秋田書店
秋田書店 | |
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正式名称 | 株式会社秋田書店 |
英文名称 | Akita Publishing Co., Ltd. |
現況 | 事業継続中 |
市場情報 | 非上場 |
出版者記号 | 253 |
取次コード | 0028 |
設立日 | 1948年(昭和23年)8月10日[1] |
代表者 | 代表取締役社長:高橋宏和[1] |
本社所在地 | 東京都千代田区飯田橋2-10-8[1] |
資本金 | 5,700万円 |
売上高 | 93億円(2017年6月期)[2] |
従業員数 | 128名 |
ネット販売 |
自社サイト オンライン書店 |
定期刊行物 | #雑誌を参照 |
得意ジャンル | 漫画 |
外部リンク | http://www.akitashoten.co.jp/ (日本語) |
株式会社秋田書店(あきたしょてん、Akita Publishing Co., Ltd.)は日本の出版社。
Contents
概要
1948年(昭和23年)8月10日に創業[1]。創業者の秋田貞夫は小学館や朝日新聞社(出版局所属)の元社員であった。当初は児童書を出版していたが、1952年(昭和27年)に少年雑誌『冒険王』を創刊し、同誌の大ヒットをきっかけに漫画の出版を柱とするようになった。
1966年(昭和41年)に現在の新書版コミックスの元祖とされる「サンデーコミックス」シリーズを刊行。漫画雑誌や貸本という業態がメインであった漫画業界において、単行本の概念を導入し大ヒットレーベルとなる。
1969年(昭和44年)に『週刊少年チャンピオン』を創刊し、1970年代に同誌に連載された『ドカベン』(水島新司)や『ブラック・ジャック』(手塚治虫)、『がきデカ』(山上たつひこ)、『マカロニほうれん荘』(鴨川つばめ)、『バビル2世』(横山光輝)、『エコエコアザラク』(古賀新一)、『キューティーハニー』(永井豪)、『750ライダー』(石井いさみ)、『ゆうひが丘の総理大臣』(望月あきら)などの漫画作品は国民的大ヒットとなった。1977年には200万部を達成し[3]、同時期には少年週刊誌のトップに立ったとされた。1970年代以後も同誌は『本気!』(立原あゆみ)、『グラップラー刃牙』シリーズ(板垣恵介)などのロングランヒットを輩出している。1973年(昭和48年)に木造2階建ての小さな社屋から現在地に本社ビルを建設。
1974年(昭和49年)に『月刊プリンセス』を創刊、同誌に連載された『王家の紋章』(細川智栄子あんど芙〜みん)や『悪魔の花嫁』(原作:池田悦子、作画:あしべゆうほ)、『イブの息子たち』、『エロイカより愛をこめて』(青池保子)、『アンジェリク』(原作:セルジュ・ゴロン&アン・ゴロン、作画:木原敏江)、『オリンポスのポロン』(吾妻ひでお)、『妖精国の騎士』(中山星香)、『アリーズ』(冬木るりか)、『最終戦争シリーズ』(山田ミネコ)などの漫画作品がヒットし、少女誌においても一定の人気を得ることに成功した。
2013年(平成25年)、雑誌の読者プレゼントに関して、消費者庁より平成25年8月20日付けで不当景品類及び不当表示防止法第6条の規定に基づく措置命令を受けた(詳細は#不祥事を参照)[4]。
本社所在地は東京都千代田区飯田橋二丁目。流通部門として、秋田書店ブックセンターを埼玉県戸田市に設置している。最高顧問は、創業者の実子で、二代目社長でもある秋田貞美。
略歴
- 1948年(昭和23年) - 創業[1]。
- 1949年(昭和24年) - 月刊漫画誌「少年少女冒険王」創刊[1][5](のちに「冒険王」[6]→「TVアニメマガジン」[7])。
- 1952年(昭和27年) - 月刊漫画誌「漫画王」創刊[8]。(のちに「まんが王」[9]→「小学生画報」[10]→「まんが王」[11])。
- 1958年(昭和33年) - 月刊少女雑誌「ひとみ」創刊[12]。
- 1961年(昭和36年) - 「ひとみ」休刊[12]。
- 1966年(昭和41年) - 他社の週刊誌に掲載された作品を単行本化するサンデーコミックスシリーズ刊行開始[1]。
- 1968年(昭和43年) - 月2回刊青年漫画誌「プレイコミック」創刊(のちに月刊化)[1][13]。
- 1969年(昭和44年) - 月2回刊少年漫画誌「少年チャンピオン」創刊(のちに週刊化)[1]。
- 1970年(昭和45年) - 月刊少年漫画誌「月刊少年チャンピオン」創刊[1]。
- 1971年(昭和46年) - 「まんが王」休刊[11]。
- 1973年(昭和48年) - 本社を千代田区三崎町から、現所在地の千代田区飯田橋に移転[1]。
- 1974年(昭和49年) - 月刊少女漫画誌「月刊プリンセス」創刊[1]。「歴史と旅」創刊[14]。
- 1978年(昭和53年) - 月刊少女漫画誌「ひとみ」創刊[15]。
- 1979年(昭和54年) - 月刊少女漫画誌「プリンセスGOLD」創刊(年9回刊→月刊→隔月刊化)[1]。
- 1984年(昭和59年) - 月刊女性漫画誌「Eleganceイブ」創刊[1]。「TVアニメマガジン」休刊[7]。
- 1985年(昭和60年) - 月刊スポーツ漫画誌「GOLFコミック」創刊[1]。隔月刊女性漫画誌「デジール」創刊[1][16](のちに「デジールSP」[17])。
- 1986年(昭和61年) - 月刊女性漫画誌「フォアミセス」創刊[1]。
- 1987年(昭和62年) - 月刊少女漫画誌「サスペリア」創刊[1][18](のちに「サスペリアミステリー」[19])。
- 1988年(昭和63年) - 月2回刊青年漫画誌「ヤングチャンピオン」創刊[1]。月刊少女漫画誌「ミステリーボニータ」創刊[1]。
- 1991年(平成 3年) - 「ひとみ」休刊[15]。
- 1993年(平成 5年) - 単行本既刊作品を文庫化する秋田文庫刊行開始[1]。
- 1994年(平成 6年) - 季刊女性漫画誌「for Mrs. スペシャル」創刊[1]。
- 1999年(平成11年) - 隔月刊女性漫画誌「COMIC MIU」創刊[1][20](のちに「恋愛よみきりMAX」[21]、のち月刊化 →「恋愛LoveMAX」[22]にて隔月刊化)。
- 2002年(平成14年) - 月刊青年漫画誌「チャンピオンRED」創刊[1]。
- 2003年(平成15年) - 「歴史と旅」休刊[14]。
- 2006年(平成18年) - 隔月刊青年漫画誌「ヤングチャンピオン烈」創刊(のちに月刊化)[1]。隔月刊青年漫画誌「チャンピオンRED いちご」創刊[1]。
- 2009年(平成21年) - 「デジールSP」休刊[17]。休刊した「歴史と旅」のコンテンツを大日本印刷と共同で電子書籍化[23]。
- 2010年(平成22年) - 香港の玉皇朝出版と共同で、香港の人気コミックの日本語化と日本での電子配信を開始[24]。
- 2012年(平成24年) - 「サスペリアミステリー」休刊[19]。月刊少年漫画誌「別冊少年チャンピオン」創刊[1]。季刊女性漫画誌「もっと!」創刊[1]。
- 2014年(平成26年) - 「チャンピオンRED いちご」休刊。「もっと!」休刊。「プレイコミック」休刊[13]。webコミック「チャンピオンクロス」配信開始。
特徴
出版傾向としては少年・少女向けコミック、青年コミックなど確実な消費の見込める分野への参入が多い。『冒険王』のテレビ向け路線変更も『テレビランド』や『テレビマガジン』の後追いという印象を受けるが、メディアミックス路線の先駆的存在ではあった。
『週刊少年チャンピオン』は「五大週刊少年誌」(『キング』『サンデー』『ジャンプ』『マガジン』および『チャンピオン』)の一角として、1960年代から1970年代のスポ根、エロ・グロ・ナンセンスの時流に乗り、『バビル二世』・『ブラック・ジャック』・『がきデカ』・『マカロニほうれん荘』・『ドカベン』など幅広いジャンルで一時代を築きトップセールスを誇ったこともある。ただしベテランを登用する姿勢が1970年代からあり、手塚治虫が人気凋落しても作品を載せ続け、『ブラック・ジャック』の連載を手塚と心中する覚悟で始めたという。また少女誌の『月刊プリンセス』も1970年代から1990年代初頭にかけて歴史、ファンタジーを中心とした王道路線の作品やアクション、SF系の作品を増やし、『王家の紋章』・『悪魔の花嫁』・『エロイカより愛をこめて』・『妖精国の騎士』・『最終戦争シリーズ』・『アリーズ』・『はるか遠き国の物語』・『魔天道ソナタ』・『ぴーひょろ一家』などの作品で一定の人気を得た(特に80万部を突破した1977年頃は、講談社『なかよし』160万部、集英社『りぼん』135万部、同社『別冊マーガレット』130万部、講談社『別冊少女フレンド』125万部であり、『月刊プリンセス』は少女漫画雑誌全体では5番目に人気のある雑誌であった[25])。反面、後進の作家育成やメディアミックス戦略に弱かったため、少年誌では1980年代以降に大手三社の講談社・集英社・小学館、少女誌では1990年代以降に白泉社(主に少女向け作品)に対して後れを取る形となっていた。また経営上の方針で、実績のない作家による単行本の初版が極端に低く抑えられる事が多く、不人気作品の続刊は刊行されないこともある。
しかし自社倉庫を管理している関係上、漫画を含めたかなり昔の出版物であっても極力絶版にはせず、40年以上前の初版の出版物でも入手出来る事があるなど、保管の良さは評価されている。
刊行された雑誌の多くは他社の雑誌名を模したものが多い。例を挙げれば『少年チャンピオン』=『少年キング』(少年画報社)、『小学生画報』=『少年画報』(少年画報社)など。
長期連載作品や一世を風靡した作品がある為に世代を超えて読まれることが多く、団塊の世代以降の全世代に広く読まれる作品もいくつかある(少年向けでは『ブラック・ジャック』・『ドカベン』・『グラップラー刃牙シリーズ』・『浦安鉄筋家族シリーズ』・『クローズシリーズ』、少女・女性向けでは『王家の紋章』・『エロイカより愛をこめて』・『悪魔の花嫁』・『妖精国の騎士』・『やじきた学園道中記』・『光とともに…』)。また、2008年(平成20年)現在、ウェブ上のオンデマンドで往年の名作を復刻販売している。
打ち切りや「第一部完」となり連載が中途で断絶した作品の続編が他誌で掲載されるケースが存在するが、野間美由紀の『パズルゲーム☆はいすくーるX』→『新パズルゲーム☆はいすくーる』や鈴木理華の『タブロウ・ゲート』、赤石路代の『天の神話 地の永遠』、魔夜峰央の『妖怪始末人トラ・貧!!』など、他誌で一度連載終了した作品を秋田書店が拾い上げることも少なくない(中にはタイトルを一新したものもある)。
かつては歴史関連の書籍・雑誌なども出版していたが、専門雑誌の『歴史と旅』の休刊を最後に新規の刊行はなくなり、在庫の販売のみとなった。
雑誌
少年・男性向けコミック誌
- 週刊少年チャンピオン(毎週木曜日発売)
- 別冊少年チャンピオン(毎月12日発売)
- 月刊少年チャンピオン(毎月5日発売)
- ヤングチャンピオン(毎月第2・第4火曜日発売)
- ヤングチャンピオン烈(毎月第3火曜日発売)
- 別冊ヤングチャンピオン(毎月第1火曜日発売)
- チャンピオンRED(毎月19日発売)
少女・女性向けコミック誌
- 月刊プリンセス(毎月6日発売)
- プリンセスGOLD(偶数月16日発売)※2018年4月号を最後に紙版を終了し、以降の号は電子書籍版専売に移行した。
- プチプリンセス(偶数月1日発売)※電子書籍版に移行。
- ミステリーボニータ(毎月6日発売)
- カチCOMI ※電子書籍版のみ、アウトローBL特化型マガジン
- Eleganceイブ(毎月26日発売)
- フォアミセス(毎月3日発売)
- for Mrs. スペシャル(1月・4月・7月・10月、19日発売)
- 恋愛LoveMAX(奇数月6日発売)
- 恋愛チェリーピンク(偶数月6日発売)
ウェブコミック
- マンガクロス(毎週火・木曜日更新)
以下のウェブコミックは上記の「マンガクロス」に統合。
情報誌
かつて発行していた雑誌
- 漫画王(創刊1952年、休刊1959年)[8] → まんが王(創刊1960年、休刊1961年)[9] → 小学生画報(創刊1961年、年内休刊)[10] → まんが王(創刊1962年、休刊1970年)[11]
- 別冊まんが王
- 別冊冒険王 → 別冊冒険王 映画テレビマガジン(創刊1966年、誌名変更1972年、休刊1974年)
- ひとみ(少女漫画雑誌)(創刊1978年、休刊1991年)[15]
- ひとみCCミステリー(創刊1986年、休刊1990年)[26] → ひとみコミックコレクションミステリー(創刊1990年、休刊年不明)[27][28]
- プリンセス サスペリア増刊 学園ミステリー(創刊1990年、休刊年不明)[35][36][37]
- BONITA Eve(創刊1983年、休刊1992年)[41]
- Eve special for Mrs.(創刊1986年、休刊1994年)[42]
- 不思議ミステリー(創刊1991年、休刊1992年)[43] → ミステリーエクスプレス(創刊1992年、休刊1994年)[44] → ミステリーボニータスペシャル(創刊1983年、休刊年不明)[45]
- colletミステリー(創刊1994年、休刊2004年)[47]
- サスペリア → サスペリアミステリー(創刊1987年、誌名変更2001年、休刊2012年)[18][19]
- ファミコンチャンピオン(創刊1986年7月、休刊1989年8月)
- グランドチャンピオン(創刊1992年8月、休刊1994年??月)
- チャンピオンJACK(創刊1995年3月、休刊1997年7月)[52]
- チャンピオンRED いちご(創刊2006年12月、休刊2014年8月)
- もっと!(創刊2012年6月、休刊2014年10月)
- GOLFコミック(創刊1984年9月、休刊2017年12月)
レーベル
コミックス:現行レーベル
- 少年チャンピオン・コミックス - おもに『週刊少年チャンピオン』および『月刊少年チャンピオン』の掲載作品を刊行する総合レーベル。新書判。
- 少年チャンピオン・コミックス・エクストラ - 掲載誌に関わらず少年漫画ジャンルの作品(「少年チャンピオン」系以外で掲載されたスピンオフ作など)を収録。B6判。
- チャンピオンREDコミックス - 2003年3月創刊。『チャンピオンRED』および増刊誌『チャンピオンRED いちご』(2014年休刊)の掲載作品を刊行。
- ヤングチャンピオンコミックス - 1988年創刊。『ヤングチャンピオン』の掲載作品を刊行。
- ヤングチャンピオン烈コミックス - 2007年10月創刊。『ヤングチャンピオン烈』の専用レーベル。
- プレイコミック・シリーズ - 『プレイコミック』(2014年休刊)の専用レーベル。最新刊は2015年3月20日発行分[55]。
- プリンセス・コミックス - 『月刊プリンセス』の掲載作品を刊行。
- プリンセスα - 『プリンセスGOLD』の専用レーベル。
- プリンセス・コミックスプチ・プリ - 『プチプリンセス』の専用レーベル。
- プリンセスコミックスデラックスDX
- プリンセス・コミックスDX カチCOMI - BLマガジン『カチCOMI』の専用レーベル。
- ボニータ・コミックス - 『ボニータ』(1996年休刊)および派生誌『ミステリーボニータ』の掲載作品を刊行。
- ボニータ・コミックスα
- ボニータ・コミックス・スペシャル
- 恋愛MAX COMICS - 『恋愛LoveMAX』および姉妹誌『恋愛チェリーピンク』の掲載作品を刊行。B6判。
- 恋愛MAX COMICS DX - 上記の派生レーベル。A5判。
- 秋田コミックスエレガンス(AC Elegance) - 『Eleganceイブ』の専用レーベル。
- 秋田コミックスエレガンスα(AC Elegance α)
- 秋田レディースコミックス(A.L.C.) - 『Eleganceイブ』や『フォアミセス』など女性漫画雑誌の掲載作品を刊行する総合レーベル。
- 秋田レディースコミックスセレクション(A.L.C SELECTION)
- 秋田レディースコミックスデラックス(A.L.C. DX)
- 秋田トップコミックス(ATC)※詳細は「コンビニコミック#秋田書店」を参照。
- 秋田トップコミックスWIDE(ATC WIDE)※詳細は「コンビニコミック#秋田書店」を参照。
コミックス:新規発行停止レーベル
- サンデーコミックス - 1966年創刊、1991年新規発行停止。母体となる雑誌を持たない総合レーベル。
- 秋田コミックスワイド チャンピオン(ACW champion) - 2004から2005年に刊行された書籍扱いの大判コミックス。
- 少年チャンピオン・コミックス・エクストラ もっと! - 『もっと!』(2014年休刊)の専用レーベル。最新刊は2014年12月19日発行分[56][57]。
コミックス:廃止レーベル
- チャンピオンジャックコミックス - 『チャンピオンジャック』の専用レーベル。
- グランドチャンピオンコミックス - 『グランドチャンピオン』の専用レーベル。B6判。
- グランドチャンピオンコミック ススペシャル - 上記の派生レーベル。A5判。
- ひとみコミックス - 『ひとみ』および派生誌の掲載作品を刊行。
- きらら16コミックス - 『きらら16』の専用レーベル。
- MIUコミックス - 2000年創刊。『COMIC MIU』(2004年休刊)の専用レーベル。後継レーベルは「恋愛MAXコミックス」(2005年以降)。
- MIUコミックス love selection - 2001創刊。アンソロジー型式のMIUコミックスのサブレーベル。
- MIUコミックスDX - 2002創刊。MIUコミックスのサブレーベル。
- ホラーコミックス - 1986年創刊。1987年からは『サスペリア』(1987年創刊・2001年休刊)の掲載作品などを刊行する新書判のレーベル。
- ホラーコミックススペシャル - 1991年創刊。『サスペリア』および後継誌『サスペリアミステリー』(2001年創刊・2012年休刊)の掲載作品を刊行するB6判のレーベル。
- サスペリアミステリーコミックス - 1999年創刊。『サスペリア』および『サスペリアミステリー』の掲載作品を刊行するレーベル。
- 秋田コミックスセレクト - 1980年代に刊行されていた復刊・再録のシリーズ。
- Golfコミックブックス - 1985年創刊。『GOLFコミック』の専用レーベル。1990年に新規発行を停止し、以降は「ヤングチャンピオンコミックス」枠で刊行される。
- 秋田ハンディコミックス(AHC)※詳細は「コンビニコミック#秋田書店」を参照。
漫画文庫レーベル
漫画以外の書籍
書籍以外の販売物
VHSビデオとキャラクターグッズは通信販売のみの取り扱い。
VHSビデオ
キャラクターグッズ
不祥事
読者プレゼントの水増し
2010年5月から2012年4月に発売された雑誌『ミステリーボニータ』『月刊プリンセス』『プリンセスGOLD』の3誌の読者プレゼントで当選者数を実際より多く表示していたとして、2013年8月20日、消費者庁から景品表示法違反(有利誤認)に基づく措置命令を受けた[58]。
中には、「リボン型ヘアクリップ」のように50人当選としながら3人しか発送していなかったり、「ニンテンドーDS Lite」や「全国百貨店共通商品券1万円分」のように複数の読者に当たると表示しながら、一つも発送していない景品もあり、誌上に掲載する当選者名に架空の人物名も使っていた[59][60]。読者プレゼントの水増しを同法違反で処分するのは初めて。秋田書店側は「企業から提供されていた懸賞品が不景気で減少したため、アンケートに大勢答えてもらおうと2005年頃から水増ししていた」と説明し、不正を訴えた女性社員が担当する以前から、不正が行われていたことを認めた[60]。
一方で秋田書店は、景品担当業務を4年にわたり担当し今回の不正を訴えた女性社員を「プレゼントを窃取した」として、2011年9月から傷病休職に入っていた同社員に対し、休職中の2012年2月29日に解雇通知を送り懲戒解雇していた[61]。女性社員は「罪をなすりつけられた」とし解雇撤回を求め提訴[61][62][63][64]。2013年8月21日付の毎日新聞の報道では、取材に対し「解雇と不正は別問題」としてコメントを控えた[61]。その一方、同日付で同社は社告を発し「解雇の理由は賞品をほしいままに不法に窃取したこと」、同社員の休職は「業務上ではなく、私傷病」とした。当初社告において、毎日新聞の記事について「弊社への取材も一切おこなわれず一方的に元社員の言い分を掲載したものであり、また、書かれている内容と弊社の認識とは大きな隔たりがあり、とうてい容認することができません。」と主張していたが、記事内には取材に対し秋田書店が「解雇と不正は別問題だと考えるため、コメントは差し控える」と対応したことが書かれていた。毎日新聞からの指摘を受け後日社告は訂正された[65]。
元社員は陳述書において「秋田書店は8年以上水増し行為をしていた」「2007年の入社後すぐに先輩から不正行為を引継ぎ口外を禁止された」「編集長と会社に強要され4年半続けさせられた」「編集長に不正行為停止を訴えても無視され続けた」「過重労働と報復としてのパワーハラスメントに苛まれた」「休職中、一方的に懲戒解雇され、且つ元社員がずっと抗議していた不正水増しの罪をなすりつけられた」「消費者庁に指摘を受けた以外の雑誌でも水増しが横行していた」「元社員が休職した後にも不正が続けられた。」等を主張している[66]。
2015年10月28日、懲戒解雇が消費者庁への通報を原因とするものでないことを相互に確認する、合意退職したことを互いに確認する、ホームページに掲載した2013年8月21日付け社告を削除する、秋田書店側が元社員に解決金120万円を支払う、和解条項に定めるもののほか何らの債権債務のないことを確認し今後民事上刑事上の責任を問わないことを相互に約束する、訴訟費用は各自の負担とする、といった条件で和解。なおパワーハラスメントや罪をなすりつけられたかどうかの認定については和解条項には反映されなかった。[67][68]。
脚注
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 1.16 1.17 1.18 1.19 1.20 1.21 1.22 1.23 1.24 1.25 1.26 1.27 秋田書店 企業情報 - 「企業概要」「沿革(2012年6月1日現在)」「アクセス」 - 2014年12月12日閲覧
- ↑ “秋田書店マイナビ2019”. マイナビ. . 2018-1-15閲覧.
- ↑ 読売新聞1978年1月3日付
- ↑ 不当景品類及び不当表示防止法第6条の規定に基づく措置命令について(2013年8月20日 公式サイト上「お知らせ」 同8月21日閲覧)
- ↑ 5.0 5.1 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|少年少女冒険王. 痛快・漫画と読物 (秋田書店) ※[1号(1949年2月)-1巻10号(1949年12月)](2014年12月14日閲覧)。
- ↑ 6.0 6.1 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|冒険王 (秋田書店) 1949 ※国立国会図書館による記載では(『少年少女冒険王』時代と合算で)「1949年創刊」となっている(2014年12月14日閲覧)。
- ↑ 7.0 7.1 7.2 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|TVアニメマガジン (秋田書店) 1983
- ↑ 8.0 8.1 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|漫画王 (秋田書店) 1900 ※国立国会図書館による記載では「1900年創刊」となっているが、これは創刊時期不明の場合の暫定処置による表記である(2014年12月14日閲覧)。
- ↑ 9.0 9.1 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|まんが王 (秋田書店) 1960 ※前期の『まんが王』
- ↑ 10.0 10.1 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|小学生画報 (秋田書店) 1961
- ↑ 11.0 11.1 11.2 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|まんが王 (秋田書店) 1962 ※後期の『まんが王』 ※国立国会図書館による記載では「1970年休刊」となっている(2014年12月14日閲覧)。
- ↑ 12.0 12.1 12.2 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|ひとみ (秋田書店) 1900 ※少女雑誌『ひとみ』 ※国立国会図書館による記載では「1900年創刊」となっているが、これは創刊時期不明の場合の暫定処置による表記である(2014年12月14日閲覧)。
- ↑ 13.0 13.1 13.2 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|プレイコミック (秋田書店) 1968
- ↑ 14.0 14.1 14.2 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|歴史と旅 (秋田書店) 1974 ※国立国会図書館による記載では「2001年休刊」となっている(2014年12月14日閲覧)。
- ↑ 15.0 15.1 15.2 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|ひとみ (秋田書店) 1978 ※少女漫画雑誌『ひとみ』
- ↑ 16.0 16.1 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|デジール (秋田書店) 1985 ※独立創刊時。
- ↑ 17.0 17.1 17.2 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|デジールSP:デジールスペシャル (秋田書店) 2007
- ↑ 18.0 18.1 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|サスペリア (秋田書店) 1987
- ↑ 19.0 19.1 19.2 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|月刊サスペリアミステリー (秋田書店) 2001
- ↑ 20.0 20.1 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|Comic miu:恋愛よみきりmax (秋田書店) 2000 ※国立国会図書館による記載では「2000年創刊」扱いとなっているが、創刊号は1999年12月発売の「2000年1月号(Vol.01)」となる。
- ↑ 21.0 21.1 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|恋愛よみきりmax (秋田書店) 2004
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|恋愛love max (秋田書店) 2006
- ↑ CNET Japan - 秋田書店とDNP、雑誌「歴史と旅」のコンテンツをデジタル化して販売 (2009/05/13) - CNET Japan(2014年12月13日閲覧)
- ↑ 「秋田書店が海外(香港)電子コミックをMBJプラットフォームより日本で配信開始(pdf)」[1] 株式会社モバイルブック・ジェーピー 2010年5月7日 ニュースリリース
- ↑ 『雑誌新聞総かたろぐ 1979年版』参照。
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|Hitomi CCミステリー : Hitomiコミックコレクションミステリー (秋田書店) 1986
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|ひとみcomic collectionミステリー:ひとみコミックコレクションミステリー (秋田書店) 1990 ※国立国会図書館による所蔵では「1996年4月25日号 」まで確認。
- ↑ 大阪府立中央図書館国際児童文学館における蔵書検索システム[2]では、「1995/12/25」発行から「1996/08/25」発行までの所蔵が確認可能。
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|ひとみdeluxe:ひとみデラックス (秋田書店) 1979
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|ひとみdeluxe:ひとみデラックス (秋田書店) 1979
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|別冊ビバプリンセス (秋田書店) 1976 ※同資料では1986年の隔月刊化以前を季刊誌『別冊ビバプリンセス』として記載(2014年12月15日閲覧)。
