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(内容を「 '''渡し船'''(わたしぶね) 川や湖沼などの両岸を往復して客や荷物を運ぶ船。 {{テンプレート:20180815sk}} {{DEFAULTSORT:わたしふ...」で置換)
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[[File:Ben_Tre-Radler_geht_von_der_Fähre,_Mekong.jpg|thumb|240px|もっとも根源的な渡し船。ベトナムのベンチェーにて]]
 
[[Image:Chikko-Dock Embarking Osaka-City-Ferry.jpg|thumb|240px|right|渡船に乗船する人々<br />天保山渡船 築港のりば にて]]
 
'''渡し船'''(わたしぶね)とは、[[港湾]]・[[河川]]・[[湖沼]]などで両岸を往復して客や荷物を運ぶ[[船]]及び[[航路]]のことである。'''渡船'''(とせん)とも言う。また、渡し船に乗り降りするところを'''渡し場'''(わたしば)、'''渡船場'''(とせんじょう、とせんば)などという。
 
  
広義の「渡し船」には、[[離島]]との航路などや、[[釣り]]客を沖の独立した[[防波堤]]や岩礁へ運ぶ渡船業、リゾート企業などが顧客専用として運用するものも含まれる。本稿では狭義の渡し船として、「比較的狭い距離の対岸同士を渡し、庶民の日常の交通手段や観光に利用され、公共性の高いもの」について述べる。大型かつ航路の長いものは'''[[フェリー]]'''を、単純な対岸往復でなく、河川や運河の流れに沿って複数の船着場を行き来する船は'''[[水上バス]]'''を参照のこと。なお、フェリーと渡し船を呼び分ける文化は日本以外にはあまり存在しないため、各国語版へのリンクは[[フェリー]]のほうを主に参照されたい。
+
'''渡し船'''(わたしぶね)
{{TOC limit|3}}
 
  
== 東南アジアの例 ==
+
川や湖沼などの両岸を往復して客や荷物を運ぶ船。
[[File:Phà ở t.p. CanThơ.JPG|thumb|240px|メコンデルタの典型的な渡し船。平底船にウィンチ式の[[フェリー#船体構造|ランプウェイ]](航行時も下ろしっぱなしの場合が多い)、屋根、操縦用の櫓という構造が見て取れる。ベトナム、カントーにて]]
 
[[File:2009-08-30_09-03_Luang_Prabang_020_Mekong.jpg|thumb|240px|ラオス、メコン川のボート]]
 
[[File:Lascar_View_from_the_central_prang_-_Wat_Arun_(4509726010).jpg|thumb|240px|チャオプラヤ川、ワット・アルンから見る渡し船と水上バス(対岸がワット・ポー)]]
 
=== ベトナム ===
 
[[ベトナム]]では、主に南部の[[メコンデルタ]]地方を中心に多くの渡船が存在する。この地方では[[メコン川]]が多くの支流に分かれ、農業用・輸送用の水路も網の目のように張り巡らされている。このため船による輸送が活発で、橋をかけることや、そのために高い堤防を造成することが逆に交通の不効率化を招く場所が極めて多い。とはいえ、[[オートバイ]]や[[自転車]]が庶民の基本的な交通手段であることも事実であるため、渡船は生活に欠かせないものとなっている。
 
 
 
また、21世紀になって[[カントー橋]]や[[ラックミエウ橋]]が掛けられるまで、交通の大動脈である[[国道1A号線_(ベトナム)|国道一号線]]でのバスやトラックでの大規模輸送であっても、大型の渡船が利用された。
 
 
 
このようにベトナムの渡船は基本的に車両での乗船を考慮する必要があるため、輸送量の多い場所では[[デッキ]]がそのまま[[波止場]]の地面とひとつながりになる船体形状のものが多い。また、河川の流れが極めて緩やかなため、安定性に注意を払う必要が低く、喫水の浅く底が平たい、ある意味一枚の「床」のような形状のものが見られる。
 
 
 
=== ラオス ===
 
陸上の交通路がきわめて貧弱で、かつ山岳が多く川の流れが急な[[ラオス]]においては、「対岸へ渡す」船ではなく、川を斜めに渡って乗客を運ぶ渡船が主流である。このため船体は極めて細長い形状である。
 
 
 
=== タイ ===
 
タイの地方ではベトナム同様のオートバイ利用者向けの渡船も見られるが、陸上交通の充実した首都[[バンコク]]においては、主に徒歩客、特に観光客のためのものが主流である。バンコク都内を南北に流れる[[チャオプラヤー川]]では、[[チャオプラヤー・エクスプレス]]([[水上バス]]に分類される)のような川を上下するもののほかに、対岸同士にある[[ワット・アルン]]と[[ワット・ポー]]を結ぶ渡船などが存在する。
 
 
 
また、[[ミャンマー]]との国境を形成する[[クラ地峡]]には海上の国境を超える渡し船が多く運行されている。これらは公営のものではなく企業とも呼べない個人経営のものばかりのため、料金交渉が必要であり、事故が起きてもほとんど保障は得られない。メコン川でのラオス国境にも同様なものがあるが、こちらは運賃が決まっており、個人ではなく企業経営のものが多い。
 
 
 
=== マレーシア ===
 
マレーシアも陸上交通が充実しており、自動車の普及率も高いことから渡船は地方の観光地に多い。[[サラワク州]]の[[クチン]]では、市街を南北に分けるサラワク川支流の中心部は景観維持のために橋がかかっておらず、徒歩客むけの多くの渡船が早朝から夜遅くまで行き交う。
 
{{clear}}
 
 
 
== 日本の例 ==
 
[[File:Hiroshige29 mitsuke.jpg|thumb|240px|『[[東海道五十三次 (浮世絵)|東海道五十三次]]』([[見附宿]])]]
 
中世以前は架橋技術の未発達により、渡船に頼る比重が高かった。江戸時代の[[幕藩体制]]においても、架橋が困難な地点や、[[関所]]など軍事的理由で架橋が許されなかった地点を中心に渡船が行われた。また、地形が山がちなことや、軍事的理由から車輪の利用が発達しなかった事によって発生する水運の優位性もあり、渡船は全国各地で行われた。
 
 
 
道路が整備され、また車両が普及するなどして陸運が発達すると、水運の至便性よりも洪水忌避が重要となり、堤防の建設などによって生活と水辺は切り離されてゆく傾向にある。また、架橋技術や[[トンネル|隧道]]等土木技術の発達も水運の重要性を低下させる。これらの理由により渡船は徐々に廃止され、[[21世紀]]初頭の日本では観光用ないしは、港湾・河川等においての船舶交通量が多いため、架橋により通過する船舶の交通量を確保できない場合や遠方の離島との間など架橋が困難ないしは、架橋するだけ交通量が確保できない、橋があっても歩行者・自転車の通行が困難な事例など特別な事情がある場合に限られている。
 
 
 
=== 中世以前の渡し ===
 
[[万葉集]]に、[[三国橋_(渡良瀬川)|古河の渡し]]([[茨城県]][[古河市]])がうたわれている。[[隅田川の渡し#橋場の渡し|隅田の渡し]]([[東京都]][[台東区]][[橋場]]・[[荒川区]][[南千住]])、[[多摩川]]を渡る[[関戸橋|関戸の渡し]](東京都[[多摩市]])、[[丸子橋|丸子の渡し]]([[神奈川県]][[川崎市]])なども古代から知られている。
 
 
 
また、旧[[渡良瀬川]]を渡る[[栗橋宿|房川渡し]]([[埼玉県]][[久喜市]]・茨城県古河市・[[五霞町]][[元栗橋]])、旧[[入間川]](現[[荒川 (関東)|荒川]])を渡る川口の渡し(埼玉県[[川口市]])、旧[[古利根川|利根川]]を渡る川口の渡し(埼玉県[[加須市]])も江戸時代以前から知られている。
 
 
 
=== 江戸時代の渡し船 ===
 
[[江戸時代]]、[[東海道#江戸時代|東海道]]の[[馬入川]](現在の[[相模川]])の例でいうと、人を20人まで乗せる'''小船'''、馬を乗せる'''馬船'''、大型で荷物を運べる[[平田船]]が常備されていた<ref>[http://www.ktr.mlit.go.jp/yokohama/tokaido/02_tokaido/03_sisetu/12index.htm 横浜国道事務所・東海道への誘い・東海道と宿場の施設(川-渡船場)]</ref>。
 
 
 
[[東海道]]が[[多摩川]]を渡る[[六郷大橋]]は度々洪水で流され、1688年(貞享5年)以後は再建を断念し、六郷の渡しが定着した。
 
 
 
=== 現在も運航されている渡船 ===
 
渡し舟の中には川の向かいや島に立地する旅館やゴルフ場などに、宿泊客や利用客を輸送するためのものもあるが、本項では説明を省く。
 
[[画像:Yagiriowatashi.jpg|thumb|240px|right|[[矢切#矢切の渡し|矢切の渡し]](2005年撮影)]]
 
[[画像:Tenpozan ferry.jpg|thumb|240px|right|天保山渡船 - 築港乗り場にて]]
 
[[画像:鳴門市営渡船.JPG|thumb|240px|right|鳴門市営渡船]]
 
[[画像:Urado-bay ferryboat.jpg|thumb|240px|right|高知県営渡船 - [[浦戸湾]]にて]]
 
[[画像:Wakato ferry.jpg|thumb|240px|right|[[若戸渡船]]]]
 
[[画像:Kumagawa-river setoishi-kashiki ferryboat 1.jpg|thumb|240px|right|[[瀬戸石駅]]駅前の渡船]]
 
[[File:Ferry Sanshiro between Jyogashima and port of Misaki.jpg|thumb|240px|right|三崎港と城ヶ島を結ぶ渡し船「さんしろ」、後方には城ヶ島大橋が見える]]
 
==== 北上川の渡し舟 ====
 
:([[岩手県]][[北上市]])
 
: 北上駅から徒歩10分の場所にある北上川の右岸と左岸を結ぶ。
 
: 運行は北上川景勝地さくらまつり期間中のみ。雨天や川の増水時に運休する。有料(片道350円)である。
 
: ※参考:[http://sakura.kitakami-kanko.jp/event/post-21.html 一般社団法人北上観光コンベンション協会] - 北上川景勝地さくらまつりのサイト
 
==== 霧幻峡渡し ====
 
:([[福島県]][[金山町 (福島県)|金山町]])
 
: 三更地区で霧幻峡を横断する。
 
: 1964年に一旦廃止されたが2009年、観光資源として復活した。
 
: 乗船3日前までに予約が必要。有料である。要問合せ→http://okuaizu.pupu.jp/
 
 
 
==== 小堀の渡し ====
 
{{main|小堀の渡し}}
 
:([[茨城県]][[取手市]])
 
:利根川右岸([[千葉県]][[我孫子市]]と地続きの側)にある[[飛地]]の小堀(おおほり)地区と左岸(市中心部側)を結ぶ。取手市営。利根川の改修の結果、茨城県の飛地となった地区の利便性のために開設された。以前は無料であったが、地域住民以外の観光乗船が禁止されていた。現在は小堀地区住民と条例に定める利用者は無料、その他は片道200円となり、観光乗船が可能となった。また、取手駅に近い桟橋との三地点を三角運行するようになった。
 
: ※参考:[http://www.city.toride.ibaraki.jp/index.cfm/9,4115,34,308,html 小堀の渡し] - 取手市公式サイト
 
==== 島村渡船 ====
 
{{main|島村渡船}}
 
:([[群馬県]][[伊勢崎市]])
 
: [[利根川]]右岸にある伊勢崎市の[[飛地]]と左岸(伊勢崎市の旧境町中心部側)を結ぶ。群馬県営(伊勢崎市に運航を委託)。人のみ乗船可能。無料。
 
: 川舟タイプの船を使用。
 
==== 赤岩渡船 ====
 
{{main|赤岩渡船}}
 
:([[埼玉県]][[熊谷市]]~群馬県[[邑楽郡]][[千代田町]])
 
: [[利根川]]右岸にある熊谷市の葛和田と左岸の千代田町赤岩を結ぶ。群馬県営(千代田町に運航を委託)。自転車やバイクも乗船可能。無料。
 
: [[主要地方道]][[埼玉県道・群馬県道83号熊谷館林線]]に指定されている。
 
: ※参考:[http://www.town.chiyoda.gunma.jp/kensetsu/doboku/doboku002.htm 赤岩渡船] - 千代田町公式サイト
 
==== 矢切の渡し ====
 
{{main|矢切#矢切の渡し}}
 
:(千葉県[[松戸市]]~[[東京都]][[葛飾区]])
 
: [[江戸川]]左岸の松戸市[[矢切]](やきり、やぎり)地区と右岸の東京都葛飾区[[柴又]]を結ぶ。民営(個人運営)。有料(大人200円、子供100円 平成24年10月より料金改正)。
 
: かつて[[江戸幕府]]が江戸川の渡しとして指定し、[[農民]]の管理により運営されていた航路のうち最後の一つ。現在も先祖代々船頭だった個人が運営。
 
: ※参考:[http://www.matsudo-kankou.jp/wp/?p=164 矢切の渡し] - 松戸市観光協会
 
: ※参考:[http://www.katsushika-kanko.com/katsumaru/area/shibamata03/ 矢切の渡し] - 葛飾区観光サイト “かつしかまるごとガイド”
 
==== (通称)競輪場の渡し ====
 
:(東京都[[調布市]]~[[神奈川県]][[川崎市]][[多摩区]])
 
: [[多摩川]]に架かる[[京王電鉄]][[京王相模原線|相模原線]]の鉄橋沿いに運航される。民営(貸しボート店による運営)。有料。
 
: 競輪場の対岸にある駐車場に駐車した競輪場来場者を主な対象としているが、一般客の利用も可能。[[京王閣競輪場]]で[[競輪]]が開催される日のみ運航。
 
: かつて同区間に菅の渡しが存在したが、昭和48年に廃止されている。<ref>http://www.geocities.jp/kikuuj/kyudo/watashi/tama-watashi.htm</ref>
 
 
 
==== 浦賀の渡船 ====
 
{{main|浦賀の渡船}}
 
:(神奈川県[[横須賀市]])
 
: [[浦賀港]]の半ばを結ぶ。横須賀市営(民間に運航を委託)。市道2073号。大人150円、小児・自転車等50円。通称「ポンポン船」。
 
: ※参考:[http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/5610/tosen-main.html 浦賀の渡船] - 横須賀市公式サイト
 
==== 城ヶ島渡船 ====
 
: ([[神奈川県]][[三浦市]])
 
: 1960年4月の[[城ヶ島大橋]]開通まで三崎仲崎岸壁と城ヶ島の間を渡船が結んでいた。橋の開通により一旦渡船は廃止となった。
 
: 平成20年5月に観光資源として50年ぶりに渡船が復活する。運航日は土曜休日と繁忙期で、有料(片道300円)である。
 
: ※参考:[http://www.umigyo.co.jp/enjoy-hakushu.html  城ヶ島渡船白秋のページ] - 三崎港産直センター「うらり」公式サイト
 
==== 平の渡し ====
 
: (富山県[[富山市]])
 
: [[黒部ダム]]の完成により[[黒部湖]]によって分断された登山道を連絡するために開設。[[関西電力]]が運営(平ノ小屋([[山小屋]])に運航を委託)。無料。
 
: 1日4往復運航。
 
==== 富山県営渡船 ====
 
{{main|富山県営渡船}}
 
: (通称)越ノ潟フェリー([[富山県]][[射水市]])
 
: [[伏木富山港|富山新港]]建設のため分断された両岸を結ぶ。富山県営。無料。
 
: 2004年から深夜時間帯および荒天時などは無料の代行タクシーを運行。[[富山地方鉄道射水線]]の項目も参照のこと。
 
==== 我入道の渡し ====
 
{{main|我入道の渡し}}
 
:([[静岡県]][[沼津市]])
 
