ヤーヌスキナーゼ

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ヤーヌスキナーゼ: Janus kinase、またはヤヌスキナーゼとも)は、非受容体型チロシンキナーゼの1つである。一般にJAKJakと略される。Jakは、機能や遺伝子の位置の違いからJak1、Jak2、Jak3、Tyk2に分けられ、それらの多くは細胞増殖、生存、発達そして分化に関与しており、特に免疫細胞や血球系細胞において重要な役割を果たしている。シグナル伝達はSTATを介して伝えられる。

免疫

JAK-STAT系と呼ばれる一連のシグナル伝達は、約40種のサイトカイン受容体と関連している[1]。そのため、ヤヌスキナーゼは、関節リウマチクローン病潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患の創薬ターゲットとなっている。

血液疾患

骨髄線維症に対してヤヌスキナーゼ阻害薬が奏効することが報告されている[2]。そのような化学物質としてはパクリチニブが知られている。

脚注

  1. Murray PJ. The JAK-STAT signaling pathway: input and output integration. J Immunol. 2007 Mar 1;178(5):2623-9.
  2. Verstovsek S et al. Safety and Efficacy of INCB018424, a JAK1 and JAK2 Inhibitor, in Myelofibrosis. NEJM. 2010;363:1117-1127.

参考文献

関連項目

外部リンク