「宝島社」の版間の差分
ja>電気統一 細 |
細 (1版 をインポートしました) |
(相違点なし)
|
2018/8/6/ (月) 07:41時点における最新版
株式会社宝島社(たからじましゃ)は、東京都千代田区に本社を置く日本の出版社。
Contents
概要
1971年9月22日設立。代表取締役は蓮見清一。当時は自治体向けのPR誌や地図など下請けを中心とした事業を行っていた株式会社ジェー・アイ・シー・シー(JICC出版局、通称“ジック”)だったが、1993年4月に現社名になる。
1974年6月に晶文社から版権譲渡を受けた月刊誌『宝島』(旧『ワンダーランド』。植草甚一が創刊・編集)を復刊。若い世代を対象とした切り口は、以後の出版界に少なからぬ影響を及ぼす。 『宝島』復刊当初、編集は赤坂の「株式会社宝島社」、発行は飯田橋の「株式会社JICC出版局」と編集・発行が別会社になっていた。
1975年3月から政治問題からサブカルチャーまでを扱う『別冊宝島』を創刊、ムック市場を切り開く。 1993年11月4日には、借り上げていた麹町にあった当時の本社において発砲を受け事件化する[1]。編集者1人当たりの出版出荷額にノルマをかけ、同社急成長の元となった「社員成金化計画」などは業界内では有名。『遊ぶWindows』・『DOS/V USER』を軸としたマルチメディア部門を中心に出版点数が急増する。
2000年には『DOS/V USER』『遊ぶWindows』の2誌が東京都から不健全図書指定を受けたことに反発し、取消を求める訴訟を起こしたが、2004年に敗訴が確定する(詳しくは有害図書の項を参照)。
2003年には、群馬県北軽井沢・照月湖を含む近隣エリアを買い取り、同社保養所とする。その後に馬場を作ったり、一旦湖水を減らしたり、私有地のため観光パンフでの地図上の表示を取りやめるよう一部に持ちかけるなどし、照月湖を愛する近隣住民・自治体との間でトラブルが生じる。
ファッション、雑貨などの有名ブランドのグッズが付属したブランドムックに強く、ファッション誌の付録にも豪華なアイテムが多くみられる。なお宝島社は、「ブランドムック」を商標登録している。
近年は『別冊宝島Real』において、東アジア諸国(いわゆる特定アジア)やフェミニズム、ヤクザ、同和利権などに対し攻撃的に切り込む政治的な内容の書籍を出版している事で知られる。
2015年7月29日、看板雑誌の『宝島』を同年8月25日発売の10月号をもって、10代女性向けファッション雑誌の『CUTiE』を同年8月11日発売の9月号をもって休刊することを発表する[2]。
出版雑誌一覧
ファッション雑誌
近年、宝島社の雑誌は付録が豪華なことで有名である。主に有名ブランドとコラボレートしたバッグやポーチが付録として採用される。ヘア、メイク、旅行、スーツなど、テーマを絞った増刊ムックも豊富に展開される。ムック本はいずれも「e-MOOK」シリーズに分類されている。
メンズ
- 『smart』 - 20代男性向けファッション誌。
- 『MEN'S ROSES』 - 10代後半 - 20代前半向けのお兄系ファッション雑誌。2007年に「e-MOOK」として3号発売。
レディース
40代向け
20代後半 - 30代向け
ティーンズ - 20代前半向け
- 『SPRiNG』 - 大人のストリートカジュアルファッション誌。
- 『steady.』 - 同社初のOLターゲット。お仕事対応のきれいめカジュアル。
- 『mini』 - 20歳前後のシンプル志向の裏原ガールズ向け。『smart』の女性版として創刊。
- 『CUTiE』 - 同社唯一のティーンズ誌。原宿発信のトレンドを扱う。2015年8月をもって休刊[3]。
娯楽雑誌
- 『MonoMax』 - 主に30代男性向けグッズ情報誌。デジタル、ファッション、スポーツ等を扱う。
- 『このミステリーがすごい!』 - 一連の『この××がすごい!』シリーズの嚆矢となる。ミステリー部門は「このミス」と呼ばれるが、他部門で「このアニ」「このマン」という省略が為された例はない。
- 『このライトノベルがすごい!』
- 『このマンガがすごい!』 - 2005年より年末に定期刊行化。
- 『このアニメがすごい!』
- 『この映画がすごい!』
- 『田舎暮らしの本』
- 『パチンコ/パチスロ』
休刊・廃刊誌
- 『宝島』- 2015年8月をもって休刊[3]。
- 『週刊少年宝島』
- 『CUTiE Comic』
- 『宝島30』
- 『ファミコン必勝本』(→必本スーパー!→ロクヨン→攻略の帝王)
- 『ウルトラONE』
- 別冊宝島ブックレット
- 『BOOM』- サブカル色の強いアイドル雑誌。末期は少女向けに路線変更した。
- 『バンドやろうぜ』(→BANDやろうぜ)
出版ムック一覧
出版書籍
- アドベンチャーノベルス : JICC出版局時代のゲームブックレーベル。
- VOWシリーズ
- 宝島社新書
- 1999年9月創刊[4]。創刊ラインナップは『ブラックバスがメダカを食う 日本の生態系が危ない!』(秋月岩魚)、『宇多田ヒカルの作り方』(竹村光繁)、『金融監督庁』(金融再生研究会)の3点[5]。ベストセラーに『「捨てる!」技術』(辰巳渚)などがある[6]。
賞
モバイル
その他の事業
- 電子たばこ「Healty」の販売(書店・コンビニエンスストア専売)
- Buppuレーベル - 槇原敬之のプライベートレーベル。マキシングル林檎の花の販売業務を担当。
- 日本ファッショリーダーアワード主催(2009年 - )
キャプテンレコード
かつて、1980年代後半のインディーズロックブームの頃は笠原章男プロデューサーを中心に「キャプテンレコード」というインディーズレーベルを展開していた。なお、キャプテンレコードが保有していた楽曲の著作権と原盤権はすべてウルトラ・ヴァイブが保有している[7]。
- 所属していたアーティスト
- 主な作品
- V・O・S(ビデオ)
- V・O・S(ビデオ)シリーズとしてのアーティストビデオ(遠藤賢司バンド「純音楽」など)
系列会社
- 洋泉社 - 元々は宝島社での刊行が適さないマイナー・堅い本を刊行していた。しかし、元『宝島』『別冊宝島』『宝島30』編集者、(現在退職して映画評論家)の町山智浩が同社に移って手がけた『映画秘宝』が小ヒット。また、初期『別冊宝島』編集長であり、宝島社の実質的な主力編集長だった石井慎二が洋泉社に移ってからは、かつての『別冊宝島』テイストを感じさせる『ムックy』『新書y』にも力が入れている。
- 宝島ワンダーネット - 『宝島城』などインターネット事業を中心に行う。
事件・トラブル
- 同社が凸版印刷に製作を委託し、2010年9月7日に発売したムック本・「kaerenmamaのササッとかわいいキャラ弁当」の付録の食材用抜き型について、使用されていた着色料が食品に移り付着することが判明し、同社は自主回収を行った[9]。
スポンサー番組
現在
過去
脚注
- ↑ 右翼団体が『宝島30』の反皇室報道に抗議したという体裁になっているが、真相は不明
- ↑ 「月刊宝島」「キューティ」が休刊 WWD JAPAN.com 2015年7月29日
- ↑ 3.0 3.1 “『宝島』と『CUTiE』が8月に休刊 サブカル&ストリートファッションを創出”. ORICON (2015年7月30日). . 2015閲覧.
- ↑ 宝島社 沿革
- ↑ 詳細検索結果|国立国会図書館サーチ
- ↑ 新書 いま・むかし - 風 - 新書マップ
- ↑ 株式会社ウルトラヴァイブ 会社概要
- ↑ 「ぼくたちだけの天国」BAKU-8501-CD CDジャケットの側面、および背面に記載。
- ↑ 「キャラ弁」ムック本付録を自主回収 産経新聞 2010年9月23日