月1日(13区) - 永登浦区の一部を分離し、[[江西区 (ソウル特別市)|江西区]]が発足。
 
* 1979年10月1日(15区)
 
** 江南区の一部を分離し、[[江東区 (ソウル特別市)|江東区]]が発足。
 
** 西大門区の一部を分離し、[[恩平区]]が発足。
 
* 1980年7月1日(17区)
 
** 冠岳区の一部を分離し、[[銅雀区]]が発足。
 
** 永登浦区の一部を分離し、[[九老区]]が発足。
 
* 1988年1月1日(22区)
 
** 江東区の一部を分離し、[[松坡区]]が発足。
 
** 東大門区の一部を分離し、[[中浪区]]が発足。
 
** 道峰区の一部を分離し、[[蘆原区]]が発足。
 
** 江南区の一部を分離し、[[瑞草区]]が発足。
 
** 江西区の一部を分離し、[[陽川区]]が発足。
 
* 1995年3月1日(25区)
 
** 城東区の一部を分離し、[[広津区]]が発足。
 
** 道峰区の一部を分離し、[[江北区 (ソウル特別市)|江北区]]が発足。
 
** 九老区の一部が京畿道[[光明市]]の一部と合併し、[[衿川区]]が発足。
 
 
<gallery>
 
File:Namdaemun in the Joseon Period.JPG|[[朝鮮王朝]]時代の[[崇礼門|南大門]]通り
 
File:1894JoseonSeoul 02.jpg|朝鮮王朝時代の漢城
 
File:Shoro in Keijo.JPG|[[日本統治時代の朝鮮|日本統治時代]]の京城府内の[[鍾路]]
 
File:Mitsukoshi Department Store Keijo Branch and Chosen Savings Bank.JPG|日本統治時代の[[三越百貨店]][[新世界百貨店|京城店]]と[[朝鮮貯蓄銀行]]
 
File:Nandaimon-Dori in Keijo.JPG|日本統治時代の[[崇礼門|南大門]]通り
 
</gallery>
 
 
== 地理 ==
 
[[ファイル:Seoul-Han.River-01.jpg|thumb|[[漢江]]]]
 
最高峰北漢山をはじめとした500m前後の[[高さ|標高]]の山々や[[丘陵]]が囲む[[盆地]]構造。外敵からの攻撃を妨げやすい地形であることもこの地が古くから発展した理由の一つである。広州山脈の道峰山、仁寿峰、露積峰の3峰が北漢山に次ぐ標高である。
 
 
[[漢江]]が市の中心を横切るように流れ、南北に隔てられた地域をそれぞれ[[江南 (ソウル特別市)|江南]]、江北と呼ぶ。古くから発達したのは江北であり、宮殿や城壁などの史跡は江北に集中している。一方[[江南 (ソウル特別市)|江南]]は新興住宅街として開発され、また[[ソウルオリンピック|オリンピック]]関連施設も江南に多く建設された。古くは舟が南北を繋ぐ交通手段であり、トゥクソムと麻浦が代表的な河港であった。他に鷺梁、松坡なども船着場として知られ名残を残している。近代以降は各所に橋梁が架けられ、交通手段としての船は廃れたが、遊覧船が市民や観光客に親しまれる。中州、[[汝矣島]]には国会などの重要施設や広大な[[公園]]がある。古くは[[蘭芝島 (ソウル特別市)|蘭芝島]]や蚕室なども中州であったが、埋め立てや河の流れの変化により完全に陸続きとなっている。
 
 
[[ファイル:Cheonggyecheon an night 2.jpg|thumb|left|[[清渓川]]]]
 
漢江以外では江北を流れる[[清渓川]](チョンゲチョン)が知られる。日本統治時代、都市化により流域周辺には人々が集中し始め清渓川を含め流域の井戸水など水質悪化が問題となっていたのは当時の朝鮮総督府の水質試験所のデータからも明らかで、その当時から暗渠化の計画はあった。朝鮮戦争後の混乱期に[[バラック]]が川沿いに建設されて[[スラム]]化が進行し、著しく水質が悪化したため[[溝渠#暗渠|暗渠]]とされ、その上には清渓川路と[[清渓高架道路]]が建設された。高架道路の老朽化が問題となった[[2002年]]に、「高架撤去、清渓川再現」を掲げた[[李明博]]がソウル市長に当選、2005年10月に完工し、景観もさることながら、川を復元するという珍しい工事に加え、気温に良い影響を及ぼすなど世界的に注目されている(特に日本では日本橋の上を通る高速道路の景観と対比されることがある - [[清渓高架道路]]、[[日本橋 (東京都中央区)]]参照)。ただし、以前の姿を完全に復元できたわけではなく、光化門交差点付近から漢江までの一部を近代的な親水公園のようにしたものである。水は主に漢江からの水を放流しており、一部は地下から湧き出る水も利用している。
 
 
=== 気候 ===
 
[[ケッペンの気候区分]]によれば、ソウルの[[気候]]は[[温帯夏雨気候|温帯夏雨気候(温暖冬季少雨気候)]](Cwa)で降水量が少なく、大陸の影響から[[大陸性気候]]を、三方を山に囲まれた盆地状に位置していることから、[[内陸性気候]]の特色を持つ。1月の平均気温平年値の上昇からかつての[[亜寒帯冬季少雨気候]](Dwa)から温帯へと定義上変わったことで、一部の気象学者は、[[温帯夏雨気候]]に変更すべきだ、と主張しており、[[大韓民国気象庁]]も2009年から同様の主張をしている。しかし、[[利川市 (京畿道)|利川市]]などのソウル近郊は最寒月平均気温が-3.0度未満という亜寒帯としての条件を満たしている地点もあるので見解は分かれる。
 
 
春と秋は短く、3月にもなると、急速に気温は上昇し一気に春めき、[[黄砂]]が降り、4月上旬に桜が開花し中旬ごろに満開となる。秋の訪れは早く、11月にもなると紅葉が始まり、朝晩は氷点下になる日も出てくる。
 
 
夏は最も暑い8月の平均気温が25.7℃、最高気温は29.6℃と30度を超える高温となるが、[[湿度]]は比較的低く、朝晩は気温が下がるので比較的すごしやすい。夏の7月と8月に降水量は集中し、年間降水量の半分以上がこの2か月間に降り、梅雨というよりはむしろ、雨季と言われる。夏から秋にかけては[[台風]]が通過することもある。
 
 
冬は、[[緯度]]のわりに寒さが厳しく、1月の平均気温は-2.4度、平均最低気温は-5.9度、平均最高気温は1.5度と[[北東北]]から[[道南]]の気温に匹敵するが、乾燥していて雪が積もることはあまりない。積もっても10cm未満であり、たいていはうっすらと白く雪化粧する程度で20cmを超える大雪となることは非常に稀である。しかし、気温が低いために一度積もった雪は溶けにくく、本来雪が少ない地域であるために除雪をする習慣があまりないことから道端には長期間雪が残りやすい。過去最深積雪も[[1922年]]3月24日に観測された31cmであり東京の46cmと比べてもはるかに少ない。近年で最も積雪が多くなったのが[[2010年]]1月4日の28.5cmで41年ぶりの大雪となり歴代4位を記録した<ref>[http://www.kma.go.kr/weather/climate/extreme_daily.jsp?type=dep_snow&mm=13&x=21&y=8 韓国気象庁 過去の積雪の記録]</ref>。
 
