スゴモロコ
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スゴモロコ(Squalidus chankaensis biwae)は、コイ目コイ科カマツカ亜科に属する淡水魚である。
分布
本来は琵琶湖に生息していたが、移植により関東平野などにも定着した。
形態
全長9-11cm。体色は淡い黄褐色であり、不明瞭なやや光沢をもった緑褐色の縦条がある。背部にある鱗の頂部には、暗色斑がある。口ひげは、眼の経の3分の2程度の長さになる。産卵期の雄は、胸びれ周辺以外に極めて小さい白色の追い星が出る。[1]
コウライモロコや、ホンモロコとしばしば混同される。体型上の違いはあるものの、交雑なども多く見分けがつかない個体も多い。
生態
琵琶湖では、群れを作って水深5-10m程度の砂泥底に棲み、内湖へはほとんど入らない。冬期には、水深20-40mのやや深い泥底部へ移動する。[1]
ミジンコなどの浮遊生物から小型のスジエビやユスリカの幼虫などの底生生物、巻き貝などを食べる[1]。
琵琶湖における産卵期は6月-7月で、1500-6000個の卵を水深2-6mの砂泥底に産み付ける。3日ほどでふ化し、成長した稚魚は、水深2-3mの泥底で生活する。[1]
人間による利用
ホンモロコの代用として、デメモロコとともに食用にされる[1]。
保全状況評価
- 準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)
脚注
参考文献
- 宮地傳三郎・川那部浩哉・水野信彦 『原色日本淡水魚類図鑑』 保育社、1976年、全改訂新版、181-183。ISBN 978-4-586-30032-7。