オモイガワ
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オモイガワ(思川桜、学名:Prunus x subhirtella 'Omoigawa')は日本の栃木県小山市原産の栽培品種のサクラ。1954年(昭和29年)に小山市の小山修道院の庭先で東京大学理学部付属植物園元主任の久保田秀夫がジュウガツザクラの実生を採取して植えて育てたところ、ジュウガツザクラとは違う特性を持った突然変異のサクラが育った。これを日光植物園で栽培品種の新種として固定し、小山修道院の付近を流れる思川に因んで命名されたのがオモイガワである[1][2][3]。
特徴
落葉亜高木で樹形は横に伸びる傘状。ジュウガツザクラに比べて花の大きさは小さめな中輪、花弁のピンクの色が比較的鮮やかな淡紅、花弁は半八重で10枚ほどになる。ジュウガツザクラとは違い春にだけ咲き、花期は小山市ではソメイヨシノとヤエザクラの中間の4月中旬[1][2][3]。
小山市では1978年(昭和53年)7月10日にオモイガワを市の花に制定しており、2001年(平成13年)から始めた桜の里親制度により2015年(平成27年)時点で思川流域堤防に1756本が植えられている。また思川右岸の白鴎大学本キャンパス脇、思川左岸の小山総合公園内や小山市役所裏、小山駅や琵琶塚古墳と摩利支天塚古墳周辺の街路樹にも多く植えられている[1][2][3]。