「ホリデー快速富士山」の版間の差分
(→車両) |
細 (1版 をインポートしました) |
(相違点なし)
|
2018/10/14/ (日) 10:45時点における最新版
ホリデー快速富士山 (「山梨富士」) | |
---|---|
概要 | |
国 | 日本 |
種類 | 快速列車 |
現況 | 運行中 |
地域 |
(千葉県・)東京都 神奈川県・山梨県 3,4号(廃止)埼玉県・栃木県 |
前身 |
ホリデー快速富士山1,2号:準急・急行「かわぐち」、「ホリデー快速ピクニック号」、快速「ぶらり河口湖号」、「ホリデー快速河口湖号」 ホリデー快速富士山3,4号(廃止):快速「ホリデー快速むさしの号」、「ホリデー快速河口湖号」 |
運行開始 |
ホリデー快速富士山 |
運行終了 | ホリデー快速富士山3・4号(小山発着)2014年6月29日 |
運営者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本) 富士急行 |
旧運営者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
路線 | |
起点 | 新宿駅(千葉駅) |
終点 | 河口湖駅 |
営業距離 |
104.1km(新宿駅-河口湖駅間) 150.5km(千葉駅-河口湖駅間) |
運行間隔 | 1往復 |
列車番号 | ホリデー快速富士山:1号、2号 |
使用路線 | (総武本線・)中央本線・富士急行大月線・河口湖線 |
車内サービス | |
クラス | 普通車 |
座席 |
ホリデー快速富士山1号:1・2号車指定席、3-5号車自由席 ホリデー快速富士山2号:4・5号車指定席、1-3号車自由席 |
技術 | |
車両 |
1・2号(新宿発着): E257系(幕張車両センター) |
軌間 | 1,067 mm |
電化 | 直流1,500V |
線路所有者 |
新宿-大月: 東日本旅客鉄道(JR東日本) 大月-河口湖: 富士急行 |
ホリデー快速富士山(ホリデーかいそくふじさん)とは、新宿駅 - 河口湖駅間を中央本線・富士急行線を経由して運行される臨時快速列車の名称である。2014年6月まで東北本線・武蔵野線・中央本線・富士急行線を経由する小山駅 - 河口湖駅間の列車も運行されていた。
本稿では、同様に中央本線と富士急行線を直通する快速「富士山」についても記述する。
運行形態
新宿駅発着列車と小山駅発着列車では成り立ちが異なったため、停車駅も若干異なった。
新宿駅発着の富士急行直通の優等列車は戦前から運行されていたが、1986年になると季節列車も廃止され、格下げ列車となるホリデー快速ピクニック号の運行が開始された。
一方、小山駅発着列車については、JR発足後の1990年に運行開始したホリデー快速むさしの号が端緒であった。
新宿駅発着列車は通年の土曜・休日に運転されるが、小山駅発着列車は冬季の運転は「ホリデー快速河口湖」は運転されなかったが、「ホリデー快速富士山」は一部の日程で運転された。なお、2014年夏期以降において小山発着列車は設定されず運行中止となり、2015年3月14日ダイヤ改正をもって正式に廃止となった[1]。そのため、代わりに千葉駅(新宿駅)発着列車の「山梨富士号」として運転している。
2013年春季までは「ホリデー快速河口湖」として運行されていたが、夏季から富士山が世界遺産に登録されたことを機に、名称が「ホリデー快速富士山」に変更された。また、千葉・新宿 - 河口湖間に、快速「山梨富士号」(E257系500番台5両、189系6両)が運行される[2]。
- 停車駅
- 2018年3月現在の停車駅である。新宿(立川)‐高尾間は以前運行されていた普通列車(中距離列車)と同じ停車駅を踏襲している(一部除く)。そのため、おくたま・あきがわの停車する中野駅・三鷹駅・国分寺駅は通過する。
-
- 小山駅発(3号)※廃止
- 小山駅 - 古河駅 - 久喜駅 - 蓮田駅 - 大宮駅 - 北朝霞駅 - 新座駅 - 東所沢駅 - 新秋津駅 - 新小平駅 - 立川駅 - 八王子駅 - 高尾駅 - 相模湖駅 - 四方津駅 - 大月駅 - 田野倉駅 - (この間各駅に停車) - 河口湖駅
- 富士急行線内は上大月駅のみ通過
- 小山駅着(4号)※廃止
