びわ湖浜大津駅

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配線図

島ノ関駅

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上栄町駅
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三井寺駅

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発車した近江神宮前行き電車(2007年9月)
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駅へ進入する石山寺行き電車(2007年9月)
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上栄町駅方から見た駅舎(2007年9月)
ファイル:Hamaotsu2.jpg
交差点を横切り駅へ進入する京津線電車
(2006年9月)
ファイル:びわ湖浜大津駅.jpg
びわ湖浜大津駅入口の駅名表記。(2018年3月26日)
ファイル:びわ湖浜大津駅 ホーム.jpg
びわ湖浜大津駅のホームにある駅名標(2018年3月26日)

びわ湖浜大津駅(びわこはまおおつえき)は、滋賀県大津市浜大津一丁目にある京阪電気鉄道大津線駅番号OT12。旧称浜大津駅(はまおおつえき)[1][2]であり、本項目ではかつて存在した日本国有鉄道および江若鉄道の浜大津駅についても取り扱う。

京津線の終点である。旧副駅名は「大津港 浜大津アーカス前」、その前は「京阪レークセンター前」、「大津港前」である。

利用可能な鉄道路線

歴史

元は東海道本線の初代大津駅として開業した。その後東海道本線のルート変更により支線(後に大津線と改称)の駅となり、駅名も「浜大津」に改称される。石山坂本線の前身・大津電車軌道の開業に伴い国鉄は旅客営業をやめ(大津線も支線として東海道本線に再編入)、国鉄駅は貨物駅となった[3]

1925年江若鉄道京阪京津線が相次いで乗り入れ、駅の位置と構造はその後数度の変化を遂げる[4]。江若と国鉄の浜大津駅は1969年に廃止され、現在の京阪の浜大津駅は1981年びわこ国体に絡む大津市の都市計画事業の一環として、石山坂本線の駅(旧・浜大津(東口)駅)の北隣に当たる同駅の跡地に建設されたものである[5]

以下の年表には国鉄時代を含めて記す。

  • 1880年明治13年)7月15日 - 官設鉄道の大津駅として開業[3]
  • 1889年(明治22年)7月1日 - 東海道本線関ヶ原駅 - 馬場駅(現・膳所駅)開業に伴い支線の駅となり、旅客営業を廃止[3]
  • 1898年(明治31年)8月1日 - 旅客営業を再開[3]
  • 1913年大正2年)
    • 3月1日 - 大津電車軌道の大津駅開業[3]。国鉄駅は旅客営業を廃止し、貨物駅となる。
    • 4月3日 - 江若鉄道の新浜大津駅が開業[3]
    • 6月1日 - 大津電車軌道の大津駅が浜大津駅に改称[3]
  • 1922年(大正11年)
    • 5月7日 - 路線延伸により大津電車軌道の浜大津駅が、新浜大津駅前の道路上に移転。線路北側に待合所とホームが設けられていた[1]
    • 5月15日 - 浜大津駅-三井寺駅間開業[3]
  • 1925年(大正14年)5月5日 - 路線延伸により京阪京津線の浜大津駅開業。この時は既存の大津駅とは離れた石山坂本線南側の路上にあり、線路西側の安全地帯から乗降する方式で、交差点角の東側の道路沿いに木造の待合所が設置されていた[2][3]
  • 1927年昭和2年)1月21日 - 合併により大津電車軌道の駅が琵琶湖鉄道汽船の駅となる。
  • 1929年(昭和4年)4月11日 - 合併により琵琶湖鉄道汽船の駅が京阪石山坂本線の駅となる。
  • 1939年(昭和14年)6月20日 - 京津線と石山坂本線の連絡線が完成[4]。同時に石山坂本線の浜大津駅はやや東に移動。
  • 1943年(昭和18年)10月1日 - 京津線・石山坂本線の駅が、合併により京阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)の駅となる。
  • 1944年(昭和19年)4月 - 輸送力増強のため、それまで全線に渡っていた低床車の直通運転区間を近江神宮前駅以南に短縮。それに伴い石山坂本線の浜大津駅は仮設の高床ホームを急造して、ラッシュ時には高床車が浜大津まで乗り入れる形が取られた。
  • 1946年(昭和21年)5月10日 - 京津線の浜大津駅を、石山坂本線南側の路上から北側の船溜跡に移設。頭端式凹形ホーム1面の終着駅タイプとなる。同時に石山坂本線・石山方面への連絡線を複線化[4]
  • 1947年(昭和22年)1月25日 - 江若鉄道が当駅から膳所駅まで延伸[3]
  • 1949年(昭和24年)12月1日 - 京津線・石山坂本線の駅が、京阪神急行電鉄から分離。再び京阪電気鉄道の駅となる。
  • 1957年(昭和32年)
    • 1月10日 - 浜大津駅改良工事着工。
    • 2月13日 - 浜大津駅改良工事が運輸・建設両大臣から認可。
    • 3月20日 - 総工費2,637万円を投じた改良第1期工事完成。携帯品一時預り業務を開始、京津線の乗り場が頭端式E形ホーム2面に改良される。併せて石山坂本線の浜大津駅を対向式高床ホーム2面の「浜大津(東口)駅」として整備し、北側(上り線)ホームに駅舎を設置[3][4]
    • 4月21日 - 入場券の発売を開始。
    • 7月15日 - 改良第2期工事完成。石山坂本線との間はスイッチバックでの連絡に変更。軌道内と構内に駅前広場舗装緑地帯を新設し、構内売店を新設。
  • 1965年(昭和40年)
    • 7月10日 - 江若鉄道浜大津 - 膳所間廃止。再び終着駅になる[3]
  • 1969年(昭和44年)
    • 11月1日 - 江若鉄道、国鉄浜大津支線廃止に伴い、江若鉄道浜大津駅および国鉄浜大津駅廃止[3]
  • 1980年(昭和55年)7月23日 - びわこ国体の開催に絡み、京津線の浜大津駅と石山坂本線の同駅との統合が決定。江若鉄道の浜大津駅跡地に建設することとなり、地鎮祭と起工式を挙行[5]
  • 1981年(昭和56年)
    • 4月12日 - 京津線と石山坂本線の駅を新駅舎に統合・移転[3][4][5]
    • 7月31日 - 移設・統合化工事が完成。
    • 10月3日 - 浜大津総合ターミナルが完成し、現在の形となる[5]
  • 1986年(昭和61年)5月16日 - 浜大津駅、石山寺側に回生電流吸収装置を設置、使用開始。回生電流は浜大津駅の照明などに利用。
  • 1993年平成5年)11月〜翌年3月頃 - 京津線の4両化に伴い、ホームを南に延長。また京津線車両が折り返すための引き上げ線も4両対応化された。
  • 1998年(平成10年)10月1日 - ホームと橋上駅舎間のエレベーター使用開始。
  • 1999年(平成11年)
    • 3月31日 - 駅舎改良工事を竣工[6]
    • 10月3日 - 滋賀県「住みよい福祉のまちづくり賞」を受賞。
  • 2007年(平成19年)4月1日 - PiTaPaが利用可能となる。
  • 2008年(平成20年)8月 - 医療法人社団洛和会より寄贈を受け、AEDを設置[7]
  • 2014年(平成26年)3月8日 - 改札階とプラットホーム間のエスカレーターの更新工事が完成、使用開始[8]
  • 2016年(平成28年)11月 - 耐震補強工事竣工[9]
  • 2017年(平成29年)
  • 2018年(平成30年)3月17日 - 駅名を「びわ湖浜大津駅」に改称[1][2]。改称理由は「浜大津がびわ湖大津観光の玄関口である事」から[1][2]