: 狩野川河口の我入道東町から蓼原町の両岸を結んでいる。港大橋の完成により1971年に廃止されたが、1997年に復活している。1日4往復は駅に近いあゆみ橋まで運行する。有料。乗船者はライフジャケットの着用が必須であるなど、生活色は無くなっている。
 
: ※参考:[http://www.city.numazu.shizuoka.jp/kankou/sisetu/ganyudo/index.htm 我入道(がにゅうどう)の渡し船]
 
==== 塚間の渡し ====
 
:([[静岡県]][[静岡市]][[清水区]])
 
:江尻・清水港から三保湾を渡り三保半島・塚間を結ぶ。通勤利用も多い。
 
==== 井川湖渡船 ====
 
:([[静岡県]][[静岡市]])
 
: [[井川ダム|井川湖]]上で、[[井川駅]]と集落を結ぶ。静岡市営。無料。
 
: 1日4往復運航。
 
: ※参考:[http://www.city.shizuoka.jp/deps/ikawa/akaishimaru.html 渡船「赤石丸」のご案内] - 静岡市公式サイト
 
[[ファイル:Tokaido31 Arai.jpg|サムネイル|240x240ピクセル|『東海道五十三次』荒井]]
 
 
 
==== 今切の渡し ====
 
:([[静岡県]][[湖西市]]~静岡県[[浜松市]])。
 
:[[明応地震]]([[明応]]7年、一説には明応8年(1498年))により分断された浜名湖開口部今切地区を結ぶべく創設された。発着場に[[新居関所]]があった。1932年の浜名橋開通で一旦廃止されたが、2013年に観光資源として[[弁天島]]遊船組合により復活した。<ref>http://www.inhamamatsu.com/japanese/activity/minami-hamanako-cruise.php</ref>4名以上での予約が必要。有料(1人につき1000円)
 
==== 牛川の渡船 ====
 
:([[愛知県]][[豊橋市]])
 
: [[豊川]]の両岸を結ぶ。豊橋市営。無料。
 
: 豊橋市道大村町・牛川町175号線に含まれる。航路の起源は不明だが、平安時代から運航されていたという。
 
: ※参考:[http://www.city.toyohashi.aichi.jp/bu_kensetsu/doboku/gyuukawa/index.html 牛川の渡船] - 豊橋市公式サイト
 
==== 中野の渡し ====
 
{{main|中野の渡し}}
 
:(愛知県[[一宮市]]~岐阜県[[羽島市]])
 
: [[木曽川]]を渡る。愛知県営。無料。
 
: 愛知県営道路渡船([[岐阜県道118号・愛知県道135号羽島稲沢線|愛知県道135号]])。
 
==== 小紅の渡し ====
 
{{main|小紅の渡し}}
 
:(岐阜県[[岐阜市]])
 
: [[長良川]]を渡る。岐阜県営(岐阜市に運航を委託)。無料。
 
: 道路渡船([[岐阜県道173号文殊茶屋新田線|岐阜県道173号]])。
 
: ※参考:[http://www.gifucvb.or.jp/sightseeing/detail_kankou.php?eid=00026 小紅の渡し] - 岐阜市観光コンベンションセンター
 
==== 県道船 ====
 
{{main|三重県道750号阿児磯部鳥羽線#県道船}}
 
:(三重県[[志摩市]])
 
: 的矢湾を渡り、的矢地区と三ヶ所地区を結ぶ。基本的に三重県営(休日などは民間へ業務を委託することもある)。無料。
 
: 三重県道750号阿児磯部鳥羽線の一部として運行される。
 
: 便によっては渡鹿野島を経由するものも存在する。この他、渡鹿野島へ向かう民間の渡船も存在するが、こちらは終点が離島である渡鹿野島のみなのでここでは扱わない。
 
==== 登山道連絡船 ====
 
:([[三重県]][[大台町]])
 
: 旧大杉村再生協議会によって運行され、宮川ダムを横断し、大杉~登山口を結ぶ。
 
: 1964年に一旦廃止されたが2009年、観光資源として復活した。
 
: 運行は原則として土曜・休日のみ。水曜を除く平日は四人以上の場合旧大杉村再生協議会へ予約が必要。有料(片道1000円)である。宮川ダムの遊覧船も兼ねる。
 
==== 三瀬の渡し ====
 
:([[三重県]][[大台町]])
 
: 三瀬の渡し保存会によって運行され、下三瀬~多岐原を結ぶ。
 
: 昭和30年代に一旦廃止されたが2010年、地元住民の力添えにより復活した。
 
: 利用に際しては事前に三瀬の渡し保存会へ連絡と予約が必要。料金も事前に確認のこと。
 
==== 大阪市の公営渡船 ====
 
{{main|大阪市の公営渡船}}
 
: ([[大阪府]][[大阪市]])
 
: 天保山渡船など、おもに[[大正区]]域の[[大阪港]]や河口付近に8航路。大阪市営。無料。
 
: 一自治体としては最多の航路を持つ。
 
: ※参考:[http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000011244.html 大阪 渡船場マップ] - 大阪市公式サイト
 
==== 安居の渡し ====
 
:([[和歌山県]][[白浜町]])
 
: 日置川を横断し安居と仏坂を結ぶ。[[熊野古道]]の一部をなしてきた。
 
: 昭和29年に一旦廃止されたが迂回路が危険である事もあって2005年10月、世界遺産登録を機に地元有志の手により復活した。
 
: 乗船3日前までに予約が必要。有料(片道500円)である。
 
: ※参考:[http://www.town.shirahama.wakayama.jp/kanko/taiken/1452760025050.html 安居の渡し保存会について] - 白浜町教育旅行誘致協議会
 
==== 玄武洞渡船 ====
 
:([[兵庫県]][[豊岡市]])
 
: [[山陰本線]][[玄武洞駅]]から[[円山川]]の対岸の[[玄武洞]]までの主に観光客の足として、有料で運航。民営。1999年12月で一旦廃止後2008年7月より別事業者により規模を縮小して運航。
 
==== 矢田の渡し ====
 
{{main|矢田の渡し}}
 
:([[島根県]][[松江市]])
 
: [[大橋川]]を渡る。地元渡船組合の運営。自転車も乗船可能。有料。
 
: 観光船も兼ねており、観光船として運航されている時間帯は渡船としては利用できない。
 
==== 尾道渡船・駅前渡船など ====
 
:([[広島県]][[尾道市]])
 
: 尾道市街と、[[尾道水道]]で隔てられた[[向島 (広島県)|向島]]を結ぶ3航路。民営(それぞれの航路を別の民間企業が運営)。自転車も乗船可能。一部は自動車も積載できる。有料。
 
: ※参考:[http://www.onoport.jp/sightseeing/map.html 尾道水道フェリーマップ] - 尾道市港湾振興課
 
==== 音戸渡船 ====
 
:(広島県[[呉市]])
 
: [[本州]]と[[倉橋島]]を隔てる[[音戸の瀬戸]]を渡る。民営。自転車やバイクも乗船可能(別料金)。有料。
 
: ※参考:[https://www.city.kure.lg.jp/soshiki/67/m000013.html 日本一短い航路「音戸の渡し船」] - 呉市観光振興課
 
 
 
==== 鶴江の渡し ====
 
:([[山口県]][[萩市]])
 
:[[松本川]]河口付近を渡る。萩市営。自転車も乗船可能。無料。
 
: 道路渡船。人力で運航されている。
 
: ※参考:[http://machihaku.city.hagi.lg.jp/satellite/hamasaki/index.htm 浜崎エリア紹介ページの一番下段に渡船の案内あり] - 萩まちじゅう博物館推進課/NPO萩まちじゅう博物館公式HP
 
==== 長原渡船 ====
 
{{main|長原渡船}}
 
:([[徳島県]][[徳島市]]~[[板野郡]][[松茂町]])
 
: 徳島県営(松茂町に運営を委託)。無料。
 
: 船は松茂町側に駐在し、6時30分から18時30まで運航。途中に8回設定された休航時間以外は随時運航する。徳島市側から利用の際は、用意されている旗を振るなどして対岸に合図する。
 
==== 岡崎渡船・黒崎渡船・島田渡船 ====
 
:(徳島県[[鳴門市]])
 
:[[小鳴門海峡]]を渡る3航路。鳴門市営だが「(有)小鳴門渡船」「(有)島田渡船」に運航を委託。無料。
 
: [[2003年]]までは市の直営だった。
 
: ※参考:[http://www.city.naruto.tokushima.jp/contents/tosen/index.html 渡船] - 鳴門市公式サイト
 
==== 臥龍の渡し ====
 
:([[愛媛県]][[大洲市]])
 
: [[肱川]]の中洲にある眺望ポイントまで運行する渡し船。有料。4・5月の土曜日・休日のみの運航で、[[鵜飼]]見物用の[[屋形船]]を使用するなど遊覧船に近いが、肱川の渡しを復活させるために1980年に復活した経緯がある。
 
: ※参考:[http://www.city.ozu.ehime.jp/sightseeing/map/watashi.html 臥龍の渡し] - 大洲市公式サイト
 
[[画像:Mitsu-no-watashi(Matsuyama City).JPG|thumb|210px|right|三津の渡し(松山市道高浜2号線)]]
 
==== 三津の渡し(松山市営渡船) ====
 
{{main|三津の渡し}}
 
:([[愛媛県]][[松山市]])
 
: 三津浜港の湾口を横断する三津浜~港山間の80mを運航。松山市営。自転車も乗船可能。無料。
 
: 昔ながらの小型動力船。映画「[[がんばっていきまっしょい]]」にも登場した。
 
: ※参考:[http://www.altamira.jp/ganba/location/matsu/fune.html ロケMAP 松山市営渡船] - 映画「がんばっていきまっしょい」公式サイト
 
<span id="urado"></span>
 
==== 県営渡船龍馬 ====
 
:([[高知県]][[高知市]])
 
: [[浦戸湾]]口近くの梶ヶ浦~種崎を結ぶ。高知県営(民間に運航を委託)。自転車やバイク(125cc以下)も乗船可能。無料。
 
: [[高知県道278号弘岡下種崎線|県道278号]]の一部である関係から県営となっているが、2004年から民間に運航を委託。2002年までは自動車も航送可能だった。
 
:※参考:[http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/170106/tosen.html 県営渡船のご案内] - 高知県高知土木事務所
 
==== 下田初崎渡し ====
 
:([[高知県]][[四万十市]])
 
: 下田の渡しとも言うが、[[筑後川]]にも「下田の渡し」がかつて存在した。[[四万十川]]河口付近の遍路道の下田から初崎まで運航されている。かつては市営で、有料(大人100円)であった。
 
: 市営時代は定員13人、1日5回の運航であったが、[[2005年]]に一旦廃止され、これをもって四万十川の渡しは全て消失した。
 
: 2009年に地元住民有志によって「下田の渡し保存会」が結成され、4年ぶりに渡しが復活する。30分前までの予約制で、片道500円の有料である。ただし、一時運休と再開を繰り返しているので、利用には確認が必要である。
 
: ※参考:[http://www.city.shimanto.lg.jp/simanto/simoda.html 下田初崎渡し] - 四万十市公式サイト
 
==== 須崎市営巡航船 ====
 
:([[高知県]][[須崎市]])
 
: 浦ノ内湾を横断し四国本島と横浪半島を結ぶ。
 
: 通学を目的に昭和34年開設されたが一般客も乗船可能。元々遍路道の一部として同ルートの航路があった。
 
: 有料(片道200~640円)である。
 
: ※参考:[http://www.city.susaki.kochi.jp/03_shimin/toshikeikaku_koukyoukoutsuu/jyunkousen/jyunkousen_top.html 巡航船/須崎市] - 須崎市公式サイト
 
==== 若戸渡船 ====
 
{{main|若戸渡船}}
 
:([[福岡県]][[北九州市]])
 
:[[洞海湾]]沿岸の[[戸畑区]]と[[若松区]]を、[[若戸大橋]]に並行して結ぶ。北九州市営。自転車も乗船可能。有料。
 
: なお、北九州市には「小倉渡船」もあるが、これは離島航路であり本項で扱う狭義の渡船にはあたらない。
 
: ※参考:[http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kurashi/menu01_0512.html 渡船事業所] - 北九州市公式サイト
 
==== 福岡市営渡船博多~志賀島航路 ====
 
{{main|福岡市営渡船}}
 
:(福岡県[[福岡市]])
 
: 九州本島とは陸続きの[[志賀島]]や西戸崎を結ぶ。福岡市営。有料。
 
: 高速船タイプの船舶を利用しており、航行距離も長く、渡船を名乗ってはいるが他の渡船とは異質である。
 
: 福岡市営渡船には他に姪浜~能古島・小呂島航路や博多~玄海島があるが、これらは離島航路であり本項で扱う狭義の渡船にはあたらない。
 
: ※参考:[http://www.port-of-hakata.or.jp/guide/ferry_city/index.html 福岡市営渡船] - 博多港公式サイト
 
==== 瀬川汽船 ====
 
{{main|瀬川汽船}}
 
:([[長崎県]][[西海市]])
 
: 佐世保から西彼杵半島の旧西海町を結ぶ。
 
: 昭和46年までは西海町渡船という公営渡船だった。昭和47年に民営化され瀬川汽船となった。
 
: 高速船による運営となっており一般的な渡船のイメージとは異なるが、通勤利用も存在する。
 
: ※参考:[http://segawakisen.co.jp/ 瀬川汽船公式サイト]
 
 
 
=== 廃止・休止された渡船 ===
 
; '''美浦渡船'''([[北海道]][[美唄市]]~[[樺戸郡]][[浦臼町]])
 
: [[石狩川]]左岸の美唄市中村地区と浦臼町晩生内地区を結んだ。美唄市と浦臼町の共同運営。人のみ乗船可能であり、無料であった。
 
: [[2005年]]10月10日に一旦廃止されたが、その後北海道の開拓遺産として観光用に復活。乗船名簿に記入の上ライフジャケットを着用するなど生活色は無くなり、6月から9月にかけての土日・祝日を中心に1日3回運航していた。確実に利用するためには予め[[船頭]]の携帯電話に予約電話を入れる必要があった。2011年3月26日の[[北海道道1159号美唄浦臼線]]「美浦大橋」の開通に伴い関係両市町で協議した結果、船頭の高齢化もあり2011年9月25日限りで96年の歴史に幕を下ろし、これにより北海道から渡し船はすべて姿を消した<ref>[[北海道新聞]] 2010年12月22日付朝刊「美浦渡船来年度限り 浦臼町と美唄市、廃止決定」</ref>。
 
: ※参考:[http://www.town.urausu.hokkaido.jp/kouhou/kouhou23/kouhou_23_11.pdf さようなら美浦渡船 ありがとう国田さん] - 浦臼町公式サイト(pdf)
 
; '''[[石狩渡舟]]'''([[北海道]])
 
: [[江戸時代]]から[[石狩川]]河口部で運行されていた[[国道231号]]の渡船。[[1978年]]に廃止。
 
; '''旅来渡船'''([[北海道]])
 
: [[国道336号]]の渡船。[[国道]]で最後の渡し船(海上国道区間を除く)であったが、[[1992年]]に廃止。詳細は[[国道336号#渡船国道|渡船国道]]を参照。
 
; '''豊里・津山渡船'''([[宮城県]][[登米市]]旧豊里町~旧津山町)
 
: 鴇波の渡し・北上川の渡しなどとも言う。1931年から[[国営]]で運営され、次いで旧豊里町と旧津山町の共同運行になり、合併により登米市営となったが、実際の運航は豊里-津山渡船協議会に委託されていた。両岸は気仙沼線の鉄道橋はあるものの、道路橋がないための運航であった。廃止直前には1日11往復の運航ダイヤ(日曜日は運休)が組まれていたが、1人も利用者がいない日が増えたことに加えて船頭の高齢化により[[2010年]][[6月4日]]に廃止され、79年間の歴史に幕を下ろした。
 
: ※参考:[http://www.city.tome.miyagi.jp/koho/documents/koho-tome127gou-a3.pdf 豊里~津山をつなぐ渡し船 多くの思い出とともに長い歴史に幕] - 登米市公式サイト(pdf)
 
; '''山田の渡し'''([[宮城県]][[石巻市]])
 
: 樫崎・山田の渡しとも言う。旧[[桃生町]]の飛び地である北上川左岸の山田地区と桃生町中心部側の樫崎地区を結んでいる。桃生町営から市町合併により現在は石巻市営であるが「山田船場維持組合」に運営委託している。主な利用者は通学時の小中学生であったため、通学需要のない日曜日は運休していた。船頭の死去による後継者問題により、休止され、生徒はスクールバスで通学するようになった。事実上、廃止に近いが制度は残っている。
 
; '''小山の渡し'''([[宮城県]][[柴田町]]~[[亘理町]]・[[角田市]])
 
: 東北本線の駅がある柴田町槻木地区と対岸の亘理町小山地区・角田市鳩原地区の境界付近を結んでいた。宮城県営渡船最後の渡し舟であったが、1995年7月7日の[[槻木大橋]]の開通に伴い廃止された。
 
; '''[[新荒川大橋#川口の渡し|川口の渡し]]'''
 
: [[荒川 (関東)|荒川]]・[[新河岸川]]の河岸場を結ぶ、[[日光御成道]]に属する船三艘を有する官設の渡船で対岸を結んでいた<ref>『歴史の道調査報告書第七集 荒川の水運』24-26頁。</ref>。渡船場は「岩淵の渡し」[11]や付近に[[善光寺]]があることから「善光寺の渡し」とも呼ばれ近くに善光寺があり、信州に行かず善光寺参りが江戸近郊で手軽に済ませられるとあって渡船場は大変な賑わいだったという。存在していた時期は定かではないが、渡船料の記録によると遅くとも1780年(安永9年)までには存在していたという。付近の荒川は平水時、その川幅は60間(約109メートル)程度であった<ref>『川口大百科事典』16-17頁。</ref>。この渡船は1905年(明治38年)3月10日の舟橋の架設により廃止された<ref>『歴史の道調査報告書第七集 荒川の水運』24-26頁。</ref>。
 
;'''[[隅田川の渡し]]'''([[東京都]])
 
:防衛上の理由から架橋が制限されていたため多くの航路が就航し、最盛期の明治時代初期には20航路以上が就航していた。1966年に廃止された「汐入の渡し」をもって、隅田川から渡し船は消滅。
 
; '''波崎町営渡船'''([[千葉県]][[銚子市]]~[[茨城県]][[波崎町]])
 
: [[銚子大橋]]の下の利根川両岸を結んでいたが1996年1月末で休航。
 
; '''津宮渡船'''(千葉県[[香取市]])
 
: 利根川の両岸を結んでいた、主に通学用の渡船。2007年3月末で廃止。
 
; '''[[富田渡船]]'''([[千葉県]][[香取市]])
 
: [[利根川]]左岸にある香取市の富田新田地区と左岸の旧[[小見川町]]中心部側を結んでいた。地元渡船組合の運営。自転車やバイクも乗船可能。有料。
 
: 2013年3月末で廃止。
 
; '''[[葛木渡船]]'''(愛知県[[愛西市]])
 
: [[木曽川]]を渡っていた。愛知県営。無料。
 
: 愛知県営道路渡船([[愛知県道・岐阜県道119号津島立田海津線|愛知県道119号]])。後述の森下渡船のすぐ隣にあった。
 
: 2011年3月末をもって運行廃止。
 
; '''[[森下渡船]]'''(愛知県愛西市~岐阜県[[海津市]])
 
: [[長良川]]を渡る。岐阜県営。無料。
 
: 岐阜県営道路渡船([[愛知県道・岐阜県道119号津島立田海津線|岐阜県道119号]])。前述の葛木渡船のすぐ隣にあった。後述の日原渡船(長良川側)と船を共用していたため、2日前までの完全予約制となっていた。
 
: 2011年3月末をもって運行廃止が決定した。
 
; '''[[日原渡船]]'''(塩田の渡し)(愛知県愛西市~岐阜県海津市)
 
: [[木曽川]]及び[[長良川]]を渡る。航路は前述の葛木渡船・森下渡船と同様に、並行して流れる両河川に分かれているが、こちらの場合は同じ名称であった。但し、木曽川側には「塩田渡船」の別名がある。愛知県営(木曽川)、岐阜県営(長良川)。無料。
 
: 木曽川側は愛知県営道路渡船、長良川側は岐阜県営渡船([[愛知県道120号・岐阜県道117号津島海津線|愛知県道120号・岐阜県道117号]])。長良川側の渡船は前述の森下渡船と船を共用していたため、2日前までの完全予約制となっていた。
 
:2011年3月末をもって運行廃止。
 
[[ファイル:Gyosho kuwana.jpg|サムネイル|240x240ピクセル|海上七里ノ渡口『東海道五十三次 桑名』]]
 
;'''[[七里の渡し]]'''
 
: [[宮宿]]と[[桑名宿]]を結んでいた、かつての[[官道]]。1601年の東海道制定の際定められた。現在定期航路としては存在しない。
 
; '''[[三里の渡し]]'''
 
: [[佐屋宿]]と[[桑名宿]]を結んでいた。1634年、佐屋街道が東海道の脇往還に公認されたことで官道化。1872年に佐屋街道が公認から外れ消滅。
 
; '''[[十里の渡し]]'''
 
: [[宮宿]]と[[四日市宿]]を結んでいた。1601年に徳川家康の認可を受け誕生。1872年に公認から外れ徐々に衰退し、現在定期航路としては存在しない。
 
; '''[[如意の渡し]]'''(富山県[[高岡市]]~[[射水市]])
 
: [[小矢部川]]を渡る。伏木港湾交通が有料で運営していた。伏木万葉大橋の開通により2009年8月2日を最後に廃止。
 
; '''山崎の渡し'''([[大阪府]][[島本町]]~[[京都府]][[八幡市]])
 
: [[淀川]]の両岸を結んでいた渡船。江戸時代以前には[[山崎橋 (山城国)|山崎橋]]が架かっていた。[[谷崎潤一郎]]の小説『[[葦刈]]』にもこの渡船が描写されている。1962年に廃止。
 
; '''水江の渡し'''([[岡山県]][[倉敷市]])
 
: 高梁川の改修工事により東西に分断された水江地区を無料で結んでいた。市道「水江2号線」の一部としての機能もあった。廃止直前の運行時間は平日の7時~11時及び14時~18時であった。
 
: 倉敷大橋が2016年(平成28年)[[1月24日]]開通。同橋開通により同年[[3月31日]]をもって廃止
 
; '''[[境水道渡船]]'''([[鳥取県]][[境港市]])
 
: 境港市相生町岸壁と松江市美保関町宇井岸壁間の[[境水道]]両岸を結ぶ。1時間1-3本程度。有料。自転車積載可能。
 
: 2007年3月末で休航となっているが事実上の廃止。
 
: ※参考:[http://www.sakaiminato.net/site2/page/guide/point/public/koutu/wtashi/ 境水道渡船] - 境港市観光協会
 
; '''京町軽便渡船'''([[福岡県]][[久留米市]])
 
: [[筑後川]]中流域の[[長門石]]-[[京町]]間を結んでいた。[[1891年]]に京町軽便会社が運航を始め、のちに久留米市営に移行した。[[1974年]]7月11日の[[長門石橋]]開通に伴い廃止された。
 
; '''下田の渡し'''(福岡県久留米市)
 
:筑後川中流域にて運航された旧[[城島町]]下田地区と同町浜地区とを結んだ。福岡県営。無料。架橋の完成とともに[[1994年]]に廃止。これをもって筑後川の渡しは全て消失した。
 
; 楮木の渡し舟([[熊本県]][[八代市]]~[[球磨郡]][[球磨村]])
 
: [[球磨川]]沿いに走る[[肥薩線]]の[[瀬戸石駅]](八代市)と球磨村神瀬(こうのせ)楮木(かじき)を結ぶ。最寄りの橋まで徒歩で迂回すると1時間近く掛かる対岸を、5分で運行していた。球磨村営で、村から委託を受けた住民組織「楮木地区渡し舟組合」が管理・運営していたが、4人いた船頭は約30年前からは1人だけであった<ref>{{Cite web|url=http://www.47news.jp/smp/news/201210/SM1026_870057.html|title=40年間続けた球磨川渡し舟 最後の船頭引退へ|accessdate=2014-08-02|date=2012-10-26|format=html|publisher=プレスネットジャパン}}</ref>。村民は無料で、村民以外の利用者は有料。日曜日は運休。
 
: [[2012年]][[10月31日]]に廃止された。船頭が高齢で後継者が皆無であること、マイカーの普及などで利用者が減少して末期には高校生などの乗客が1日1人いるかいないかだったこと、その主な利用客であった高校生が[[スクーター]]や親の送迎で通学するようになり渡し船を利用しなくなる事が決定打となった<ref>{{Cite news|date=2012-10-28|newspaper=[[西日本新聞]]|title=球磨の流れ 惜別の時 渡し40年 最後の船頭|url=http://www.nishinippon.co.jp/feature/story_blue_sky/article/16514|accessdate=2013-09-18}}</ref>。廃止まで使われていた和船「楮木丸」は、現在「一勝地温泉かわせみ」で[[足湯]]の湯桶として余生を送っている<ref>{{Cite web|url=http://www.kumamura.com/gikaijimu/gikaidayori/gikai71.data/gikaidayori_no71_20130425.pdf|title=くまむら議会だより 第71号|accessdate=2013-09-19|date=2013-04-25|format=PDF|publisher=球磨村議会}}</ref>。
 
: 付近の肥薩線の駅は集落から橋のない対岸に駅があることが多く、かつては多くの駅前に渡船があった。
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[フェリー]]
 
* [[水上バス]]
 
* [[橋]]
 
* [[三途川]]
 
 
 
== 出典 ==
 
<references />
 
 
 
{{商船の種類}}
 
{{公共交通}}
 
  
 +
{{テンプレート:20180815sk}}
 
{{DEFAULTSORT:わたしふね}}
 
{{DEFAULTSORT:わたしふね}}
  
 
[[Category:渡船|*]]
 
[[Category:渡船|*]]
 
[[Category:河川の文化]]
 
[[Category:河川の文化]]

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