1956年7月 26日エジプト政府は,アスワン・ハイダムへのアメリカ,イギリス両国の援助の申し出が撤回された直後,スエズ運河を経営してきた万国スエズ運河会社の国有化を宣言し,これを接収した。
この措置を不法とするイギリス,フランスとエジプトとの交渉は決裂し,同年 10月両国は軍事介入してスエズ動乱へと発展した。
その後,国連の事態収拾への努力が実を結んで同年末に両国は撤兵し,58年7月エジプトと会社間に補償協定が成立し,紛争は最終的に解決された。