「紀伊田辺駅」の版間の差分

提供: miniwiki
移動先:案内検索
(1版 をインポートしました)
1行目: 1行目:
{{出典の明記|date=2011年12月|ソートキー=駅}}
+
 
 
{{駅情報
 
{{駅情報
 
|社色 = #0072bc
 
|社色 = #0072bc
25行目: 25行目:
 
|開業年月日 = [[1932年]]([[昭和]]7年)[[11月8日]]<ref name="sone25">{{Cite book|和書|author=[[曽根悟]](監修)|title=週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR|editor=朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)|publisher=[[朝日新聞出版]]|series=週刊朝日百科|volume=25号 紀勢本線・参宮線・名松線|date=2010-01-10|pages=19-21}}</ref>
 
|開業年月日 = [[1932年]]([[昭和]]7年)[[11月8日]]<ref name="sone25">{{Cite book|和書|author=[[曽根悟]](監修)|title=週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR|editor=朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)|publisher=[[朝日新聞出版]]|series=週刊朝日百科|volume=25号 紀勢本線・参宮線・名松線|date=2010-01-10|pages=19-21}}</ref>
 
|廃止年月日 =
 
|廃止年月日 =
|乗車人員 = 1,508
+
|乗車人員 =
|乗降人員 =
+
|備考 =
|統計年度 = 2016年
 
|備考 = [[日本の鉄道駅#直営駅|直営駅]]([[日本の鉄道駅#管理駅|管理駅]])<br />窓口営業時間5:20~20:00<br />[[みどりの窓口]] 有<br />(自動券売機 有)
 
 
}}
 
}}
'''紀伊田辺駅'''(きいたなべえき)は、[[和歌山県]][[田辺市]]湊塔ノ内にある、[[西日本旅客鉄道]](JR西日本)[[紀勢本線]](きのくに線)の[[鉄道駅|駅]]。[[事務管理コード|事務管コード]]は▲622067<ref>日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。</ref>
+
'''紀伊田辺駅'''(きいたなべえき)
 +
 
 +
[[和歌山県]][[田辺市]]湊塔ノ内にある、[[西日本旅客鉄道]](JR西日本)[[紀勢本線]](きのくに線)の[[鉄道駅|駅]]。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
36行目: 36行目:
  
 
かつては紀伊田辺機関区が併設されており、[[国鉄D51形蒸気機関車|D51形]]・[[国鉄D60形蒸気機関車|D60形]]・[[国鉄C57形蒸気機関車|C57形]]・[[国鉄C58形蒸気機関車|C58形]]などの[[蒸気機関車]]、入換用に、[[国鉄8620形蒸気機関車|8620形]]・[[国鉄C50形蒸気機関車|C50形]]なども配置されていた。扇形車庫などもあり、[[和歌山電車区|和歌山機関区]]・[[新宮鉄道部|新宮機関区]]・[[亀山鉄道部|亀山機関区]]と並ぶ紀勢本線の重要な車両基地であった。現在も[[紀伊田辺運転区]]・紀伊田辺保線区・田辺電気区が設置され、紀南エリアの拠点であると同時に、紀勢本線運行上の要衝としての役割を果たしている。
 
かつては紀伊田辺機関区が併設されており、[[国鉄D51形蒸気機関車|D51形]]・[[国鉄D60形蒸気機関車|D60形]]・[[国鉄C57形蒸気機関車|C57形]]・[[国鉄C58形蒸気機関車|C58形]]などの[[蒸気機関車]]、入換用に、[[国鉄8620形蒸気機関車|8620形]]・[[国鉄C50形蒸気機関車|C50形]]なども配置されていた。扇形車庫などもあり、[[和歌山電車区|和歌山機関区]]・[[新宮鉄道部|新宮機関区]]・[[亀山鉄道部|亀山機関区]]と並ぶ紀勢本線の重要な車両基地であった。現在も[[紀伊田辺運転区]]・紀伊田辺保線区・田辺電気区が設置され、紀南エリアの拠点であると同時に、紀勢本線運行上の要衝としての役割を果たしている。
 
