桂川駅 (京都府)
桂川駅(かつらがわえき)は、京都府京都市南区久世高田町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である。駅番号はJR-A33。「JR京都線」の愛称区間に含まれている。
筑豊本線及び篠栗線の桂川駅(けいせんえき)と区別するため、当駅発着の切符には「(東)桂川」と印字される(特定都区市内制度適用となるものを除く)。
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概要
2008年(平成20年)10月18日に開業した。当駅は西京区との境界付近にある。西京区内にはJR京都線が通っているが駅が設置されていない。このため西京区民の利用もある。JRの特定都区市内制度における「京都市内」の駅であり、「京都市内」の東海道本線としては最も西となる。当駅開業により、「京都市内」着の乗車券で向日町方面に乗り越したときの精算運賃が安くなったケースもある。
仮駅名はJR桂駅であったが、『近傍を流れており、広い範囲の地域に親しまれている、一級河川「桂川」』にちなんで、桂川と命名された[1][2]。なお阪急京都本線の桂駅とは離れており、洛西口駅のほうが近い。また、副駅名として、駅所在地の「久世(くぜ)」が命名されている。
下り列車の出発相当の信号機は向日町第1場内信号機だが、ひめじ別所駅のように「下りが停車場・上りが停留場」ではなく、上下とも『停留場』である。
開業当初から喫煙コーナーを設けておらず終日全面禁煙である。ただし、2017年に駅西口に喫煙コーナーが設けられた。
歴史
当駅の設置は10年以上前から予定されていた。駅設置計画当初は2005年度冬の開業を目指していたが[3]、当駅周辺の都市再開発事業の遅れの影響や、当駅の地下をくぐり抜ける都市計画道路久世北茶屋線(京都府道201号中山稲荷線の一部)の拡張工事を受け、開業は延期となり、その後も延期が繰り返されていた。
年表
- 2006年(平成18年)6月17日 - 久世北茶屋線の函体構築が完成した事を受け、駅舎の建設工事が始まる。仮駅名は「JR桂駅」であった。
- 2008年(平成20年)
- 2010年(平成22年)3月29日 - 駅西側の再開発地域(京都桂川つむぎの街)の土地区画整理が完了。
- 2014年(平成26年)10月17日 - イオンモール京都桂川が駅西側に開業(プレオープンは10月10日)。駅コンコースと新たに建設したペデストリアンデッキで直結。
- 2015年(平成27年)3月12日 - 接近メロディ導入。
- 2018年(平成30年)3月17日 - 駅ナンバリングが導入され、使用を開始する。
駅構造
内側・緩行線のみ停車できる、島式ホーム1面2線(12両編成対応)を持つ地上駅で、橋上駅舎を有する。併せて京都市による東西自由通路とエレベーター・エスカレーター・多目的トイレが整備された。総工費は約19億円[4]。当初から外側線を走る列車が停車しないことを前提にしており、内側線のみにホームが設置された。
駅舎は、屋根を滑らかな斜めにする事で地域の発展を表現し、カーブを描いたガラス張りの壁面のある階段で桂川の流れを表現したデザインとなっている[4]。
駅の西口がバスターミナル等のある事実上の表口である。駅舎のすぐ脇に元から存在した高圧鉄塔が建つ。一方、東口には関西空港行きはるか等の通る貨物線の築堤が存在するが、駅の建設にあたり一部が高架橋に改築され通路が整備された。駅舎自体は貨物線に隠れてしまうため、高架橋に駅名が掲出されている。
直営駅であるが駅長は配置されておらず、長岡京駅が当駅を管理している。ICOCAが利用でき、ICOCAの相互利用対象カードも利用可能である。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | A JR京都線 | 下り | 新大阪・大阪・三ノ宮方面 |
2 | 上り | 京都・草津方面 |
- 上記の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
接近メロディ
2007年(平成19年)3月18日以降に開業したJR京都線・JR神戸線の新駅には、駅独自の接近メロディが導入されていたが、当駅には導入されておらず、電子ベルの使用が主流となっていた。2015年(平成27年)3月12日からは京都駅で使用されている接近メロディの音質見直し版が大阪駅・島本駅を除くJR京都線内の各駅に導入され、当駅にも導入された。
ダイヤ
日中時間帯は普通列車(大阪方面行きは高槻駅から快速)が1時間に4本(土曜・休日の11・12時台は各駅停車の普通電車も4本)停車する。朝夕は本数が多くなる。なお、平日朝ラッシュ時の大阪方面には高槻駅から快速となる列車は設定されていない。
利用状況
2016年度の乗車人員は、14,134人であった。 なお、開業前は1日の予想乗車人員は4,200人を見込んでいた[4]。
京都府統計書[5]によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
2008年 | 4,170 |
2009年 | 5,548 |
2010年 | 6,507 |
2011年 | 7,331 |
2012年 | 7,811 |
2013年 | 8,427 |
2014年 | 11,208 |
2015年 | 13,158 |
2016年 | 14,134 |
駅周辺
南西にあるキリンビールの京都(桂)工場跡地において、都市再開発事業が進められた。2005年5月より工場施設の取り壊しが行われ、一度更地にされた後2008年より区画整理工事が行われている。中核となる イオンモール京都桂川は2014年10月17日にオープンした。イオンモール京都桂川オープンに伴い、バス路線の拡充が行われた。
- 京都市営バスは同年10月10日より、当駅と洛西バスターミナルを結ぶ特西4号系統を新設、JR二条駅と阪急桂駅とを結ぶ69号系統の経路を変更し当駅に乗り入れさせる対応をとっている。
- ヤサカバスは、当駅と洛西ニュータウン内を循環して結ぶ7、8号系統を新設。
- 京阪京都交通は、土休日のみ運転の15号系統を新設。京都縦貫自動車道を経由して亀岡駅までの路線の試験運行を開始した(試験運行期間のみで終了)。
駅前には、駅前広場と、東西それぞれに駐輪場が整備されている。
バス路線
- ヤサカバス
- 1号 洛西(境谷大橋)経由 桂坂中央行
- 2/3号 洛西地区循環(竹の里循環内回り/外回り)
- 6号 東桂坂(京大桂キャンパス)経由 桂坂中央行
- 7/8号 洛西地区循環(新林循環内回り/外回り)
- 臨時 京都明徳高校前行
- 1A/2A/3A号 JR向日町行
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- A JR京都線(東海道本線)