「ラッキーセブン」の版間の差分

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特に攻撃側において「ラッキーセブン」という名称が用いられるのは、この回に得点が入り試合が動く可能性が高いと信じられているからである。7回をこのように重要な回として扱う[[科学]]的、[[統計]]的根拠があるわけではなく、むしろ得点の入りにくいイニングであるという統計もあるが<ref>[http://www.asahi.com/national/update/0924/TKY200809240327.html プロ野球の「通説」は錯覚? 名大教授ら846試合分析]</ref>、試合のターニングポイントとなるイニングであるという認識は根強い。理由としては7回は先発[[投手]]の球数が100球を越え、球威が序盤ほど残っていないことが多いことや、継投策を採るにしても投手交代のタイミングが難しく、[[抑え投手]]が[[登板]]する8〜9回に比べて実力の落ちる[[リリーフ投手]]が登板することが多いことなどが挙げられる。7回は攻撃側にとって最大の、しかし最後のチャンスとなるイニングになりかねないのである。攻撃側に関しては打者が概ね3、4巡目を迎えて先発投手に慣れてきていること、下位打線に[[代打]]を惜しげもなく送れること、またそこから上位打線に繋げることから、得点の期待が高まるイニングである。
 
特に攻撃側において「ラッキーセブン」という名称が用いられるのは、この回に得点が入り試合が動く可能性が高いと信じられているからである。7回をこのように重要な回として扱う[[科学]]的、[[統計]]的根拠があるわけではなく、むしろ得点の入りにくいイニングであるという統計もあるが<ref>[http://www.asahi.com/national/update/0924/TKY200809240327.html プロ野球の「通説」は錯覚? 名大教授ら846試合分析]</ref>、試合のターニングポイントとなるイニングであるという認識は根強い。理由としては7回は先発[[投手]]の球数が100球を越え、球威が序盤ほど残っていないことが多いことや、継投策を採るにしても投手交代のタイミングが難しく、[[抑え投手]]が[[登板]]する8〜9回に比べて実力の落ちる[[リリーフ投手]]が登板することが多いことなどが挙げられる。7回は攻撃側にとって最大の、しかし最後のチャンスとなるイニングになりかねないのである。攻撃側に関しては打者が概ね3、4巡目を迎えて先発投手に慣れてきていること、下位打線に[[代打]]を惜しげもなく送れること、またそこから上位打線に繋げることから、得点の期待が高まるイニングである。
 
== 応援 ==
 
7回はラッキーセブンであるとされるため、[[プロ野球]]においては、特に本拠地球団の7回の攻撃である7回裏の攻撃の前にはチーム応援歌が流れ、ファンが大きく盛り上がる。[[MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島]]、[[阪神甲子園球場]]、[[西武ドーム]]、[[福岡ヤフオク!ドーム]]、[[横浜スタジアム]]などにおける[[ジェット風船]]を利用したもの、[[神宮球場]]における[[東京音頭]]などは特に有名である。[[北海道日本ハムファイターズ]]は[[2009年]]より「ラッキーイニング」と称して8回裏攻撃前に同種のセレモニーを行っている(ビジター球場では7回に行っている)。
 
 
アメリカ・[[メジャーリーグベースボール]]においては、7回裏の前に「{{en|Seventh-inning stretch}}」と呼ばれるちょっとした休憩時間が挟まり、「[[私を野球に連れてって|Take Me Out to the Ball Game]](わたしを野球に連れてって)」をスタジアム全体で歌うことが恒例となっている。
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

2018/9/30/ (日) 20:52時点における最新版

ラッキーセブン: lucky seven, lucky 7)は、7は幸運の数字であるとする、英語圏を中心とする西洋での思想である。輸入する形で日本においても一般に広まっている。ラッキーセブンの語が用いられる場面はさまざまであるが、野球が起源とも言われる。アメリカの野球の試合に置いて、7回目の攻撃で打った球が強風でホームランになったことに由来。

野球におけるラッキーセブン

9イニング制で行われる野球において、終盤の7回はラッキーセブンと呼ばれ、試合の潮目として認識されることが一般的になっている。

1885年9月30日のシカゴ・ホワイトストッキングス(現シカゴ・カブス)の優勝がかかった試合での出来事。7回にホワイトストッキングスのある選手は平凡なフライを打ち上げたのだが、このフライが強風に吹かれてホームランとなった。このホームランによってホワイトストッキングスは優勝を決め、勝利投手はこの出来事のことを「ラッキーセブンス」(幸運な第7回)と表現した。一説にはこれが「ラッキーセブン」の一般的な用法の語源でもあるという。

特に攻撃側において「ラッキーセブン」という名称が用いられるのは、この回に得点が入り試合が動く可能性が高いと信じられているからである。7回をこのように重要な回として扱う科学的、統計的根拠があるわけではなく、むしろ得点の入りにくいイニングであるという統計もあるが[1]、試合のターニングポイントとなるイニングであるという認識は根強い。理由としては7回は先発投手の球数が100球を越え、球威が序盤ほど残っていないことが多いことや、継投策を採るにしても投手交代のタイミングが難しく、抑え投手登板する8〜9回に比べて実力の落ちるリリーフ投手が登板することが多いことなどが挙げられる。7回は攻撃側にとって最大の、しかし最後のチャンスとなるイニングになりかねないのである。攻撃側に関しては打者が概ね3、4巡目を迎えて先発投手に慣れてきていること、下位打線に代打を惜しげもなく送れること、またそこから上位打線に繋げることから、得点の期待が高まるイニングである。

脚注