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株式会社リンガーハット(Ringer Hut Co., Ltd.)は、グループでちゃんぽん店「リンガーハット」、とんかつ専門店「濵かつ」の外食チェーン店等を展開する日本の外食産業の事業持株会社である。東京都品川区大崎に東京本社を、長崎県長崎市鍛治屋町に本店を置く。
「リンガーハット」事業は、完全子会社のリンガーハットジャパン株式会社が運営。
Contents
展開事業
- 長崎ちゃんぽん事業「リンガーハット」(子会社・リンガーハットジャパン株式会社)
- とんかつ事業「濵かつ」(子会社・浜勝株式会社)
- 和食事業「長崎卓袱浜勝」(株式会社リンガーハット)
- 外部販売事業(子会社・リンガーフーズ株式会社)
社名の由来
社名は、長崎で幕末から明治初期の頃に活躍したイギリス人実業家のフレデリック・リンガーの氏名から取っており、それに明るく・響きのいい小さな家(HUT)を絡ませて「リンガーハット」とした[広報 1]。
沿革
法人
- 1964年(昭和39年)3月 - 株式会社浜かつ設立し、「浜かつ」を法人化。
- 1970年(昭和45年)6月 - 浜勝商事株式会社を設立。
- 1973年(昭和48年)4月 - 株式会社浜かつが、株式会社浜勝(初代)に商号変更。
- 1974年(昭和49年)8月 - 子会社の株式会社サン・ナガサキが、長崎ちゃんぽんの店のチェーン展開開始。
- 1976年(昭和51年)9月 - 子会社の株式会社サン・ナガサキが、株式会社長崎ちゃんめんに商号変更。
- 1977年(昭和52年)3月 - 株式会社長崎ちゃんめんが、長崎ちゃんぽん事業を株式会社浜勝(2代目)に営業譲渡。
- 1979年(昭和54年)3月1日 - 浜勝商事株式会社が、株式会社浜勝(初代)を吸収合併して、株式会社浜勝(2代目)に商号変更。
- 1982年(昭和57年)8月 - 株式会社浜勝(2代目)が、株式会社リンガーハットに商号変更。
- 1986年(昭和61年)3月 - 店舗建設・メンテナンスを行うリンガーハット開発株式会社を設立。
- 1987年(昭和62年)
- 2月 - 株式会社浜勝(3代目)を設立し、株式会社長崎浜勝からとんかつ専門店等6店の事業を営業譲受。
- 9月 - 株式会社リンガーハットが、大阪証券取引所に株式上場。
- 1997年(平成9年)3月 - 株式会社浜勝が、日本証券業協会に店頭登録。
- 2000年(平成12年)2月 - 東京証券取引所、大阪証券取引所の市場第一部に指定。
- 2001年(平成13年)3月 - 株式会社リンガーハットが、株式会社浜勝(3代目)を吸収合併。
- 2003年(平成15年)11月 - 大阪証券取引所市場第一部上場廃止。
- 2006年(平成18年)9月 - 株式会社リンガーハットが、会社分割によりリンガーハットジャパン株式会社(長崎ちゃんぽん事業)・浜勝株式会社(4代目、とんかつ事業)・卓袱浜勝株式会社(和食事業)を設立・事業移管を行い、持株会社に移行。
- 2010年(平成22年)5月 - 卓袱浜勝株式会社が、長崎卓袱浜勝事業を株式会社リンガーハットに事業譲渡し、株式会社和華蘭に商号変更。
- 2013年(平成25年)12月 - 株式会社和華蘭がリンガーフーズ株式会社に商号変更。
- 2016年(平成28年)12月 - ハチバンとの資本提携を正式に解消[1]。
浜かつ・浜勝・濵かつ
- 1962年(昭和37年) とんかつ専門店「浜かつ」として長崎市で創業。
- 1964年(昭和39年) 法人組織「株式会社浜かつ」を設立。
- 1968年(昭和43年) 長崎郷土料理「長崎卓袱(しっぽく)」の別館・浜勝を開店。
- 1972年(昭和47年) ファミリーレストラン「喜々津浜勝」開店。
- 1973年(昭和48年) 社名を「株式会社浜勝(はまかつ)」と改める。
- 1976年(昭和51年) とんかつ専門店「博多浜勝」を福岡市に開店。事業の多角化を率先的に実施するようになる。
- 2000年(平成12年) 浜勝の関東1号店・所沢市西所沢店開店。
- 2006年(平成18年) 「とんかつ浜勝」の店舗数が100店を突破。
- 2016年(平成28年) ロゴ変更を行い、店舗ブランド名も「とんかつ濵かつ」となる。
リンガーハット
- 1974年(昭和49年) リンガーハットチェーンの端緒になる「長崎ちゃんぽん」(当時は「長崎ちゃんめん」)第1号店を長崎市宿町に開いた。
- その後チェーン店を運営する会社・旧「株式会社リンガーハット」を設立。
- 1977年(昭和52年) 鳥栖市に店舗に卸す食材を加工する工場を開設。
- 1979年(昭和54年) 東京本部を設置。
- 1985年(昭和60年) 福岡証券取引所上場。
- 1987年(昭和62年) 大阪証券取引所2部上場。
- 1988年(昭和63年) 東京本部を東京本社と改称。
- 1994年(平成6年) 関西地区と中京地区に進出。
- 1998年(平成10年) 東京証券取引所2部上場。
- 2000年(平成12年) 東京証券取引所、大阪証券取引所各1部指定替え。
- 2002年(平成14年) 中国青島市に進出。
- 2005年(平成17年) 国内店舗500店を達成。
- 2010年(平成22年) 東北地方初出店(宮城県名取市)。
- 2010年(平成22年) 北海道地方初出店(北海道札幌市)。
- 2012年(平成24年) 東京本社を東京都品川区へ移転。
本社
工場所在地
事業展開
地域事情などもあり全てが直営というわけではなく、郊外型も含め一部はフランチャイズ展開となっている。
リーマン・ショックによる収益減の事態に対し、郊外型店舗を大量閉鎖する一方でショッピングセンターのフードコートに大量出店する戦略を採り[2]、これが都心部回帰傾向と重なって業績を回復させるに至った[3]。また、リンガーハットでは野菜を多く入れたメニューに力を入れている[4]。
2018年6月現在未出店のエリアは福井県のみ。
店舗数
- 長崎ちゃんぽんリンガーハット - 651店舗(2017年4月現在:北海道7、東北地方〔青森・岩手・秋田・山形・宮城〕14、関東地方〔東京・千葉・神奈川・埼玉・群馬・栃木・茨城〕277、中部地方〔山梨・静岡・新潟・富山・石川・長野・岐阜・愛知〕68、近畿地方〔三重・滋賀・京都・奈良・大阪・兵庫・和歌山〕66、中国地方〔鳥取・島根・岡山・広島・山口〕24、四国地方〔徳島・香川・愛媛・高知〕9、九州地方〔福岡・佐賀・長崎・大分・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄〕176、海外〔タイ・台湾・香港・インドネシア・アメリカ〕11)
- とんかつ濵かつ - 108店舗(2017年4月現在:関東地方〔東京・千葉・埼玉・神奈川〕15、中部地方〔富山・岐阜・愛知〕4、近畿地方〔兵庫〕2、中国地方〔岡山・広島・山口〕11、九州地方〔福岡・佐賀・長崎・大分・熊本・宮崎・鹿児島〕75、海外〔タイ〕1)
- 長崎卓袱浜勝 - 1店舗(2017年4月末現在:九州地方〔長崎〕1)
- 六角浜かつ - 1店舗(2017年4月末現在:海外〔アメリカ〕1)
海外店舗
アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼに日本食レストラン店舗を出店している。又、ニューヨークには系列グループの「めんちゃんこ亭」ブランドにてリンガーハットと同じメニューを提供している。
