GeoGebra

提供: miniwiki
移動先:案内検索

GeoGebra は、数学や科学を小学校から大学水準まで学習指導するための幾何代数統計解析を結び付けた動的な数学ソフトウェア。GeoGebraは複数のプラットホームで使用可能であり、デスクトップ・アプリケーションとしてWindows・macOS・Linux上で動作し、タブレットのアプリとしてiPad・Android・Windows Store上で動作し、ウェブアプリケーションとしてHTML5上で動作する。

創始者Markus Hohenwarterは[1]ザルツブルグ大学で2001年に卒業論文の一環として開始し、フロリダ・アトランティック大学(2006年-2008年)、フロリダ州立大学(2008年-2009年)、リンツ大学(現在)で世界中のオープンソース開発者と翻訳者の協力を得て開発を続けている。

Kickstarterでキャンペーンに成功した後に、iPad・Android・Windows Storeアプリ版を含むように拡張された[2]

2013年に、Bernard ParisseのGiacがGeoGebraのCAS viewに統合された[3]

GeoGebraはその運営元としてオーストリアリンツに本社を置く企業と非営利団体の両方があり、ユーザーコミュニティに対してはソフトウェアとクラウドサービスを提供している。

対話的な幾何・代数・統計・解析

GeoGebraは点・ベクトル・弧・線・多角形・円錐曲線・不等式・陰多項式・関数を扱う。これらの機能は対話的に変更可能で、マウスやタッチや入力バーを通じて動的に操作できる。GeoGebraは数やベクトル、点を変数を用いて取り扱うことが可能で、関数の微分係数や積分を求めたり、RootやExtremumなどのコマンドを完全に補完する機能があり、幾何学的定理を証明する方法を理解できる。

主な機能は以下の通り:

GeoGebra Materials Platform

動的アプレットは、公式の学習教材のリポジトリクラウドサービスであるGeoGebra Materialsプラットフォームに直接アップロードできる[4]。当初、2011年6月にGeoGebraTubeという名前で公開され、2016年に改名された。改良と機能拡張により、サービスは2016年4月時点で現在100万を超えるリソースを提供し、ワークシート・シミュレーション・ゲーム・電子書籍など400,000以上の教材が検索できる。

教材は静止画像や動的GIFなど、複数の形式でエクスポートできる。 SVGはインクスケープなど外部ソフトウェアで、Windows Metafileは複数のOfficeアプリで直接インポートできるほか、システムのクリップボード、PNGPDFEPSにエクスポートでき、PSTricks・PGF/TikZ・Asymptoteエクスポートオプションを使用してLaTeXで使用できるコードを生成できる。

ライセンス

ソースコードはGNU General Public License、その他の非ソフトウェアはCreative Commons BY-NC-SAで扱われ[5][6]、商用利用は特別なライセンスおよび共同作業契約の対象となる。

コミュニティ

International GeoGebra Institute (IGI) はGeoGebra Groupの非営利団体であり、教師・学生・ソフトウェア開発者達がGeoGebra関連のタスクやプロジェクトのサポート・開発・翻訳・調整している。 ローカルユーザーグループはIGIネットワークの一員として、GeoGebra Materials Platform[4]を介して無料の教材を共有し、ワークショップを開催し、関連するプロジェクトに取り組んでいる。特定のガイドラインに従い地域のGeoGebraユーザー・専門家・トレーナーを認定している。

脚注

参考文献

  • 阿原一志 『作図で身につく双曲幾何学:GeoGebraで見る非ユークリッドな世界』 共立出版、2016-05。ISBN 978-4-320-11116-5。

外部リンク