「アサリ」の版間の差分
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[[異歯亜綱]][[マルスダレガイ上科]] [[マルスダレガイ科]]に属する[[二枚貝]]の一種<ref name=chem>{{Cite book|和書|author=岡田稔|editor=化学大辞典編集委員会(編)|title=化学大辞典|volume=1|pages=56頁|edition=縮刷版第26版|publisher=共立|year=1981|month=10}}</ref>。 | [[異歯亜綱]][[マルスダレガイ上科]] [[マルスダレガイ科]]に属する[[二枚貝]]の一種<ref name=chem>{{Cite book|和書|author=岡田稔|editor=化学大辞典編集委員会(編)|title=化学大辞典|volume=1|pages=56頁|edition=縮刷版第26版|publisher=共立|year=1981|month=10}}</ref>。 | ||
− | 軟体動物門二枚貝綱マルスダレガイ科。殻長 4cm,殻高 3cm,殻幅 2.8cm。殻は長楕円形。殻表には多くの細い放射肋があり,後方でややあらく,成長脈と交って布目状となる。殻色は個体変異が多く,白から黒青色まであり,模様も折線模様,放射帯などいろいろである。また左右両殻で模様が異なるものがあり,野生動物 | + | 軟体動物門二枚貝綱マルスダレガイ科。殻長 4cm,殻高 3cm,殻幅 2.8cm。殻は長楕円形。殻表には多くの細い放射肋があり,後方でややあらく,成長脈と交って布目状となる。殻色は個体変異が多く,白から黒青色まであり,模様も折線模様,放射帯などいろいろである。また左右両殻で模様が異なるものがあり,野生動物 (普通は左右相称) では珍しい例となっている。煮ると殻色は褐色になる。内面は白色であるが,後方は紫色を帯びる。軟体は白く,足は斧形。出・入水管は離れていて先が黒い。北海道から九州までと,台湾,朝鮮半島,中国,サハリンに広く分布し,内湾の潮間帯から水深 10mまでの砂泥底にすむ。産卵は5,10月が盛んで,産卵後 22時間で[[ベリジャー]]になり,0.2mmほどになると底生生活に入り,足糸を出して石に付着する。半年で 2.2cm,1年で 3cmに成長する。食用。 |
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== 関連項目 == | == 関連項目 == |
2018/11/2/ (金) 08:24時点における最新版
アサリ(浅蜊、蛤仔、鯏、英: Japanese littleneck, Manila clam、学名: Ruditapes philippinarum)
異歯亜綱マルスダレガイ上科 マルスダレガイ科に属する二枚貝の一種[1]。
軟体動物門二枚貝綱マルスダレガイ科。殻長 4cm,殻高 3cm,殻幅 2.8cm。殻は長楕円形。殻表には多くの細い放射肋があり,後方でややあらく,成長脈と交って布目状となる。殻色は個体変異が多く,白から黒青色まであり,模様も折線模様,放射帯などいろいろである。また左右両殻で模様が異なるものがあり,野生動物 (普通は左右相称) では珍しい例となっている。煮ると殻色は褐色になる。内面は白色であるが,後方は紫色を帯びる。軟体は白く,足は斧形。出・入水管は離れていて先が黒い。北海道から九州までと,台湾,朝鮮半島,中国,サハリンに広く分布し,内湾の潮間帯から水深 10mまでの砂泥底にすむ。産卵は5,10月が盛んで,産卵後 22時間でベリジャーになり,0.2mmほどになると底生生活に入り,足糸を出して石に付着する。半年で 2.2cm,1年で 3cmに成長する。食用。
関連項目
- ↑ 岡田稔 『化学大辞典』1、化学大辞典編集委員会(編)、共立、1981年10月、縮刷版第26版、56頁。