一畑百貨店

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株式会社一畑百貨店(いちばたひゃっかてん)は、島根県を地盤とする日本の百貨店一畑電気鉄道の完全子会社である。

歴史・概要

一畑百貨店松江店
Ichibata Department Store
店舗概要
所在地 690-8555
島根県松江市朝日町661番地
座標 東経133度3分52.2秒北緯35.4645度 東経133.0645度35.4645; 133.0645
開業日 1958年(昭和33年)10月創業[1]
1998年(平成10年)4月1日現店舗で開業[2]
駐車台数 510[2]
最寄駅 JR松江駅
外部リンク 公式ウェブサイト

北緯35度27分52.2秒
東経133度3分52.2秒

1958年(昭和33年)10月[1]、松江市殿町にて三越(現:三越伊勢丹ホールディングス)と提携(一畑電気鉄道に三越が出資)して一畑電気鉄道の直営事業の一畑百貨店として開業した[1]のが始まりである。

1966年(昭和41年)12月に一畑電鉄出雲市駅ターミナルビル内に出雲支店を出店して多店化し、1966年(昭和41年)12月に出雲支店を増床して2店舗体制を確立。

本店の松江店も1971年(昭和46年)4月、1982年(昭和57年)9月、1988年(昭和63年)10月と増床し、1973年(昭和48年)5月に株式会社一畑友の会を設立する[1]など積極策を採り、1984年(昭和59年)8月には株式会社一畑百貨店(旧法人)として独立を果たすなど順調に拡大した。

郊外型大型店との競争激化などの商業環境の変化に対応すべく、松江店をジャスコの撤退により空き店舗となったJR松江駅前のピノビル[4]に移転・増床するため新会社株式会社松江ターミナルデパート[2]1996年(平成8年)10月に設立[1]してビルの改装を行い[4]1998年(平成10年)3月22日に株式会社一畑百貨店(旧法人)が営業していた旧松江店を閉店し[2]、地下食品売場をスーパーマーケットと同じ集中レジのセルフ形式の売場とメインとする一方でレディスファッション売場には高級宝飾ブランドなど島根県内初のブランドを導入し、百貨店らしさを出して総合スーパーとの差別化を図り[2]、松江のみならず出雲市や米子市などからの集客も狙った株式会社松江ターミナルデパートが営業する新たな一畑百貨店松江店を4月1日に開業した[2]2000年(平成12年)2月29日に旧出雲店を閉店[5]して跡地にツインリーブスホテル出雲の入る7階建て複合ビルを建設し、その1階に規模を縮小した新出雲店を出店し直す[6]など店舗のほぼ全面的なスクラップアンドビルドを行うと共に、2007年(平成19年)8月25日には山陽百貨店京阪百貨店津松菱と地方百貨店特有の課題や成功事例の交換会「DIA」(デパートメント・インテリジェンス・アソシエイション)を設立、会合を2ヶ月に一度の割合で必要に応じて開催し地方百貨店で役立つ販促情報などを交換する[7]など積極的な対応を採った。

その結果、1997年(平成9年)に545.55億円あった中心市街地の小売販売額が2007年(平成19年)には443.79億円と落ち込む[8]中で、2005年(平成17年)3月期には売上高106.30億円で当期純利益888.7万円[9]2006年(平成18年)3月期には売上高103.90億円で当期純利益2689万円、2007年(平成19年)3月期には売上高102.53億円で当期純利益920.8万円[10]2008年(平成20年)3月期には売上高102.11億円で当期純損失520.9万円[11]とコンスタントに年商100億円以上を上げ続けた。

しかし、いわゆるリーマンショック後の2009年(平成21年)3月期には年商が100億円の大台を割り込んで売上高96.17億円となって当期純損失6772.4万円[12]2010年(平成22年)3月期には売上高89.21億円で当期純損失5482.2万円[13]2011年(平成23年)3月期86.72億円で当期純損失9576万円[1]と連続して売上が減少すると共に数千万単位の赤字が連続するなど業績が悪化し、2011年(平成23年)3月期中には従来の資本金3億円[13]から増資1億円して資本金を4億円[1]に増強して自己資本の減少をカバーするなど苦しい状況に陥っている。

なお、地元の宍道湖七珍(しっちん)の一つに数えられるスズキの幼魚「セイゴ」を材料にした練り製品の販売も手掛ける[14]など地方百貨店として地域密着の営業戦略も採っている。

包装紙のデザイン

当初から三越(現:三越伊勢丹ホールディングス)と提携している為、先代の紙袋と包装紙は三越で使用しているものに酷似したデザインとなっているが、かつて雑誌暮しの手帖を創刊した花森安治が、松江高等学校 (旧制)のOBでもあり、夫人が松江出身の上、当時の一畑電気鉄道の社長の夫人と姉妹でもある関係で1959年から1971年にかけて使われた包装紙をデザインしていた[15]

