宇部線
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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宇部線(うべせん)は、山口県山口市の新山口駅から山口県宇部市の宇部駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(幹線)である。
Contents
概要
周防灘に沿って敷かれ、宇部市の中心市街地を貫通する。宇部市中心部および山口市南部(旧阿知須町を含む)と山陽本線の宇部駅・新山口駅との旅客輸送が中心となっている。他線への直通は厚狭駅や下関駅など宇部駅から西側方面のみであり、東側方面はすべて新山口駅が終着駅となっている。
かつては石炭輸送などの貨物輸送が盛んであり、沿線の工場などへの支線が数多く存在したが、主力であった宇部興産向けやセントラル硝子宇部工場向け(2009年10月18日限りで廃止)の石灰石輸送は宇部興産専用道路を使用したトラック輸送に切り替えられている[1](「宇部興産#宇部興産と鉄道貨物」も参照)。
比較的早い時期に電化された路線の一つであるが、全線が単線で地盤が悪いこともあり運行速度が遅く、宇部新川 - 新山口間では、宇部市営バスを利用する方が早く到着できる場合がある。1970年代、利便性向上のため地盤改良による高速化や、宇部駅 - 岩鼻駅間の複線化、岩鼻駅 - 東新川駅間の複線・高架化が計画されていたほか、宇部駅 - 宇部港駅間と宇部駅 - 宇部新川駅間を藤曲経由に改良し、宇部岬駅 - 宇部港駅間の路線を新設する構想もあったが、いずれも実現には至っていない[2]。
全区間を広島支社の山口地域鉄道部が管轄している[3]。路線図[4]や駅掲示時刻表のシンボルで使用されているラインカラーは赤紫(■)。
路線データ
- 管轄(事業種別):西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
- 路線距離(営業キロ):33.2km
- 軌間:1067mm
- 駅数:18(起終点駅含む)
- 宇部線所属駅に限定した場合、山陽本線所属の新山口駅・宇部駅が除外され[5]、16駅となる。
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:全線(直流1500V)
- 閉塞方式:自動閉塞式(特殊)
- 最高速度:85km/h
- 運転指令所:広島総合指令所厚狭派出
- 平均通過人員[6]
- 1987年:5,568人/日
- 2016年:2,525人/日
運行形態
2015年5月25日現在の運行形態は次の通り[7]。
ワンマン運転を実施しており、新山口駅 - 宇部駅間(一部は宇部新川駅で乗り換え)のほか、宇部岬駅・宇部新川駅 - 宇部駅間の区間運転(宇部岬駅折り返しは平日・土曜日のみ)の列車もあり、おおむね1時間に1本が運転されている。また、一部の列車は宇部駅から山陽本線に直通し、厚狭駅・下関駅発着で運転されている(全て車掌常務)。なお、宇部新川駅 - 居能駅間には小野田線の列車が乗り入れており、上り1本のみ宇部新川駅を越えて新山口駅まで直通している。
2002年(平成14年)3月23日のダイヤ改正までは23時台まで列車が運行されていたが、以後は21・22時台で終電になっている。また、国鉄時代は日付を越える終電が設定されていた。
かつてはおおむね月1回程度の割合で、線路保守点検のため日中に列車を運休させることがあったが、現在は行われていない。なお、運休時間帯は3時間半 - 4時間ほど列車は運行されず、バス代行もなかった。
山陽本線宇部 - 厚狭間に宇部線から美祢線に直通する貨物列車のための単線の貨物線があった時代は、宇部線から山陽本線厚狭・下関方面や美祢線に直通する旅客列車もこの貨物線を走行していた。
快速列車
2015年(平成27年)現在、宇部線に快速列車は設定されていないが、かつては以下の列車が運転されていた。
- 快速「竜王」
- 1959年(昭和34年)2月15日から1961年(昭和36年)4月30日まで、小野田駅 - 小郡駅(現在の新山口駅)間を小野田線・宇部線経由で結ぶ快速列車として運行されていた[8]。宇部線を経由し、両駅間を60分で結んだ[8]。
