内部収益率法
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内部収益率(ないぶしゅうえきりつ、Internal Rate of Return、IRR)法とは、投資によって得られると見込まれる利回りと、本来得るべき利回りを比較し、その大小により判断する手法のこと。IRRとは、投資プロジェクトの正味現在価値(NPV)がゼロとなる割引率のことをいう。
概要
内部収益率は、正味現在価値と同様、プロジェクトが創出する全てのキャッシュ・フローの現在価値を考慮するという特徴を有している。内部収益率法はプロジェクトを利回りという率で表しているのに対し、正味現在価値法はプロジェクトをNPVという金額で表している。
IRRの式
正味現在価値が0になる割引率rを内部収益率と称する。
[math]C_0+\frac{C_1}{(1+r)^1}+\frac{C_2}{(1+r)^2}+\frac{C_3}{(1+r)^3}+...+\frac{C_n}{(1+r)^n}=0[/math]
※ ただし、投資をすることから[math]C_0[/math]は、必ず負の数値となる。
投資の意思決定
- プロジェクトのハードル・レート(割引率)を決定
- プロジェクトの創出するキャッシュ・フローを予想
- プロジェクトのIRRを算出
- 以下で判定
- IRR > ハードル・レート → 投資する
- IRR < ハードル・レート → 投資しない
問題点
- キャッシュ・フローの正負が2回以上逆転するときは、複数の解が生じたり、解そのものが存在しないことがある。
- あくまで利回りを見るところから、プロジェクトの規模の違いが反映されない。
- 永続的にキャッシュ・フローが発生する場合、IRRが算出できない。(期間の設定が必要)