白鶴酒造
白鶴酒造株式会社(はくつるしゅぞう、HAKUTSURU SAKE BREWING CO.,LTD)
創業から現在に至るまで、清酒「白鶴」を中心に「白鶴まる」「忠勇」なども製造している。
概要
灘五郷の1つ、神戸・御影郷にある。本社は神戸市東灘区住吉南町4-5-5。本社の敷地に白鶴酒造資料館があり、団体旅行の見学コースにもなっている。白鶴酒造は、京都・伏見の月桂冠とともに、日本有数の酒造メーカーである。白鶴酒造を経営する嘉納家は御影郷でも指折りの名門であり、菊正宗酒造を経営する嘉納家と祖を同じくする。白鶴酒造の嘉納家を「白嘉納」と呼ぶのに対し、菊正宗酒造の嘉納家を「本嘉納」と呼ぶ[1]。
白鶴酒造(白嘉納家)は、同じ御影郷の菊正宗酒造(本嘉納家)や魚崎郷の櫻正宗(山邑家)とともに、旧制灘中学校を創設した。
7代目嘉納治兵衛が設立した白鶴美術館は中国古美術、中でも青銅器のコレクションでは世界的に知られ、日本一の私立美術館密集地帯である阪神間においても代表的存在となっている。
コーポレートスローガンは「時をこえ 親しみの心をおくる」。一時期は「米・水・人が原点です」が使われていた。
主力商品白鶴「まる」のCMでは、主に地元漁師による郷土料理を紹介している(酒のCMだけに、酒肴となるものが中心である)。白鶴「まる」のCMには長年、俳優の矢崎滋が出演していたが、2006年9月から2009年8月までは女優・タレントのともさかりえが出演した。しかし、矢崎時代から続いていた「漁師シリーズ」は継承した。「まる」発売25周年を迎えた2009年9月1日からは、「こんな時代も、○(まる)になる。」をキャッチコピーに掲げ、演歌歌手の氷川きよしがCMに出演していたが、現在はTOKIOの城島茂が出演している。
白鶴錦という酒米を生み出した。
近年は、酒造技術で培われたノウハウを生かし、酒粕から抽出された成分を原材料とした化粧品の開発・販売も行うなどの新たな分野に進出している。
外部リンク