晶文社
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株式会社晶文社(しょうぶんしゃ)は、日本の出版社。1960年、中村勝哉と小野二郎が創業[1]。資本金は1000万円、代表者は太田泰弘。トレードマークは動物のサイである[2]。
概要
人文社会科学書・実用書・ルポルタージュ・文芸・サブカルチャーなど、多彩なジャンルの書籍を出版している。装幀家平野甲賀が一時期在籍していたこともある。
1973年、植草甚一らの手によって「ワンダーランド」が刊行され、のちの「宝島」になった。
2009年8月31日、社長(当時)の中村哲司への朝日新聞の取材により、「文芸一般書の新刊については、今までの半分以下の点数にまで減らすことにした」と公表された[3]。
2010年4月、千代田区外神田から神田神保町へ社屋を移転した。2014年3月、吉本隆明全集全38巻・別巻1の刊行開始。
著名な刊行物
- 『複製技術時代の芸術』(ヴァルター・ベンヤミン著、高木久雄ほか訳、1970年発行)
- 『日本の喜劇人』(小林信彦著、1972年発行)
- 『ボブ・ディラン全詩集』(ボブ・ディラン著、片桐ユズル・中山容訳、1974年3月発行)
- 『アメリカの鱒釣り』(リチャード・ブローティガン著、藤本和子訳、1975年発行)
- 『植草甚一スクラップブック』(植草甚一著、1976年〜1980年発行)
- 『つげ義春とぼく』(つげ義春著、1977年6月発行)
- 『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』(アルフレッド・ヒッチコックとフランソワ・トリュフォー著、山田宏一・蓮實重彦訳、1981年発行)
- 『よい戦争』(スタッズ・ターケル著、中山容訳、1985年7月発行)
- 『古川ロッパ昭和日記』(古川ロッパ著、滝大作監修、1987年発行)
- 『貧困旅行記』(つげ義春著、1991年9月発行)
- 『できればムカつかずに生きたい』(田口ランディ著、2000年発行)
- 『普及版 数の悪魔』(ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー著、ベルナー絵、丘沢静也訳、2000年発行)
- 『サリンジャー ――生涯91年の真実』(ケネス・スラウェンスキー著、田中啓史訳、2013年8月発行)
- 『吉本隆明全集』(2014年3月より刊行開始)
主な編集者(元・故人を含む)
脚注
- ↑ 中村は小野と東大駒場の同期である。
- ↑ 「社長の姿がサイに似ていたから」などの由来が語られているが、本当のところを知る人は社内にもいない。
- ↑ 〈本の舞台裏〉晶文社が展示・フェア
関連項目
外部リンク
典拠レコード: