モバイルオペレーティングシステム
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モバイルオペレーティングシステムとは、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、Ultra-Mobile PC、MIDなどの携帯機器に搭載される汎用のオペレーティングシステム。モバイルOS、携帯汎用OS、モバイルプラットフォームともいう。
組み込みオペレーティングシステムの一種ではあるが、Windowsなどのデスクトップコンピュータで利用されるOSのようにユーザインタフェースや各種設定ツールなどのユーティリティが組み込まれ、直接ユーザに意識される機会が多い。ソフトウェア開発のためのライブラリ、ユーザインタフェースフレームワークなどが開発元から提供され、サードパーティーによって開発されたソフトウェアが利用可能となっている。
モバイルオペレーティングシステムには、Symbian OSのように携帯機器向けに独自に開発されたもの、iOSのようにデスクトップOSから派生したもの、Androidのように組み込みLinuxから派生したものなどがある。
主なモバイルオペレーティングシステム
- BlackBerry OS(ブラックベリー )
- BlackBerryに搭載される独自のモバイルオペレーティングシステム。
- Firefox OS (Mozilla Foundation)
- LinuxベースのオープンソースOS。アプリは、HTML5・CSS・JavaScriptなどで作成される。日本ではauブランドを展開するKDDI、および沖縄セルラー電話が2014年12月下旬以降より順次発売された韓LGエレクトロニクス製のFx0 LGL25に初めて搭載された。
- Symbian OS (Symbian Foundation)
- 携帯電話やスマートフォンに特化した設計をもつオペレーティングシステム。元はノキアが開発した。従来型携帯電話にも多く採用された。初期のスマートフォンで普及したが、iOS・Androidが主流化し衰退。
- BREW(QUALCOMM)
- 同社が開発した携帯電話向けリアルタイムオペレーティングシステムのREX OSから拡張されたモバイルオペレーティングシステム。日本ではauブランドを展開するKDDI、および沖縄セルラー電話の2002年度以降に発売されたほとんどのau携帯電話に搭載されている。
- Tizen(Linux Foundation、Tizen Project等)
- LinuxベースのオープンソースOS。様々な企業が開発に参加している。2013年に搭載端末が発売予定であったが、当面見送るとした。
- HP webOS(Palm→ヒューレット・パッカード→LGエレクトロニクス)
- Palmが携帯情報端末向けに開発したが、Palmを買収したHPが事業継続を断念しオープンソース化した。LGがスマートテレビ向けのプラットフォームとして買収[2]。
- Windows Mobile(マイクロソフト)
- Windows CEをベースにしたオペレーティングシステム。
- Windows Phone(マイクロソフト)
- Windows Mobileの後継製品。スマートフォン向けに新たに開発された。Windows Phone 8より、Windows NTベースとなった。
- Windows 10 Mobile(マイクロソフト)
- Windows Phoneの後継製品。デスクトップ版Windows 10とプラットフォームを完全に統一した。
- Windows RT/RT 8.1(マイクロソフト)
- Windows 8、およびWindows 8.1のARMアーキテクチャ版であり、タブレット向けのOS。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 “Technology Research”. Gartner Inc.. . 2013閲覧.
- ↑ “LG、HPからwebOSを買収してスマートTVのOSに PalmはHPがサポート継続”. ITmedia. (2013年2月26日) . 2013閲覧.