 
冬季は晴れる日が多いことと盆地状の地形から[[放射冷却]]により気温はしばしば氷点下10度を下回る寒さとなり、最高気温が0度を下回る[[真冬日]]も多い。年間で最も寒いのは12月下旬から1月いっぱいにかけてで、特に非常に強い[[シベリア寒気団]]に覆われると、ソウル郊外を中心に、零下15度以下まで下がることもあり、日中も氷点下5度以下までにしかならない日もある。しかし、[[三寒四温]]のため、冬は寒暖の変動差が非常に大きく、真冬でも大幅に気温が上昇することもある。また、年によっても寒暖の差は非常に大きい。本格的な寒さは1月下旬までで2月中旬にもなると急に暖かくなり、2月の平均気温は0.4度と1月よりも大幅に上昇し平均気温は12月と変わらない。ソウルは[[温暖化]]の影響が顕著に表れており、日本占領時代には漢江が凍結して氷上を人が往来できたが、最近では真冬でも凍結しない。また気温の推移も変化しており、1961年-1990年までの観測では、2月が12月よりも1℃程気温が低かったが近年では12月の方が寒い年が多い。8月が最暖月という点では日本と類似しているが、1月と2月の気温がほとんど変わらない日本とは対照的に寒さの底が1月に集中している。
 
 
ソウルの気象観測は[[鍾路区]]の[[慶煕宮]]公園付近で行われており、緑豊かな場所に立地している。最高気温極値は38.6℃(2018年8月1日)、最低気温極値は-23.1℃(1927年12月31日)である。1960年以降の記録では最低気温極値は-20.2℃(1970年1月5日)となっており、1960年以降のマイナス20度以下の観測はこの日だけである。
 
 
{{Weather box
 
|location = ソウル (1981−2010)
 
|metric first = Y
 
|single line = Y
 
|Jan high C = 1.5
 
|Feb high C = 4.7
 
|Mar high C = 10.4
 
|Apr high C = 17.8
 
|May high C = 23.0
 
|Jun high C = 27.1
 
|Jul high C = 28.6
 
|Aug high C = 29.6
 
|Sep high C = 25.8
 
|Oct high C = 19.8
 
|Nov high C = 11.6
 
|Dec high C = 4.3
 
|year high C = 17.0
 
|Jan low C = −5.9
 
|Feb low C = −3.4
 
|Mar low C = 1.6
 
|Apr low C = 7.8
 
|May low C = 13.2
 
|Jun low C = 18.2
 
|Jul low C = 21.9
 
|Aug low C = 22.4
 
|Sep low C = 17.2
 
|Oct low C = 10.3
 
|Nov low C = 3.2
 
|Dec low C = −3.2
 
|year low C = 8.6
 
 
|Jan mean C = −2.4
 
|Feb mean C = 0.4
 
|Mar mean C = 5.7
 
|Apr mean C = 12.5
 
|May mean C = 17.8
 
|Jun mean C = 22.2
 
|Jul mean C = 24.9
 
|Aug mean C = 25.7
 
|Sep mean C = 21.2
 
|Oct mean C = 14.8
 
|Nov mean C = 7.2
 
|Dec mean C = 0.4
 
|year mean C = 12.5
 
 
|Jan precipitation mm = 20.8
 
|Feb precipitation mm = 25.0
 
|Mar precipitation mm = 47.2
 
|Apr precipitation mm = 64.5
 
|May precipitation mm = 105.9
 
|Jun precipitation mm = 133.2
 
|Jul precipitation mm = 394.7
 
|Aug precipitation mm = 364.2
 
|Sep precipitation mm = 169.3
 
|Oct precipitation mm = 51.8
 
|Nov precipitation mm = 52.5
 
|Dec precipitation mm = 21.5
 
|year precipitation mm = 1450.5
 
|Jan humidity = 59.8
 
|Feb humidity = 57.9
 
|Mar humidity = 57.8
 
|Apr humidity = 56.2
 
|May humidity = 62.7
 
|Jun humidity = 68.1
 
|Jul humidity = 78.3
 
|Aug humidity = 75.6
 
|Sep humidity = 69.2
 
|Oct humidity = 64.0
 
|Nov humidity = 62.0
 
|Dec humidity = 60.6
 
|year humidity = 64.4
 
|unit precipitation days = 0.1 mm
 
|Jan precipitation days = 6.5
 
|Feb precipitation days = 5.8
 
|Mar precipitation days = 7.4
 
|Apr precipitation days = 7.8
 
|May precipitation days = 9.0
 
|Jun precipitation days = 9.9
 
|Jul precipitation days = 16.3
 
|Aug precipitation days = 14.6
 
|Sep precipitation days = 9.1
 
|Oct precipitation days = 6.3
 
|Nov precipitation days = 8.7
 
|Dec precipitation days = 7.4
 
|Jan sun = 160.3
 
|Feb sun = 163.3
 
|Mar sun = 189.0
 
|Apr sun = 205.0
 
|May sun = 213.0
 
|Jun sun = 182.0
 
|Jul sun = 120.0
 
|Aug sun = 152.5
 
|Sep sun = 176.2
 
|Oct sun = 198.8
 
|Nov sun = 153.2
 
|Dec sun = 152.6
 
|year sun = 2066.0
 
|source 1 = 大韓民国気象庁 <ref name="KMA">{{cite web
 
|url=http://www.kma.go.kr/weather/climate/average_30years.jsp?yy_st=2011&stn=108&norm=M&obs=0&mm=5&dd=25&x=25&y=5
 
|publisher=大韓民国気象庁
 
|accessdate=2013-04-12
 
|title= Climate data in seoul, 1981 ~ 2010}}</ref>
 
|date=August 2011
 
}}<!--Infobox ends-->
 
{{Weather box
 
|location = ソウル(1961 - 1990年)
 
|collapsed=yes
 
|metric first = Yes
 
|single line = Yes
 
|Jan high C = 0.8
 
|Feb high C = 3.3
 
|Mar high C = 9.5
 
|Apr high C = 17.3
 
|May high C = 22.9
 
|Jun high C = 26.6
 
|Jul high C = 28.5
 
|Aug high C = 29.5
 
|Sep high C =25.5
 
|Oct high C = 19.7
 
|Nov high C = 11.2
 
|Dec high C = 3.7
 
|year high C =
 
|Jan mean C = -3.4
 
|Feb mean C = -1.1
 
|Mar mean C = 4.5
 
|Apr mean C = 11.8
 
|May mean C =17.4
 
|Jun mean C = 21.5
 
|Jul mean C = 24.6
 
|Aug mean C = 25.4
 
|Sep mean C = 20.6
 
|Oct mean C = 14.3
 
|Nov mean C = 6.6
 
|Dec mean C = -0.4
 
|year mean C =
 
|Jan low C = -7.1
 
|Feb low C = -4.8
 
|Mar low C = 0.4
 
|Apr low C = 7.0
 
|May low C = 12.5
 
|Jun low C = 17.4
 
|Jul low C = 21.6
 
|Aug low C = 22.2
 
|Sep low C = 16.5
 
|Oct low C = 9.5
 
|Nov low C = 2.6
 
|Dec low C = -4.0
 
|year low C =
 
|source 1 = World Climate Seoul, Korea<ref> {{cite web
 
  |url = http://www.climate-charts.com/Locations/k/KO47108.php
 
  |title = Seoul, Korea Climate Normals 1961-1990
 
  |publisher = World Climate Home
 
  |accessdate = April 1, 2013}}</ref>
 
}}
 
 
=== 地域 ===
 
==== リトル東京 ====
 
漢江の岸辺にある龍山区二村洞(イチョンドン)はソウル在住[[日本人]]、特に駐在員が数多く住む地域であり、「ソウルのリトル東京」とも呼ばれる。通常この地域は東部二村洞(トンブイチョンドン)と呼ぶ。[[二村駅]]が最寄駅。
 