駅構造

島式1面2線のホームを持つ地上駅である。橋上駅舎を有する。改札口は1か所で自動化されている。スルッとKANSAI対応カードを利用できるのは京津線乗降時のみで、石山坂本線利用時には、当駅までスルッとKANSAI対応カードを利用した場合は、ホーム上に設置されている精算機を、当駅から石山坂本線各駅で降車するには、自動券売機で乗車券を購入する。PiTaPaICOCAは京津線、石山坂本線両線で利用可能。

ホームとの段差は、京津線車両の場合はホームとほぼ同一面になっているのに対し、石山坂本線車両の場合はそれよりもやや高いため、若干の段差が生じてしまう[11]

のりば

のりば 路線 方向 行先 備考
1 石山坂本線 下り 京阪大津京坂本比叡山口方面  
京津線 京阪山科T 地下鉄東西線 三条京阪方面 御陵駅より地下鉄東西線へ直通
2 石山坂本線 上り 京阪膳所石山寺方面  
京津線 (到着列車降車ホーム)

京津線の列車は2番線に到着した後、石山寺寄りにある引き上げ線で折り返し、太秦天神川方面行きとして1番線に入線する。

駅周辺

バス

路線バス

  • 京阪バス(乗り場案内図[4]
    • 15・16系統: 石山駅 行 (国道経由)
    • 25・26系統: 石山駅 行 (湖岸経由)
    • 16・26系統: 大津京駅 行  ※平日6便、土休4便のみ。
  • 近江鉄道バス
    • 浜大津 - 大津赤十字病院前 - 大津駅 - 大津市民病院 - 滋賀病院 - 石山駅
    • [鶴の里団地線]: 浜大津 - 大津駅 - 県庁前 - 大津市民病院 - 鶴の里団地 (循環)
    • [湖岸線]: 浜大津 - 大津駅 - 義仲寺西武百貨店前 - 御殿が浜 - 石山駅
    • [近江大橋線]: 浜大津 - 大津駅 - 義仲寺西武百貨店前 - 近江大橋口 - 草津駅西口
  • 江若バス

