ダームスタチウム

提供: miniwiki
2018/10/27/ (土) 15:18時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先:案内検索

ダームスタチウム: darmstadtium)は原子番号110の元素元素記号Ds超ウラン元素超アクチノイド元素であり、安定同位体は存在しない。

発見された同位体元素はいずれも半減期がマイクロ秒(100万分の1秒)台から11秒と大変短く、その物理的、化学的性質の詳細は不明であるが、銀色もしくは灰色の金属と推定される。現在最も長い半減期を持つ同位体はダームスタチウム281で11秒である。

同位体に関しては、ダームスタチウムの同位体を参照。

歴史

1994年(平成6年)、ドイツダルムシュタット市にある重イオン研究所のペーター・アームブラスター (Peter Armbruster) とジクルト・ホフマン (Sigurd Hofmann) らの研究チームによって、重イオン線形加速器で加速したニッケル62イオンを、鉛208に衝突させることによってダームスタチウム269が発見された。

元素名は、重イオン研究所のあるダルムシュタット市の名前を由来とし、2003年(平成15年)8月にIUPACによって決定された。正式名称が決定するまでは、ウンウンニリウム: Ununnilium, Uun)という系統名で呼ばれていた。

また、元素の日本名は当初ダルムスタチウム[1]、もしくはダルムシュタッチウムと呼ばれていたが、2004年(平成16年)3月に日本化学会によって[2]現在の「ダームスタチウム」と決定された。

出典

  1. 国立天文台編 『理科年表 平成16年』 丸善、2003年(平成15年)11月、ISBN 4-621-07331-1、p364
  2. 元素の日本名は原則として日本化学会によって決定され、日本物理学会がそれを承認する形をとっている。

参考資料

『Newton 完全図解周期表 第二版 ~ありとあらゆる「物質」の基礎がわかる~』、株式会社 ニュートンプレス、2011年10月20日

外部リンク