- 快速「ときわ」
- 1959年(昭和34年)2月15日から1965年(昭和40年)9月30日まで、宇部新川駅 - 小郡駅(現在の新山口駅)間を結ぶ快速列車として運行されていた[8][9]。両駅間を40分で結んだ[8]。
- 無名の快速
- 1975年3月から、小郡駅(現在の新山口駅) - 宇部駅間を宇部線経由で結ぶ快速列車が運転されていた。一部は鹿児島本線南福岡などまで直通し、鹿児島本線内を特別快速として運転するものもあった。
- 快速「きらら号」
- 2001年(平成13年)7月14日から同年9月30日まで、山口きらら博の観客輸送のため、小郡駅(現在の新山口駅) - 阿知須駅間に117系電車による臨時快速列車「きらら号」が運行されていた[10]。
- 快速「のぞみリレー号」
- 2003年(平成15年)10月1日から2009年(平成21年)3月13日まで、山陽新幹線の「のぞみ」に接続する快速列車として運行されていた。主に新山口駅 - 宇部新川駅間で運行されていたが、一部の列車の始発となっている宇部駅では山陽本線を利用した方が早かった(そのため、宇部駅発着列車は宇部新川駅以西では普通列車として運転されていた)。当初は新山口駅 - 宇部新川駅間では阿知須駅と床波駅に停車していたが、2008年(平成20年)3月15日のダイヤ改正で宇部岬駅・東新川駅・琴芝駅にも停車駅するようになった。その1年後の2009年(平成21年)3月14日のダイヤ改正で廃止され、下り2本・上り3本のうち下り2本・上り1本は普通に変更された[注釈 1]。
貨物列車
貨物列車は宇部駅 - 宇部岬駅間で、美祢線の重安駅と宇部岬駅を結ぶ専用貨物列車が1日2往復(水曜日は1往復のみ、厚狭駅で編成が分割されるため美祢線では1往復)運行されていたが2009年10月18日限りで廃止されている[1]。牽引機はDE10形ディーゼル機関車で、貨車はホキ9500形(太平洋セメント社籍。車体表示は前身の小野田セメント)の編成であった。
使用車両
現在はすべて電車となっており、下関総合車両所運用検修センターに所属する105系およびクモハ123形が使用されている。クモハ123形のみで運転する列車はながらくトイレがない状態だったが、2013年10月より一部の車両においてトイレが設置され、同年12月には両開き扉を有するクモハ123-5とクモハ123-6にもトイレが設置された。2015年5月現在、すべての車両にトイレが設置されている。
国鉄となった当初は宇部鉄道から承継した電車を使用し、戦後には他の買収私鉄から承継した電車(買収国電)も転属して使用された。1950年代後半からこれらの買収国電に代わりクモハ11形・クハ16形・クモハ41形・クハ55形・クモハ42形などの旧形国電が導入され、1981年に105系に置き換えられるまで使用された。
またかつては南福岡電車区に所属する415・421・423系が山陽本線を経由し宇部線に乗り入れていた。国鉄分割民営化後、これらが九州旅客鉄道の所属となってからも続けられたが、現在では廃止されている。下関所属の115系が乗り入れたこともあった。また1970年代には宇部線から美祢線に直通する気動車列車も運転されたことがあった。 現在でも年に1〜2回ほど臨時列車として下関所属の115系が入線する。
並行する交通
ほぼ全線にわたって国道190号が並行しており、国道を走行する路線バスが運行されている[12]。おおむね宇部新川駅(および近傍の宇部中央バス停)を境に、東側は宇部市交通局の、西側は宇部市交通局・船木鉄道・サンデン交通のエリアとなっている。
宇部線のほうが運賃は安いが、バスのほうが運行本数が多い。宇部市交通局は新山口駅 - 宇部新川駅間(新山口線)で国道190号・嘉川駅前経由の普通便および山口宇部道路経由の特急便を運行しており、所要時間は普通便が72分 - 77分、特急が41分である(新幹線口 - 宇部新川駅間)[13]。同区間の宇部線の所要時間は約50分であるため[14]、特急便を利用すると宇部線よりも所要時間が短くなる。
歴史
1914年(大正3年)に、宇部軽便鉄道(のちに宇部鉄道と改称)によって宇部駅 - 宇部新川駅間が開業[15]し、その後1925年(大正14年)に宇部駅 - 宇部新川駅 - 小郡駅(現在の新山口駅)間の全線が開通した。宇部鉄道は石炭などの重要物資の輸送路線として1943年(昭和18年)に国有化され、宇部駅 - 宇部新川駅 - 小郡駅間が宇部東線となった。その後、宇部線と改称。宇部駅 - 岩鼻駅間の経路が藤曲経由から居能経由に変更された。
なお、宇部新川駅は1943年から1964年まで宇部駅を、その間山陽本線の宇部駅は西宇部駅を名乗っていた。
宇部軽便鉄道→宇部鉄道
- 1914年(大正3年)1月9日:宇部軽便鉄道により宇部 - 宇部新川間(4.1M≒6.60km)が開業[15]。開作停留場・岩鼻停留場・藤山駅(後の藤曲駅)・宇部新川駅(初代)が開業[16]。
- 1916年(大正5年)12月20日:助田停留場が開業。
- 1921年(大正10年)12月20日:宇部鉄道に社名変更[注釈 2]。
- 1923年(大正12年)8月1日:助田駅 - 宇部新川駅(初代)間(0.9M≒1.45km)が廃止。助田駅 - 宇部新川駅(2代目) - 床波駅間(5.7M≒9.17km)が延伸開業。宇部新川駅移転。東新川駅・宇部岬駅・草江停留場・床波駅が開業。
- 1924年(大正13年)8月17日:床波駅 - 本阿知須駅間(5.4M≒8.69km)が延伸開業。丸尾駅・岐波駅・本阿知須駅(現在の阿知須駅)が開業。
- 1925年(大正14年)
- 1926年(大正15年)8月15日:開作停留場が廃止。
- 1928年(昭和3年)2月25日:江崎停留場が周防江崎停留場に改称。
- 1929年(昭和4年)
- 1930年(昭和5年)4月1日:営業距離の単位をマイルからメートルに変更(20.6M→33.2km)。
- 1931年(昭和6年)7月21日:支線 宇部新川駅 - 沖ノ山旧鉱駅(のちの宇部港駅)間 (1.2km) が開業。中間に上町停留場が開業。
- 1933年(昭和8年)5月22日:藤山駅が0.5km宇部新川駅方面に移転。
- 1937年(昭和12年)10月1日:上町停留場が廃止。
- 1938年(昭和13年)5月1日:長生炭鉱停留場が開業。
- 1941年(昭和16年)
宇部電気鉄道
- 1929年(昭和4年)5月16日:沖ノ山炭鉱(現在の宇部興産)の子会社である宇部電気鉄道により沖ノ山旧鉱駅 - 居能駅 - 新沖山駅間が開業。のちの宇部線にあたる区間に沖ノ山旧鉱駅(後の宇部港駅)・西沖山停留場・助田停留場(前出の宇部鉄道のものとは別位置)・花河内停留場・居能停留場が開業。
- 1930年(昭和5年)4月29日:支線 沖ノ山旧鉱駅 - 沖ノ山新鉱駅間が開業。港町停留場・発電所前停留場・沖ノ山新鉱駅が開業。
- 1938年(昭和13年)11月6日:花河内停留場が廃止[18]。居能停留場が居能駅に変更。
- 1941年(昭和16年)12月1日:宇部鉄道との合併に伴い解散[17]。
国有化以後
- 1943年(昭和18年)5月1日:宇部鉄道全線が国有化[19]。西宇部駅(現在の宇部駅) - 宇部駅(現在の宇部新川駅) - 小郡駅間が宇部東線、宇部港駅 - 宇部駅間・宇部港駅 - 居能駅 - 新沖山駅間・宇部港駅 - 沖ノ山新鉱駅間などが宇部西線となる[20]。
- 岩鼻駅 - 西宇部駅間改キロ (+0.1km)。
- 宇部新川駅が宇部駅に、藤山駅が藤曲駅に、宇部駅が西宇部駅に、沖ノ山旧鉱駅が宇部港駅に改称[19]。
- 停留場が駅に変更。周防江崎停留場・岩倉停留場・白土停留場・長生炭鉱停留場が廃止。
- 1944年(昭和19年)4月1日:宇部西線支線 宇部港駅 - 沖ノ山新鉱駅間の旅客営業休止。
- 1945年(昭和20年)6月20日:宇部西線貨物支線 居能駅 - 岩鼻駅間 (1.4km) が開業。
- 1946年(昭和21年)4月1日:宇部西線支線 宇部港駅 - 沖ノ山新鉱駅間の旅客営業再開。
- 1948年(昭和23年)2月1日:宇部東線が宇部線に、宇部西線が小野田線に改称。
- 1949年(昭和24年)3月1日:小野田線 宇部港駅 - 西沖山駅間、支線 宇部港駅 - 港町駅間の旅客営業廃止。
- 1950年(昭和25年)
- 4月1日:小野田線貨物支線 居能駅 - 岩鼻駅間が1500V電化。
- 6月1日:本阿知須駅が阿知須駅に改称。
- 1952年(昭和27年)4月20日:宇部線 岩鼻駅 - 藤曲駅 - 宇部駅(現在の宇部新川駅)間 (3.3km) が廃止[21]。居能駅 - 宇部駅間の電化新線 (1.8km) が開業[21]。小野田線貨物支線 岩鼻駅 - 居能駅間が宇部線に編入され旅客営業開始。これにより、宇部線 小郡駅 - 西宇部駅間が現在線経由で全通。
- 小野田線の居能駅 - 宇部港駅 - 沖ノ山新鉱駅間 (4.0km) の旅客営業が全廃され、宇部線に貨物支線として編入。同区間の助田駅・西沖駅・山港町駅・発電所前駅が廃止。小野田線貨物支線 宇部港駅 - 宇部駅間 (1.2km) が廃止。
- 1953年(昭和28年)8月15日:岩倉駅が開業。
- 1959年(昭和34年)2月15日:小野田駅 - 小郡駅(現・新山口駅)間で快速「竜王」、宇部新川駅 - 小郡駅間に快速「ときわ」で運転が開始[8]。
- 1960年(昭和35年)6月1日:上り準急「あきよし」の一部編成が宇部岬行普通列車として宇部線に乗り入れ開始[22]。
- 1961年(昭和36年)
- 1964年(昭和39年)
- 9月15日:宇部駅が宇部新川駅に改称。
- 10月1日:西宇部駅が宇部駅に改称。
- 1965年(昭和40年)9月30日:快速「ときわ」が廃止[9]。
- 1970年(昭和45年)
- 1972年(昭和47年)
- 1973年(昭和48年)3月28日:宇部港駅構内をロングレール化[24]。
- 1980年(昭和55年)7月7日:キハ40系気動車が運転開始[25]。
- 1981年(昭和56年)3月1日:105系電車が配置され、クモハ41形・クハ55形・クモハ51形・クモハ42形電車が運用終了[25]。
- 1982年(昭和57年)7月1日:美祢駅 - 宇部港駅間の石灰石輸送貨物列車が7往復廃止され、1日26往復となる[25]。
- 1983年(昭和58年)
民営化以降
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、小郡駅 - 宇部駅間を西日本旅客鉄道が承継し同社広島支社の管轄となり、日本貨物鉄道が居能駅 - 宇部港駅間の第一種鉄道事業者、宇部岬駅 - 宇部駅間の第二種鉄道事業者となる。
- 1988年(昭和63年)4月1日:美祢駅 - 宇部港駅間の石灰石輸送貨物列車が6往復廃止され、1日8往復となる[25]。
- 1990年(平成2年)6月1日:宇部新川鉄道部の発足に伴い、全線(小郡駅・宇部駅の構内をのぞく)が同鉄道部の管轄になる[26]。宇部新川駅 - 居能駅間でワンマン運転開始[27]。
- 1992年(平成4年)3月14日:全線でワンマン運転開始[27]。
- 1996年(平成8年)3月16日:宇部新川鉄道部車両支所および宇部新川駅 - 同車両支所間の車庫支線が廃止(以降、車両留置は宇部新川駅構内)[25][10]。
- 1998年(平成10年)4月1日:美祢駅 - 宇部港駅間の石灰石輸送貨物列車が廃止[10]。
- 1999年(平成11年)
- 2001年(平成13年)7月14日 - 9月30日:「山口きらら博」観客輸送のため、小郡駅 - 阿知須駅間に117系電車による臨時快速列車「きらら号」が運転[10]。
- 2002年(平成14年)3月23日:ローカル線経営改善のため、保守工事運休導入とともに運行本数、車両を削減、深夜時間帯の列車が廃止[10]。
- 2003年(平成15年)10月1日:小郡駅が新山口駅に改称[28]。新山口駅 - 宇部新川駅間で快速「のぞみリレー号」が運転開始。
- 2006年(平成18年)
- 3月1日:快速「のぞみリレー号」の一部列車の運転区間が宇部駅まで延長(宇部新川駅 - 宇部駅間は普通列車)。
- 5月1日:貨物支線 居能駅 - 宇部港駅間 (2.2km) が廃止。
- 2009年(平成21年)
- 2014年(平成26年)4月1日:日本貨物鉄道の第二種鉄道事業(宇部岬駅 - 宇部駅間 9.5km)が正式に廃止される[30]。
駅一覧
駅名 | 駅間営業キロ | 累計営業キロ | 接続路線 | 線路 | 所在地 |
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新山口駅 | - | 0.0 | 西日本旅客鉄道:■ 山陽新幹線・山陽本線・山口線 | ∨ | 山口市 |
上嘉川駅 | 2.8 | 2.8 | | | ||
深溝駅 | 3.1 | 5.9 | ◇ | ||
周防佐山駅 | 1.6 | 7.5 | | | ||
岩倉駅 | 1.3 | 8.8 | | | ||
阿知須駅 | 1.4 | 10.2 | ◇ | ||
岐波駅 | 2.5 | 12.7 | ◇ | 宇部市 | |
丸尾駅 | 2.5 | 15.2 | | | ||
床波駅 | 3.7 | 18.9 | ◇ | ||
常盤駅 | 1.8 | 20.7 | | | ||
草江駅 | 1.8 | 22.5 | | | ||
宇部岬駅 | 1.2 | 23.7 | ◇ | ||
東新川駅 | 1.6 | 25.3 | ◇ | ||
琴芝駅 | 0.7 | 26.0 | | | ||
宇部新川駅 | 1.1 | 27.1 | ◇ | ||
居能駅 | 1.8 | 28.9 | 西日本旅客鉄道:小野田線[* 1] | ◇ | |
岩鼻駅 | 1.4 | 30.3 | ◇ | ||
際波信号場 | - | 32.0 | ◇ | ||
宇部駅 | 2.9 | 33.2 | 西日本旅客鉄道:山陽本線 | ∧ |
- ↑ 小野田線の列車は、運転系統上は宇部新川駅へ乗り入れる
上記以外の駅は無人駅である。宇部線内に業務委託駅は存在しない。かつては居能駅が業務委託駅だったが、2002年に無人化された。またかつては周防佐山駅・丸尾駅・床波駅・草江駅・宇部岬駅・東新川駅・琴芝駅が簡易委託駅だったが、草江駅は2011年に、周防佐山駅を除く残りの駅も2012年に無人化された(ただし周防佐山駅は無人化の時期は不明)。
廃止区間
駅名・停留場名後の( )内は起点からの営業キロ。宇部線編入前(小野田線時代)の旅客駅は省略。
- 貨物支線(2006年廃止)
- 居能駅 (0.0) - 宇部港駅 (2.2)
- 貨物支線(1961年廃止)
- 宇部港駅 (0.0) - 沖ノ山新鉱駅 (1.8)
- 国鉄線として廃止後は宇部興産に売却され、同社の専用側線として使用された。
- 本線(1952年廃止)
- 宇部新川駅 (0.0) - 助田停留場 (0.9) - 藤曲駅 (1.5) - 岩鼻駅 (3.3)
- 助田停留場は廃線前の1941年に廃止。現在線の宇部新川駅 - 居能駅間にあった。
- 藤曲駅は廃止後、電留線が整備され宇部電車区として使用されていたが、1996年に電車区も廃止。
廃駅
( )内は新山口駅起点の営業キロ。廃止区間の駅を除く。
- 周防江崎停留場:1943年廃止、上嘉川駅 - 深溝駅間 (4.3)
- 岩倉停留場:1943年廃止、岩倉駅付近 (8.7)
- 白土停留場:1943年廃止、丸尾駅 - 床波駅間 (17.2)
- 長生炭鉱停留場:1943年廃止、床波駅 - 常盤駅間 (19.8)
- 開作停留場:1926年廃止、岩鼻駅 - 宇部駅間(約31.1)
選択乗車の特例
新山口駅 - 宇部駅間は山陽本線と宇部線の間に選択乗車の特例(旅客営業規則第157条)があり、一方を経由する乗車券を持っていれば他方の経路でも乗車できる。途中下車の禁止されていない乗車券であれば他方の経路上でも途中下車が可能である。
脚注
注釈
- ↑ 山口新聞では「利用が少ないため五本あるリレー号を廃止し、うち三本は普通列車として残す」とある[11]。『JTB時刻表』2008年3月号、同2009年3月号によると、下り2本・上り3本のうち上り2本が廃止、下り2本・上り1本が各駅停車の普通に変更されている。
- ↑ 会社商号変更日については諸説あるが、『わが町の鉄道史 小野田線を歩く』 p.148によると、鉄道省文書に「大正10年12月20日 船木区裁判所藤曲出張所に於いて商業登記変更」とある。なお、同文書によると同年12月17日は臨時株主総会で合併を決議した日付、また12月21日は鉄道大臣に合併を届け出た日付である。
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 “美祢線の石灰石列車“終着駅”18日最後に廃止” (日本語). 山口新聞 (下関市: 山口新聞社). (2009年10月12日) . 2012閲覧.
- ↑ 経済企画庁 『善和工業用団地造成調査報告書』 経済企画庁。
- ↑ データで見るJR西日本 - 西日本旅客鉄道
- ↑ 広島エリア路線図 (PDF) - JRおでかけネット、2016年3月28日閲覧
- ↑ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ↑ データで見るJR西日本2017 - 区間別平均通過人員および旅客運輸収入(平成28年度) (PDF) - 西日本旅客鉄道
- ↑ 『JR時刻表』2015年6月号、交通新聞社。
- ↑ 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 8.5 『わが町の鉄道史 小野田線を歩く』 p.326
- ↑ 9.0 9.1 『わが町の鉄道史 小野田線を歩く』 p.327
- ↑ 10.0 10.1 10.2 10.3 10.4 10.5 10.6 10.7 『わが町の鉄道史 小野田線を歩く』 p.332
- ↑ 11.0 11.1 “のぞみ、徳山停車1本増 春のダイヤ改正” (日本語). 山口新聞 (下関市: 山口新聞社). (2008年3月14日) . 2012閲覧.
- ↑ 宇部市公共交通マップ (PDF) - 宇部市
- ↑ 宇部市営バス 新山口線[時刻表] (Excel) - 宇部市交通局
- ↑ JR西日本 宇部線・小野田線時刻表 (PDF) - 西日本旅客鉄道
- ↑ 15.0 15.1 『わが町の鉄道史 小野田線を歩く』 p.141
- ↑ 『わが町の鉄道史 小野田線を歩く』 p.17
- ↑ 17.0 17.1 “宇部鉄道会社 昨日新生の祈願祭” (日本語). 関門日々新聞 (下関市: 関門日々新聞社). (1941年12月2日)
- ↑ “電鉄のスピード化 5日から実施 3停留所廃止” (日本語). 宇部時報 (宇部市: 宇部時報社). (1938年10月2日)
- ↑ 19.0 19.1 “宇部線が国鉄に移管” (日本語). 宇部時報 (宇部市: 宇部時報社). (1943年5月1日)
- ↑ 「鉄道省告示第84号」『官報』1943年4月26日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 21.0 21.1 “20日から開通 宇部、小野田短絡線” (日本語). 宇部時報 (宇部市: 宇部時報社). (1952年4月20日)
- ↑ 22.0 22.1 今尾恵介・原武史監修、日本鉄道旅行地図帳編集部編『日本鉄道旅行歴史地図帳 - 全線全駅全優等列車』11号、新潮社、2011年。ISBN 978-4-10-790045-6。
- ↑ 23.0 23.1 23.2 23.3 『わが町の鉄道史 小野田線を歩く』 p.329
- ↑ 24.0 24.1 24.2 『わが町の鉄道史 小野田線を歩く』 p.330
- ↑ 25.0 25.1 25.2 25.3 25.4 25.5 25.6 『わが町の鉄道史 小野田線を歩く』 p.331
- ↑ 『データで見るJR西日本 2001』西日本旅客鉄道
- ↑ 27.0 27.1 ジェー・アール・アール編『JR気動車客車編成表 2011』交通新聞社、2011年。ISBN ISBN 978-4-330-22011-6。
- ↑ “平成15年秋 ダイヤ改正” (日本語) (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2003年7月30日), オリジナルの2004年6月14日時点によるアーカイブ。 . 2012閲覧.
- ↑ “「山口地域鉄道部」新設に伴う組織改正について” (日本語) (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2009年5月18日), オリジナルの2009年5月25日時点によるアーカイブ。 . 2012閲覧.
- ↑ 『平成二十六年度 鉄道要覧』電気車研究会
参考文献
- 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳 - 全線・全駅・全廃線』11 中国四国、新潮社、2009年。ISBN 978-4-10-790029-6。
- 小野田市歴史民俗資料館 『わが町の鉄道史 小野田線を歩く』 小野田市教育委員会・小野田市歴史民俗資料館〈小野田市歴史民俗資料館 研究叢書第3集〉、2003-10-01。
- 川島令三編著『山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線 (8) 山口エリア』講談社、2012年。ISBN 978-4-06-295158-6。