ポカリスエット
種類 | スポーツドリンク |
---|---|
製造元 | 大塚製薬 |
販売元 | 大塚製薬 |
発祥国 | 日本 |
販売開始 | 1980年 |
公式サイト | ポカリスエット公式ホームページ |
ポカリスエット(POCARI SWEAT)は、大塚製薬から発売されている清涼飲料水。日本においては同社の登録商標(第1574161号ほか)である。日本におけるスポーツドリンク普及の起爆剤になった。大塚製薬はポカリスエットをスポーツドリンクでなく、発売当時より 「発汗により失われた水分、イオン(電解質)をスムーズに補給する健康飲料」としている。略称は「ポカリ」。
開発における商品コンセプトは「飲む点滴」で、ヒトの体液に含まれる7種類のイオン(陽イオン (mEq/l) Na+:21,K+:5 ,Ca2+:1 ,Mg2+:0.5、陰イオン (mEq/l) Cl-:16.5, citrate3-:10, lactate-:1)を含有する。
Contents
概要
昭和55年(1980年)4月に245 g缶、6月に1L希釈用のパウダータイプで発売された[1]。価格は缶タイプで当時120円(この時点のコカ・コーラ社製品の250 ml缶は100円であった)。
発売当初、ポカリスエットのキャッチフレーズは「アルカリイオン飲料」であったが、「内溶液のpHがアルカリ性を示す」との誤解を招きかねないため、現在は 「イオンサプライドリンク」とショルダーフレーズを変更している。ショルダーフレーズは下記の通り変遷されている。
- 1980年 - :イオン飲料アルカリ性・アルカリイオン飲料
- 1983年 - :アイソトニック飲料
- 1984年 - :イオンサプライ
- 1992年 - :リフレシュメント・ウォーター
- 1999年 - :ボディ・リクエスト
- 2002年 - :イオンサプライ
ヒトの体液に近い組成と浸透圧の生理食塩水(リンゲル液)が、発汗によって失われた水分を補給するのに効率が良い事は、旧日本陸軍など様々な研究機関で研究されていた。アメリカ合衆国では、そうしたリンゲル液を飲みやすい味に仕上げたスポーツドリンクとして、ゲータレードが商品化されていた。
昭和48年(1973年)、オロナミンCドリンクの開発を担当した研究員の播磨六郎がメキシコ出張で水にあたり、ひどい下痢になり医者に掛かったものの抗生物質を処方されただけで、あとは水分補給のためジンジャーエールを飲みなさいと指示されただけだった。これは下痢にジンジャーエールが効くということではなく、当時のメキシコにはミネラルウォーターがあまり売っていなかったためである。このとき、体にすぐ吸収される飲料が商品化できないかと思い立った。
帰国後、後に社長に就任する大塚明彦にこの事を報告すると、「そういう商品もポツポツいるな。」と言う返事が返ってきた。実はこの時、すでに大塚明彦は雑誌の記事でアメリカでゲータレードが発売されたことを知っていたのである。そして大塚が社長に就任したあと商品開発がスタートした[2]。多くの人に飲んでもらえるようにと、スポーツドリンクではなく、日常生活の中で飲む飲料を目指した。
大塚製薬は元々、病院で使用される点滴用のリンゲル液を手がけており、グループ会社である大塚製薬工場は輸液(点滴)の分野では国内生産のシェアが一番多く、先行商品であるゲータレードがリンゲル液の組成に近い事はすぐに判明した。長時間の手術を終えて疲労した医師が、水分補給にリンゲル液を飲用している事実も知っていた。そのため、その自社のリンゲル液を元にして開発が進められた。各種イオン濃度は綿密に調整され、ヒトの体液に極めて近い組成および浸透圧になっている(「アイソトニック飲料」という用語もここから生まれた)。先行商品であるゲータレードに対抗するために、食味の研究も入念に行われ、赤穂の塩味饅頭をヒントに、塩味と甘みの絶妙のバランスを図った。
無果汁と表記されているが、苦味を和らげる為に果汁を使用していることが知られており、原材料には「果汁」と表記されている。果汁5パーセント未満であれば、無果汁表記と果汁%表記が選択できるため、法律上なんの不当表示ではない。しかしこのようなケースでは、殆どの製品が果汁%表記を選択するのが普通なので、不思議に思われることが多い。かつては大塚ベバレジ(現在は大塚食品)のマッチでも同様であった(マッチは2016年現在、果汁1%表記に変更)。
現在は日本や東南アジアをはじめ、多くの国で発売されている。大塚製薬によれば「食品分野の日本製品で、これだけ国際的な知名度を持つ製品は少ない」とのこと[3]。ただ、アメリカ合衆国(米国)など英語圏の国々では商品名が「スウェット=汗」(=臭い)を連想させる、と指摘されることもある。米国内でスポーツドリンクといえば、老舗のゲータレードの方が強いが、ゲータレードは2015年に日本市場から撤退している。
日本では日本コカ・コーラが発売するアクエリアスが長年にわたり最大のライバル商品となっている。ポカリスエットは甘味が強く、アクエリアスは酸味が強い[4]。
リトルリーグなどの統括団体日本少年野球連盟の公認スポーツドリンクである[5]。
平成19年(2007年)頃から環境問題に配慮してすでに販売している製品の一部でエコボトルを採用している[6][7]。
製品ラインナップ
日本国内
- ポカリスエットペットボトル 250ml
- ポカリスエットペットボトル 500ml
- ポカリスエットペットボトル 900ml
- ポカリスエットペットボトル 1.5L
- ポカリスエットペットボトル 2L
- ポカリスエット缶 245ml
- ポカリスエット缶 300ml
- ポカリスエット缶 340ml
- ポカリスエット缶 480ml
- ポカリスエット1L用粉末
- ポカリスエット10L用粉末
- ポカリスエットスクイズボトル
- ポカリスエット15L用ジャグタンク
2013年4月より、甘さとカロリーを抑えた「ポカリスエット イオンウォーター」が発売された[8]。ラベルのデザインは、かつて販売されていた「ポカリスエット ステビア」の缶の色とほぼ同様の水色である。
- ポカリスエット イオンウォーター ペットボトル 250ml
- ポカリスエット イオンウォーター ペットボトル 500ml
- ポカリスエット イオンウォーター ペットボトル 900ml
エピソード
- ポカリスエットの製品化の話が持ち上がった際、会議で一部役員から商品として弱い、売れないなどの否定的な意見が出る中、サンプルを見た大塚明彦社長(当時)の「これは売れる」という鶴の一声で一気に話が進んだという。
- 販売開始初年度、未知の味にセールスが不調で、オロナミンCを置いてもらっている店でも「売れる気がしない」と、なかなか置いて貰えなかった。テントを立てて1杯100円で試験販売しても不評だった。そこで、無料配布(今で言うサンプリング)を1年間(スポーツ競技会・イベントなど効果的な場を選んで)続けた結果、それまで横ばいだった売れ行きが、2年目の夏、一気に売れ始めた(初年度の無料配布では40億円以上もの損失をしたとの事)。現在も夏場にはポカリスエットの無料配布を続けている[9]。
- 石原裕次郎が1981年に心臓外科手術を受けた後、「喉が渇いている、ポカリスエットが飲みたい。」と筆談でしきりに懇願し、兄の慎太郎が記者たちの前でそのことを口にしたところ、その日からポカリスエットの売上が急増し、大塚製薬からはトラック1台分のポカリスエットが入院先の慶應義塾大学病院に届けられ、石原慎太郎の家には数ケース分のポカリスエットが届けられたという[10]。これが縁となってか、大塚製薬は石原プロモーション「21世紀の石原裕次郎を探せ!」オーディションの冠スポンサーを務めている。
- ポカリスエットの「ポカリ」は、明るくさわやかな響きを持つ言葉としてつけたもので、特別な意味はない。「スエット」は文字どおりの「汗」の意味で、体から目に見えて失われる「汗」を表し、水分やイオンの大切さを訴えることからつけられた[11]。日本体育協会や厚生労働省の推奨するナトリウム濃度と合致している。
- 世界展開も積極的に行っている。ムスリムが多数であるインドネシアでは、2006年に製造本数として2億3,000万本を達成し、国民1人あたり1本以上という年間消費量を達成した。ラマダーン期間中には、日没後にテレビCMを集中放送する(P.T.アメルタインダ大塚の項も参照)。
- しかし英語圏では、スエットが英語では「汗」の意味を持つため、「不潔」「飲む気にならない」「缶入りの汗」という理由から、売り上げはあまり伸びていない。「ゲータレード」や「NCAA」など、競合商品も多いアメリカ合衆国では、競争率が高いのも原因の一つである。
- 観光政策などの影響で日本を訪れる外国人が増えるにつれ、英語圏での知名度も上がっている。「ゲータレードの半分の甘さ」「病院で勧められた」などの理由で帰国後もポカリスエットを探し求める人が増え、アメリカでは2014年頃から通販で購入しやすいパウダータイプの商品の人気が上がっている。
- 乳幼児用の清涼飲料「ビーンスタークポカリスエット120mlびん」にかびが混入していたことが2011年7月1日に明らかになった。約23万本が自主回収された[12]。
パッケージデザイン
「味覚感がない」という理由から飲料水パッケージにはほとんど採用されてこなかった青色を、缶デザインに初めて大々的に取り入れる斬新なデザインで清涼感を強く打ち出し、後のスポーツ飲料のイメージを決定付けた。
広告などが全て刷り上って準備万端の発売寸前に、グループ会社である大塚食品の社員から「食品関係のパッケージに青は絶対に使わない」と言われ、商品に関わったものたちは順調な売れ行きを知るまでの期間を戦々恐々として過ごした。
「POCARI SWEAT」のロゴデザインは、世界的タイポグラファー、ヘルムート・シュミットによるもの。発売2年目から本格的に広告展開を始めるにあたり、グラフィックデザイナーの細谷巌によりパッケージ全体がリニューアルされ、現在使われているものと同じになった。具体的には、「POCARI SWEAT」のロゴの大きさと文字の間隔の修正、イメージカラーの青色の修正など。「生命の源である海の青と波の白」をイメージし[13]当時としては、斬新とされたマリンブルーの色彩を使用した。
1998年より、日本サッカー協会が競技中のスポーツドリンクとして、ポカリスエット使用を承認した。
2002年2月、米国医師会の学術誌であるJournal of American Medical Association(JAMA)誌2月20日号に、大塚製薬と日本航空の研究グループが行った『糖電解質飲料(ポカリスエット)が、長時間航空機に搭乗する場合の血液粘度上昇に与える影響について』の論文にて、静脈血栓塞栓症対策に有用と掲載された[14]。
ショルダーフレーズ
- 1980年 - アルカリイオン飲料
- 1983年 - アイソトニック飲料
- 1984年 - イオンサプライ
- 1992年 - リフレッシュメントウォーター
- 1999年 - ボディリクエスト
- 2002年 - イオンサプライ
広告宣伝
発売当初は「イオン飲料アルカリ性」をキャッチコピーに、ショルダーネームとして製品などに記し、発売2年目から広告宣伝を始める。
コマーシャルメッセージ
1981年頃よりイメージキャラクターに欧米の女性モデルや女優を起用し、大塚製薬では初めて外国人を起用して日本の国外で撮影した。1981年 - 1982年にイギリスのモデルのフランチェスカ・マクベス、1983年にマーゴ・ヘミングウェイ、1984年はスェーデン人のエバ、1985年はソフィー・ドゥエスなどが務めた。この時期はオリジナル曲を用いており、レコードやCDなどは発売されていない。
1986年の「第1回ポカリスエット・イメージガール・コンテスト」は12000人あまりが応募し、優勝した森高千里が糸井重里と共にCMに出演して耳目を集め[15]、森高が主演するポカリスエット・ムービーキャラバン第1作「あいつに恋して」も制作された。1988年からイメージキャラクターに宮沢りえ、一色紗英、中山エミリらを起用し、CMソングは織田哲郎、ZARD、B'zらのビーイングとタイアップした。
夏期は爽快な雰囲気を、冬期は機能をそれぞれ訴求し、夏期は新人女優やモデル、夏期以外は男性芸能人が多くみられる。スポーツの大きな大会がある場合にはスポーツ選手を起用する事もある。新人女優やモデルは基本的に20歳未満であり、近年は夏休み近辺の学生をイメージしたものが多い。
ポカリスエットのCMに出演する新人女優やモデルはCMにより注目され後に有名になる事が多く、『有名女優の登竜門』と呼ばれている。
2001年10月に国際宇宙ステーションでCMを撮影し、2002年の年始からキャンペーン「PLANET BLUE」として放映した。
2005年のCMキャッチコピーは「一緒に生きてく水」。
2006年は「RE-BODY」(リボディ)。
2007年は「ACTION」(アクション)。企画、制作は電通。クリエーティブディレクター小松洋支、プランナー高崎卓馬、アートディレクター高橋秀明・小島義広。