== 歴史 ==
 
[[File:Kii Tanabe Station open.jpg|thumb|開業当時の駅舎(1932年)]]
 
[[File:JGR Kii tanabe Station opening celemony.jpg|thumb|開通祝賀風景(1932年)]]
 
[[File:JGR Kii tanabe Station yard in 1934.jpg|thumb|構内(1934年)]]
 
1932年11月、紀勢西線の[[南部駅]]から当駅までの開通に伴い紀勢西線の[[終着駅]]として開業したのち、1933年12月には紀勢西線が当駅から[[紀伊富田駅]]まで延伸となったことにより中間駅となった。
 
 
[[第二次世界大戦]]後は、田辺[[引揚援護庁|地方引揚援護局]]の設置に伴い、主に[[台湾]]などからの戦後引揚者を輸送する引揚列車の起点としても重要であった。
 
 
=== 年表 ===
 
* [[1932年]]([[昭和]]7年)[[11月8日]] - [[鉄道省|国有鉄道]]紀勢西線の駅として開業する<ref name="sone25"/>。
 
* [[1933年]](昭和8年)
 
** [[11月4日]] - [[阪和電気鉄道]]の紀勢西線直通列車「[[黒潮号]]」が阪和天王寺駅 - 当駅間で運転を開始する(後に[[白浜駅|白浜口駅]]まで運転区間を延長したのち、1937年12月1日廃止)<ref name="sone25"/>。
 
** [[12月20日]] - 紀勢西線が当駅から紀伊富田駅まで延伸される<ref name="sone25"/>。
 
* [[1945年]](昭和20年)[[7月25日]] - 9時20分~10時40分、艦載機による駅攻撃。機関車7両損傷<ref name="50nen">紀伊田辺駅50年のあゆみ(日本国有鉄道紀伊田辺駅、1982年)P8-14「紀伊田辺駅の沿革」</ref>。
 
**[[7月28日]] - 機銃掃射を受ける。男性1名死亡<ref name="50nen"></ref>。
 
* [[1957年]](昭和32年)[[3月10日]] - 跨線橋を改築する<ref>天王寺鉄道管理局三十年写真史P278「駅の変せん」</ref>。
 
* [[1959年]](昭和34年)[[7月15日]] - 路線名称改称により紀勢本線の駅となる<ref name="sone25"/>。
 
* [[1987年]](昭和62年)[[4月1日]] - [[国鉄分割民営化]]により、西日本旅客鉄道の駅となる<ref name="sone25"/>。
 
* [[2004年]]([[平成]]16年)11月 - [[紀伊山地の霊場と参詣道]]が[[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]の[[世界遺産]]に登録されたことを記念し、跨線橋の通路を熊野古道の参詣道をイメージした内装に改築する。
 
* [[2009年]](平成21年)[[3月29日]] - 白浜・新宮側に架設されていた跨線橋を撤去し、新たに御坊側に[[車椅子]]対応型[[エレベーター]]2基と跨線橋を新築する。なお、旧跨線橋の通路に使われていた熊野古道の参詣道をイメージした内装は新跨線橋に移設された。
 
* [[2012年]](平成24年)[[6月1日]] - 管理駅エリアの見直しにより、白浜駅管理エリアと統合する。
 
* [[2016年]](平成28年)[[12月17日]] - [[ICカード]]「[[ICOCA]]」の利用が可能となる<ref>[https://www.westjr.co.jp/press/article/2016/08/page_9077.html 和歌山県内の特急 「くろしお」号停車駅で、ICOCAがご利用できるようになります!] 西日本旅客鉄道 ニュースリリース 2016年8月9日</ref>。
 