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|ビバプリンセス (秋田書店) 1986 ※同資料では1986年の隔月刊化以降を『ビバプリンセス』として記載(2014年12月15日閲覧)。
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|Viva princess (秋田書店) 1976 ※同資料では『別冊ビバプリンセス』時代と『ビバプリンセス』時代を合算で「1976年 - 1990年」と記載(2014年12月15日閲覧)。
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|別冊プリンセス (秋田書店) 1990
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|学園ミステリー (秋田書店) 1990 ※同資料では1990年4月に発行された『プリンセス』増刊扱いとして記載。
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|学園ミステリー:サスペリア増刊 (秋田書店) ※同資料では「サスペリア増刊」のサブタイトルと隔月刊行である点のみ記載。
- ↑ 大阪府立中央図書館国際児童文学館における蔵書検索システム[3]では、1号「1990/04/20」発行から36号「1996/06/20」発行までの所蔵が確認可能。
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|ボニータ (秋田書店) 1981 ※同資料は「1981年創刊の月刊誌」。記載上は「1巻1号(1981年2月) - 16巻2号(1996年2月)」となっている。
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|デラックスボニータ (秋田書店) 1983 ※国立国会図書館による所蔵は「1982年6月5日」号のみ。
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|レッツBonita : Let'sボニータ (秋田書店) 1983 ※国立国会図書館による所蔵では1989年刊行の「vol.13」まで確認。
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|Bonita eve (秋田書店) 1983
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|Eve special for Mrs. (秋田書店) 1986
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|不思議ミステリー (秋田書店) 1991
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|ミステリーEX:ミステリーエクスプレス (秋田書店) 1992
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|ミステリーボニータspecial (秋田書店) 1995
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|コレットPure (秋田書店) 1987
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|colletミステリー (秋田書店) 1994
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|きらら16 (秋田書店) 1996 ※同資料では「1巻1号(1996年5月) - 2巻9号(1997年9月) 」までを『きらら16』として記載。
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|きららセーズ (秋田書店) 1997 ※同資料では「2巻10号(1997年10月) - 4巻5号(1999年5月) 」までを『きららセーズ』として記載。
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|ちびmax (秋田書店) 2004
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|マイアニメ = My anime : for you and your anime life (秋田書店) 1981 ※同資料では終了時期不明と記載。国立国会図書館では「1983年5月」までの所蔵(2014年12月15日閲覧)。
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|チャンピオンジャック (秋田書店) 1995
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|Candle (秋田書店) 1985
- ↑ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|トップコミック=Top comic (秋田書店) 1972 ※国立国会図書館による所蔵では1974年刊行の「通巻3巻18号」まで確認。
- ↑ 秋田書店 - コミックス - 優駿の門 -チャンプ- 第8巻
- ↑ 秋田書店 - コミックス - 暁の明星 第2巻
- ↑ 秋田書店 - コミックス - 溶解教室
- ↑ 秋田書店に措置命令 当選者水増しで消費者庁、日本経済新聞、2013年8月20日付、2013年8月21日閲覧。
- ↑ 秋田書店 雑誌懸賞の当選者水増し、企業提供減り会社ぐるみで、スポーツニッポン2013年8月20日付、2013年8月21日閲覧。
- ↑ 60.0 60.1 秋田書店 雑誌表示水増し 消費者庁処分、東京新聞、2013年8月21日
- ↑ 61.0 61.1 61.2 秋田書店:不正訴えた女性社員を解雇 撤回求め提訴へ、毎日新聞、2013年8月21日付、2013年8月21日閲覧。
- ↑ 秋田書店、不正訴えた社員解雇 当選者水増し問題で、共同通信、2013年8月21日付、2013年8月21日閲覧。
- ↑ 秋田書店の態度許されぬ 懸賞水増し告発で不当解雇 参院委で大門議員 しんぶん赤旗2013年11月7日
- ↑ 国会質問 消費者問題に関する特別委員会 大門実紀史2011年11月6日
- ↑ 【社告】毎日新聞の報道に対する弊社の見解について、秋田書店、2013年8月21日付、2013年8月21日閲覧。インターネット・アーカイブにおける当初の内容
- ↑ 秋田書店:景品水増し、不当解雇事件のページ 原告:意見陳述書2013年11月7日
- ↑ 景品水増し訴訟が120万円で和解、秋田書店の対応は正しかったか
- ↑ 秋田書店:景品水増し、不当解雇事件のページ
参考文献
関連項目
外部リンク
- 株式会社秋田書店 公式サイト (日本語)