サカサナマズ

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サカサナマズ(逆さ鯰、学名:Synodontis nigriventris)は、ナマズ目サカサナマズ科に属する。体長5 cm内外の小型魚で大きくても8cm程度。

分布

中央アフリカのコンゴ川流域に生息する。

概要

腹部を上にして泳ぐ珍しい習性を持つ。これは光に反応して泳ぐため無重力でも「逆さ」に泳ぐ。体色は腹部は濃茶褐色から黒、背部は腹部よりは薄いが茶褐色。学名も腹面が黒いことを意味する。一般的に魚類の体色は背面が黒っぽく、腹面が白っぽい。これは、水中での陰の付き方の反対になったもので、その体の輪郭や立体感を見失わせる効果を持つ。本種では、逆さまに泳ぐことに対応して、体色も普通の魚の逆になっているのである。実際にはその上に斑のような模様がある。縞模様が明瞭なものはゼブラ・サカサナマズと呼ばれる。

昼間は流木や岩石、水草の葉の裏側などにやはり腹を向けて隠れていることが多く、夜間に活発に活動する。古くから飼育されてきた。

飼育方法

  • 雑食性なのでグッピー用のフレークからコリドラス用ペレット、果てはディスカスハンバーグまで何でも食べる。あまり気にしなくても良い。
  • 温和、臆病で小型のカラシンネオンテトラなど)とも混泳可能。ただし小型甲殻類は不可。
  • 多く飼えば群れて泳ぐこともある。生息地では大群をつくって暮らしている。
  • 食餌時も上から降ってくるえさを逆さのままで食べる。無論、底の餌は普通のナマズと同じような姿勢で食べる。
  • この種に限ったことではないが、水換え後などの環境が変化した時や体調が悪い時は色があせて白っぽくなる。その上模様も消えることがある。
  • 鰓蓋に大変鋭いトゲがあり、威嚇時に逆立てたりするので素手で触ったりしてはならない。

関連項目

外部リンク