 
== 駅構造 ==
 
[[単式ホーム]]1面1線と[[島式ホーム]]1面2線、合計2面3線のホームを持つ[[地上駅]]で、構内に留置線があり、折り返しが可能である。また、ホームと接する線路の間にもう1本線路がある。単式ホームの1番のりば側に駅舎があり、島式ホームの2・3番のりばへは[[跨線橋]]で連絡している。駅舎は天井が高い洋館風で、1932年の開業当時に建設されたものである。
 
 
[[駅長]]が配置された[[日本の鉄道駅#直営駅|直営駅]]であり、[[日本の鉄道駅#管理駅|管理駅]]として[[周参見駅]] - [[岩代駅]]間の各駅を管理している。[[みどりの窓口]]が設けられているほか、[[自動券売機]]が設置されているが、[[みどりの券売機]]および[[自動改札機]]は設置されていない。このほか、駅レンタカー業務も行っている。トイレは、設置されている。
 
 
[[自動体外式除細動器]] (AED) が1台設置されている<ref>[http://www.jr-odekake.net/eki/premises.php?id=0622067 紀伊田辺駅|駅情報:JRおでかけネット] - 西日本旅客鉄道、2015年6月21日閲覧。</ref>。また、「[[こども110番の駅]]」にも指定されている<ref>[http://www.jr-odekake.net/railroad/service/kodomo110/kodomo_02.html こども110番の駅 実施駅] - JR西日本(2012年3月15日閲覧)</ref>。
 
 
当駅において、[[夜間滞泊]]を行う車両がある。
 
 
=== のりば ===
 
{| rules="rows" class="wikitable"
 
!のりば<!-- 事業者側による呼称 --->!!路線!!行先!!備考
 
|-
 
! 1
 
| rowspan="4"| '''{{JR西路線記号|K|W}}''' きのくに線
 
| [[和歌山駅|和歌山]]・[[天王寺駅|天王寺]]・[[新大阪駅|新大阪]]・[[京都駅|京都]]方面
 
| 特急含む
 
|-
 
! 2
 
| [[白浜駅|白浜]]・[[串本駅|串本]]・[[新宮駅|新宮]]方面
 
| 特急含む
 
|-
 
! rowspan=2| 3
 
| 白浜・串本・新宮方面
 
| rowspan=2 | &nbsp;
 
|-
 
| [[御坊駅|御坊]]・和歌山方面
 
|}
 
<!-- 上記の方面表記はホームの発車標の表記に合わせた。きのくに線は「上り」「下り」の概念が曖昧(路線上では和歌山方面が下りであるが、列車番号は逆転。かつ特急は新宮方面が下りと扱われる)であるため、「上り」「下り」の記載は「下り本線」等の記載を除き省略する --->
 
 
* 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
 
* 1番のりばが下り本線、2番のりばが上り本線、3番のりばが上下副本線である。
 
* 普通列車は入出庫の関係もあり、発着ホームは時間帯によって変わる(なお、到着後にホームで直接折り返す列車は3番のりばを使用)。特に和歌山方面への普通・快速列車の発着ホームは列車ごとに変動が大きい。
 
 
{{Double image aside|right|Kii-Tanabe-Station-Platform-20100906.jpg|200|Kii-Tanabe-station-yard-20100906.jpg|200|ホーム|駅構内(新宮方面)}}
 
また、[[2006年]]に施行された[[バリアフリー新法]]への対応の一環として、新宮側に架設されていたそれまでの跨線橋を撤去したうえ、新たに御坊側に[[車椅子]]対応型[[エレベーター]]2基と跨線橋を約2億7000万円で設置(うち3分の1はJR西日本が負担)し、[[2009年]][[3月29日]]から供用を開始した。なお、同日には完成記念式典が行われ、JR西日本和歌山支社長・[[仁坂吉伸]][[和歌山県]]知事・[[二階俊博]][[経済産業大臣]]・[[真砂充敏]][[田辺市]]長らが出席し、設備の完成を祝った。<ref>[http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=165184 JR紀伊田辺駅に念願のエレベーター 知事ら出席、完成式典] - [[紀伊民報]]([[2009年]][[3月31日]]付)</ref>
 