その他

  • 第3回近畿の駅百選に選定された。
  • 1981年の統合以前は頭端式の京津線ホームで石山寺方面に向けてスイッチバックする配線であったが、1950年代後半から60年代にかけてこの形に整備されたのは京津線と江若鉄道の直通運転を企図してのことで、狭軌・標準軌及び電化・非電化と環境の異なる路線を走破できる「軌間可変機構の気動車(いわゆるフリーゲージトレイン)」を開発して淀屋橋 - 近江今津間を直通する計画が立てられていた[12]。この時期の石山坂本線の浜大津駅は「浜大津(東口)」と表記されており、駅構造は相対式ホーム2面2線で北側(上り線)ホームに駅舎があり、南側ホームと構内踏切で連絡されていた。京津線と石山寺方面との間を直通する電車は、上記の通り頭端式の京津線浜大津駅(現在明日都浜大津が建っている所)でスイッチバックを行い、両駅に停車していた。そのため、京津線と坂本方面とを行き来するには、乗客が一度改札口から出る徒歩連絡の方法をとっていた(当駅跨ぎの乗車券も、係員に一度提示する必要があった)[4]が、駅統合によりこの徒歩連絡は解消された[5]。また、、京津線浜大津駅のターミナル化整備の一環として駅舎が設置された。
  • 1981年の駅統合で配線が変わってスイッチバックが解消されることになり、そのままでは石山坂本線内で京津線車両の向きが逆になるため保守点検などで不都合が生じることになった。そこで錦織車庫に転車台を仮設して、同年5〜6月にかけて1両ずつ方向転換させる作業が行われた[13][14]
  • 隣接する浜大津公共駐車場または明日都浜大津公共駐車場に駐車して京阪電車を利用した場合、駐車料金を1日500円とする特別駐車券を販売している[15][16]

隣の駅

京阪電気鉄道
石山坂本線
島ノ関駅 (OT11) - びわ湖浜大津駅 (OT12) - 三井寺駅 (OT13)
京津線
上栄町駅 (OT35) - びわ湖浜大津駅 (OT12)

かつて存在した路線

日本国有鉄道
東海道本線支線
膳所駅 - 浜大津駅(旧・大津駅)
※当初はこの間に石場駅と紺屋関駅があったが、貨物線化と同時に廃止。
江若鉄道
江若鉄道線
膳所駅 - 浜大津駅 - 三井寺下駅

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 大津線4駅の駅名を変更します (PDF) - 京阪電気鉄道、2017年2月13日
  2. 2.0 2.1 2.2 3月17日(土)より大津線4駅の駅名を変更します (PDF) - 京阪電気鉄道、2018年1月26日
  3. 3.00 3.01 3.02 3.03 3.04 3.05 3.06 3.07 3.08 3.09 3.10 3.11 3.12 出典・大津市市制100周年記念企画展『大津の鉄道百科展』(大津市歴史博物館 1998年8月4日発行)の巻末年表より
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 出典・鉄道ピクトリアル1991年12月増刊号『特集 京阪電気鉄道』の112‐119頁「京阪大津線80年」の「11 戦後復興期の大津線」「12 高度成長期の大津線」「13 昭和から平成年代にかけて」、および『図-5 浜大津駅の配線の変化』より
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 出典・京阪開業100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』371頁「浜大津駅の統合」
  6. 出典・京阪開業100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』資料編254頁「年表」より
  7. 沿線(京都市山科区)などで総合病院などを運営する「洛和会ヘルスケアシステム」より寄贈。京阪3駅にAED寄贈 - おとまる健康ニュース(2008年10月7日)
  8. 出典・駅置き沿線情報誌「K PRESS」2014年4月号16面「くらしのなかの京阪」
  9. 出典・駅置き沿線情報誌「K PRESS」2016年12月号16面「くらしのなかの京阪」
  10. 10.0 10.1 駅置き沿線情報誌「K PRESS」2017年9月号16面「くらしのなかの京阪」
  11. 駅情報(浜大津) - 京阪大津線公式サイト内 「バリアフリー情報」のアイコンにこの旨あり。
  12. 出典・鉄道ピクトリアル1984年1月増刊号『特集 京阪電気鉄道』120頁「京阪電車と私(3)」当時京阪グループの大山レークホテル取締役支配人の寄稿より
  13. 出典・駅置き月刊広報誌「くらしの中の京阪」1981年7月号掲載の『珍しい車両の方向転換』より
  14. 出典・関西鉄道研究会 車両発達史シリーズ1『京阪電気鉄道』第9章「大津線の車両」の160頁『京津線所属車の方向転換』
  15. 浜大津公共駐車場”. 大津市未来まちづくり部まちづくり計画課 (2016年2月29日). . 2018閲覧.
  16. 明日都浜大津公共駐車場”. 大津市未来まちづくり部まちづくり計画課 (2015年8月13日). . 2018閲覧.

参考文献

  • 京都大学鉄道研究会「京阪大津線」、『京都大学鉄道研究会雑誌』No.27、1996年3月20日
  • 大阪大学鉄道研究会「特集・京阪電気鉄道」、『パンタグラフ』No.49、1995年秋。
  • 鉄道ピクトリアル1991年12月増刊号『特集 京阪電気鉄道』
  • 京阪電気鉄道開業100年記念誌『京阪百年のあゆみ』
  • 駅置き月刊広報誌「くらしの中の京阪」1981年7月号
  • 関西鉄道研究会 車両発達史シリーズ1『京阪電気鉄道』 1992年2月

関連項目

外部リンク

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