美浜町 (愛知県)
美浜町(みはまちょう)は、愛知県知多郡の町である。知多半島の南部にあたる。
Contents
地理
町名のとおり、浜に面した土地である。
隣接する自治体
地名
- 野間 (旧野間町)
- 小野浦 (旧野間町)
- 奥田 (旧野間町)
- 河和 (旧河和町)
- 浦戸 (旧河和町)
- 時志 (旧河和町)
- 北方 (旧河和町)
- 布土 (旧河和町)
- 古布 (旧河和町)
- 豊丘 (旧河和町)
- 上野間 (旧小鈴谷町)
- 新浦戸 (1977年、浦戸の一部より成立)
- 北方1~3丁目 (1986年、北方・河和の各一部より成立)
- 美浜緑苑 (1986年、奥田・上野間の各一部より成立)
- 新栄 (奥田の一部より成立)
- 河和台 (河和の一部より成立)
人口
美浜町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
日本福祉大学のキャンパスがあるため、20歳前後の人口が突出して多い。
歴史
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 河和町、野間町が合併して美浜町として発足[1]。
- 1957年(昭和32年)3月31日 - 小鈴谷町の一部(大字上野間)を合併。(小鈴谷町の他の地区は常滑市と合併)
- 1961年(昭和36年)12月25日 - 町章制定
- 1975年(昭和50年)6月10日 - 町制施行20周年を記念し町の木「クロマツ」と、町の花「ツツジ」を制定
郡 | 明治22年以前 | 明治22年10月1日 | 明治22年 - 明治45年 | 大正1年 - 大正15年 | 昭和1年 - 昭和64年 | 平成1年 - 現在 | 現在 | ||||
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知 多 郡 |
上野間村 | 稲早村 (一部) |
上野間村 | 上野間村 | 上野間村 | 明治39年6月16日 小鈴谷村(一部) |
小鈴谷村(一部) | 昭和27年7月1日 町制 小鈴谷町(一部) |
昭和32年3月31日 美浜町に編入 |
美浜町 | 美浜町 |
柿並村 | 野間村 | 野間村 | 野間村 | 野間村 | 明治39年7月1日 合併 野間村 |
野間村 | 昭和17年7月1日 町制 野間町 |
昭和30年4月1日 合併 美浜町 | |||
細目村 | |||||||||||
一色村 | |||||||||||
小野浦村 | 小野浦村 | ||||||||||
北奥田村 | 奥田村 | 奥田村 | 奥田村 | ||||||||
南奥田村 | |||||||||||
布土村 | 富沢村 | 布土村 | 布土村 | 布土村 | 明治39年7月1日 合併 河和町 |
河和町 | 河和町 | ||||
北方村 | 北方村 | ||||||||||
時志村 | 時志村 | ||||||||||
河和村 | 三和村 | 河和村 | 河和村 | 明治36年5月6日 町制 河和町 | |||||||
浦戸村 | 浦戸村 | ||||||||||
古布村 | 古布村 | 豊丘村(一部) | 豊丘村(一部) | ||||||||
矢梨村 | 豊丘村(一部) | ||||||||||
切山村 |
市町村合併について
2005年1月、南知多町と合併し、合併後の名称を中部国際空港の愛称「セントレア」にちなんで「南セントレア市」とすると発表した。しかし町内および全国から抗議が殺到したため、2005年2月27日に合併の是非と新市名を問う住民投票を実施した結果、過半数が「合併拒否」を選択し、名称候補への反発のために合併そのものが頓挫した。
行政
- 町長:神谷信行(2015年4月26日就任 1期目)
経済
本社・事業所を置く企業
- 大栄産業株式会社[2]
- FRP製(強化プラスチック)浄化槽の製造及び高度な水処理技術を開発・提供している。北海道から鹿児島まで営業所があり、全国的な営業・販売をしている。また、一部の製品にて、ブロワ(送風機)の消費電力が、他メーカーと比較し、最も低い製品を開発・販売しており、低炭素社会対応型の浄化槽を開発・販売している。
- トウチュウ株式会社
- 加藤化学株式会社
主な商業施設
- パレマルシェ河和店…名鉄河和線河和駅の駅舎がそのまま店舗となっている。食料品の他、衣料品や100円ショップのダイソーも入居。
- フィール美浜店・カインズホーム美浜店…フィールとカインズが同居している。その他靴専門店や100円ショップのセリアも入居。
- コメリ美浜奥田店
- ジップドラッグ白沢奥田店/美浜店
- しまむら美浜店
姉妹都市・提携都市
美浜町には2015年現在、姉妹都市・提携都市は存在しない。
海外
- フレンドシップ相手国
2005年に開催された愛知万博で、愛知県内の市町村(名古屋市を除く。)が120の万博公式参加国をそれぞれ「一市町村一国フレンドシップ事業」としてフレンドシップ相手国として迎え入れた[2]。
教育
大学
- 日本福祉大学(美浜キャンパス)
高等学校
中学校
- 美浜町立河和中学校
- 美浜町立野間中学校
小学校
- 美浜町立奥田小学校
- 美浜町立上野間小学校
- 美浜町立河和小学校
- 美浜町立河和南部小学校
- 美浜町立野間小学校
- 美浜町立布土小学校
図書館
少年時代を美浜町で過ごした医師の皿井進(大同病院・だいどうクリニック院長)から「美浜町の子どもたちの役に立ててほしい」として寄付を受け、美浜町は図書館と生涯学習センターの複合施設の建設を計画した[3]。1998年(平成10年)に美浜町生涯学習基本構想が策定され、設計コンペによって国分設計を設計者に選出[3]。2002年(平成14年)4月に複合施設「心育館」が開館した[3]。2006年10月には延べ貸出点数が100万点を超え、2010年9月には延べ来館者数が100万人を超えている[3]。2010年3月には日本福祉大学附属図書館との間で相互協力協定を調印した[3]。
心育館は鉄骨造一部鉄筋コンクリート造2階建(一部3階建)の建物であり、延床面積は3,108m2、うち図書館部分の床面積は約1,700m2である[4]。図書の収容能力は開架が10万冊、閉架が6万冊、計16万冊である[4]。2015年度末時点の蔵書数は150,903冊、2015年度の貸出数は195,091冊である[5]。2015年度の1人あたり蔵書点数は6.7点(愛知県平均は2.9点)、1人あたり貸出冊数は8.6点(愛知県平均は6.1点)、1人あたり資料購入費は353円(愛知県平均は204円)であり、いずれも愛知県平均を大幅に上回っている[5]。
その他
交通
鉄道
2011年3月以降、列車は町内の全ての駅に停車するようになっている。
バス
- 巡回ミニバス『行ってきバス自然号』
- 東部コース
- 西部コース
- 南知多町営バス『海っ子バス』
道路
自動車専用道路
一般国道
主要地方道
一般県道
- 愛知県道273号上野間布土線
- 愛知県道274号小鈴谷河和線
- 愛知県道275号奥田河和線
- 愛知県道276号奥田内福寺南知多線
- 愛知県道277号野間河和線
- 愛知県道279号内海美浜線
- 愛知県道280号豊丘豊浜線
船舶
- 河和港(河和駅から無料送迎バスまたは、徒歩8分)
名所・祭事等
- 南知多ビーチランド
- 鵜ノ山 鵜繁殖地
- 恋之水神社
- 野間大坊
- 野間埼灯台(通称、野間灯台)
- 影現寺(時志観音)
- 和訳聖書頌徳記念碑
- 杉本美術館
- ティレク・ティレセク美浜美術館
- えびせんべいの里
- 上野間の裸まいり
- 河和天神祭
- 河和天神社の祭礼で、4月の第1日曜日と前日の土曜日に行われる。
- かつては北・中・南組の3両の山車が出ていたが、現在は北組と中組が知多型の山車と提灯山車を1台ずつ、計4台所有する。
- 北方区祭礼
- 北方十二神社の祭礼で、4月の第1日曜日に行われる。
- 近年建造された小型の知多型の山車が一両曳き出される。
- 布土祭
- 神明車・津島神社の祭礼で、四月の第一日曜日と前日の土曜日に行われる。
- 平田・上村・大池の3組3台の山車が出る。うち、平田組は小形で総漆塗り、金箔押しの知多古型である。
- 上野間祭
- 野間神社の祭礼で、3月第4日曜とその前日の土曜に行われる。
- 越智嶋組・四嶋組の2組2台の山車が出る。かつては常滑市坂井の山車一両も参加していた。
- 奥田地区祭礼
- 大己貴神社の祭礼で、4月第1日曜日とその前日の土曜日に行われる。
- 近年製造された北中組と南組の2組2台の山車が出る。
出身有名人
- 石田祐康(映像監督)
- 音吉(江戸時代末期の漂流民、日本の開国時に活躍した)
- 榊原定征(東レ代表取締役会長、経団連会長。2015年に名誉町民となる)
- 榊原博(ラジオパーソナリティ)
- 平野眞一(第12代名古屋大学総長、2015年に名誉町民となる)