カツカレー
カツカレーは、カレーライスと豚カツ[1][2][3]を組み合わせた日本の料理。
カレーライスにトッピングをした最初の例である。豚カツではなく、牛カツ、チキンカツ・メンチカツ・ハムカツなどなどが用いられる場合もある。
歴史
1948年（昭和23年）に、東京都中央区銀座の洋食店「グリルスイス」で生まれたと言われている。常連客だったプロ野球・読売ジャイアンツの千葉茂が「別々に食べるのは面倒だから」と注文したことがきっかけで、グリルスイスとその系列店では現在も「元祖カツカレー」と「千葉さんのカツカレー」というメニューを出している[4]。また、それに先駆けて1918年（大正7年）に、東京市浅草区浅草（現・台東区浅草）の洋食屋台「河金」[5]が豚カツを載せた丼飯にカレーを掛けて「河金丼」と称して提供したともいう[6]。
盛り付け
下図のように飯、カツ、カレーの配置にはさまざまなバリエーションがある。
カツは食べやすいように、あらかじめ一口大に切り分けているのが一般的である。
盛り付けのバリエーション
- Katsukare-.jpg
豚カツを載せてからカレーをかけてキャベツの千切りを添えた例
- Katsucurry.jpg
カレーと豚カツを分ける例
- Katsu curry by luckypines.jpg
豚カツの半分にカレーをかける盛り方
- Katsukare-1111.jpg
豚カツ全体にカレーをかけてキャベツの千切りを添えた例
- Katsu curry with salad by typester in Kamakura.jpg
カレーの上に豚カツを載せて野菜サラダを添えた例
- SM Katsu curry rice.JPG
スーパーマーケット・コンビニエンスストアで販売される弁当
栄養
高脂肪・高カロリー食品であり胃腸にかかる負担が大きく、カツの衣に使うパン粉も炭水化物であるため、高糖質でもある。例として、カレー専門店チェーンの壱番屋の場合、ポークカレーのエネルギー748 kcal に対し[7]、手仕込とんかつカレーのエネルギーは1,316 kcal となっている[8]（いずれもライス量300 g の数値）。
糖尿病対策においては、避けるべきメニューとして挙げられることが多い。
ゲン担ぎ
「試験に合格する（勝つ）」「試合で勝つ」「選挙で勝つ」などのゲンを担ぐ意味で、食べられることが多い。公営競技関係の施設[9]では、ギャンブルで「勝つ」という験担ぎと洒落を込め、場内の食堂などでカツカレーを「勝カレー」と称することもある[10][11][12]。一方、体調を整えるためには野菜が多い食事をするほうが良いとされる。
脚注
- ↑ 野菜が溶け込んだカツカレー｜グリコキッチン
- ↑ カゴメ株式会社 > トマトキッチンスタジオ > レシピ情報 > トマトカツカレー
- ↑ カツカレー 海上自衛隊:海上自衛隊レシピページ
- ↑ グリルスイスの「カツカレー」 - 日経BP セカンドステージ
- ↑ 同店は初代のみで閉店したが、流れを汲む店舗がのちに浅草・入谷・千束に開店し、現在も入谷店・千束店が営業している。
- ↑ 『カレー放浪記』p258、小野員裕著、創森社、2006年。ISBN 978-4883401963
- ↑ 「ポークカレー」のエネルギー・塩分情報 - ココイチのメニュー｜カレーハウスCoCo壱番屋
- ↑ 「手仕込とんかつカレー」のエネルギー・塩分情報 - ココイチのメニュー｜カレーハウスCoCo壱番屋
- ↑ 具体的には、競馬場・競輪場・競艇場・オートレース場と、それらの場外投票券売場である。
- ↑ 立川競輪場 場内マップ/施設ガイド 1と4の店
- ↑ 日本中央競馬会 東京競馬場 店舗情報 和食れすとらん 磯がこの名称で提供している。
- ↑ 四日市競輪場 施設紹介 グリル霞ヶ浦ガーデン