スケイローン

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ファイル:Skiron Louvre G104.jpg
海に投げ込まれるスケイローン。紀元前500年-490年頃のアッティカ赤絵式キュリクスルーブル美術館所蔵。

スケイローン古希: Σκείρων, Skeirōn)、またはスキーローン古希: Σίρων, Skīrōn)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してスケイロンスキロンとも表記される。

コリントス人で、ペロプスあるいはポセイドーンの子[1]。あるいはピッテウスの娘ヘーニオケーとカネートスの子で、テーセウスの従兄弟。サラミースキュクレウスの娘カリクローとの間にエンデーイスをもうけた。エンデーイスはアイギーナアイアコスの妻で、テラモーンペーレウスの母[2]。なお、エンデーイスはケンタウロスケイローンニュムペーのカリクローの娘だともいわれる[3]

神話

スケイローンは傲慢な盗賊だった。スケイローンはメガラーの海岸にあったスケイローン岩に陣取り、旅人に無理やり自分の足を洗わせて、旅人が洗っている最中に海に投げ込み、岩の下の海中に棲む大きな海亀のえさにした。しかしテーセウスアテーナイに向かう途中、スケイローンの足をつかみ、海に投げ込んで殺した[1][2][4][5]。この岩の近くはスケイローンが死んだ後も、彼の殺人行為によって忌まわしい場所とされた[4]。一説にスケイローンの骨がスケイローン岩に変わったともいわれる[6]

しかしメガラ人たちはスケイローンの親族がいずれも偉大な人物ばかりであることを理由に彼は悪人ではなく、またテーセウスに殺されたのもテーセウスがエレウシースを奪ったときだったと主張した[2]。テーセウスは親族であるスケイローンを殺したためにイストミア競技祭を創設したともいわれた[7]サロニカ湾沿いのスケイローン街道はスケイローンがメガラの要職に就いていたときに開通したので、彼の名にちなんで呼ばれたという[8]

脚注

  1. 1.0 1.1 アポロドーロス、摘要(E)1・2。
  2. 2.0 2.1 2.2 プルタルコス「テーセウス伝」10。
  3. ヒュギーヌス、14話。
  4. 4.0 4.1 パウサニアス、1巻44・8。
  5. ヒュギーヌス、38話。
  6. オウィディウス『変身物語』7巻。
  7. プルタルコス「テーセウス伝」25。
  8. パウサニアス、1巻44・6。

参考文献

関連項目