ノーベル製菓

提供: miniwiki
2018/8/8/ (水) 22:13時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先:案内検索

ノーベル製菓株式会社(ノーベルせいか、NOBEL Confectionery Co.,Ltd.)は大阪府大阪市生野区に本社を置く、主にキャンディを中心とする製菓会社である。のど飴の製造で知られる。

概要

創業者の藤澤長治が、1929年(昭和4年)に、大阪市東成区で「大長製菓所」を創業する。創業当初は「星カブト印」の商標でキャンディの製造を行っていた。のちに現在の本社を置く大阪市生野区に移転。その後、戦中・戦後の食糧難の時代の下、配給用パンやキャラメルなど製造品目は幾度も変遷しながら、1949年(昭和24年)に湯川秀樹ノーベル物理学賞を受賞した際に、「ノーベル」の登録商標を得る。1952年(昭和27年)にはノーベルジュース糖・ノーベル賞飴[1][2]を発売。これらがロングセラーとなり、1959年(昭和34年)には、社名をノーベル製菓に改称する。

1980年代には眠気覚まし用に「スーパーレモンキャンディ」を発売し、ロングセラーにすると、その後も「VC-3000のど飴」「はちみつきんかんのど飴」などのヒット商品を多数世に送り出している。

なお社名のノーベルは、創業者の藤澤が湯川と交友関係にあったことから、ノーベル賞から名を取って社名を付けただけである。

沿革

  • 1929年昭和4年)10月 星カブト印キャンディドロップの生産を大阪市東成区東小橋大長製菓所にて創業
  • 1935年(昭和10年)5月 大阪市生野区中川町に移転。大長製菓合名会社に社名変更
  • 1944年(昭和19年)10月 材料統制のための大阪府の配給用パンの製造を行なう
  • 1947年(昭和22年)5月 大長食品株式会社を資本金195千万円にて設立。工場を大阪市生野区腹見町1丁目36に建設
  • 1948年(昭和23年)11月 大阪府C食指定許可工場となり、配給用キャラメルの生産を行う
  • 1949年(昭和24年) 湯川秀樹博士ノーベル賞受賞と同時にノーベルの登録商標を出願
  • 1951年(昭和25年) ノーベルの登録商標を得る
  • 1952年(昭和26年) ノーベルジュース糖、ノーベル賞飴を発売
  • 1953年(昭和27年)5月 資本金6,000千円に増資
  • 1956年(昭和31年)9月 大阪市生野区巽矢柄町に本社を移転
  • 1959年(昭和34年)4月 ノーベル製菓株式会社に社名変更
  • 1960年(昭和35年)8月 大阪市生野区巽矢柄町550に工場を新築移転
  • 1963年(昭和38年)4月 大阪営業所、東京営業所を開設
  • 1964年(昭和39年)9月 火災により巽矢柄町生産工場3,600を全焼
  • 1965年(昭和40年)4月 キャンデー工場及び厚生施設・チョコレート工場をそれぞれ復興、完成
  • 1968年(昭和43年)
    • 10月 名古屋営業所を開設
    • 12月 ゼリービンズ工場、社員寮完成
  • 1971年(昭和46年)8月 資本金を24,000千円に増資
  • 1972年(昭和47年)
    • 2月 資本金を36,000千円に増資
    • 10月 福岡営業所、広島営業所を開設
  • 1977年(昭和52年)3月 資本金を47,800千円に増資
  • 1980年(昭和55年)12月 資本金を50,000千円に増資
  • 1981年(昭和56年)11月 西ドイツ・ロバートボッシュ社製・ソフトキャンデー製造ライン完成
  • 1983年(昭和58年)8月 全自動キャンデークッカー設置
  • 1986年(昭和61年)4月 新社屋(大阪市生野区巽北4-10-2)完成
  • 1987年(昭和62年)12月 資本金を60,500千円に増資
  • 1988年(昭和63年)
    • 7月 東京本部開設、東京営業所を移転
    • 8月 自動ハードキャンデー製造ライン完成
  • 1990年平成2年)12月 資本金を71,874千円に増資
  • 1996年(平成8年)8月 三重県名張市西田原2090に三重工場第一工場竣工
  • 1999年(平成11年)12月 資本金を81,300千円に増資
  • 2002年(平成14年)7月 三重工場第二工場竣工
  • 2005年(平成7年)10月 グミキャンデー製造ライン完成
  • 2008年(平成10年)9月 自動ハードキャンデー製造ライン完成
  • 2010年(平成12年)12月 三重県名張市新田800に三重美旗工場・物流センター竣工
  • 2011年(平成23年)10月 仙台営業所を開設
  • 2013年(平成25年)
    • 2月 最新鋭タブレット製造ライン完成
    • 3月 クリーンエナジー事業・美旗ソーラーシステム稼働
    • 10月 三重工場バイオガス発電システム稼働

主な製品

過去に発売していた商品

スーパーミントキャンディ
アマンドキッス(当時関西で絶大な人気を集めていたグループサウンズの加藤ヒロシとザ・リンドアンドリンダースがTVCMに出演)
柿の種飴
1996年発売。柿の種入りのキャンディ。
Cocori
ナタデココみたいな新食感グミ。マスカット味とピーチ味の二種類。「ナタデココソーダ」と入れ替わり発売を終了。

テレビCM

ノーベル製菓の看板商品の一つである[3]「VC-3000のど飴」のCMキャラクターに天童よしみを起用した際、「なめたらあかん〜」のキャッチコピーが大受けして5〜10倍の売り上げを記録した。

ノーベル製菓の開発部長(当時)によると、「新発売から2年後にCMを始める」という規定を作っており、新ジャンルのブランドの発売から2〜3年様子を見てから、売上が好調なものを選び、その商品がもっと売れる様にCMを作るという。

アマンドキッス

・加賀テツヤ/加藤ヒロシとザ・リンドアンドリンダース

はちみつきんかんのど飴
はちのすけは現在も出演中。2009年からは弟のちびのすけも登場する。
いずれも15秒版のみ。えなりは歌唱のみで登場し、「だから毎日おもしろい イェイ♪」というフレーズが有名。
VC3000のど黒飴
のど黒飴
15秒版のみ。沖縄民謡版とゴスペル版の2種類が存在した。最後にシーサーが「おいシーサー」と喋り終了となる。
いずれも15秒版のみ。瀬川の「♪黒いトドだよトドクロちゃん」のフレーズが有名。

事業所

スポンサー番組

現在

過去

関連項目

脚注

  1. ノーベル製菓社史沿革
  2. ノーベル賞飴の宣伝用に制作されたホーロー看板が現在でも阪急神戸本線神崎川駅-園田駅間の線路沿いの民家の壁に残っており、車窓から見ることができる。なお看板は線路に向かって掲げられており、周辺道路からは見えない。また看板は、駅間の最も電車の速度が大きくなるところにあるため、見えるのは一瞬である。
  3. [1] TBSがっちりマンデー!!2008年2月10日放送分

外部リンク