2008年は「汗を楽しめ!! FAST SUPPLY,KEEP LONG!」( - ファストサプライ、キープロング)。
2009年は「KEEP YOU BEST」( - キープユーベスト)。
2015年は「潜在能力をひき出せ。」、「ポカリ、のまなきゃ。」。
CM出演者
太字は2017年現在の出演者。イオンウォーターのCM出演者は「関連項目」の項を参照。
- 男性
- マット・ビオンディ、糸井重里、舘ひろし、江川芳文、菅谷栄二、池内博之、浅里昌吾、三谷幸喜、勝地涼、ジャン・レノ、金城武、森且行、草刈正雄、福山雅治、篠原有司男、鮎川誠、ヒロミ、玉木宏、寿里、草彅剛、中村俊輔、中村竜、平岡祐太、香取慎吾、北野武、ダルビッシュ有、長友佑都
- 女性
- フランチェスカ・マクベス、マーゴ・ヘミングウェイ、エバ、ソフィー・ドゥエス、シンディ・クロフォード、石原真理子、森高千里、斉藤慶子、宮沢りえ、一色紗英、中山エミリ、おくはらあい、坂上みき、鈴木杏、後藤理沙、上村時恵、高沢れい子、YUKI(JUDY AND MARY)、松井真朝子、加藤夏希、MIMI、綾瀬はるか、川口春奈、中条あやみ、吉田羊、鈴木梨央、八木莉可子
- グループ
- ローリング・ストーンズ、SMAP、DREAMS COME TRUE、JKT48(インドネシア版のみ)
1998年に森且行が出演、2007年に森以外、つまり現行のSMAPメンバーが順次出演するので、9年間の間を挟みつつも「森脱退後に森を含むSMAP6人が同じ商品のCMに出た」ことになるはずが、木村拓哉が他社の清涼飲料水のCMに出演して、清涼飲料水の契約が終わる6月まで実現しなかった。草彅剛はイオンウォーターのCMにも出演している。
提供番組
- 我が町バンザイ - 1980年代に東北地方の中波ラジオ局6局で放送されたラジオ番組。投稿が採用されたリスナーにポカリスエットをプレゼントしていた。
- ブカツの天使 - 2008年4月から2010年3月31日まで日本テレビ系列ほかで放送されていたテレビ番組。
- あぶない刑事 - 舘ひろしがCMに出演していたことから劇中で飲むシーンが登場。当時ポッカコーヒーのCMに出演していた柴田恭兵と飲み物を交換して、お互いに飲みあうシーンも何度か登場している。
広告媒体
1997年12月に日本エアシステムのジェット旅客機A300-600Rの機体 (JA8562) に「POCARI SWEAT」のロゴをデザイン。定期空路に用いる旅客機では日本初の機体広告となった[16]。これより以前に東亜国内航空時代の1982年には機内広告を掲出していた。
1989年と2005年の夏期に軽飛行機による飛行機雲で文字を作り広告を行うスカイメッセージを実施した。
キャッチフレーズ
- 1980年- アルカリイオン飲料
- 1983年- アイソトニック飲料
- 1984年- イオンサプライ
- 1992年- リフレッシュメントウォーター
- 1999年- ボディリクエスト
- 2002年- イオンサプライ
楽曲
- 1981年:まぎれなく恋(レモン・トリー)
- 1983年:まぎれなく恋(チェリッシュ)
- 1984年:シネマのように(CMオリジナル曲)(ロザンナ)
- 1985年:DEJA-VU(デジャヴー)(CMオリジナル曲)(杏里)
- 1986年:
- 硝子のレプリカント(早瀬優香子)
- センド・イット・トウー・ミー(ブレット・レイモンド)
- 1987年:
- きまぐれSummer Wind(BOUND)
- アイ・フィール ユア・ラブ(BEN E KING)
- 1989年:CO-COLO上天気(Mich Bronsnan)
- 1990年:君が降りてきた夏(MOJO CLUB)
- 1991年:Shiny Day(川島だりあ)
- 1992年:いつまでも変わらぬ愛を(織田哲郎)
- 1993年:揺れる想い(ZARD)
- 1994年:瞳そらさないで(DEEN)
- 1995年:
- 突然(FIELD OF VIEW)
- 200倍の夢(Letit go)
- 1996年:心を開いて(ZARD)
- 1997年:エスケープ(Dr.StrangeLove)
- 1998年:
- さまよえる蒼い弾丸(B'z)
- 夏の魔法(ペパーランド・オレンジ)
- 1999年:
- 2000年:
- Brand New Wave Upper Ground(JUDY AND MARY)