 
北には在韓アメリカ軍の龍山(ヨンサン)基地が広がり、ソウル中心部とは比較的孤立した地域で静かな高級団地が数多くある。もともと米軍基地が近かったことから二村洞付近には外国人居住者が多かったが、日本人の居住は日韓国交正常化以降、特に1970年代に入り企業駐在員や日本大使館員などが住み始めた。但し、もともと日本統治時代から日本人が多く居住していたのはこの地域である。上記アメリカ軍基地ももともとは[[大日本帝国陸軍|旧日本陸軍]]の[[朝鮮軍 (日本軍)|朝鮮軍]]司令部をそのまま転用したものであり、この地域には日本統治時代の日本風建物が今なお多く存在している。
 
 
外国人が居住することから不動産価格が高騰し、[[敷金]]が殆どない場合では同地域の[[団地]]の入居には最も安くても家賃が1ヶ月200万[[大韓民国ウォン|ウォン]]をくだらない。日本の食材を売る日本人向けの各種商店はもちろん、居酒屋、銀行には日本人専用窓口があり、幼稚園には日本人クラスまである(ただし日本人専用窓口は二村洞が初めてではなく、最も早くできたのは旧ソウル銀行(後に[[ハナ銀行]]に合併)[[鍾路]]5街支店である。二村洞にあるものはこれを真似た。)。
 
 
最近では、[[ソウル日本人学校]]のある開浦洞周辺などの江南地区や政府中央庁舎付近の再開発地区など、日本人が特定の地域にまとまって住むということはなくなりつつある。
 
 
==== ソウル日本人学校 ====
 
麻浦区上岩洞のデジタルメディアシティ (DMC) に所在する[[ソウル日本人学校]]は[[1972年]]に設立され、幼稚部、小学部、中学部の生徒403人(2004年)が在学する。運営はソウルの日本人会組織であるソウルジャパンクラブ([http://www.sjchp.co.kr SJC])が行っている。
 
 
=== 観光地 ===
 
[[ファイル:Changdeokgung-Injeongjeon.jpg|thumb|[[昌徳宮]]]]
 
 
[[ファイル:Lotte World Tower (April 30 2017).jpg|thumb|200px|[[第2ロッテワールドタワー]]]]
 
 
* [[景福宮]]
 
* [[光化門]]
 
* [[徳寿宮]]
 
* [[昌徳宮]](世界遺産)
 
* [[昌慶宮]]
 
* [[清渓川]]
 
* [[宗廟 (ソウル特別市)|宗廟]](世界遺産)
 
* [[崇礼門]](南大門)
 
* [[興仁之門]]([[東大門市場|東大門]])
 
* [[南山|南山公園]]
 
* [[Nソウルタワー]]
 
* [[南山韓屋村|南山韓屋マウル]]
 
* [[ロッテワールド]]
 
* [[大韓生命63ビル]]
 
* [[第2ロッテワールドタワー]]
 
* [[東大門デザインプラザ]](DDP)
 
* [[コエックス]]
 
* [[奉恩寺]]
 
 
=== 繁華街 ===
 
[[ファイル:Myeongdong2.JPG|thumb|[[明洞]]]]
 
[[ファイル:Posco intersection.JPG|thumb|[[テヘラン路]]]]
 
* [[明洞]]
 
* [[新村]]
 
* [[大学路]]
 
* [[汝矣島]]
 
* [[狎鴎亭]]
 
* [[江南 (ソウル特別市)|江南駅]]付近
 
* [[鍾路]]
 
* [[南大門市場]]
 
* [[東大門市場]]
 
* [[仁寺洞]]
 
* [[梨泰院]]
 
 
=== 隣接している自治体 ===
 
{{Colbegin|3}}
 
* [[仁川広域市]]
 
* [[安養市]]
 
* [[議政府市]]
 
* [[金浦市]]
 
* [[果川市]]
 
* [[光明市]]
 
* [[九里市]]
 
* [[高陽市]]
 
* [[城南市]]
 
* [[南楊州市]]
 
* [[河南市]]
 
* [[富川市]]
 
* [[楊州市]]
 
{{colend}}
 
読み、各種表記は[[大韓民国の地方行政区画]]を参照のこと
 
 
=== 行政区画 ===
 
[[File:01-00-seoul-ja.svg|thumb|400px|行政区域図]]
 
{{colbegin|3}}
 
* [[江南区 (ソウル特別市)|江南区]]({{lang|ko|강남구}}) カンナムく、カンナムグ
 
* [[江東区 (ソウル特別市)|江東区]]({{lang|ko|강동구}}) カンドンく、カンドング
 
* [[江北区 (ソウル特別市)|江北区]]({{lang|ko|강북구}}) カンブクく、カンブック
 
* [[江西区 (ソウル特別市)|江西区]]({{lang|ko|강서구}}) カンソく、カンソグ
 
* [[冠岳区]]({{lang|ko|관악구}}) クァナクく、クァナック
 
* [[広津区]]({{lang|ko|광진구}}) クァンジンく、クァンジング
 
* [[九老区]]({{lang|ko|구로구}}) クロく、クログ
 
* [[衿川区]]({{lang|ko|금천구}}) クムチョンく、クムチョング
 
* [[芦原区]]({{lang|ko|노원구}}) ノウォンく、ノウォング
 
* [[道峰区]]({{lang|ko|도봉구}}) トボンく、トボング
 
* [[東大門区]]({{lang|ko|동대문구}}) トンデムンく、トンデムング
 
* [[銅雀区]]({{lang|ko|동작구}}) ドンジャクく、トンジャック
 
* [[麻浦区]]({{lang|ko|마포구}}) マポく、マポグ
 
* [[西大門区]]({{lang|ko|서대문구}}) ソデムンく、ソデムング
 
* [[瑞草区]]({{lang|ko|서초구}}) ソチョく、ソチョグ
 
* [[城東区 (ソウル特別市)|城東区]]({{lang|ko|성동구}}) ソンドンく、ソンドング
 
* [[城北区 (ソウル特別市)|城北区]]({{lang|ko|성북구}}) ソンブクく、ソンブック
 
* [[松坡区]]({{lang|ko|송파구}}) ソンパく、ソンパグ
 
* [[陽川区]]({{lang|ko|양천구}}) ヤンチョンく、ヤンチョング
 
* [[永登浦区]]({{lang|ko|영등포구}}) ヨンドゥンポく、ヨンドゥンポグ
 
* [[竜山区 (ソウル特別市)|竜山区]]({{lang|ko|용산구}}) ヨンサンく、ヨンサング
 
* [[恩平区]]({{lang|ko|은평구}}) ウンピョンく、ウンピョング
 
* [[鍾路区]]({{lang|ko|종로구}}) チョンノく、チョンノグ
 
* [[中区 (ソウル特別市)|中区]]({{lang|ko|중구}}) チュンく、チュング
 
* [[中浪区]]({{lang|ko|중랑구}}) チュンナンく、チュンナング
 
{{colend}}
 
読み、各種表記は[[大韓民国の地方行政区画]]を参照のこと
 
 
{{wide image|N Seoul Tower Panorama 001.jpg|1600px|Nソウルタワーからのソウル特別市の眺望}}
 
 
== 政治 ==
 
[[File:Seoul-National.Assembly-01.jpg|thumb|300px|国会議事堂(汝矣島)]]
 
[[File:Seoul Metropolitan Library and Seoul City Hall.JPG|thumb|300px|左側が日本統治時代に作られた旧市庁舎(現ソウル図書館)で、右奥が現市庁舎]]
 
 
ソウル市は[[1958年]]の[[第4代総選挙 (大韓民国)|第4代国会議員選挙]]以降、[[韓民党]]の流れを受け継ぐ保守野党勢力がいくつかの総選挙を除き、与党に対し常に優位に立っていた。[[2002年]]と[[2006年]]の[[地方選挙]]では[[慶尚道]]に強い地盤を持つ[[保守]]政党の[[ハンナラ党]]の候補(李明博)が市長に当選、市議会でも多数を占め、2008年4月の[[第18代総選挙 (大韓民国)|第18代国会議員選挙]]でも、ハンナラ党が48選挙区中40選挙区で勝利した。しかし2010年6月の[[第5回全国同時地方選挙 (韓国)|地方選挙]]では[[全羅道]]を絶対的支持基盤とする中道改革政党の流れを汲む[[民主党 (韓国 2008-2011)|民主党]](現・[[共に民主党]])が市議会の過半数を制し、2011年10月の市長補欠選挙では野党統一の無所属候補が当選。[[第19代総選挙 (大韓民国)|2012年]]と[[第20代総選挙 (大韓民国)|2016年]]の総選挙でも中道改革政党が多数派を占めた。
 
 
=== 市長 ===
 
1961年の軍事[[クーデター]]以後、市長は政府による任命制となっていたが、1995年に[[地方自治体]]首長の[[公選]]が復活し、1998年以降は4年ごとに選挙が行われている。現在は2011年10月の[[2011年ソウル市長補欠選挙|補欠選挙]]で当選した[[朴元淳]]が市長となっている。
 
 
{|class="wikitable" style="font-size: 85%;"
 
|-
 
|+ソウル特別市の歴代市長(民選以降)
 
!rowspan=2|代
 
!colspan=2|氏名
 
!rowspan=2|在任期間
 
!rowspan=2|備考
 
|-
 
!漢字
 
!ハングル(読み)
 
|-
 
|style="white-space:nowrap" |第36代(民選七期)
 
|style="white-space:nowrap" |[[朴元淳]]
 
|style="white-space:nowrap" |{{lang|ko|박원순}}<small>(パク・ウォンスン)</small>
 
|style="white-space:nowrap" |2014年7月1日~
 
|国政与党であるセヌリ党の[[鄭夢準]]を破り再選。
 
|-
 
|style="white-space:nowrap" |第35代(民選六期)
 
|style="white-space:nowrap" |朴元淳
 
|style="white-space:nowrap" |{{lang|ko|박원순}}<small>(パク・ウォンスン)</small>
 
|style="white-space:nowrap" |2011年10月27日~2014年6月30日
 
|野党統一候補として与党ハンナラ党の[[羅卿ウォン|羅卿瑗]]を破り当選。
 
|-
 
|style="white-space:nowrap" |(職務代理)
 
|style="white-space:nowrap" |[[権寧奎]]
 
|style="white-space:nowrap" |{{lang|ko|권영규}}<small>(クォン・ヨンギュ)</small>
 
|style="white-space:nowrap" |2011年8月27日~2011年10月26日
 
|ソウル市行政1副市長。市長職を辞任した呉世勲の後を職務代理として継いだ。
 
|-
 
|style="white-space:nowrap" |第34代(民選五期)
 
|style="white-space:nowrap" |[[呉世勲]]
 
|style="white-space:nowrap" |{{lang|ko|오세훈}}<small>(オ・セフン)</small>
 
|style="white-space:nowrap" |2010年7月1日~2011年8月26日
 
|民主党など野党が支援する前[[国務総理 (大韓民国)|国務総理]]の[[韓明淑]]候補を僅差で破って再選。給食無償化をめぐる住民投票不成立で辞任。
 
|-
 
|style="white-space:nowrap" |第33代(民選四期)
 
|style="white-space:nowrap" |呉世勲
 
|style="white-space:nowrap" |{{lang|ko|오세훈}}<small>(オ・セフン)</small>
 
|style="white-space:nowrap" |2006年7月1日~2010年6月30日
 
|元ハンナラ党国会議員
 
|-
 
|style="white-space:nowrap" |第32代(民選三期)
 
|style="white-space:nowrap" |[[李明博]]
 
|style="white-space:nowrap" |{{lang|ko|이명박}}<small>(イ・ミョンバク)</small>
 
|style="white-space:nowrap" |2002年7月1日~2006年6月30日
 
|後に[[大統領 (大韓民国)|大韓民国大統領]]
 
|-
 
|style="white-space:nowrap" |第31代(民選二期)
 
|style="white-space:nowrap" |[[高建]]
 
|style="white-space:nowrap" |{{lang|ko|고건}}<small>(コ・ゴン)</small>
 
|style="white-space:nowrap" |1998年7月1日~2002年6月30日
 
|[[盧武鉉]]政権初期の[[国務総理 (大韓民国)|国務総理]]<ref>国による[[官選]]時代にもソウル市長に在職(第22代:1988年12月5日~1990年12月26日)</ref>。
 
|-
 
|style="white-space:nowrap" |(職務代理)
 
|style="white-space:nowrap" |[[姜德基]]
 
|style="white-space:nowrap" |{{lang|ko|강덕기}}<small>(カン・トクキ)</small>
 
|style="white-space:nowrap" |1997年9月10日~1998年6月30日
 
|大統領選挙出馬のため市長職を辞任した趙淳の後を職務代理として継いだ。
 
|-
 
|style="white-space:nowrap" |第30代(民選一期)
 
|style="white-space:nowrap" |[[趙淳]]
 
|style="white-space:nowrap" |{{lang|ko|조순}}<small>(チョ・スン)</small>
 
|style="white-space:nowrap" |1995年7月1日~1997年9月9日
 
|[[1997年]]の[[1997年大韓民国大統領選挙|大統領選挙]]において[[民主党 (韓国 1995-1997)|民主党]]の大統領候補に指名されたため、市長を辞職した<ref>民主党は、候補一本化のため、当時の与党[[新韓国党]]と合党して[[ハンナラ党]]を結成し、候補を退いた趙淳はハンナラ党の初代総裁([[党首]])となった。</ref>。
 
|-
 
|}
 
: 出典:[http://www.seoul.go.kr/seoul/mayor.html {{lang|ko|역대 서울시장}}(歴代ソウル市長)]。尚、民選以前の任命制時代も含めた歴代市長については、「''[[ソウル特別市長]]''」を参照。
 
 
=== 市議会 ===
 
106議席(地域区96議席+[[比例代表]]10議席)地域区は[[小選挙区制]]。
 
{|class="wikitable"
 
|-
 
|+党派別議席数<br/>(2017年4月11日現在)
 
!rowspan=2 colspan=2|
 
!rowspan=2|合計
 
!colspan=4|政党
 
|-
 
![[共に民主党]]
 
![[セヌリ党]]
 
![[正しい政党]]
 
![[国民の党 (大韓民国 2016-)|国民の党]]
 
|-
 
!colspan=2|合計
 
!105
 
!72
 
!17
 
!10
 
!6
 
|-
 
!rowspan=2|選挙区別
 
!地域区
 
!95
 
|align="center"|67
 
|align="center"|12
 
|align="center"|10
 
|align="center"|6
 
|-
 
!比例代表
 
!10
 
|align="center"|5
 
|align="center"|5
 
|align="center"|-
 
|align="center"|-
 
|-
 
|}
 
: 出典:“[http://www.smc.seoul.kr/ ソウル特別市議会ホームページ]”の「[http://www.smc.seoul.kr/program/cmember/cmem_01_04.jsp?menuID=001002001004 {{lang|ko|현역의원}} {{lang|ko|정당별}}]」(現役議員政党別)を参照(2017年4月11日閲覧)。
 
[[ファイル:Seoul Metropolitan Council1.JPG|thumb|ソウル特別市議会庁舎(旧京城府民館)]]
 
韓国における地方議会選挙自体は、[[朝鮮戦争]]最中の[[1952年]][[5月10日]]に初めて行われたが([[1952年韓国地方議会選挙|詳細]])、ソウル特別市では選挙が実施できず、休戦後の[[1956年]][[8月10日]]に初めて[[1956年韓国地方選挙#特別市・道議会選挙|市議会議員選挙]]が行われた。しかし、2回目の選挙([[1960年韓国地方選挙|1960年12月]])が行われた翌年の1961年5月に発生した軍事クーデター([[5・16軍事クーデター]])で発足した軍事政権([[国家再建最高会議]])の布告4号により、地方自治が停止され市議会は解散させられた。その後、1987年に[[民主化宣言|民主化]]が実現したことで[[地方自治]]が復活、[[1991年]][[6月]]に行われた[[1991年韓国地方議会議員選挙|市議会議員選挙]]後の同年7月、30年ぶりにソウル市議会が復活した。
 
 
以後、4年毎に選挙が行われている(ただし1995年選挙は特例で議員任期3年)。なお市議会庁舎は、[[1975年]]まで[[国会議事堂 (大韓民国)|国会議事堂]]として使用されていた旧[[京城府民館]]([[1935年]]竣工)の建物を使用している。
 
 
== 経済 ==
 
[[ファイル:BOK_main_office3.jpg|thumb|[[韓国銀行]]]]
 
 
韓国経済の中心であり、世界屈指の経済都市でもある。[[2014年]]のソウル都市圏の総生産は8042億ドルであり、[[東京都市圏]]、[[ニューヨーク都市圏]]、[[ロサンゼルス|ロサンゼルス都市圏]]に次ぐ世界4位の経済規模を有する<ref>[https://www.thechicagocouncil.org/issue/global-cities Cities Rank Among the Top 100 Economic Powers in the World] Chicago Council on Global Affairs 2016年10月28日閲覧。</ref>。
 
 
[[サムスングループ|サムスン]]、[[LGグループ|LG]]、[[ヒュンダイ]]と、韓国企業の本拠地としてソウルは成長を遂げてきた。[[韓国外換銀行]]はソウルに所在する。ソウルの面積は韓国全土の面積に対して0.6%でありながら、全人口の25%が集中する極端な一極集中のもと、国全体の[[国民総生産]]の21%を生み出している。
 
 
2008年に米国のマスターカード・ワールドワイドが発表した世界ビジネス都市ランキングでは、ソウルは世界第9位の都市との評価を得ている<ref>MasterCard, [http://www.mastercard.com/us/company/en/insights/pdfs/2008/MCWW_WCoC-Report_2008.pdf Worldwide Centers of Commerce Index]</ref>。[[フォーチュン・グローバル500]]においては、世界レベルの大企業の本社数が世界で6番目に集積している都市と評価されている<ref>[http://money.cnn.com/magazines/fortune/global500/2009/cities/ Global 500 2009]</ref>。また、[[2017年]]の調査によると、世界24位の[[金融センター]]と評価されている<ref>[http://www.banque-finance.ch/wp-content/uploads/2017/03/gfci_21.pdf Global Financial Centres Index 21] Z/Yen Group 2017年4月5日閲覧。</ref>。
 
 
== 交通 ==
 
=== 空港 ===
 
* [[金浦国際空港]](江西区に所在。国内線中心で一部国際線が発着する)
 
* [[仁川国際空港]](隣接する[[仁川広域市]]にあり、国際線が発着しソウルの玄関口として機能している)
 
 
=== 鉄道 ===
 
==== ターミナル駅 ====
 
[[ファイル:Keijo Station.JPG|thumb|日本統治時代に設置されたソウル駅(旧京城駅)]]
 
[[ファイル:Wongwt 首爾火車站 (16942638829).jpg|thumb|ソウル駅(韓国鉄道公社の駅舎)]]
 
 
* [[韓国鉄道公社|KORAIL]] [[ソウル駅]]
 
: 主に[[京釜線]]・[[忠北線]]・[[慶全線]]([[密陽駅|密陽]]経由)方面の列車([[韓国高速鉄道|KTX]]含む)が発着する。
 
* [[韓国鉄道公社|KORAIL]] [[龍山駅 (ソウル特別市)|龍山駅]]
 
: 主に[[湖南線]]・[[全羅線]]・[[長項線]]・慶全線([[西光州駅|西光州]]経由)方面の列車(KTX含む)が発着する。
 
* [[韓国鉄道公社|KORAIL]] [[清凉里駅]]
 
: 主に[[中央線 (韓国)|中央線]]・[[嶺東線]]・[[太白線]]方面の列車(KTX含む)が発着する。
 
* [[SR (企業)|SR]] [[水西駅]]
 
: [[水西平沢高速線]]を通る高速鉄道[[SRT (列車)|SRT]](釜山・木浦方面)が発着する。
 
 
==== ソウル特別市内、および近郊との連絡 ====
 
* [[首都圏電鉄]][[首都圏電鉄1号線|1]]、[[首都圏電鉄4号線|4]]号線([[韓国鉄道公社|KORAIL]]と[[ソウル交通公社]]の運営)
 
* 地下鉄[[ソウル交通公社2号線|2]]、[[首都圏電鉄3号線|3]]、[[ソウル交通公社5号線|5]]、[[ソウル交通公社6号線|6]]、[[ソウル交通公社7号線|7]]、[[ソウル交通公社8号線|8]]号線(ソウル交通公社)
 
* 地下鉄[[ソウル市メトロ9号線|9号線]]([[ソウル市メトロ9号線 (企業)|ソウル市メトロ9号線株式会社]]・ソウルメトロ9号線運営株式会社)
 
* [[首都圏電鉄京義・中央線|京義・中央線]]、[[京春線]]、[[盆唐線]]([[韓国鉄道公社|KORAIL]])
 
* [[KORAIL空港鉄道|仁川国際空港鉄道]]([[空港鉄道 (企業)|空港鉄道株式会社]])
 
* [[新盆唐線]]([[新盆唐線 (企業)|新盆唐線株式会社]])
 
* [[ソウル軽電鉄牛耳新設線]](牛耳新設軽電鉄株式会社)
 
 
=== バス ===
 
* [[ソウル高速バスターミナル]]
 
: [[釜山広域市|釜山]]、[[大邱広域市|大邱]]等の[[慶尚道]]地域は京釜線ターミナル、[[江原道 (南)|江原道]]、[[全羅道]]地域は嶺東・湖南線ターミナルを利用する。ソウルで一番規模が大きい。
 
* [[セントラルシティーターミナル]]
 
: 高速バスターミナルの嶺東・湖南線ターミナル部分。
 
* [[東ソウル総合ターミナル]]
 
: 高速バスの一部と市外直行バスが発着し、近距離から中距離のバスが多く発着する。
 
* [[ソウル南部ターミナル]]
 
: ソウル市内で一番規模が小さい市外バスターミナル、主に地方の小さな町へ行く市外バスが中心に発着する。
 
* [[上鳳ターミナル]]
 
* [[都心空港ターミナル]]
 
: 仁州・金浦空港行きノンストップ空港リムジンバスターミナル。チェックインカウンターがある。
 
* [[ソウルシティツアーバス]](観光向け路線バス)
 
 
=== 高速道路 ===
 
* [[京釜高速道路]](1号線)
 
: 良才インターチェンジ-
 
* [[ソウル外郭循環高速道路]](100号線)
 
: 松坡インターチェンジ、上一インターチェンジ - 江一インターチェンジ
 
* [[京仁高速道路]](120号線)
 
: 新月インターチェンジ
 
* [[仁川国際空港高速道路]](130号線)
 
: 金浦空港インターチェンジ - 88ジャンクション
 
 
== 施設 ==
 
=== 行政施設 ===
 
[[ファイル:Korea-Seoul-Blue House (Cheongwadae) Reception Center 0688&9-07 cropped.jpg|thumb|[[青瓦台]]]]
 
* [[青瓦台]]
 
: 北岳山の麓に所在する[[大統領 (大韓民国)|大統領]][[世界の官邸|官邸]]
 
* ソウル市庁
 
行政機関では[[統一部]]等が所在している。大法院や大検察庁、ソウル中央地方法院等の法務機関は[[瑞草区]]に所在している。
 
 
=== 教育施設 ===
 
{{colbegin|3}}
 
* [[カトリック大学校]]
 
* [[ソウル大学校]](国立)
 
* [[ソウル産業大学校]](国立)
 
* [[ソウル教育大学校]](国立)
 
* [[ソウル市立大学校]](市立)
 
* [[成均館大学校]]
 
* [[東国大学校]]
 
* [[建国大学校]]
 
* [[西江大学校]]
 
* [[梨花女子大学校]]
 
* [[高麗大学校]]
 
* [[漢陽大学校]]
 
* [[延世大学校]]
 
* [[韓国外国語大学校]]
 
* [[慶熙大学校]]
 
* [[弘益大学校]]
 
* [[国民大学校]]
 
* [[崇實大学校]]
 
* [[中央大学校]]
 
{{colend}}
 
  
=== 博物館・美術館・記念館 ===
+
'''ソウル特別市'''(ソウルとくべつし、{{llang|言語記事名=朝鮮語|表示言語名=韓国語|ko|서울특별시}}、[[朝鮮における漢字|漢字]]: {{lang|ko|서울特別市}} 、英語:Seoul、Seoul Special Metropolitan City )、通称'''ソウル'''
[[ファイル:National Museum of Korea.jpg|thumb|[[韓国国立中央博物館]]]]
 
[[ファイル:Dongdaemun Design Plaza at night, Seoul, Korea.jpg|thumb|[[東大門デザインプラザ]]]]
 
  
* [[韓国国立中央博物館]]
+
[[大韓民国]]の首都で,1級行政区。朝鮮半島の中部西岸寄り,プクハン (北漢) 山 (836m) ,ナムハン (南漢) 山 (606m) などに囲まれた盆地に位置する。月平均気温は-4.9℃ (1月) ~26.2℃ (8月) 。年降水量は 1260mmで,その 60~80%が夏季に集中する。ハン () 江の河口から約 60km上流にある水陸交通の要地で,要害の地でもあるため,早くから開けた。新羅時代に漢陽郡が置かれ,高麗時代には南京となった。李氏朝鮮時代には首都で漢城府と呼ばれ,壮麗な都城が造営された。
* [[戦争記念館 (韓国)|戦争記念館]]
 
* [[ソウル歴史博物館]]
 
* {{仮リンク|安重根義士記念館|ko|안중근의사기념관}}
 
* [[澗松美術館]]
 
* [[戦争と女性の人権博物館]]
 
* [[東大門デザインプラザ]] (DDP)
 
  
=== スポーツ施設 ===
+
19世紀末からは外港インチョン (仁川) の開港,キョンイン (京仁) 鉄道,キョンブ (京釜) 鉄道,キョンウォン (京元) 鉄道などの開通によって,国の交通,経済の中心地として重要性を増した。日本の統治期には京城と改名され,総督府の所在地。独立後,「都城」を意味する古語からソウルの現在名となった。
* [[ソウル蚕室総合運動場]](ソウルオリンピックスタジアム)
 
* [[ソウルワールドカップ競技場]]
 
* [[木洞野球場]]
 
* [[高尺スカイドーム]]
 
 
 
=== 医療機関 ===
 
*[[ソウル聖母病院]]
 
*[[ソウル峨山病院]]
 
*[[三星医療院]]
 
*[[ソウル大学校病院]]
 
*[[延世大学校医療院]]
 
 
 
== 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との関連 ==
 
ソウルは地理的に[[朝鮮民主主義人民共和国]](北朝鮮)との[[軍事境界線 (朝鮮半島)|軍事境界線]]([[38度線]])まで約50kmの位置にあり、市内を横切る[[漢江]]の上流(北漢江)も北朝鮮統治区域に源を発している。
 
 
 
このため[[全斗煥]]政権は、北朝鮮が漢江上流に建設した[[任南ダム]]は「満水にしてから一気に放水して、ソウルの[[洪水|水攻め]]を狙ったものではないか」と分析し、その下流に[[平和のダム]]を建設した。しかし、このダムだけでは[[水害]]に耐えられないため、新しいダム建設計画がある。但しこの措置は、韓国国民の恐怖感を煽り、大統領による独裁統治の正当化を図る「方便であった」のではないか、との指摘もある。
 
 
 
