「AbemaTV 将棋チャンネル」の版間の差分
ja>Don-hide (AbemaTVはいつから放送事業者になった?) |
細 (1版 をインポートしました) |
(相違点なし)
|
2018/9/21/ (金) 23:19時点における版
AbemaTV 将棋チャンネルは、株式会社AbemaTVの運営するインターネットテレビ局「AbemaTV」におけるチャンネルの1つ。その名の通り将棋を専門に扱う。
Contents
概要
2017年2月1日に開設された。元々はAbemaTVの藤田晋社長と雀鬼会で親交のあった将棋棋士の鈴木大介が、藤田に将棋チャンネルの開設を提案してきたのがきっかけでスタートした経緯がある[1]。また番組内容の面では、同じく将棋棋士の遠山雄亮が、チャンネルの立ち上げ段階からプロデューサーとして関与している[2]。
タイトル戦では、他局が独占配信権を持つ叡王戦[注 1]・王将戦[注 2]を除く6棋戦(名人戦・竜王戦・王位戦・王座戦・棋王戦・棋聖戦)の番勝負を生中継する。またそれ以外に順位戦等の中継も行われており、特に朝日杯将棋オープン戦については第12回(2018年度)より本チャンネルの独占配信となる[3]。
さらにオリジナル番組として、プロ棋士による非公式戦・非公式大会も開催されている。一方で将棋講座的な内容の番組は、開局当初こそ囲碁・将棋チャンネルの番組が複数配信されていたが2018年現在は『AbemaTV初級講座』が配信されるのみとなっており、事実上対局中継に特化したチャンネルとなっている。
藤井聡太四段 炎の七番勝負~New Generation Story~
概要
2016年10月1日付で、14歳2ヶ月での最年少四段昇段=プロ入りを果たした藤井聡太四段と、一線で活躍する先輩棋士7名との非公式戦。2017年3月から4月にかけて、オリジナル番組第1弾として配信され、全七局。
第一局から第四局までは、タイトル挑戦や昇級・新人王獲得など、若手の中でも実績の高い4棋士と対戦。第五局から第七局までは、羽生三冠を含む、順位戦A級在位のトップ棋士3名と対戦した。
持ち時間は1時間(第七局のみ持ち時間2時間)、持ち時間がなくなったら一手60秒未満。
配信日時・結果
藤井はA級3棋士すべてに勝利するなど快進撃をみせ、6勝1敗の快挙を達成した。第七局の対戦相手であり、藤井と同じく中学生棋士としてプロ入りした羽生は、AbemaTVの取材に対し、「デビュー当時の自分と比べても藤井の将棋は完成度が高く、今後の成長に大いに期待できる」とコメントした。
局 | 配信日時 | 手番 | 勝敗 | 対戦相手(段位・実績は対戦時のもの) | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
氏名・段位 | 年齢 | タイトル | 2016年度 主な活躍 | ||||
1 | 2017年3月12日 | 先手 | ○ | 増田康宏四段 | 19 | 新人王・C級2組5位(頭ハネ) | |
2 | 2017年3月19日 | 先手 | ● | 永瀬拓矢六段 | 24 | 挑戦1 | 棋聖挑戦・C級1組昇級 |
3 | 2017年3月26日 | 先手 | ○ | 斎藤慎太郎六段 | 23 | 年度勝率1位・新人賞・B級2組昇級 | |
4 | 2017年4月2日 | 先手 | ○ | 中村太地六段 | 28 | 挑戦2 | B級2組昇級 |
5 | 2017年4月9日 | 後手 | ○ | 深浦康市九段 | 45 | 獲得3・登場8 | A級在位 |
6 | 2017年4月16日 | 先手 | ○ | 佐藤康光九段 | 47 | 永世棋聖・獲得13・登場37 | A級在位・将棋連盟会長 |
7 | 2017年4月23日 | 先手 | ○ | 羽生善治三冠 | 46 | 永世六冠・獲得97・登場128 | 最優秀棋士賞 王位・王座・棋聖 防衛 (名人陥落) |
※勝敗は、藤井からみた結果
若手VSトップ棋士 魂の七番勝負
概要
2017年9月から11月にかけて配信された、オリジナル番組第2弾。全七局。
23歳以下の注目若手棋士7人による「若手チーム」が、永世名人資格者を含むタイトル戦経験者7人による「トップ棋士チーム」に挑む、チーム対抗戦七番勝負企画である。「トップ棋士チーム」はいずれも40代で、いわゆる「羽生世代」とよばれている棋士であり、全員がタイトル獲得か全棋士参加棋戦の優勝経験を持っている。
対戦相手は「若手チーム」がプロ歴が浅い順に、「トップ棋士チーム」の中から自ら対局したい棋士を指名し挑む形式がとられた。
持ち時間2時間。
結果
「若手チーム」が6勝1敗
局 | 配信日時 | 若手チーム | 結果 | トップ棋士チーム | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
実績 | 氏名・段位 | 年齢 | 手番 | 勝敗 | 手番 | 年齢 | 氏名・段位 | 実績 | ||
1 | 2017年9月30日 | 勝率7割・フリークラス脱出最短記録 | 佐々木大地四段 | 22 | 先 | ○ | 後 | 45 | 屋敷伸之九段 | タイトル3期(最年少挑戦・獲得記録保持) |
2 | 2017年10月7日 | '16棋王戦挑決 | 佐々木勇気六段 | 22 | 先 | ○ | 後 | 46 | 藤井猛九段 | タイトル3期(登場7回) |
3 | 2017年10月14日 | 最年少プロ・29連勝 | 藤井聡太四段 | 15 | 後 | ○ | 先 | 43 | 行方尚史八段 | タイトル登場2回・棋戦優勝2回 |
4 | 2017年10月21日 | '16勝率1位・竜王戦ベスト8 | 青嶋未来五段 | 22 | 後 | ○ | 先 | 46 | 郷田真隆九段 | タイトル6期(登場18回) |
5 | 2017年10月28日 | '16朝日オープン優勝 | 八代弥六段 | 23 | 先 | ○ | 後 | 46 | 森内俊之九段 | タイトル12期(登場25回)・永世名人資格保持 |
6 | 2017年11月4日 | '16新人王 | 増田康宏四段 | 19 | 先 | ○ | 後 | 43 | 三浦弘行九段 | タイトル1期(登場5回) |
7 | 2017年11月11日 | '16王将リーグ入り | 近藤誠也五段 | 20 | 先 | ● | 後 | 44 | 木村一基九段 | タイトル登場6回・棋戦優勝2回 |
※勝敗は、若手チームからみた結果
AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治
概要
「永世七冠」を達成し、国民栄誉賞も受賞した将棋界の“神”羽生善治永世七冠の着想による「AbemaTVルール」を採用して実施される、オリジナル番組第3弾。チャンネル初の、優勝者を決めるトーナメント方式で実施される。
ルール
持ち時間5分で開始し、1手指すごとに5秒が加算、持ち時間が切れると負けとなる「フィッシャールール」を採用。元々チェスで用いられるルールだが、対局は通常の将棋と同じく正座形式で行う。
1対局約30分となるため、通常の棋戦などに比べるとスピーディーな展開が見所になるとされている。一度の顔合わせで三番勝負を行い、2勝した者が勝ち上がる。
予選トーナメント
予選参加12名の棋士を、A・B・Cブロックに各4名ずつ分けトーナメントを実施。
まず、2連勝した者が、ブロック1位通過として決勝トーナメントに進出する。
また、ブロック1回戦敗退者同士で対戦し、その勝者がブロック1位決定戦の敗者と対戦する。ここで勝利した者が、ブロック2位通過として決勝トーナメントに進出する。
決勝トーナメント
予選進出者6名(3ブロック×2名)に、シードの羽生竜王・久保王将を加え、8名でのトーナメントで実施される。
楽屋で一局
本チャンネルの対局中継で解説・聞き手を務めた棋士が、中継終了後の楽屋でお遊びの将棋を指しているという設定の番組。ルールは原則として持ち時間一手10秒で、棋士・女流棋士が2人一組となり交互に手を指すペア将棋の形をとる。対局中継が早くに終了した場合のフィラー扱いで配信される他、Abemaビデオでも無料配信されている。
脚注
注釈
- ↑ ドワンゴ主催のため、ニコニコ生放送が独占配信している。
- ↑ CS放送囲碁・将棋チャンネルが協賛しているため、同チャンネルでの独占放送、及び同社の「将棋プレミアム」による独占配信が行われている。
出典
- ↑ 羽生善治三冠とサイバーエージェント藤田社長、二人の考える将棋のいいところとは? 日本将棋連盟 2017年8月4日
- ↑ 2月1日にAbemaTV将棋チャンネルが開設! 将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース 2017年1月20日
- ↑ 「AbemaTV」将棋チャンネルにて『第12回朝日杯将棋オープン戦』を独占生中継! 日本将棋連盟 2018年6月28日
外部リンク
- 将棋チャンネル - 日本将棋連盟