- ミュージック・アワー(ポルノグラフィティ)
- サウダージ(ポルノグラフィティ)
- 2001年:
- あたしをみつけて(JUDY AND MARY)
- スカート(CHARA)
- Free World(LOVE PSYCHEDELICO)
- travellin' man(玲葉奈)
- 2002年:SONS OF THE SUN(麻波25)
- 2003年:それがすべてさ(福山雅治)
- 2004年:RED×BLUE(福山雅治)
- 2005年:未来(Mr.Children)
- 2006年:ハネウマライダー(ポルノグラフィティ)
- 2007年:SMAP No.5(SMAP)
- 2009年:一粒大の涙はきっと / だから一歩前へ踏み出して(Hi-Fi CAMP)
- 2010年:
- 2012年:
- 2015年:
- 2018年:
LUNAR DREAM CAPSULE PROJECT
ポカリスエットのカプセルを2016年夏に月面に送り届けるLUNAR DREAM CAPSULE PROJECTが進行中である。 公式サイトでは月へ送るメッセージを募集中である。実現すれば科学的な意義はともかく、民間団体による初の月面着陸になる予定である。
備考
- 発売当時のキャンペーン広告の企画・コピーはライトパブリシティのコピーライターで現会長の秋山晶が担当していた。ちなみにパッケージデザイン担当の細谷巌は、この他にも大塚製薬から発売されているカロリーメイトやシンビーノのパッケージデザインも担当している。
- ポカリスエット15周年記念キャンペーンで「みんなの夢航海」が実施された。
- ポカリスエットのCMは、韓国、台湾、中国、香港、インドネシア、中東でも放送されている。台湾、中国では、日本と同じスポットが放送されている。音声は差し替え。香港では独自のCMが制作、放映されている。
- ポカリスエットは2006年12月にカタール・ドーハで行われたアジア競技大会(アジア大会)の公式飲料となっていた。大塚製薬はアジア大会では、1998年のバンコク大会、2002年のプサン大会に続いて3度目のスポンサーとなった[17]。
- アジアサッカー連盟のスポンサーであり、FIFAワールドカップアジア予選(本選はコカ・コーラがオフィシャルスポンサー)やAFCアジアカップのオフィシャルドリンクとしてポカリスエットのボトルがピッチに置かれている。
- 2007年の大塚製薬主催のコンサート「エキサイティング・サマー・イン・ワジキ」でトリを勤めたHOME MADE 家族はアンコール後最後の曲の歌詞を「ポカリスエット」と変更して歌唱した。
関連商品
- ポカリスエット イオンウォーター
- 2006年6月5日発売[18]。2013年4月8日に新登場として再度販促を行う[19]。水分とイオンの吸収スピードを変えずに、カロリーを抑え、日常的に飲める甘さに仕上げた製品。CM出演は片瀬那奈(2006年)、草彅剛(2007年)、深田恭子(2013年 - 2014年)、森川葵・賀来賢人(2015年)、橋本愛・石橋静河(2016年)、安藤サクラ(2018年)。
- ポカリスエットステビア
- 1990年発売。ステビアの葉から抽出した天然甘味料を使用。カロリーは100ml当たり11kcal。ポカリスエットが青を基調としたデザインであるのに対して、こちらは水色を基調としていた。2007年4月に終売。
- ホットポー
- 粉末をお湯で割って飲む、「ホットポカリスエット」。冬に大々的に売り出された。
- ビーンスターク・ポカリスエット
- 乳児用に濃度を薄めたもの。果汁入り。販売者は大塚製薬名義だが雪印ビーンスターク扱い商品。
- ペットスエット
- 動物用。グループ会社のアース・バイオケミカル株式会社から発売。
脚注・出典
- ↑ “ポカリの歴史|ポカリスウェット公式サイト”. 大塚製薬. . 2013閲覧.
- ↑ 『大塚製薬ヒット商品のつくり方』 日守雅彦 講談社 1989年
- ↑ 日本経済新聞電子版2010/12/13 13:02
- ↑ 【味覚センサー】ポカリスエット派vsアクエリアス派の正体に迫る? - 味博士の研究所(鈴木隆一)、2014年6月18日
- ↑ “「ポカリスエット」、(財)全日本軟式野球連盟 2009年度オフィシャルドリンクパートナーに決定”. 大塚製薬 (2009年4月13日). . 2013閲覧.
- ↑ “「ポカリスエット」500mlペットボトル(エコボトル)平成19年度容器包装3R推進環境大臣賞「最優秀賞」受賞”. 大塚製薬 (2007年10月18日). . 2013閲覧.
- ↑ “「ポカリスエット」900ml ペットボトル500mlに続き、エコボトル採用 容器重量 約30%をリデュース”. 大塚製薬 (2009年7月9日). . 2013閲覧.
- ↑ “もうひとつのポカリスエット”軽やかな甘さ、後味スッキリ、カロリーオフ 「ポカリスエット イオンウォーター」 4月8日新登場(大塚製薬 2013年4月4日 2013年6月26日閲覧)
- ↑ ルビコンの決断. テレビ東京系. 2009年8月27日放送. . 2013閲覧.
- ↑ 石原慎太郎原作の小説『弟』より。テレビドラマ版もこのシーンが再現されており、放映直後にはポカリスエットのCMが流れた。
- ↑ “よくあるご質問”. 大塚製薬. . 2013閲覧. “"ポカリ"は、語感の軽い明るい響きを持つ言葉としてつけたもので、特別な意味はありません。"スエット"は"汗"の意味で、水分補給の大切さを訴えるために、からだから目に見えて失われる"汗"を表しています。”
- ↑ “乳幼児用ポカリの一部、カビ混入で自主回収”. 日テレNEWS24. (2011年7月1日) . 2013閲覧.
- ↑ 【ポカリスエット】名前の秘密とは?(男の浪漫伝説 Vol.22) | ドリームメール
- ↑ “エコノミークラス症候群対策にポカリスエットが有用”. NikkeiBpnet (2002年2月27日). . 2013閲覧.
- ↑ 週刊アサヒ芸能 2012年6月28日号 74-77頁 緊急連載 私がオバサンになっても 前編
- ↑ 出典: 1997年8月19日付 日本経済新聞
- ↑ “「第15回アジア大会ドーハ2006」ポカリスエット 公式スポーツ飲料”. 大塚製薬 (2006年4月7日). . 2013閲覧. “1998年にバンコクで開催された第13回大会と2002年に韓国・釜山で開催された第14回大会にスポンサー企業として参加しており、ドーハで開催される第15回アジア大会ドーハ2006で三度目のパートナーシップ契約となります。”
- ↑ “飲むほど、クリアなカラダへ「ポカリスエット イオンウォーター」3アイテム 6月5日 新発売”. 大塚製薬 (2006年5月25日). . 2013閲覧.
- ↑ ““もうひとつのポカリスエット” 軽やかな甘さ、後味スッキリ、カロリーオフ「ポカリスエット イオンウォーター」 4月8日新登場”. 大塚製薬 (2013年4月4日). . 2013閲覧.
関連項目
- オールナイトニッポン - ニッポン放送系(土曜日の協賛スポンサーだった時期がある)
- ラジアンDX ポカリスエット・ザ☆学校キャラバン - JFNC系
- 徳島ヴォルティス - ユニフォームスポンサー
- 徳島県鳴門総合運動公園陸上競技場 - 2007年5月に同公園の命名権が大塚製薬と結ばれ、メインスタジアムの名称が「ポカリスエットスタジアム」となる。
- ローリング・ストーンズ - 1990年に来日公演を行った時のスポンサー
- POCARI SWEAT BLUE WAVE THE ROCK ODYSSEY 2004 - ロック・フェスティバル
- レーション
- アクエリアス - コカコーラ社のスポーツドリンク、最大のライバル飲料。ポカリスエットのほうが甘いというのが定説である。
- OS-1 - 「飲む点滴」としての機能に特化した特殊用途飲料(特保病者用食品)。飲用に際し医師の指示が必要であることから、販売ルートが限られている。
- ポカリスエットU-12サッカーリーグ
- 全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会 - オフィシャルドリンクとして提供。
- アジアサッカー連盟(オフィシャルスポンサーの一社)
- ベン・トー - テレビアニメ。大塚製薬がタイアップしており、劇中に実物が登場するほか、第11話サブタイトルとしてもその名が使用されている。
- 弱虫ペダル - テレビアニメ。作中に実物が登場するほか、コラボレーションCMが製作された。
- チア男子!! - テレビアニメで作中に登場する。