また、軍事境界線に近いため、[[弾道ミサイル]]を用いなくても、[[朝鮮人民軍]]の[[スカッド|スカッドミサイル]]や長距離[[多連装ロケット砲]]の射程範囲内にあるなど、首都防衛上の弱点が指摘されている。そのため、北朝鮮は度々「ソウルを火の海にする」と脅し文句をかけている。
 
 
 
なお、北朝鮮は憲法で[[1972年]]まで、ソウルを形式上の首都と定めていた。
 
 
 
== 行政首都の移転 ==
 
{{Main|世宗特別自治市}}
 
[[2004年]][[7月5日]]には[[忠清南道]]の[[燕岐郡]]と[[公州市]]に跨る地域に行政首都を移転することが内定したが、同年[[10月21日]]に[[憲法裁判所]]でこの決定を慣習憲法の違反とする判決が出たため、憲法改正がなされない限り完全な首都移転は行われないことになっている。現在は首都移転ではなく、行政部門の一部を移転させる方向で工事が進められている。2010年12月には、国会において世宗特別自治市設置等に関する特別法案が可決された。同法では2012年7月に[[世宗特別自治市]]が発足することを定めており、国務総理室、中央行政機関の9部2処2庁等が移転する予定である。
 
 
 
== 姉妹都市 ==
 
2010年10月現在、ソウル特別市は23の[[姉妹都市]]を有している。
 
 
 
{{colbegin}}
 
* {{flagicon|ROC}} [[台北市|台北]]([[中華民國]])1968年
 
* {{flagicon|TUR}} [[アンカラ]]([[トルコ|トルコ共和国]])1971年
 
* {{flagicon|USA}} [[ホノルル]]([[アメリカ合衆国]])1973年
 
* {{flagicon|USA}} [[サンフランシスコ]]([[アメリカ合衆国]])1976年
 
* {{flagicon|BRA}} [[サンパウロ市]]([[ブラジル|ブラジル連邦共和国]])1977年
 
* {{flagicon|COL}} [[ボゴタ]]([[コロンビア|コロンビア共和国]])1982年
 
* {{flagicon|INA}} [[ジャカルタ]]([[インドネシア|インドネシア共和国]])1984年
 
* {{flagicon|JPN}} [[東京都]]([[日本]])1988年
 
* {{flagicon|RUS}} [[モスクワ]]([[ロシア|ロシア連邦]])1991年
 
* {{flagicon|AUS}} [[ニューサウスウェールズ州]]([[オーストラリア|オーストラリア連邦]])1991年
 
* {{flagicon|FRA}} [[パリ]]([[フランス|フランス共和国]])1991年
 
* {{flagicon|MEX}} [[メキシコシティ]]([[メキシコ|メキシコ合衆国]])1992年
 
* {{flagicon|CHN}} [[北京市|北京]]([[中華人民共和国]])1993年
 
* {{flagicon|MGL}} [[ウランバートル]]([[モンゴル国]])1995年
 
* {{flagicon|VIE}} [[ハノイ]]([[ベトナム|ベトナム社会主義共和国]])1996年
 
* {{flagicon|POL}} [[ワルシャワ]]([[ポーランド|ポーランド共和国]])1996年
 
* {{flagicon|EGY}} [[カイロ]]([[エジプト|エジプト・アラブ共和国]])1997年
 
* {{flagicon|ITA}} [[ローマ]]([[イタリア|イタリア共和国]])2000年
 
* {{flagicon|KAZ}} [[アスタナ]]([[カザフスタン|カザフスタン共和国]])2004年
 
* {{flagicon|USA}} [[ワシントンD.C.]]([[アメリカ合衆国]])2006年
 
* {{flagicon|GRE}} [[アテネ]]([[ギリシャ|ギリシャ共和国]])2006年
 
* {{flagicon|THA}} [[バンコク]]([[タイ王国]])2006年
 
* {{flagicon|UZB}} [[タシュケント]]([[ウズベキスタン]])2010年
 
{{colend}}
 
 
 
== ソウル特別市を舞台とした作品 ==
 
<!-- 公開年順 -->
 
* [[映画]]
 
**『[[東京-ソウル-バンコック 実録麻薬地帯]]』 - [[千葉真一]]主演。
 
**『[[ソウル (映画)|ソウル]]』[[長瀬智也]]主演
 
 
 
== 出身有名人 ==
 
* [[ペ・ヨンジュン]] - 俳優
 
* キム・ハヌル - 女優
 
* [[イ・ヨンエ]] - 女優
 
* [[チョン・ヨンファ]] - アーティスト
 
* [[G-DRAGON]]([[BIGBANG]]) - アーティスト
 
* [[PSY]] - アーティスト
 
* [[正木棟馬]] - ミュージカル俳優
 
* ジョンヒョン([[SHINee]]のメンバー) - アーティスト
 
* テミン([[SHINee]]のメンバー) - アーティスト
 
* イム・ナヨン(TWICE) - アーティスト
 
* [[SEVENTEEN (音楽グループ)|ドギョム]]([[SEVENTEEN (音楽グループ)|SEVENTEEN]]) - アーティスト
 
* [[SEVENTEEN (音楽グループ)|ジョンハン]]([[SEVENTEEN (音楽グループ)|SEVENTEEN]]) - アーティスト
 
* [[スホ]] - 歌手、俳優、[[EXO]]メンバー<ref name="origin">{{Cite web|url=http://sports.khan.co.kr/news/sk_index.html?art_id=201706230815003&sec_id=540301&pt=nv|title={{Lang|ko|아이돌 고향을 찾아서① 우리 고향 아이돌 누가 있을까}}|publisher={{Lang|ko|스포츠경향}}|language=韓国語|date=2017-06-23|accessdate=2017-10-12}}</ref>
 
* [[チャンヨル]] - 歌手、俳優、[[EXO]]メンバー<ref name="origin"/>
 
* [[セフン]] - 歌手、[[EXO]]メンバー<ref name="origin"/>
 
* [[KAI (声楽家)|KAI]] - 歌手、ミュージカル俳優<ref>{{cite web|url=http://ranran-entame.com/ranran/12596.html|title=KAI、直撃インタビュー!|publisher=Ran Ran Entertainment|date=2012-04-06|accessdate=2017-10-18}}</ref>
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[朝鮮八道]]
 
* [[京畿道 (朝鮮八道)]]
 
* [[二十三府制]]
 
* [[京畿道 (日本統治時代)]]
 
* [[世界都市]]
 
* [[京仁運河]]
 
* [[ソウル特別市有形文化財]]
 
* [[ソウル写真アーカイブ]]
 
* [[Wikipedia:ソウル市知識共有プロジェクト]]
 
  
 +
1946年特別市となる。朝鮮戦争で大きく破壊されたが,近代的なビルや道路網をもつ市街として再建された。中心市街地はチュン (中) 区とチョンノ (鍾路) 区で,ハン江の北岸,プク (北) 岳とナム (南) 山にはさまれた地域にあり,高級商店街,遊興街,金融街,官庁街などが集中する。市域は数次にわたって拡大され,22区からなる。ハン江に多数の橋がかけられ,また地下鉄の開通に伴って特に南郊の発達がめざましい。クロ (九老) 区は工業団地を中心に,キョンイン工業地域の重要な一部となっている。国の文化の中心地でもあり,国立ソウル大学のほか多数の私立大学があり,言論機関なども集まっている。人口の集中と地下鉄,バス路線の拡充によって,住宅,工場などが市域外へも進出し,ソンナム(城南) 市,アニャン (安養) 市,プチョン (富川) 市,ウイジョンブ (議政府) 市などの衛星都市が生まれた。李朝時代の古跡が多く,秘苑,景福宮,昌徳宮,昌慶宮などの宮殿,南大門,東大門などの城門がある。ナム山とプク岳は市街の展望がよい。近郊の山地はグリーンベルトの役割を果たすハイキング地となっており,ナムハン山,プクハン山に城門や城壁が保存されている。
 +
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{脚注ヘルプ}}
723行目: 41行目:
  
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
{{Commons&cat|Seoul|Seoul}}
 
{{Wikivoyage|Seoul|ソウル{{en icon}}}}
 
 
{{osm box|r|2297418}}
 
{{osm box|r|2297418}}
 
 
; 公式
 
; 公式
 
* [http://japanese.seoul.go.kr/ ソウル特別市公式サイト] {{ja icon}}
 
* [http://japanese.seoul.go.kr/ ソウル特別市公式サイト] {{ja icon}}
 
 
; 観光
 
; 観光
 
* [http://www.visitseoul.net/jp/index.do?_method=main ソウル特別市文化観光公式サイト] {{ja icon}}
 
* [http://www.visitseoul.net/jp/index.do?_method=main ソウル特別市文化観光公式サイト] {{ja icon}}
 
* [http://ameblo.jp/visitseoul ソウル特別市文化観光公式ブログ] {{ja icon}}
 
* [http://ameblo.jp/visitseoul ソウル特別市文化観光公式ブログ] {{ja icon}}
* {{YouTube channel|visitseoul|VISUALSEOUL.NET}} {{ja icon}}
 
* [http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/TE/TE_JA_7_1_1.jsp?areaCode=1 韓国観光公社 - ソウル] {{ja icon}}
 
* [http://www.seoulnavi.com/ ソウルナビ] {{ja icon}}
 
* [[ウィキトラベル]]旅行ガイド - [http://wikitravel.org/ja/ソウル ソウル] {{ja icon}}
 
  
; その他
 
* [http://seoul600.visitseoul.net/ ソウル六百年史]
 
* [http://japanese.seoul.go.kr/cheonggye/ 清渓川公式サイト]
 
* [http://ehistory.korea.kr/pop/movie_pop.jsp?srcgbn=KV&mediaid=10800&mediadtl=23236&gbn=MH&quality=W 1960年代のソウル]
 
* [http://ehistory.korea.kr/pop/movie_pop.jsp?srcgbn=KV&mediaid=11205&mediadtl=25234&gbn=MH&quality=W 1970年代のソウル]
 
* [http://www.youtube.com/watch?v=j5GegF6XcgE&feature=player_embedded#! 1931年の京城の様子]
 
* {{Googlemap|ソウル}}
 
  
 
{{ソウル特別市}}
 
{{ソウル特別市}}
 
{{大韓民国の地方行政区画}}
 
{{大韓民国の地方行政区画}}
 
{{アジアの首都}}
 
{{アジアの首都}}
{{夏季オリンピック開催都市}}
+
{{テンプレート:20180815sk}}
{{夏季パラリンピック開催都市}}
 
{{Normdaten}}
 
  
 
{{coord|37|34|N|126|58|E|region:KR|display=title}}
 
{{coord|37|34|N|126|58|E|region:KR|display=title}}

2018/8/30/ (木) 01:21時点における最新版

Seoul montage.PNG
ソウル特別市
略称: Seoul;서울;ソウル;首尔・首爾
位置
ソウル特別市の位置
地図
ソウル特別市の地図
各種表記
ハングル: 서울특별시
漢字: 서울特別市
日本語読み仮名: そうるとくべつし
片仮名転写: ソウル=トゥクピョルシ
ローマ字転写 (RR): Seoul-Teukbyeolsi
統計(2015年
面積: 605.21 km2
総人口: 9,904,312[1]
男子人口: 4,859,535 人
女子人口: 5,044,777 人
人口密度: 17,000 人/km2
行政
国: 大韓民国の旗 大韓民国
下位行政区画: 25区
ISO 3166-2: KR-11
行政区域分類コード: 11
ソウル特別市の木: イチョウ
ソウル特別市の花: チョウセンレンギョウ
ソウル特別市の鳥: カササギ
自治体公式サイト: ソウル特別市
テンプレートを表示

ソウル特別市(ソウルとくべつし、韓国語서울특별시漢字: 서울特別市 、英語:Seoul、Seoul Special Metropolitan City )、通称ソウル

大韓民国の首都で,1級行政区。朝鮮半島の中部西岸寄り,プクハン (北漢) 山 (836m) ,ナムハン (南漢) 山 (606m) などに囲まれた盆地に位置する。月平均気温は-4.9℃ (1月) ~26.2℃ (8月) 。年降水量は 1260mmで,その 60~80%が夏季に集中する。ハン (漢) 江の河口から約 60km上流にある水陸交通の要地で,要害の地でもあるため,早くから開けた。新羅時代に漢陽郡が置かれ,高麗時代には南京となった。李氏朝鮮時代には首都で漢城府と呼ばれ,壮麗な都城が造営された。

19世紀末からは外港インチョン (仁川) の開港,キョンイン (京仁) 鉄道,キョンブ (京釜) 鉄道,キョンウォン (京元) 鉄道などの開通によって,国の交通,経済の中心地として重要性を増した。日本の統治期には京城と改名され,総督府の所在地。独立後,「都城」を意味する古語からソウルの現在名となった。

1946年特別市となる。朝鮮戦争で大きく破壊されたが,近代的なビルや道路網をもつ市街として再建された。中心市街地はチュン (中) 区とチョンノ (鍾路) 区で,ハン江の北岸,プク (北) 岳とナム (南) 山にはさまれた地域にあり,高級商店街,遊興街,金融街,官庁街などが集中する。市域は数次にわたって拡大され,22区からなる。ハン江に多数の橋がかけられ,また地下鉄の開通に伴って特に南郊の発達がめざましい。クロ (九老) 区は工業団地を中心に,キョンイン工業地域の重要な一部となっている。国の文化の中心地でもあり,国立ソウル大学のほか多数の私立大学があり,言論機関なども集まっている。人口の集中と地下鉄,バス路線の拡充によって,住宅,工場などが市域外へも進出し,ソンナム(城南) 市,アニャン (安養) 市,プチョン (富川) 市,ウイジョンブ (議政府) 市などの衛星都市が生まれた。李朝時代の古跡が多く,秘苑,景福宮,昌徳宮,昌慶宮などの宮殿,南大門,東大門などの城門がある。ナム山とプク岳は市街の展望がよい。近郊の山地はグリーンベルトの役割を果たすハイキング地となっており,ナムハン山,プクハン山に城門や城壁が保存されている。

脚注

外部リンク

公式
観光





楽天市場検索:


座標: 東経126度58分北緯37.567度 東経126.967度37.567; 126.967