考える人 (ロダン)
提供: miniwiki
『考える人』(かんがえるひと、フランス語: Le Penseur)は、オーギュスト・ロダンが制作したブロンズ像である。思索にふける人物を描写した像として有名。
概要
当初は“Le Poète”(詩人)と名づけられていたものである。「考える人」の名称はロダンの没後にこの作品を鋳造した鋳造職人のリュディエ(fr)であるといわれる[1]。
ロダンは装飾美術博物館(Musée des Arts Décoratifs)の門を、ダンテの『神曲』に着想を得て制作し、それを『地獄の門』と名づけたが、この『考える人』はその門の頂上に置かれる一部分にあたり、地獄の門の上で熟考するダンテを表そうとしたものであると言う説やロダン本人を表している説などがある。
設置場所
オリジナル
- 京都国立博物館 日本
- 国立西洋美術館 日本
- 長島美術館 日本
- 西山美術館 日本
- 亜洲大学 台湾
- ラーケン墓地 ベルギー
- ニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館 デンマーク
- ビーレフェルト美術館 ドイツ
- ザクセン連邦学校 ドイツ
- ロダン美術館 (パリ) フランス
- ムードン (フランス) フランス
- バチカン美術館 バチカン
- Saint-Paul de Vence イタリア
- Waldemarsudde スウェーデン
- プーシキン美術館 ロシア
- ボルチモア美術館 アメリカ合衆国
- ワールドトレードセンター (ニューヨーク)(行方不明) アメリカ合衆国
- クリーブランド美術館 アメリカ合衆国
- コロンビア大学 アメリカ合衆国
- デトロイト美術館 アメリカ合衆国
- ネルソン・アトキンス美術館 アメリカ合衆国
- ルイビル美術館 アメリカ合衆国
- ロダン美術館 (フィラデルフィア) アメリカ合衆国
- California Palace of the Legion of Honor アメリカ合衆国
- スタンフォード大学 アメリカ合衆国
- ノートン・サイモン美術館 アメリカ合衆国
- Soumaya美術館 メキシコ
- ブエノスアイレス(議事堂正面) アルゼンチン 位置
- リカルド・ブレンナンド研究所 ブラジル
- Lily Marinho collection ブラジル
死後の鋳造
など計26ヶ所にある。
脚注
- ↑ 平川陽一編『今さら誰にも聞けない500の常識』廣済堂文庫 p.207 2003年
関連項目
- 地獄の門
- NHK教育テレビジョン(内幸町スタジオ時代から2003年の地上テレビデジタル放送化まで、放送の開始・終了・並びに終夜放送実施時のジャンクション映像のモチーフとして使われていた。)
外部リンク
- The Thinker project, Munich. Discussion of the history of the many casts of this artwork.
典拠レコード: