枢機卿
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(すうききょう、すうきけい[注 1][注 2]、ラテン語: Cardinalis、英: Cardinal)
カトリック教会における,ローマ教皇に次ぐ高位の聖職者。
起源についてはつまびらかでない。教皇最高顧問,教皇選挙権者で,教皇の自由意志により任命される。教皇庁の諸省,諸官庁の長として,カトリック教会全体に対する教皇の責務を分担,補佐する枢機卿もいる。枢機卿の権能は,(1) 教皇死去の際,システィナ礼拝堂で教皇選挙を行う,(2) 公会議における議席,決議権をもつ,(3) 教皇の諮問に応じ,列福,列聖などを司る,(4) 司教権をもち,国際的には諸侯待遇を受ける,などで,セイクリッド・カレッジ sacred college (枢機卿会) を構成する。その定員は,1586年以来 70名であったが,1962年この制限が撤廃され 90名に増員され,その後も増員されている。ただし教皇選挙権はこのうち満 80歳以下の枢機卿に制限されている。構成内容はカーディナル・ディーコン cardinal deacon (助祭枢機卿) ,カーディナル・プリーストcardinal priest (司祭枢機卿) ,カーディナル・ビショップ cardinal bishop (司教枢機卿) という3段階の位階称号をもつローマ教皇庁在住のカーディナルと諸外国に司教区をもつカーディナルから成る。日本では 60年に土井辰雄東京大司教が初めて選任された。
脚注
注釈
出典
- ↑ “枢機卿(すうききょう)とは?”. カトリック中央協議会. . 2017閲覧.
- ↑ NHK放送文化研究所編 『ことばのハンドブック 第2版』 p.110 2005年
関連項目
外部リンク