古川町 (川崎市)
古川町 | |
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— 町丁 — | |
座標: 東経139度40分56.01秒北緯35.5470778度 東経139.682225度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川県 |
市町村 | 川崎市 |
区 | 幸区 |
面積[1] | |
- 計 | 0.15km2 (0.1mi2) |
人口 (2017年(平成29年)12月31日現在)[2] | |
- 計 | 3,226人 |
等時帯 | 日本標準時 (UTC+9) |
郵便番号 | 212-0025[3] |
市外局番 | 044 (川崎MA)[4] |
ナンバープレート | 川崎 |
古川町(ふるかわまち)は、神奈川県川崎市幸区の町名[5]。2011年(平成23年)11月17日現在、住居表示は施行されていない[6]。郵便番号は212-0025[3]。2010年の国勢調査時点での面積は15.08 ha[1]。
Contents
地理
幸区のほぼ中央に位置し[7]、多摩川のもと自然堤防に沿って湾曲している[8]が、全体に平坦な地形である[7]。一帯は住宅地となっている[5]。
古川町は北東端で下平間や小向西町と、東端で戸手本町と、南西端から西端にかけて塚越と接する。これらの町域はすべて幸区に属しており、古川町は区境・市境には接していない。
地価
住宅地の地価は2014年(平成26年)1月1日に公表された公示地価によれば古川町42番2の地点で31万6000円/m2となっている。
歴史
江戸時代
当地が開発されたのがいつであるかは不明であるが、江戸時代初期にはすでに「古川村」の名が見られる[9]。なお、多摩川を挟んで対岸の荏原郡にも古川村があり、区別のために「戸手古川」と呼ばれたという[9]。
古川村は江戸時代の初めには天領であったが、1717年(享保2年)に徳川家継(有章院殿)の御霊屋料として増上寺へ寄進された[9]。村高は、正保年間の『武蔵田園簿』、『元禄郷帳』、『天保郷帳』、幕末の『旧高旧領取調帳』を通じて79石3斗あまりであった[9]。1694年(元禄7年)以降、川崎宿の大助郷が課されたが、増上寺領となった後は免除された[5]。
もともと土地が旧河道であり、水田は深い泥田となっていた[5]。用水としては二ヶ領用水から分流した大師河原用水を用いていた[5]が、1771年(明和8年)には古川村・戸手村など4か村と、下流側の大師河原村など3か村の間で水争いが起こっている[10]。副業として梨の栽培が行われたほか、幕末には織機や荷車なども作られていた[9]。
明治以降
明治維新以降、当地は神奈川県に属し、行政上は古川村→御幸村→川崎市というように推移していった。20世紀初頭には二ヶ領用水の水で製氷が行われたりもした[9]一方、梨の栽培は病害により衰退し、さらには養蚕やその他の果樹栽培も大正末期までには徐々に行われなくなり、水田中心の農地となっていった。
戦前までは江戸時代とほとんど変わらず戸数が15戸程度であったが[10]、戦時中には軍需産業の従業員宿舎が作られていき、戦後に耕地整理が完了し、古川町が成立して以降、急激に宅地化が進行していった[5]。
地名の由来
沿革
- 江戸時代初期 - 古川村が成立。
- 1694年(元禄7年)- 川崎宿の大助郷となる。
- 1717年(享保2年)- 増上寺領となる。
- 1771年(明和8年)- 大師河原用水をめぐる水争いが勃発する。
- 1868年(明治元年)- 明治維新。当地は神奈川県に属する。
- 1874年(明治7年)- 大区小区制施行により、当地は第4大区第6小区に属する[9]。
- 1889年(明治22年)- 町村制施行により、御幸村が成立。古川はその大字となる。
- 1919年(大正8年)- 電灯がともる[5]。
- 1922年(大正11年)- 水道が通る[5]。
- 1924年(大正13年)- 御幸村などが合併し、川崎市が成立。川崎市古川となる。
- 1930年(昭和5年)- 耕地整理組合が発足[11]。
- 1945年(昭和20年)- 川崎大空襲の被害を受ける[5]。
- 1948年(昭和23年)- 川崎市立古川小学校が開校[5]。
- 1951年(昭和26年)- 耕地整理により、古川町となる[11]。
- 1972年(昭和47年)- 川崎市が政令指定都市に移行。川崎市幸区古川町となる。
世帯数と人口
2017年(平成29年)12月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
古川町一丁目 | 1,491世帯 | 3,226人 |
小・中学校の学区
市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[12][13]。
番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
全域 | 川崎市立古川小学校 | 川崎市立塚越中学校 |
施設
関連項目
脚注
- ↑ 1.0 1.1 “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”. 川崎市 (2015年10月26日). . 2018閲覧.
- ↑ 2.0 2.1 “町丁別世帯数・人口”. 川崎市 (2018年1月25日). . 2018閲覧.
- ↑ 3.0 3.1 “郵便番号”. 日本郵便. . 2018閲覧.
- ↑ “市外局番の一覧”. 総務省. . 2018閲覧.
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 5.7 5.8 5.9 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』、p.778。
- ↑ “区別町名一覧表(幸区)”. 川崎市 (2011年11月17日). . 2012閲覧.
- ↑ 7.0 7.1 『川崎の町名』、p.104。
- ↑ 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』、p.1084。
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 9.5 9.6 9.7 『川崎地名辞典(上)』、p.141。
- ↑ 10.0 10.1 『川崎の町名』、p.105。
- ↑ 11.0 11.1 『川崎地名辞典(上)』、p.142。
- ↑ “川崎市立小学校の通学区域”. 川崎市 (2015年4月1日). . 2018閲覧.
- ↑ “川崎市立中学校の通学区域”. 川崎市 (2015年4月1日). . 2018閲覧.