 
== 利用状況 ==
 
近年の1日平均[[乗降人員#乗車人員|'''乗車'''人員]]は以下の通り<ref>『和歌山県統計年鑑』及び『和歌山県公共交通機関等資料集』</ref>。
 
{| class="wikitable" style="text-align:right"
 
|-
 
!年度
 
!1日平均<br />乗車人員
 
|-
 
|1998年
 
|2,571
 
|-
 
|1999年
 
|2,481
 
|-
 
|2000年
 
|2,351
 
|-
 
|2001年
 
|2,272
 
|-
 
|2002年
 
|2,157
 
|-
 
|2003年
 
|2,109
 
|-
 
|2004年
 
|2,031
 
|-
 
|2005年
 
|2,000
 
|-
 
|2006年
 
|1,970
 
|-
 
|2007年
 
|1,956
 
|-
 
|2008年
 
|1,868
 
|-
 
|2009年
 
|1,733
 
|-
 
|2010年
 
|1,692
 
|-
 
|2011年
 
|1,578
 
|-
 
|2012年
 
|1,607
 
|-
 
|2013年
 
|1,639
 
|-
 
|2014年
 
|1,526
 
|-
 
|2015年
 
|1,517
 
|-
 
|2016年
 
|1,508
 
|}
 
 
== 駅周辺 ==
 
駅前広場は、田辺市の「都市再生整備計画」に伴う改修が2012年に事業化された。中心市街地活性化の一環として行われるもので、一般駐車場の移設に伴いスペースを確保するとともに、公共交通機関の乗降場などが整備され、交通混雑の解消や[[バリアフリー]]対応がなされるほか、観光案内施設の建設も計画に含まれた。2012年6月の報道では、工事は2012年7月から年度末にかけて実施し、事業費は約4億1千万円とされた<ref>[http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=234267 田辺駅前広場の改修 7月中旬から着工] - 紀伊民報(2012年6月29日付、同日閲覧)</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.city.tanabe.lg.jp/keikaku/keikaku/files/saiseiseibikeikaku-shigaichi.pdf 都市再生整備計画 田辺市街地地区]}} - 田辺市(2009年3月付、2012年6月29日閲覧)</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.city.tanabe.lg.jp/shoukou/files/chukatu_shinkyuu_3.pdf 田辺市中心市街地活性化基本計画 新旧対照表]}} - 田辺市(2012年6月29日閲覧)</ref>。
 
 
実際の工事は総工費約4億8千万円で2013年9月までかかり、同年9月28日に完成記念式典が行われ、駅舎に隣接して田辺市観光センターも同時にオープンした<ref>[http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=260701 紀南の玄関口が一新 田辺駅前整備完成祝う] - 紀伊民報2013年9月28日</ref><ref>[http://tktb.seesaa.net/article/376211291.html 田辺市観光センターオープン&事務局移転のご案内] - 田辺市熊野ツーリズムビューローブログ(2013年9月30日)</ref>。
 
 
駅周辺の「味光路」は2017年の報道では、200軒以上の飲食店がひしめく和歌山県随一の飲食街として紹介されている<ref>2017/4/26付日本経済新聞夕刊 2017年4月26日</ref>。
 
 
* バスのりば([[龍神バス]]・[[明光バス]])
 
** [[龍神温泉]]方面(バスで76分)、[[白浜町]]方面。
 
** [[大阪駅]]・[[ユニバーサル・スタジオ・ジャパン]]・[[京都駅]]・[[横浜駅]]・[[バスタ新宿]]・[[池袋駅]]・[[大宮駅 (埼玉県)|大宮駅]]方面の高速バスも発着する。
 
* 田辺市観光センター
 
* [[和歌山県警察]][[田辺警察署 (和歌山県)|田辺警察署]] 田辺駅前[[交番]]
 
