ニワウルシ

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ニワウルシ(庭漆、Ailanthus altissima)は、ニガキ科落葉高木。別名、シンジュ(神樹)。和名に「ウルシ」がついているが、ウルシウルシ科)とは全くの別種。ウルシのようにかぶれる心配はない。

特徴

  • 原産は中国北中部。日本には明治初期に渡来した。樹高は10~20m。は大型の羽状複葉互生する。雌雄異株で、に緑白色の小花を多数円錐状につける。果実に熟し、披針形で中央に種子がある。
  • シンジュサン食樹としても知られ、シンジュサンでの養蚕目的に栽培されたことも各地に野生化する原因となった。近年では道端などに広く野生化しており、日本同様に導入されたアメリカなどでは問題化している。
  • ニワウルシの名称はウルシに似ているが、かぶれないので庭に植えられることから。シンジュは英語名称の"Tree of Heaven(ツリー・オブ・ヘヴン:天国の木)"、ドイツ語名称のGötterbaum(ゲッターバウム:神の木)の和訳による。

利用

生長が早く、庭木街路樹、器具材などに用いられる。

中国では根皮や樹皮を樗白皮(ちょはくひ)の名で解熱止瀉止血駆虫などに用いる。

参考文献

  • 多田多恵子 『身近な草木の実とタネハンドブック』 文一総合出版、2010年、31頁。ISBN 978-4-8299-1075-7。

関連項目

外部リンク