東京書籍
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東京書籍株式会社(とうきょうしょせき、略称:東書(とうしょ)、英語:TOKYO SHOSEKI CO.,LTD.)とは、教科書をはじめとする出版事業等を営む企業である。
概要
日本における教科書出版の最大手として有名だが、ほかにも学習参考書やそれ以外の一般書籍(主に教育関係書、人文書、文芸書)も多く出版するなど、事業領域は幅広い。凸版印刷グループの連結決算対象企業。2009年に設立100周年を迎えた。
教科書
文部科学省検定済教科書の発行者番号は2。
- 小学校向けには9種類(国語、社会、算数、理科、生活、音楽、図画工作、家庭、保健)を発行している。
- 中学校向けには7種類(国語、社会、数学、理科、技術・家庭、保健体育、英語)を発行している。
- 高等学校向けには9種類(国語、地理歴史、公民、数学、理科、英語、家庭、情報、書道)を発行している。
- 2015年度高校教科書採択冊数は、5,606,633冊で発行38社中第1位(シェア18%)であった。
小学校・中学校向けの教科書の書名は、英語の「NEW HORIZON」を除いて「新しい○○」(○○は種類名)という書名で出版されている。これら「新しい○○」と「NEW HORIZON」は商標登録されている。一方、高等学校向け教科書の書名は、英語と情報を除いて科目名だけのシンプルなものとなっている。
業界最大手にふさわしく、北海道から沖縄まで全国的に幅広く採択されている。 小学校・中学校向けでは、首都圏はもとより東北(特に岩手・宮城・福島)、北関東(特に埼玉・群馬)、甲信越、北陸、九州(特に福岡・大分・長崎・熊本)で採択率が高い。
教科書類75,277点のほか掛図、原画、版木資料が「近代教科書関係資料」として2009年、国の重要文化財に指定された。
不祥事
2010年に「拡大編集会議」という建前で教員らを集めて検定中の教科書を事前に見せて金品を渡した問題が文部科学省より指摘された。 同様の事例が三省堂、数研出版、啓林館、教育出版、光村図書出版、育鵬社等でも見られ、教科書業界全体で不適切な営業行為が発覚した。特に東京書籍では自社の報告では延べ4,000人を超える教員・採択関係者に金品を渡しているとしている。 [1]
主な出版物
教材は学校採用専売のものが多い。
- 高等学校向け教材
- ニューアクション(数学参考書)
その他
関連会社
- 凸版印刷グループ
- 東洋インキ製造株式会社
- 株式会社リーブルテック(2009年11月に東京書籍印刷株式会社より社名変更)
- 東京物流企画株式会社
- あすとろ出版株式会社
- 株式会社東書エステート
- 株式会社学習調査エデュフロント
脚注
- ↑ “発行者による自己点検・検証結果の報告を受けた各教育委員会等における調査結果”. 文部科学省. . 2016閲覧.
- ↑ KADOKAWAのブランド・メディアファクトリーとは無関係。
- ↑ ゲーム事業を開始した1986年から1988年までは東京書籍本体がゲーム販売をしており、ブランド設立当初も本体が所有していた。
関連項目
- エレン・ベーカー - 英語教科書『NEW HORIZON』(2016年 - 2019年度版)の登場人物
外部リンク
典拠レコード: