ミツバ

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ミツバ(三つ葉 Cryptotaenia canadensis subsp. japonica)は、セリ科多年草和名由来が3つに分かれている様子から。

特徴

北海道から沖縄までの日本各地、及び中国朝鮮半島サハリン南千島等の東アジアに広く分布し[1]、山地の日陰に自生する。高さは40cmほど。6 - 8月に5枚の花弁からなる白い小さなを咲かせる。葉の形状は卵形で先が細くなり尖っている。互生し、3枚からなる複葉である。縁にはぎざぎざとした重鋸歯がある。

おひたし和え物とするほか、吸い物鍋物丼物の具として広く用いられる。

日本での栽培

江戸時代から栽培され、今日では主にハウス水耕栽培したものが周年出荷されており、と葉が食用とされる、さわやかな香りが特徴の香味野菜ハーブ)。β-カロテンを多く含む緑黄色野菜である。山菜としてはから初夏が旬である。野生のものは一般的に、ハウス栽培のものよりも大きく香りも強い[2]が、筋張っているものもある。またアントシアニンを含む赤色のミツバも存在する。

2010年(平成22年)の収穫量は16,400t、出荷量は15,300t。作付面積は1,110ha。都道府県別の収穫量割合は、千葉県 19%、愛知県 17%、茨城県 11%となっており、この3県で全国の約50%を占める[3]

ギャラリー

脚注

  1. 山岸 喬 『北海道 薬草図鑑 野生編』 北海道新聞社、1992年。ISBN 4-89363-662-6。
  2. 栽培および野生ミツバの形態ならびに生態に関する研究 園芸學會雜誌 Vol.33 (1964) No.2 P117-124
  3. 農林水産省/平成22年産秋冬野菜、指定野菜に準ずる野菜等の作付面積、収穫量及び出荷量 農林水産省


外部リンク