2010年4月16日、タイ・バンコク都の複合商業施設「K-Village」に「リンガーハット・バンコクK-Village店」をソフトオープン。4月30日にグランドオープンを迎える。ただし、タイ国の外資規制により、直営店ではなくフランチャイズ契約であり、運営はタイ企業のCHAMPION FOODSが行う。その後、2012年5月までに、タイ国内での店舗は4店舗に増えている[広報 2]。
2012年3月28日には、3カ国目となる台湾・台北市の台北駅構内に出店した[広報 3]。
2012年7月には、ハワイ州・オアフ島のワイキキに、アメリカ国内2店舗目を出店[広報 4]。
備考
「長崎ちゃんめん」を販売するチェーン店は、ジー・ネットワークス(旧社名パオ)(1971年に第1号店)が先行していた。
支払方法
現金の他に、ジェフグルメカードが利用可能。一部店舗は楽天Edy・iD・交通系電子マネー[注釈 1]が利用できる。イオングループのショッピングセンターに入居しているテナント店舗ではWAON・iD・交通系電子マネー・QUICPayが[注釈 2]、アリオに入居しているテナント店舗ではnanaco・楽天Edy・交通系電子マネーが利用可能なところもある。[注釈 3]
その他
- 2009年10月1日より、グループ全店で使用する野菜を全て日本産の物に切り替えた。2009年4月から一部の店舗では使用する野菜の国産化を実験的にスタートしていた[広報 7]。
- 2012年、地元V・ファーレン長崎のユニフォームスポンサーとなった[広報 8]。
- 2015年11月6日、これまで使用してきたリンガーハットのロゴを新しいロゴに変更[広報 9]。
- 2016年3月21日、浜勝のロゴをリニューアルして店舗名も「とんかつ濵かつ」に変更[広報 10]。
関連項目
脚注
注釈
出典
- ↑ “ハチバン提携正式解消”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 朝刊 9. (2017年4月1日)
- ↑ リンガーハット、大量閉店から顧客満足度1位&7期連続増収へ…真逆の幸楽苑は停滞(2ページ目) Business Journal 2018年2月4日、同17日閲覧。
- ↑ リンガーハット、大量閉店から顧客満足度1位&7期連続増収へ…真逆の幸楽苑は停滞(3ページ目) Business Journal 2018年2月4日、同17日閲覧。
- ↑ リンガーハット、大量閉店から顧客満足度1位&7期連続増収へ…真逆の幸楽苑は停滞(1ページ目) Business Journal 2018年2月4日、同17日閲覧。
広報資料・プレスリリースなど一次資料
- ↑ よくあるご質問:長崎ちゃんぽんリンガーハット
- ↑ タイ4号店の「メガ・バンナ店」ほか 計3店舗を順次オープン―株式会社リンガーハットの5月オープン店舗―
- ↑ リンガーハット 台湾に初進出 台北駅構内に出店、海外3カ国目―2012年3月28日(水)「微風台北車站店」オープン―
- ↑ リンガーハット株主通信Vol.13
- ↑ 沿革
- ↑ 全国の「リンガーハット」「とんかつ浜勝」250店舗で交通系電子マネーの取り扱いを始めました! - JR西日本 2014年2月3日
- ↑ 2009年10月1日(木)よりリンガーハットグループ全店舗で野菜国産化スタート!
- ↑ 2012 V・ファーレン長崎オフィシャルユニフォームスポンサー決定のお知らせ
- ↑ 長崎ちゃんぽん「リンガーハット」ブランドロゴをリニューアル - リンガーハット 2015年11月6日
- ↑ 「とんかつ浜勝」ブランドロゴをリニューアル!会長・米濱和英による直筆ブランドロゴで更なる高みへ - リンガーハット 2016年3月25日
- ↑ プロ体操選手の内村航平選手と所属契約を締結! - リンガーハット 2017年3月6日(2018年1月4日閲覧)
外部リンク