国道324号
国道324号(こくどう324ごう)は、長崎県長崎市から熊本県宇城市に至る一般国道である。
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概要
県庁を通過して浜町地区に差し掛かったところで、長崎随一の繁華街である浜町アーケードという商店街を通過する[1][2]。長崎市の茂木港から天草灘の海を高速船で渡る海上国道区間を経て、熊本県天草下島の苓北町にある富岡港から再び陸上区間となり、天草下島と天草上島の天草灘・島原湾沿いを通る海岸道路として宇城市へ向かい、同市内の国道57号交点で終わる。
路線データ
- 起点:長崎県長崎市(県庁前交叉点 = 国道34号・国道57号終点)
- 終点:熊本県宇城市三角町三角浦(= 国道57号交点)
- 総延長 : 137.6 km(長崎県 30.7 km、熊本県 106.9 km)重用延長、未供用延長(海上区間)を含む。[3][注釈 1]
- 重用延長 : 17.6 km(長崎県 - km、熊本県 17.6 km)[3][注釈 1]
- 未供用延長 : 33.7 km(長崎県 17.9 km、熊本県 15.8 km)[3][注釈 1]
- 実延長 : 86.3 km(長崎県 12.8 km、熊本県 73.5 km)[3][注釈 1]
- 指定区間:なし
歴史
- 1970年4月1日 一般国道324号(長崎県長崎市 - 熊本県宇土郡三角町(現 宇城市))として指定。
- 1974年:国道266号の区域変更により、国道266号が天草上島の南側を通過するようになり、天草上島の北側(本渡市 - 天草郡松島町)が国道324号線単独区間となる。
- 2002年5月17日 熊本天草幹線道路の一部路線である松島有料道路が暫定2車線で開通。
- 2004年3月27日 ながさき出島道路供用開始
路線状況
長崎市の浜町アーケードは、商店街のアーケードでありながら国道324号として指定されており、日本国内で2例しかない珍しいアーケードの国道に指定されている[2]。浜町アーケード内及びその手前に掛かる銕橋は、日中の午前10時から翌朝5時まで歩行者専用の通行規制となることから、自動車・原動機付自転車では午前5時から午前10時までの1日5時間だけ通行できる[1]。同じくアーケード国道がある東大阪市の国道170号と異なる点は、浜町アーケードの東西入口には、国道324号の国道標識も設置されているところである[1]。
長崎県長崎市の茂木港から熊本県天草郡苓北町の富岡港までの有明海は海上区間である[4]。茂木港 - 富岡港間には、かつて安田産業汽船が1日4便のフェリーで[4]2013年10月まで就航していたが、現在この航路のフェリーは就航していない。安田産業汽船に代わり、苓北観光汽船が1日4便の高速船でこの航路を就航する。
苓北町から天草市の鬼池港までは国道389号と重複。天草下島と天草上島に挟まれた海峡に架かる天草瀬戸大橋は国道266号との重複区間で、天草上島上陸後は国道266号と分かれて北岸を周回し、島の北端にある天草松島に到達する。上島の天草市から上天草市にかけて、有料バイパスで熊本天草幹線道路の一部路線である松島有明道路が並行する。上天草市松島町合津からは国道266号と再び合流して天草五橋の起点である天門橋附近に到達する。
別名
- ロザリオライン[5]:天草下島を周回する道路の愛称名。
バイパス道路
重複区間
海上区間
- 長崎市茂木港 - 苓北町富岡港(苓北観光汽船)
有料道路
道の駅
- 有明(天草市)
地理
長崎市の浜町アーケードを過ぎると傾斜の厳しい坂道になりヘアピンカーブにも住宅が立ち並ぶ[5]。峠を越えると一転して住宅街が皆無となり、長崎自動車道との分岐点である連絡路と合流する。さらに峠を下ると長崎半島の付け根に位置する茂木港に到達する。
天草下島から天草上島にかけて、天草灘や島原湾を臨む眺望の良い道路が続く。国道266号重複区間であり、天草松島から九州本土に架かる天草五橋および天草パールラインは、九州屈指の観光道路で知られる[5]。天草下島から天草上島、前島、池島、大池島、永浦島、大矢野島を経て九州本土の宇城市に至るルートは、離島を渡る国道として国道317号に次いで国道中2番目に多くの離島を渡る[6]。
通過する自治体
- 長崎県
- 長崎市
- 熊本県
- 天草郡苓北町 - 天草市 - 上天草市 - 宇城市
交差する道路
- 長崎県長崎市
- 国道34号、国道57号、国道202号、国道206号、国道251号(県庁前交差点)
- 長崎県道237号小ヶ倉田上線(田上交差点)
- 長崎県道51号長崎南環状線(転石交差点)
- 長崎自動車道・ながさき出島道路(転石交差点から長崎IC前交差点まで介して利用できる)
- 長崎県道34号野母崎宿線(茂木交差点)
- 熊本県天草郡苓北町
- 国道389号(苓北町から天草市にかけて重複)
- 熊本県道296号円通寺志岐線(志岐交番前交差点)
- 熊本県道44号本渡苓北線
- 熊本県天草市
- 熊本県道47号本渡五和線
- 熊本県道284号坂瀬川鬼池港線
- 熊本県道281号坂瀬川御領線
- 熊本県道44号本渡苓北線・熊本県道308号本渡港線(港町交差点)
- 熊本県道26号本渡牛深線(天草工高前交差点)
- 国道266号(天草瀬戸大橋区間で重複)
- 熊本県道282号河内上津浦港線(有明町上津浦)
- 熊本県道109号大浦港線
- 熊本県道59号有明倉岳線
- 熊本県上天草市
- 熊本県道290号教良木知十港線(松島町・知十橋交差点)
- 熊本県道34号松島馬場線
- 国道266号(松島町・合津交差点。宇城市三角町(終点)まで重複)
- 熊本県道107号満越城本線
- 熊本県宇城市
- 国道57号(三角町・五橋交差点)
(右の表示を押す)
沿線
- 長崎県
- 熊本県
脚注
脚注
出典
参考文献
- 佐藤健太郎 『ふしぎな国道』 講談社〈講談社現代新書〉、2014-10-20。ISBN 978-4-06-288282-8。
- 松波成行「国道324号」、『酷道をゆく』、イカロス出版、2008年3月20日、 ISBN 978-4-86320-025-8。