沿革

ファイル:San-in Chuo Shimpo.JPG
山陰中央ビル(旧)松江店新館
  • 1982年(昭和57年)9月 - 松江店新館完成、全館増床改装
  • 1984年(昭和59年)5月 - (株)一畑百貨店(初代)を松江市殿町に設立。
  • 1984年(昭和59年)8月 - 百貨店業を(株)一畑百貨店(初代)に譲渡
  • 1988年(昭和63年)10月 - 創業30周年、松江店増床改装
  • 1996年(平成8年)10月1日 - (株)松江ターミナルデパート設立[16]。(現(株)一畑百貨店[1]
  • 1998年(平成10年)3月22日 - 旧松江店閉店[2]
  • 1998年(平成10年)4月1日 - 松江店を松江駅前(現在地)に移転・増床し、(株)松江ターミナルデパートが一畑百貨店松江店として営業を開始[2]
  • 2000年(平成12年)2月29日 - 旧出雲店閉店[5]
  • 2001年(平成13年)9月 - 大田市に大田ショップ開店
  • 2007年(平成19年)8月25日 - 山陽百貨店京阪百貨店津松菱と「DIA」(デパートメント・インテリジェンス・アソシエイション)を設立[7]
  • 2008年(平成20年)10月 - 創業50周年を迎えた
  • 2011年(平成23年)3月期中 - 増資1億円し、資本金4億円に増強
  • 2016年(平成28年)2月 - 浜田店閉店

店舗

ファイル:Twin Leaves Hotel Izumo01bs4592.jpg
一畑百貨店 出雲店
(上層はツインリーブスホテル出雲)
  • 松江店(松江市):現在唯一百貨店協会に加盟している店舗
  • 出雲店(出雲市):旧店舗は百貨店協会に加盟していたが、建替え後の新店舗は大幅に売場を縮小[6]し、現在は非加盟である。
  • 出雲空港売店(出雲市)
  • 大田ショップ(大田市
  • 浜田店(浜田市):2016年2月に閉店。

POSシステム

周辺施設

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 一畑電気鉄道株式会社 第161期有価証券報告書 (Report). 一畑電気鉄道. (2011-6-29). 
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 “ブランド商品売り場を新設 移転する一畑松江店 島根県内初 婦人用品中心に”. 山陰中央新報 (山陰中央新報社). (1998年2月11日) 
  3. 国土審議会調査改革部会 第4回国際連携・持続的発展基盤小委員会配付資料 人口減少下での活力ある地域社会と二層の広域圏形成に資する国土基盤の現状と課題(資料編) (Report). 国土審議会調査改革部会. (2000). 
  4. 4.0 4.1 柳原隆司 (2007-7-1). “一畑百貨店松江店空調設備改修計画”. ヒートポンプとその応用 No.73 (ヒートポンプ研究会). 
  5. 5.0 5.1 “一畑百貨店出雲店2月29日に閉店 島根県出雲市”. タイハン特報 平成12年3月30日号 (大量販売新聞社). (2000年3月30日) 
  6. 6.0 6.1 “一畑出雲店跡地に、7階建て複合ビル 島根県出雲市”. タイハン特報 平成12年7月6日号 (大量販売新聞社). (2000年7月6日) 
  7. 7.0 7.1 “山陽、京阪、一畑、津松菱 地方百貨店が「DIA」設立”. 繊研新聞 (繊研新聞社). (2007年8月29日) 
  8. 松江市 中心市街地活性化基本計画 平成20年7月9日認定 平成21年3月27日変更 (Report). 松江市. (2009-3-27). 
  9. 一畑電気鉄道株式会社 第156期有価証券報告書 (Report). 一畑電気鉄道. (2006-6-29). 
  10. 一畑電気鉄道株式会社 第157期有価証券報告書 (Report). 一畑電気鉄道. (2007-6-28). 
  11. 一畑電気鉄道株式会社 第158期有価証券報告書 (Report). 一畑電気鉄道. (2008-6-26). 
  12. 一畑電気鉄道株式会社 第159期有価証券報告書 (Report). 一畑電気鉄道. (2009-6-26). 
  13. 13.0 13.1 一畑電気鉄道株式会社 第160期有価証券報告書 (Report). 一畑電気鉄道. (2010-6-29). 
  14. “厄介者セイゴ練り物大歓迎、松江の老舗4製品開発”. 読売新聞 (読売新聞社). (2011年12月13日) 
  15. “明窓「美しい暮らし」の実践”. 山陰中央新報 (山陰中央新報社). (2012年3月18日) 
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関連項目

外部リンク