九大学研都市駅
九大学研都市駅(きゅうだいがっけんとしえき)は、福岡市西区北原一丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)筑肥線の駅である。
2005年10月1日に開校した九州大学伊都キャンパスの玄関口として開業した。平日のみ快速の停車駅となっていたが、2014年3月15日より、土曜・休日も快速が停車するようになった[1]。
歴史
九州大学移転事業に伴って進められている伊都土地区画整理事業の一環として設置された駅である。今宿 - 周船寺間が高架化された1999年時点で、既に当駅の設置も決定しており準備工事がなされていた。2005年に九州大学伊都キャンパスが開校するのにあわせて駅として開業した。
- 2005年(平成17年)9月23日 - 開業。
- 2010年(平成22年)3月13日 - ICカード「SUGOCA」の利用を開始[2]。
- 2013年(平成25年)10月28日 - 住居表示の実施に伴い、所在地の住所を福岡市西区大字徳永103-2から福岡市西区北原一丁目1番1号に変更。
- 2014年(平成26年)3月15日 - 土曜・休日の快速の停車駅となる[1]。
- 2017年(平成29年)11月21日 - 2番のりばにおいて、軽量型ホームドアの実証実験を開始[3]。
- 2018年(平成30年)9月25日 - 1番のりばに、軽量型ホームドアを増設し、実証実験を継続予定[4]。
駅構造
JR九州鉄道営業が駅業務を行う業務委託駅で、みどりの窓口(マルス)が設置されている。自動改札機を備え、SUGOCAの使用が可能である。駅構内には九大の大学生協が経営する売店のほか、不動産屋、歯科医院、居酒屋が入居する。売店は2012年8月に閉店し、9月には跡地にファミリーマートおよび喫茶店(コーヒーショップ)が開店した。
九大学研都市駅の事務管コードは▲911837を使用している可能性が高い[5]。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■筑肥線 | 上り | 天神・博多・空港方面 |
2 | 下り | 西唐津方面 |
利用状況
2017年(平成29年)度の1日平均乗車人員は8,695人であり、JR九州の駅としては第17位である[6]。
年度 | 1日平均 乗車人員[7] |
---|---|
2005年 | 1,278 |
2006年 | 3,085 |
2007年 | 3,652 |
2008年 | 4,122 |
2009年 | 4,957 |
2010年 | 5,799 |
2011年 | 6,257 |
2012年 | 6,610 |
2013年 | 7,173 |
2014年 | 7,542 |
2015年 | 8,036 |
2016年 | 8,264 |
2017年 | 8,695 |
駅周辺
福岡市の西端部に立地している。国道202号より500mほど南側にあり、駅の600m南側を福岡前原有料道路が通っている。幹線道路から離れた場所であり、駅が開設される前は周辺一面に田畑が広がっていた。現在、九州大学伊都キャンパスへの交通の拠点として駅前の整備と商業施設の進出が進んでいる。
九州大学伊都キャンパスの玄関口であるが、当駅から同キャンパスまでは5kmほど離れており、駅とキャンパスの間を徒歩で移動することは一般的ではない。交通手段としてはキャンパスへの路線バスが運行されているほか、タクシーも常駐している。
- イオンモール福岡伊都
- 福岡市西区役所西部出張所・西部図書館
- 福岡県立玄洋高等学校
- 福岡舞鶴誠和中学校・福岡舞鶴高等学校
- 福岡市立玄洋小学校
- 株式会社 Braveridge 本社
- 九州大学伊都キャンパス
- 九大学研都市駅前郵便局
バス路線
- 昭和バス
- 九州大学線
- 九大学研都市駅⇔(北原)⇔横浜西⇔玄洋高校⇔(元岡)⇔九大総合グラウンド(⇔九大伊都協奏館)
- 九大学研都市駅⇔(北原)⇔周船寺⇔富士見⇔元岡農協前⇔九大総合グラウンド(⇔九大伊都協奏館)
- 西の浦線
- 九大学研都市駅⇔今宿駅前⇔今津⇔大原⇔小田⇔宮の浦⇔西の浦
- 九大学研都市駅⇔横浜西⇔今津⇔大原⇔小田⇔宮の浦⇔西の浦
その他
- 当駅の所在地は福岡市であるが、筑肥線が姪浜駅までであり、福岡市内の他駅とJRだけでつながっていないため、旅客営業規則上の「福岡市内」の駅には含まれていない。なお、筑肥線が博多駅まであった時代には、筑肥線も博多駅 - 周船寺駅が「福岡市内」として扱われていたが、当駅は福岡市地下鉄との直通後に開業したため、「福岡市内」の駅であった時代を持たない。
- 2017年11月21日にJR九州の在来線で初めてホームドアが設置された。このホームドアは、ミュージシャンで鉄道ファンでもある向谷実が発案し、向谷が代表を務める音楽館と日本信号が共同開発した、互い違いに設置したバーを利用した「軽量型」である[3][8][9]。
隣の駅
脚注
- ↑ 1.0 1.1 平成26年春 筑肥線ダイヤ改正 - 九州旅客鉄道、2014年1月31日。
- ↑ 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2010年3月16日)
- ↑ 3.0 3.1 “軽量型ホームドア実証試験の開始について” (PDF) (プレスリリース), 九州旅客鉄道, (2017年9月28日), オリジナルの2017年9月29日時点によるアーカイブ。 . 2017閲覧.
- ↑ “九大学研都市駅 軽量型ホームドアの実証試験 上りホームでの使用開始について (PDF)”. 九州旅客鉄道. 2018年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2018-8-27閲覧.
- ↑ JR九州駅情報「下山門駅」http://www.jrkyushu.co.jp/EkiApp?LISTID=502&EKI=91118370 のURLより推察
- ↑ “駅別乗車人員上位300駅(2017年度) (PDF)”. 九州旅客鉄道. . 2017閲覧.
- ↑ 糸島市統計白書(運輸・交通) 九州旅客鉄道駅別乗降者数(JR筑肥線)
- ↑ “~ 軽量型ホームドア~筑肥線九大学研都市駅で実証試験を行います” (PDF) (プレスリリース), 九州旅客鉄道, (2016年12月20日) . 2017閲覧.
- ↑ “向谷実氏考案の「ホームドア」JR九州で実現へ”. 東洋経済オンライン (2016年5月26日). . 2016閲覧.
関連項目
外部リンク
- 九大学研都市駅(駅情報) - 九州旅客鉄道
- 写真で見るJR九大学研都市駅周辺の開発状況レポート(福岡モール)