ファンキー・ジャズ
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ファンキー・ジャズ(英:funky Jazz)は、ハード・バップから派生した、あるいはその後継者的音楽と解釈される、モダン・ジャズの一分野。ソウル・ジャズと呼ばれる場合もある。1950年代終盤から1960年代初頭までには確立した。
Contents
概要
ファンキー・ジャズ(ソウル・ジャズ)は、ハード・バップのうちブルースのフィーリングを強調し、ゴスペルの要素も加わることもある演奏形態である。黒人音楽的要素がより強く、ビバップやハード・バップに共通した要素である、コードを分解し、旋律を再構成する際に、ペンタトニック(五音階)や黒人音楽を意識したスケールを意図的に用いたものも多い。
詳細
1960年代、コード分解の基本は同様ながら、教会音楽(ゴスペル)の影響が強く、ブルー・ノート・スケールやそれに近い音階や進行を使用し、オルガンやギター、ヴィブラフォンなどもフィーチャーされているジャズの総称が、ファンキー・ジャズ(ソウル・ジャズ)といわれている。ファンキー・ジャズの代表的なミュージシャンには、キャノンボール・アダレイやラムゼイ・ルイス、ジミー・スミスなどがいる。
ファンキー・ジャズの主な楽曲
- "Five Spot After Dark" – カーティス・フラー
- "Mercy, Mercy, Mercy" – キャノンボール・アダレイ
- "Work Song" – ナット・アダレイ
- "Song for My Father" – ホレス・シルヴァー
- "The In Crowd" – ラムゼイ・ルイス
- "Moanin" – アート・ブレイキー
- "Soulful Strut" – ヤング・ホルト・アンリミテッド
代表的ミュージシャン
- キャノンボール・アダレイ
- ボビー・ティモンズ
- ハンク・モブレー
- ナット・アダレイ
- ルー・ドナルドソン
- ラムゼイ・ルイス
- カーティス・フラー
- ホレス・シルバー
- ジミー・スミス
- リー・モーガン
- ビッグ・ジョン・パットン
- ブラザー・ジャック・マクダフ
- ジミー・マッグリフ
- ベイビーフェイス・ウィレット
関連項目
参考文献
- 細川周平、後藤雅洋、村井康司、寺島靖国、小川隆夫、加藤総夫、柳沢てつや、北里義之、大村幸則、瀧口秀之、西島多恵子、山下泰司、黒田京子、桜井圭介、上野俊哉、米田栄、田辺秀樹、高橋順一、川竹英克、田村和紀夫、大宅緒、高見一樹、島原裕司、柴俊一 『新版 ジャズを放つ』 洋泉社、1997年。ISBN 4896912500。