- 河口湖駅 - 富士急ハイランド駅 - 富士山駅 - 三つ峠駅 - 都留文科大学前駅 - 都留市駅 - 大月駅 - 四方津駅 - 相模湖駅 - 高尾駅 - 八王子駅 - 立川駅 - 新小平駅 - 新秋津駅 - 東所沢駅 - 新座駅 - 北朝霞駅 - 大宮駅 - 蓮田駅 - 久喜駅 - 古河駅 - 小山駅
- 小山発と異なり、富士急行線内で複数の通過駅あり
車両
富士急行線内は大月駅(JRのホームに入線)・富士山駅・富士急ハイランド駅以外はホーム有効長が6両に満たないため、189系の場合6両のうち、3両が、E257系500番台の場合5両のうち、2両がのドアが開かない(ドアカット)。
ホリデー快速富士山・富士山
- 新宿発着列車は、2018年3月17日より幕張車両センター所属のE257系500番台が投入されている[3]。なお、「ホリデー快速河口湖」としての運行当初は豊田車両センターの189系が投入されており、当初はあずさ色(M50編成)のみが充当され、2014年からは国鉄色(M51編成)、2015年9月26日からはグレードアップあずさ色(M52編成)も投入されていた。
- 2007年9月29・30日に運行された臨時増発列車では、同車両センター所属のE233系が投入された。
- 車両故障などの影響により豊田車両センターの189系が充当できない場合は、長野総合車両センター所属の189系、豊田車両センター所属のE233系6両の青編成が代走することがある。
- 小山発着列車は、2013年12月から2014年6月まで豊田車両センター所属の189系国鉄色(M51またはM52編成)が投入されていた。
- 過去には2013年7月から11月までは、幕張車両センター所属の183系あずさ色(主にマリ31編成。大宮総合車両センターの東大宮センターに常駐していた)、2013年6月までは、大宮総合車両センターに所属(東大宮センター配置。2006年3月までは田町車両センターに所属)していた189系国鉄色(H61編成)が投入されていたが、どちらも廃車になったため、現在は使用されていない。
- また、大宮総合車両センターに所属していた189系「彩野」が投入されたこともあったが、こちらも廃車になったため、現在は使用されていない。
- 当初大宮発着の列車は、田町電車区(後の田町車両センター、現・東京総合車両センター田町センター)の167系アコモデーション改善車が投入されていた。
- ヘッドマークは、167系時代は青地に黒文字で列車名の書かれたプレートを掲げていたが、183・189系に移行してからしばらくは「快速」の幕が出されているに過ぎなかったものの、「彩野」投入開始時の2006年5月13日に初めて専用方向幕が装備された。その後同年7月1日から豊田車にも装備された。
- 2007年3月18日ダイヤ改正で停車駅が減らされ、1・2号の停車駅が変更されている。また、2018年3月17日からは三鷹駅が通過となった。
- 新宿 - 富士山駅間の進行方向後方の車両2両が指定席となっている(1号は1・2号車、2号は4・5号車)。なお、指定席は富士急行線内のみでの利用はできず、JR区間のみ、またはJR・富士急行両方を含んでのみ予約・利用可能である。その他の車両3両は普通車自由席であり、乗車券のみで乗車できる。
山梨富士
2018年3月からはE257系500番台が主に使用される。
- E257系500番台(5両編成、2013年9月・2014年5月・2015年3月 - [注 1])
- E233系(6両編成、2013年7月 - 8月)
- 485系「ニューなのはな」(6両編成、2013年10月)
- 189系(6両編成、2014年7月 - 2018年1月[注 2])
快速「富士山」
富士山 | |
---|---|
概要 | |
国 | 日本 |
種類 | 快速列車 |
現況 | 運行中 |
地域 |
東京都・神奈川県 山梨県 |
前身 | 平日運行富士急行線内快速 |
運行開始 | 2016年7月1日 |
運営者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本) 富士急行 |
路線 | |
起点 | 新宿駅 |
終点 | 河口湖駅 |
営業距離 | 104.1km(新宿駅-河口湖駅間) |
運行間隔 | 1往復 |
使用路線 | 中央本線・富士急行大月線・河口湖線 |
車内サービス | |
クラス | 普通車 |
座席 |
全車指定席(富士急行線内一部自由席) 下り 4,5号車:自由席(大月-河口湖) 上り 1,2号車:自由席(大月-河口湖) |
技術 | |
車両 | E257系(幕張車両センター) |
軌間 | 1,067 mm |
電化 | 直流1,500V |
線路所有者 |
新宿-大月: 東日本旅客鉄道(JR東日本) 大月-河口湖: 富士急行 |
2016年7月1日より新規に設定された臨時快速列車であり[4]、新宿駅 - 河口湖駅間で、平日ダイヤが適用される金曜日のみ運行される。月曜から木曜に運転されている富士急行線内折り返しの快速列車を置き換える形で運行されている(2017年3月3日まで下りのみ該当し、上りは増発の形であった)。全車指定席ではあるが、富士急行線内のみの利用の場合は先頭2両(下りは4・5号車、上りは1・2号車)のみ指定券なしで乗車が可能である。「ホリデー快速富士山」同様に富士急行線内のみの指定券は発行できない。「ホリデー快速富士山」同様に幕張車両センターのE257系が充当されている。
- 停車駅
- 2018年3月現在の停車駅である。
- 新宿駅 - 立川駅 - 八王子駅 - 大月駅 - 都留市駅 - 都留文科大学前駅 - 三つ峠駅 - 富士山駅 - 富士急ハイランド駅 - 河口湖駅
沿革
富士急行(旧・富士山麓電鉄)へは戦前から準急列車「高嶺」など臨時では国鉄からの乗り入れ列車がいくつか存在し、戦後は1950年11月から70系電車・80系電車を用いた臨時準急列車「富士」などによって運行が再開された。
- 1962年 : 新宿駅 - 河口湖駅間を中央本線・富士急行大月線・河口湖線経由で運行する準急・急行列車として「かわぐち」運行開始
- 運行当時は、当時中央本線を運行していた急行列車が国鉄キハ58系気動車により運行されていたことからこれに準じた気動車である「キハ58000形気動車」を富士急行側が準備し、下りは急行「アルプス」に、上りは準急「かいじ」と併結する変則的な運行となったが、同年のダイヤ改正で「アルプス」に統一される。
また、利用者自体は多かったことから臨時列車を設定していた。
- 運行当時は、当時中央本線を運行していた急行列車が国鉄キハ58系気動車により運行されていたことからこれに準じた気動車である「キハ58000形気動車」を富士急行側が準備し、下りは急行「アルプス」に、上りは準急「かいじ」と併結する変則的な運行となったが、同年のダイヤ改正で「アルプス」に統一される。
- 1968年 : 「かわぐち」定期列車として2往復・季節列車として3往復増発された。
- 1975年 : 「かわぐち」が完全電車化。富士急所有車の国鉄線乗り入れが無くなり、全列車が国鉄車による富士急線への片乗り入れになる。
- 1978年 : 「かわぐち」定期列車2往復に変更
- 1982年 : 「かわぐち」定期列車1往復廃止。「かいじ」と併結運転となる。
- 1985年 : 「かわぐち」・「かいじ」とともに季節列車化
- 1990年 : 大宮駅発着の「ホリデー快速むさしの号」の運行開始。
- この列車の前身として1989年に田町電車区の185系200番台7両編成を使用して、快速「ホリデーむさしの」号が運転された。運用は、田町駅 → (回送)→ 大宮駅 → 高尾駅 → (回送) →相模湖駅 → 大宮駅 → 高尾駅で、高尾駅からは返却回送ではなく八王子駅・立川駅のみ停車の臨時快速新宿行として運転された。なお臨時快速を含めて、全区間でグリーン車が自由席として営業されていた。
- 2001年 : 三鷹電車区(現・三鷹車両センター)の169系を使用して大宮駅 - 八王子駅間で運転していた「新幹線リレー号」の名称を「むさしの号」に改称。これに伴い誤乗防止の観点から「ホリデー快速むさしの号」を「ホリデー快速河口湖号」に改称。使用車両も田町電車区の167系アコモデーション改善車4連となる。
- 2002年 : 165系引退に伴い新宿駅発着の「ホリデー快速ピクニック号」(田町区167系8両編成または三鷹区169系9両編成)を廃止。 最終日の12月8日には「さよならピクニック号」として運行された。
- 2003年 : 新宿駅発着列車の名称を「ぶらり河口湖号」に変更して169系で運行。「ホリデー快速河口湖号」の運行車両を183・189系電車に変更。
- 2004年 : 「ぶらり河口湖号」は運行されず、名称を「ホリデー快速河口湖号」に統合して183・189系で運行。
- 2006年7月1日 : ホリデー快速河口湖1号のみ新宿駅 - 大月駅間で新宿寄り1号車に指定席が新設された(富士急行線内では自由席)。それに伴い、指定席車を黄緑、自由席車を水色の側面方向幕で表示するようになった。
- 2007年3月18日 : 新宿発着の1・2号は停車駅の見直しを行い、富士急行線内の田野倉駅・禾生駅・谷村町駅・東桂駅・下吉田駅は通過となった。
- 2007年9月29・30日 : 富士スピードウェイでのF1日本グランプリ開催にあたり、増発して運転を行う。
- 2007年9月29日は、下り列車が189系6両編成全車指定席の91号、E233系4両編成全車自由席の191号、E233系6両編成全車自由席の193号が運転された。上り列車は189系6両全車自由席の92号、E233系4両全車自由席の192号、E233系6両全車自由席の194号が運転された。
- 2007年9月30日は、下り列車がE233系4両全車自由席の191号・195号、E233系6両全車自由席の193号・197号が運転された。上り列車E233系4両全車自由席の192号・196号、E233系6両全車自由席の194号・198号が運転された。
- E233系による列車は、新宿駅 - 大月駅間は4両編成列車と6両編成を併結運転とし、大月駅で分割・併合し富士急線内は続行運転を行った。これは富士急行線内が最大6両編成までしか対応できないための措置である。
- 2009年7月4日 : 1号の指定席区間を富士急行線内まで拡大。2号にも指定席を設定[5]。
- 2010年3月13日 : 富士急行線内上大月駅以外の各駅に停車していた大宮行き4号を富士急行線内も快速運転に変更。
- 2010年4月24日 : 大宮発着3・4号にも指定席を設定[6]。
- 2012年7月1日 : 大宮発着3・4号を延長して小山発着の3・6号として運転開始。
- 2013年7月6日 : 「ホリデー快速富士山」に改称。6号を4号に変更[2]。
- 2014年6月29日 : 小山発着の3・4号が2014年春季の運転最終日で、同年夏季以降の運行はなく、運行中止。
- 2015年
- 2016年7月1日 : 毎週金曜日に快速「富士山」の運行を開始[4]。
- 2017年12月2日:この日の運転より、指定席が2両に拡大される。[8]
- 2018年
脚注
- ↑ 1.0 1.1 全列車掲載時刻表(3月14日以降) (PDF) - 富士急行公式サイト
- ↑ 2.0 2.1 “夏の増発列車のお知らせ (PDF)”. 東日本旅客鉄道八王子支社 (2013年5月17日). 2016年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2017閲覧. (PDF)
- ↑ 3.0 3.1 3.2 “春の増発列車のお知らせ” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道八王子支社, (2018年1月19日) . 2018閲覧.
- ↑ 4.0 4.1 “夏の増発列車のお知らせ (PDF)”. 東日本旅客鉄道八王子支社 (2016年5月20日). 2017年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2017閲覧. (PDF)
- ↑ 「ホリデー快速河口湖2号」へ指定席を新設します! (PDF) - 東日本旅客鉄道、2009年5月28日。
- ↑ 多摩・山梨春の臨時列車ニュース (PDF) - 東日本旅客鉄道八王子支社、2010年。
- ↑ “春の増発列車のお知らせ” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道八王子支社, (2015年1月23日) . 2018閲覧.
- ↑ 8.0 8.1 “冬の増発列車のお知らせ” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道八王子支社, (2017年10月20日) . 2018閲覧.