* 紀伊田辺駅前商店街
 
** [[FM TANABE]]「街中スタジオ」(街スタ) - 同FM局の[[サテライトスタジオ]]。
 
* [[田辺市]]役所
 
* 田辺駅前郵便局
 
* [[紀南文化会館]]
 
* [[和歌山地方裁判所田辺支部]]
 
* [[闘鶏神社]]
 
* [[高山寺 (田辺市)|高山寺]] - [[南方熊楠]]墓所
 
* [[南方熊楠顕彰館]]
 
* 潮垢離浜跡碑
 
* [[出立王子]]跡
 
* [[奇絶峡]]
 
* 動鳴気渓
 
* 扇ヶ浜海水浴場
 
* [[熊野古道]]
 
* [[清姫]]墓
 
* [[竜松山城]]址
 
* [[田辺温泉]]
 
* [[小又川温泉]]
 
* 田辺市立高雄中学校
 
* [[和歌山県立田辺高等学校]]・和歌山県立田辺中学校
 
* [[和歌山県立田辺工業高等学校]]
 
* [[和歌山県立神島高等学校]]
 
* [[和歌山県立南紀高等学校]]
 
* [[紀陽銀行]]田辺駅前支店
 
* [[紀南病院 (田辺市)|紀南病院]]
 
 
== 駅舎改築計画 ==
 
2013年9月、JR西日本和歌山支社が現駅舎を北西の隣接地に建て替える案を田辺市に提出していたことが報じられた<ref name="yomiuri">読売新聞大阪版2013年9月8日</ref>。JR側は1932年建築の現駅舎を耐震化する場合の経費や、現駅舎の場所での改築する場合の仮駅舎費用などがかさむことをその理由とし、予想される[[南海地震]]時の[[津波避難施設]]としても活用できる4-5階建てのビルとする構想で、2016年の完成後は現駅舎は取り壊すとされた<ref name="yomiuri"/>。これに対しては、現駅舎の位置を前提として市が進めている駅前広場整備事業への影響を懸念する反応<ref name="yomiuri"/>や、歴史的価値から現駅舎の保存活用を求める声が地元から上がり、田辺市中心市街地活性化協議会は11月17日に、新駅舎をJR案通りに建設することは承認する一方で現駅舎の保存活用を求める意見書を市に提出した<ref>[http://sankei.jp.msn.com/region/news/131117/wky13111702110001-n1.htm JR紀伊田辺駅は現駅舎保存活用を 地元協議会が意見書 和歌山] - MSN産経ニュース2013年11月17日</ref>。12月20日に開かれた中心市街地活性化協議会で、JR側は現駅舎を取り壊す場合に跡地の一部に駅舎を設置して現在と変わらない動線を維持すること、現駅舎を市に無償譲渡して市が保全活用することを提案した<ref name="minpo">[http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=265570 駅舎保全なら田辺市が管理を JRが提案] - 紀伊民報2013年12月21日</ref><ref name="msn1221">[http://sankei.jp.msn.com/region/news/131221/wky13122102040000-n1.htm 現駅舎保存管理は困難 市が考え示す 和歌山・JR紀伊田辺駅] - MSN産経ニュース2013年12月21日</ref>。この提案に対して市側は現駅舎の耐震補強に億単位の費用が必要なことに加え、その後の維持管理や利用者の安全管理まで市が責任を持つ点に市民の合意を得ることが困難であると述べた<ref name="minpo"/><ref name="msn1221"/>。2014年6月4日、JR西日本和歌山支社は現在の駅舎のある位置に動線を維持する形で、利用客に熊野の歴史や自然の魅力を感じてもらえる空間をイメージした内装と約300人が津波から避難できる機能を持つ3階建の駅ビルに建て替えることを明らかにした<ref name="minpo2">[http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=274685 築82年の木造駅舎 保全断念し建て替えへ] - 紀伊民報2014年6月5日</ref>。この時点では、2015年度初頭に工事に着手、2016年度末までに完成させるとしていた<ref name="minpo2"/>。市は現駅舎について「公費投入による耐震化と維持管理は不可」という主張を改めて示し、保存を求めていた田辺市中心市街地活性化協議会も「やむを得ない」と建替に同意した<ref name="minpo2"/>。
 
 
駅舎の改築は前記の発表では2015年度初頭の着手とされていたが、2015年10月には「2016年中」とされ、それに先立つ2015年10月から12月に開催された「紀の国トレイナート2015」ではイベントの一環として駅舎の外壁に壁画イラストが描かれた<ref>[http://plus.laforet.co.jp/blog/02shm/2015/10/post-1878.html 間もなくスタート「紀の国トレイナート2015」] - ラフォーレ南紀白浜(2015年10月12日)</ref><ref>[http://www.asahi-mullion.com/column/article/station/1278 紀伊田辺駅(和歌山県、JR紀勢線)] - 朝日マリオン.コム(コラム「ひとえきがたり」2015年9月29日)</ref>。その後改築着手はさらに遅れ、田辺市は2016年11月に、2017年1月から新駅舎の設計を開始し、同年6月に工事着手、2019年3月末に完成というスケジュールを明らかにした<ref name="knp161124">{{Cite news|url=http://www.agara.co.jp/news/daily/?i=324869&p=more |title=田辺駅がいよいよ建て替え|newspaper=紀伊民報|date=2016-11-24|accessdate=2016-12-25}}</ref>。駅舎については田辺市側から現駅舎の外観イメージの継承などを求める要望が出たため、市が追加工事分を負担する前提でJRと合意したという<ref name="knp161124"/>。2017年の報道では、市の負担は設計費も含めた総工費3億6000万円のうち約6000万円とされている<ref name="snp170818"/>。
 
 
2017年8月17日、JR西日本は駅舎の一部(正面向かって左側)の解体に着手した<ref name="snp170818">{{Cite news|url=http://www.sankei.com/west/news/170818/wst1708180014-n1.html |title=「世界遺産のまち」玄関口にふさわしい駅舎に-和歌山・JR紀伊田辺駅駅舎の一部解体工事始まる |newspaper=[[産経新聞]]|date=2017-08-18|accessdate=2017-11-30}}</ref>。報道によると駅舎本体の解体は平成30年度(2018年 - 2019年)に実施の予定で、2019年3月に新駅舎の完成を目指すとしている<ref name="snp170818"/>。
 
 
== その他 ==
 
* 往復特急利用や当駅発着となる特別企画乗車券の利用で天王寺・新大阪・京都方面の往復の場合は、当駅の「JRパーキング」の利用が48時間以内に限り無料となる「[[パークアンドライド]]」を実施している(当駅にて購入に限り他の駅や旅行会社での購入は除く)。なお、隣接する「田辺市営駐車場」は対象になっていない。
 
* [[2010年]][[3月12日]]までは、[[終電|最終電車]]の到着時刻が午前1時47分となっており、夜行列車を除く定期列車では日本で一番遅く列車が到着する駅であった。これは、この列車がかつて運行されていた夜行列車(天王寺駅・[[難波駅 (南海)|南海難波駅]] - 新宮駅間を運行した列車、寝台車を連結した『はやたま』、新大阪駅 - 新宮駅間を運行した列車など)の名残であったことによる。翌日に実施されたダイヤ改正により当該列車(新大阪発の紀勢本線直通快速)の運転区間が御坊行きに見直された。2016年11月19日現在<ref>交通新聞社『JR時刻表』2016年12月号</ref>の最終電車は特急・普通の順に日付が変わる前に到着する。なお、2014年3月14日までは、日付を越えて当駅に終電が到着していた。{{main|紀勢本線#夜行列車}}
 
* 2005年に本宮町が田辺市へ編入された事から、[[熊野本宮大社]]の最寄り駅である当駅コンコースに熊野本宮大社で制作された干支が描かれた絵馬が飾られている。毎年12月中旬に取り換えられる作業は、年末の恒例行事であり風物詩でもある。なお、紀伊田辺駅駅舎入口脇の檜看板(表札)は、熊野本宮大社神主の手によって書かれている。
 
* かつて特急「くろしお」の当駅到着時の[[車内チャイム]]は「[[牛若丸 (童謡)|牛若丸]]」であった。これは田辺市が[[武蔵坊弁慶]]生誕の地と伝えられているからである。
 
  
 
== 隣の駅 ==
 
== 隣の駅 ==
225行目: 48行目:
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
 
<references/>
 
<references/>
 
== 関連項目 ==
 
* [[日本の鉄道駅一覧]]
 
 
== 外部リンク ==
 
* {{外部リンク/JR西日本駅|0622067|紀伊田辺}}
 
  
 
{{紀勢西線}}
 
{{紀勢西線}}
 +
{{テンプレート:20180815sk}}
  
 
{{DEFAULTSORT:きいたなへ}}
 
{{DEFAULTSORT:きいたなへ}}

2018/9/1/ (土) 21:43時点における版


紀伊田辺駅(きいたなべえき)

和歌山県田辺市湊塔ノ内にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線(きのくに線)の

概要

田辺市の代表駅で、特急「くろしお」を含むすべての定期列車が停車する。阪和線から直通してくる普通列車は、当駅が終点であり、線内の普通列車で当駅を越えて運転されるのは、朝の周参見和歌山行き1本のみである。また、亀山駅から当駅までは単線だが、当駅から和歌山駅までは複線となる。

かつては紀伊田辺機関区が併設されており、D51形D60形C57形C58形などの蒸気機関車、入換用に、8620形C50形なども配置されていた。扇形車庫などもあり、和歌山機関区新宮機関区亀山機関区と並ぶ紀勢本線の重要な車両基地であった。現在も紀伊田辺運転区・紀伊田辺保線区・田辺電気区が設置され、紀南エリアの拠点であると同時に、紀勢本線運行上の要衝としての役割を果たしている。

隣の駅

西日本旅客鉄道
W きのくに線(紀勢本線)
快速(御坊駅まで各駅に停車)
紀伊田辺駅 - 芳養駅
普通
紀伊新庄駅 - 紀伊田辺駅 - 芳養駅

脚注


西日本旅客鉄道 紀勢本線(新宮 - 和歌山 - 和歌山市)(きのくに線 : 新宮 - 和歌山 W
亀山方面<<)新宮 - 三輪崎 - 紀伊佐野 - 宇久井 - 那智 - 紀伊天満 - 紀伊勝浦 - 湯川 - 太地 - 下里 - 紀伊浦神 - 紀伊田原 - 古座 - 紀伊姫 - 串本 - 紀伊有田 - 田並 - 田子 - 和深 - 江住 - 見老津 - (双子山信号場) - 周参見 - 紀伊日置 - 椿 - 紀伊富田 - 白浜 - 朝来 - 紀伊新庄 - 紀伊田辺 - 芳養 - 南部 - 岩代 - 切目 - 印南 - 稲原 - 和佐 - 道成寺 - 御坊 - 紀伊内原 - 紀伊由良 - 広川ビーチ - 湯浅 - 藤並 - 紀伊宮原 - 箕島 - 初島 - 下津 - 加茂郷 - 冷水浦 - 海南 - 黒江 - 紀三井寺 - 宮前 - 和歌山(>>天王寺方面) - 紀和 - 和歌山市


楽天市場検索: