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− | {{Otheruses}}
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− | {{参照方法|date=2012年12月}}
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− | [[File:Rafael - Madona com São José Imberbe.jpg|thumb|『聖家族』([[ラファエロ・サンティ|ラファエロ]]、1506年、[[エルミタージュ美術館]]所蔵)]]
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− | [[ファイル:Raffael 050.jpg|thumb|『カニジャーニの聖家族』([[ラファエロ・サンティ|ラファエロ]]、1507年、[[アルテ・ピナコテーク]]所蔵)<br/>[[ヨアキム|聖ヨアキム]](上) [[聖母マリア]](右) [[イエス・キリスト]](中央下)[[エリサベツ|聖エリサベツ]]と[[洗礼者ヨハネ|洗礼者聖ヨハネ]](左)(人物の設定には異説あり)<!-- ヨハネが描かれていることを分かるようにするのが目的なので、詳細は無視。 --><br/>前景に三角形の構図で聖人を描き、後景の大きな領域に風景を配している。]]<!-- 代表例として掲示 -->
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− | '''聖家族'''(せいかぞく、{{Lang-la-short|Sacra Familia}})は、幼少年時代の[[イエス・キリスト]]と[[ナザレのヨセフ|養父ヨセフ]]、[[聖母マリア]]のことであり、キリスト教美術の主題のひとつであった。
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− | 聖家族をモチーフとした作品の創造は、15世紀から17世紀の[[ルネサンス美術]]・[[バロック美術]]において盛んであった。よく描かれたのは『[[マタイによる福音書]]』が伝える[[幼児虐殺|聖母のエジプト逃避]]で、旅の途上で休憩するマリア母子が豊かな[[風景画]]として描かれた。後の画家は、この画題に幼い[[洗礼者ヨハネ]]や他の聖人を配した。
| + | '''聖家族'''(せいかぞく、{{Lang-la-short|Sacra Familia}}) |
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− | [[ファイル:Tintoretto fugaegitto.jpg|thumb|left|『エジプトへの逃避』([[ティントレット]]、1583-1587年、[[サンロッコ大信徒会]]所蔵)]]
| + | キリスト教美術の主題。イエス・キリストの幼少年時代について,福音書はごくわずかしか伝えていない。その1つは,『マタイによる福音書』2章 13~15,19~23の,聖家族のエジプト逃避と滞在,および聖母のナザレの町への帰還の物語であり,さらに『ルカによる福音書』2章 39以下がその町でイエスのすこやかな成長と,12歳のときのエルサレムの宮詣でについて報告している。これらを核に,多くの外典や伝承が,両親とともにおくった幼少年時代について語っている。最も頻繁に図像化されたのは,上記エジプト逃避途上の休憩場面から発展したもので,豊かな風景を背景としている。のちには,これに幼い洗礼者ヨハネとエリザベト,聖母の母アンナ,さらに聖人らを配して,数多くのバリエーションが生れた。また『トマス福音書』のような外典をもとに,少年イエスが養父ヨセフの職業である大工仕事を手伝うといった図像も加わり,世俗的要素の強まった 15~17世紀のルネサンス・バロック美術に盛んに登場した。作品例はラファエロの『カニジアーニ家の聖家族』 (1507,ミュンヘン,アルテ・ピナコテーク) など。 |
− | 16世紀のイタリア美術は[[初期フランドル派|フランドル絵画]]の影響により[[風景画]]の技法が発達し、とくに宗教画でその技法が取り入れられた。[[ティントレット]]の『エジプトへの逃避』はその影響が強くみられ、背景に神秘的な情感を持たせた作品となっている<ref>
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− | {{Cite book|和書
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− | |author = ジャン リュデル
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− | |others = 木村三郎 (監修)、金山弘昌 (監修)、望月典子 (訳)、安室可奈子 (訳)、田中麻野 (訳)、一瀬 あゆみ (訳)
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− | |year = 2010
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− | |title = イタリア・ルネサンス絵画
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− | |publisher = 白水社
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− | |series = 文庫クセジュ
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− | |isbn = 978-4560509524
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− | |pages = pp.83-87
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− | {{Clear}}
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− | == 参考文献 ==
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− | * {{Cite book|和書
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− | |title=ブリタニカ国際大百科事典 小項目版
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− | <references />
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| == 関連項目 == | | == 関連項目 == |
− | {{Commons category|Holy Family}}
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| * [[聖家族 (ミケランジェロ)]] | | * [[聖家族 (ミケランジェロ)]] |
| * [[イエスの幼少時代]] | | * [[イエスの幼少時代]] |
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| * [[ミルク・グロット]] | | * [[ミルク・グロット]] |
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2018/10/28/ (日) 17:29時点における最新版
聖家族(せいかぞく、羅: Sacra Familia)
キリスト教美術の主題。イエス・キリストの幼少年時代について,福音書はごくわずかしか伝えていない。その1つは,『マタイによる福音書』2章 13~15,19~23の,聖家族のエジプト逃避と滞在,および聖母のナザレの町への帰還の物語であり,さらに『ルカによる福音書』2章 39以下がその町でイエスのすこやかな成長と,12歳のときのエルサレムの宮詣でについて報告している。これらを核に,多くの外典や伝承が,両親とともにおくった幼少年時代について語っている。最も頻繁に図像化されたのは,上記エジプト逃避途上の休憩場面から発展したもので,豊かな風景を背景としている。のちには,これに幼い洗礼者ヨハネとエリザベト,聖母の母アンナ,さらに聖人らを配して,数多くのバリエーションが生れた。また『トマス福音書』のような外典をもとに,少年イエスが養父ヨセフの職業である大工仕事を手伝うといった図像も加わり,世俗的要素の強まった 15~17世紀のルネサンス・バロック美術に盛んに登場した。作品例はラファエロの『カニジアーニ家の聖家族』 (1507,ミュンヘン,アルテ・ピナコテーク) など。
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