小平市平櫛田中彫刻美術館

提供: miniwiki
移動先:案内検索

小平市平櫛田中彫刻美術館(こだいらしひらくしでんちゅうちょうこくびじゅつかん)は、東京都小平市にある公立美術館。

所蔵品は、田中の没後、遺族から寄贈を受けた作品が中心である。常設展示では、田中の代表作である「鏡獅子(かがみじし)」や、「尋牛(じんぎゅう)」、田中の作品の中でも人気の高い「気楽坊(きらくぼう)」などが展示されている。また、2年に1度、偶数年に特別展示が行われている。

沿革

  • 1984年10月25日 日本近代彫刻界の巨匠、彫刻家平櫛田中(ひらくしでんちゅう)が晩年過ごした邸宅を公開する形で、「小平市平櫛田中館」として開館。
  • 1994年2月18日 作品を展示・保存するための展示館が開館。展示館開館記念展を開催。
  • 1994年10月25日 開館10周年を迎える。
  • 1995年 特別展「橋本平八と平櫛田中」を開催。
  • 1996年 特別展「大内青圃と平櫛田中」を開催。
  • 1997年 特別展「辻晉堂と平櫛田中」を開催。
  • 1998年 特別展「平櫛田中の書」を開催。
  • 1999年 開館15周年記念「石井鶴三展」を開催。
  • 2000年 特別展「平櫛田中の肖像彫刻」を開催。
  • 2001年 特別展「ブロンズ彫刻のつくり方を学ぼう」を開催。
  • 2002年10月11日 特別展「中原悌次郎素描展 描かれた未完の彫刻」を開催(~11月10日)。
  • 2004年10月22日 開館20周年記念「平櫛田中のすべて」を開催(~11月23日)。
  • 2004年10月25日 開館20周年を迎える。
  • 2005年 遺族から平櫛田中の作品など214点の寄贈を受ける。
  • 2006年4月1日 館名を小平市平櫛田中彫刻美術館と改称。
  • 2006年9月15日 特別展「甦る近代彫刻の鬼才 佐藤朝山展」を開催(~10月22日)。
  • 2008年2月 美術館ボランティアを導入。
  • 2008年10月17日 特別展「仏像インスピレーション 仏像に魅せられた彫刻家たち」を開催(~11月24日)。
  • 2009年10月23日 開館25周年・没後30年記念「平櫛田中 次世代に遺した珠玉の彫刻」を開催(~11月29日)。
  • 2010年2月1日 ロゴマークを決定。
  • 2010年4月1日 ホームページを開設。ぐるっとパス2010に参加。
  • 2016年6月30日「偉人におみそれ~ション」で紹介された。

施設概要

当該施設は、田中の旧宅である「記念館」と、作品を展示・保管するために後から新設された「展示館」から成っている。

ファイル:小平市平櫛田中彫刻美術館彫刻用原木.JPG
小平市平櫛田中彫刻美術館彫刻用原木(クスノキ)
ファイル:Kodaira hirakushi denchu art museum garden.JPG
小平市平櫛田中彫刻美術館記念館

記念館

田中が生前生活していた邸宅。大屋根の方形造りを特徴とする書院造り。昭和44年、田中が98歳のときに建てられたため、別名「九十八叟院(そういん)」とも呼ばれている。設計は、国立能楽堂の設計で知られる建築家の大江宏。田中が百歳のときに、20年後の制作のため取り寄せた彫刻用の原木も見ることができる。

ファイル:小平市平櫛田中彫刻美術館記念館庭園.JPG
小平市平櫛田中彫刻美術館記念館庭園

庭園

枯山水庭園中庭2庭と南庭があり、南庭は玉川上水の木々を借景として造られている。四季折々の花が咲き、訪れる人を楽しませてくれる。特に、1月から2月にかけて見頃となる梅は見事。中庭は岩城亘太郎、南庭は柴又帝釈天邃渓園を手がけた永井楽山の作。

展示館

田中の没後、作品を展示・保存するために記念館の隣接地に新設。設計は、大江宏の次男である大江新。

  • 竣工:1993年2月
  • 設計:大江建築アトリエ
  • 主要構造:RC造
  • 規模:地上2階地下1階
  • 延床面積:781.02m2

利用案内

以下の記述は2010年4月現在。

  • 開館時間:午前10時から午後4時
  • 休館日:火曜日(祝日に当たるときはその翌日)、年末年始、展示替時
  • 常設展観覧料:一般300円(220円)、小・中学生150円(110円)。( )内は団体20人以上の料金。
  • 特別展観覧料:その都度設定

交通アクセス

  • 西武多摩湖線「一橋学園」駅南口より徒歩10分
  • JR武蔵野線「新小平」駅よりタクシー5分
  • JR・西武線「国分寺」駅よりタクシー5分

関連項目

外部リンク