秋田県警察
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秋田県警察(あきたけんけいさつ)は、秋田県が設置した警察組織であり、秋田県内を管轄区域とし、秋田県警と略称する。
警察庁東北管区警察局の監督を受け、秋田県公安委員会の管理を受け、給与支払者は秋田県知事。15の警察署と、1880人の警察官からなる。
Contents
沿革
- 1948年(昭和23年)3月7日 - 旧警察法施行に伴い、秋田県警察部が廃止され、国家地方警察秋田県本部と、秋田市警察などの自治体警察に分割される。
- 1954年(昭和29年)7月1日 - 新警察法施行に伴い、秋田県警察に再編成される。
組織
警務部
生活安全部
刑事部
交通部
警備部
秋田県警察学校
"「秋田県警察学校」"
データ
警察署
警察署数は15。幹部交番数は3。警察車両のナンバー地名表記は全て「秋田」となる。
地域 | 署名 | 所在地 | 管轄区域 | 前身 | |
---|---|---|---|---|---|
県北 | 鹿角 | 鹿角警察署 | 鹿角市花輪字向畑100 | 鹿角市、鹿角郡小坂町 | |
北秋田 | 大館警察署 | 大館市根下戸新町1-70 | 大館市 | ||
北秋田警察署 | 北秋田市鷹巣字下家下1 | 北秋田市、北秋田郡上小阿仁村 | 鷹巣警察署 | ||
└森吉幹部交番 | 北秋田市米内沢字出向中島38-2 | 森吉警察署 | |||
山本 | 能代警察署 | 能代市日吉町1-23 | 能代市、山本郡三種町・八峰町・藤里町 | ||
中央 | 秋田 | 五城目警察署 | 南秋田郡五城目町字七倉178-4 | 潟上市、南秋田郡五城目町・八郎潟町・井川町・大潟村 | |
男鹿警察署 | 男鹿市船川港船川字新浜町1-4 | 男鹿市 | |||
秋田臨港警察署 | 秋田市土崎港西3丁目1-8 | 秋田市(北部地域) | 土崎警察署 | ||
秋田中央警察署 | 秋田市千秋明徳町1-9 | 秋田市(中央・西部の各地域、南部地域の一部) | 秋田警察署 | ||
秋田東警察署 | 秋田市上北手百崎字内山60-2 | 秋田市(東部・河辺・雄和の各地域、南部地域の一部) | |||
由利 | 由利本荘警察署 | 由利本荘市中町27 | 由利本荘市 | 本荘警察署 | |
└矢島幹部交番 | 由利本荘市矢島町七日町字熊之堂114-3 | 矢島警察署 | |||
にかほ警察署 | にかほ市象潟町字入道島15-8 | にかほ市 | 象潟警察署 | ||
県南 | 仙北 | 大仙警察署 | 大仙市日の出町1-1-30 | 大仙市、仙北郡美郷町 | 大曲警察署 |
仙北警察署 | 仙北市角館町西野川原34-6 | 仙北市 | 角館警察署 | ||
平鹿 | 横手警察署 | 横手市安田字越廻71 | 横手市、雄勝郡東成瀬村 | ||
└増田幹部交番 | 横手市増田町増田字石神71-1 | 増田警察署 | |||
雄勝 | 湯沢警察署 | 湯沢市千石町1丁目3-5 | 湯沢市、雄勝郡羽後町 |
警察署の再編
過去の主な不祥事
- 1984年 - 秋田県警察運転免許センター職員と警務部の警察官が、偽造免許証を作成し、1枚30万-50万円で42枚を密売。関係者24人が道路交通法違反で逮捕される。後に秋田県警本部長、東北管区警察局保安部長などが減給処分[1]。
- 1993年 - 秋田臨港警察署の巡査が、スピード違反のもみ消しを口実に、女性にわいせつ行為を働く。別の女性からは同じ手口で現金を恐喝していた[2]。
- 2001年 - 角館警察署の署長ら20人が勤務中に署内でマージャン大会。上位入賞者にはビール券が配られた。県警本部は企画を発案した署長及び次長を更迭[3]。
- 2008年 - 秋田東警察署の警察官3人が、パチンコ店の景品交換所で偽造景品を使って換金していたと見られる男に任意同行を求めるも、移送中に捜査車両から逃げられる。警察官はドアをロックしていなかった[4]。
- 2010年 - 11月7日、通報で現場に駆け付けた警察官が自宅に押し入った犯人と住人を誤認、取り押さえられた住人の男性が犯人に刺殺された[5]。
- 2012年 - 9月21日に捜査一課の男性警部補が、この日開かれた同僚の送別会で飲酒した後、秋田市内でそのまま飲酒運転し、電柱に衝突する事故を起こし、県警はこの警部補を道路交通法違反で捜査対象とした[6]。
- 2012年10月 - 県警にかほ署次長の警部が女性署員にセクハラを行った疑いで、警務部付に更迭した[7]。
- 2012年12月 - セクハラをした疑いで更迭された前にかほ署次長の警部を停職1ヶ月の処分を行い合わせて警部補に降格とした[8]。
- 2014年2月 - 秋田県警本部の巡査長(26)が秋田市内の警察署に勤務していた際、交通違反をしていない人に対する点数切符を作成したなどとして、この巡査長を減給10分の1、3カ月の懲戒処分にし、虚偽有印公文書作成・同行使などの疑いで書類送検した。巡査長は同日付で退職した[9]。
- 2014年2月 - 部下10人にパワーハラスメントを繰り返したとして交通部長の小松雅美警視正(59)を本部長訓戒の懲戒処分とした。小松雅美警視正は同日付で依願退職した[10]。日常的に部下に対し、大声で長時間叱ったり本来の業務以外の仕事をさせたりするなどのパワーハラスメントを繰り返していた。秋田東署長時代の2010年4月から6月にかけて部下を決裁のラインから外すなど不適切な行為をしていた。また、小松雅美警視正は本荘署(現由利本荘署)の副署長だった2004年9月から2005年1月ごろにも部下の男性警部を繰り返し大声で叱責するなどの行為を繰り返しており、この警部は自殺している[11][12]。
- 2015年2月 - パワーハラスメントを繰り返し本部長訓戒処分を受けて退職した秋田県警の小松雅美元交通部長(60)を県警所管の第三セクター、暴力団壊滅県民会議の専務理事に天下りする計画が判明。小松氏は2013年11月に行われた県警の2度目の聴取翌日から体調不良を理由に休み、十分な調査ができないまま処分が決まっていた。県警の志村務本部長や角田秀人警務部長は報道陣や県議会に対して「小松氏の体調が回復すれば、改めて話を聞きたい」と、再聴取の意向を示していたが、再就職できるほど小松氏の体調が回復したことについて、松尾友彦警務部長は「県警はこの1年間、再発防止に取り組んでおり、今になって小松氏から改めて話を聞く必要性は感じない」と、再聴取を否定した[13]。しかし、報道や県議会の追及により天下りは白紙になり、その後の報道で秋田県警察官友の会の幹事長に就任したことが判明した[14]。
- 2015年6月 - 県警は、同僚と飲酒直後に酒気帯び運転をしたとして、県警本部に勤務する一般職員男性係長を停職6カ月の懲戒処分にした。12日に道交法違反容疑で書類送検しており、係長は19日付で依願退職した。酒気帯び運転を認めているという。[15]。
- 2015年7月 - 9日、横手署長の警視を10日付で警務部付とする更迭人事を発表した。警務部は「プライベートで不適切な行為をした疑いがあり公序良俗に反する」としたもの、具体的な内容については公表せず。[16]。
脚注
- ↑ 神一行『警察官僚完全版―知られざる権力機構の解剖―』(角川書店、2000年)
- ↑ 神一行『警察官僚完全版―知られざる権力機構の解剖―』(角川書店、2000年)
- ↑ 2002年1月9日付 毎日新聞
- ↑ 「任意同行中の逃走、仕方ない? 秋田県警、希薄な危機意識」(産経新聞)
- ↑ 遺族が国家賠償請求 秋田の弁護士殺害 「県警の対応に問題」 msn産経ニュース 2013年10月29日
- ↑ 代行来ないから…警部補が飲酒運転、電柱に衝突 読売新聞 2012年9月22日
- ↑ 秋田県警署次長、署員へのセクハラ疑惑で更迭 読売新聞 2012年10月26日
- ↑ 元署次長、女性職員にセクハラ…警部補に降格 読売新聞 2012年12月18日
- ↑ 秋田県警巡査長が交通違反でっち上げ 交通部長はパワハラで辞職 msn産経ニュース 2014年2月7日
- ↑ 県警がパワハラ理由に初の処分 交通部長を訓戒、辞職 さきがけweb 2014年2月7日
- ↑ パワハラ受けた警部、05年に自殺 県警「因果関係認められず」 さきがけweb 2014年3月2日
- ↑ 被害者を逆に更迭、目の前に席替えされ自殺 msn産経ニュース 2014年3月5日
- ↑ パワハラ秋田県警元交通部長が三セク専務理事に“天下り” 過去には部下自殺も「再挑戦の機会」暴力団壊滅県民会議 msn産経ニュース 2015年2月24日
- ↑ パワハラ処分の元交通部長、秋田県警察官友の会幹事長に 産経ニュース 2015年7月30日
- ↑ 秋田県警職員、酒気帯びで停職・依願退職 産経新聞 2015年6月19日
- ↑ 横手署長を更迭「不適切な行為」の疑い 警務部付に 毎日新聞 2015年7月10日
関連項目
- 交通安全協会
- 秋田市警察 - 旧警察法時代に存在した自治体警察。
- 能代市警察 - 旧警察法時代に存在した自治体警察。
- 大館市警察 - 旧警察法時代に存在した自治体警察。
- 夏井昇吉 - 1956年世界柔道選手権大会優勝。