轟悠

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轟 悠(とどろき ゆう、8月11日[1] - )は、宝塚歌劇団専科に所属する男役。劇団理事。元雪組トップスター。

熊本県[1]人吉市立第一中学校出身[1]。身長168cm[1]。愛称は「イシサン」、「トム」、「トムサン」[1]

来歴

地方新聞社を経営する父母と兄、弟2人の6人家族の長女で、祖父母とともに熊本県人吉市で育つ。幼少時代から絵画や日本舞踊等の習い事をし、活発で負けず嫌いな子だったという。

中学生の時にテレビで初めて宝塚を知り、男役を本物の男性だと思い込み、後に全員女性だと知って驚愕したという。すぐに受験を決意した訳ではなく、将来は獣医パイロットになりたいと思っていた。時々観劇に行く程度だったが、日本舞踊の師範である大叔母を通じて、1983年淡路島大地真央黒木瞳と対面する。その際大地に受験を勧められ、同年、宝塚音楽学校を受験、見事合格。合格を知った瞬間は入学を辞退しようかと考えていたが、不合格に泣いている他の受験生を見て「私が受験しなければ泣いている受験生の1人は受かっていた。そう思うと、入学を辞退するなんて申し訳ないと思った」と、入学を決意した。

1985年、宝塚歌劇団に入団。入団時の成績は12番。花組公演「愛あれば命は永遠に」で初舞台を踏む。同期愛華みれ真琴つばさ鮎ゆうき稔幸らがいる。その後、月組に配属。

1988年、雪組に組替え。

1989年、「ベルサイユのばら」でアンドレを演じ新人公演初主演。

1992年、「恋人たちの神話」でバウホール公演初主演。

1997年、「真夜中のゴースト/レ・シェルバン」より雪組トップスターに就任し、お披露目公演。前トップスターの高嶺ふぶきから引き続き花總まりとコンビを組むが、宙組の誕生に伴い花總が異動したため、「春櫻賦/LET'S JAZZ」より月影瞳を相手役に迎える。また、同時期に同期生4人が4組のトップスターを務めるというのは、宝塚歌劇団歴史上初の出来事(花組・愛華、雪組・轟、月組・真琴、星組・稔)。他組出身者のトップスターは1985年就任の平みち以来、12年ぶりだった。

2000年、平成12年度(第55回)「凱旋門」で文化庁芸術祭演劇部門優秀賞を受賞[2]

2002年春日野八千代に続くような存在に、と請われて専科に異動。同年、菊田一夫演劇賞を受賞。

2003年、宝塚歌劇団理事に就任。

2014年、第22回読売演劇大賞中間選考会報告で、女優部門の上半期ベスト5に選出された[3]

2017年、第24回読売演劇大賞・優秀女優賞を受賞。[4]受賞対象となった「For the people-リンカーン 自由を求めた男-」は轟の女優賞のほか、作品、演出家、スタッフの部門でも優秀賞を受賞している。

人物

  • 男っぽさについては、1つ学年が下である香寿たつきの愛犬が轟を男性と間違え吠えたという。また、『エリザベート』で暗殺者ルキーニを演じた際には本場のウィーンのスタッフ達も、観劇の際に轟を「男以外の何者でもない」と評していた。
  • 画家の横尾忠則も彼女の大ファンの一人。ポスター制作や2004年に雪組で上演されたショー「タカラヅカ・ドリームキングダム」では、念願の舞台美術を担当した。また、自らの美術展のゲストとしても、招聘している。
  • リアルな男を感じさせる演技に定評があり、男臭さが要求される演目の代表とも言える『風と共に去りぬ』のレット・バトラー役を5回演じている。

主な舞台出演

月組・雪組時代

雪組トップスター時代

専科時代

  • 風と共に去りぬ』レット・バトラー(2002年・雪組・花組合同公演)日生劇場
  • 『STYLISH!』(2002年)青山劇場
  • 『野風の笛』松平忠輝/『レヴュー誕生』(2003年・花組公演)
  • 『飛翔無限』(2004年・花組公演)
  • 『花供養』後水尾天皇(2004年・専科・雪組公演)日生劇場
  • 『青い鳥を捜して』ジェイク/『タカラヅカ・ドリーム・キングダム』(2004年~2005年・雪組公演)
  • 『長崎しぐれ坂』伊佐次/『ソウル・オブ・シバ!―夢のシューズを履いた舞神―』(2005年・星組公演)
  • 『暁のローマ』ユリウス・カエサル/『レ・ビジュー・ブリアン』(2006年・月組公演)
  • オクラホマ!』カーリー(2006年・月組公演)日生劇場
  • 『Kean キーン』キーン(2007年・星組公演)日生劇場
  • 『黎明の風―侍ジェントルマン 白洲次郎の挑戦―』白洲次郎/『Passion―愛の旅―』(2008年・宙組公演)
  • 『風の錦絵』(2009年・雪組公演)
  • 『コインブラ物語』ペドロ(2009年・星組公演)梅田芸術劇場、日本青年館
  • オネーギンEvgeny Onegin -あるダンディの肖像-』エフゲーニィ・オネーギン(2010年・雪組公演)日本青年館、宝塚バウホール
  • おかしな二人』オスカー・マディソン(2011年・専科・星組公演)宝塚バウホール
  • 『おかしな二人』オスカー・マディソン(2012年・専科・花組公演)日本青年館
  • 南太平洋』エミール(2013年・星組公演)シアタードラマシティ、日本青年館
  • 『第二章』ジョージ・シュナイダー(2013・14年・専科公演)宝塚バウホール、日本青年館 
  • 『風と共に去りぬ』レット・バトラー(2014年・月組公演)梅田芸術劇場
  • The Lost Glory -美しき幻影-』オットー・ゴールドスタイン(2014年・星組公演)
  • 『風と共に去りぬ』レット・バトラー(2015年・月組公演)中日劇場
  • 『オイディプス王』オイディプス(2015年・専科公演)バウホール
  • 『For the people —リンカーン 自由を求めた男—』エイブラハム・リンカーン(2016年・花組公演)シアター・ドラマシティ、KAAT 神奈川芸術劇場
  • 双頭の鷲』スタニスラス(2016年・宙組公演)バウホール、KAAT 神奈川芸術劇場
  • 『長崎しぐれ坂』伊佐次/『カルーセル輪舞曲』(2017年・月組公演)博多座
  • 『神家の七人』イヴァン・ターナー(2017年・専科公演)宝塚バウホール
  • ドクトル・ジバゴ』ユーリ(2018年・星組公演)シアタードラマシティ、TBS赤坂ACTシアター
  • 『凱旋門』ラヴィック(2018年)(雪組公演)

ディナーショー・コンサート

  • 『L'hortensia de Juin(六月のあじさい)』(1997年)ホテル阪急インターナショナル、パレスホテル
  • 『Les Jours d'Amour ―愛の日々―』(1999年)パレスホテル、ホテル阪急インターナショナル、呉阪急ホテル
  • 『Noche de Yu』(2001年)ホテル阪急インターナショナル、パレスホテル
  • 『The way Yu are』(2002年)パレスホテル、ホテル阪急インターナショナル
  • 『Yu Quiero Guitarras』(2003年)ホテル阪急インターナショナル、パレスホテル
  • 『Alpha』 20ans FACE OF YU (2005年)ホテル阪急インターナショナル、パレスホテル
  • 『Yu's Purple Shadow』 (2007年)ホテル阪急インターナショナル、パレスホテル
  • 『LAVENDER MONOLOGUE(ラベンダー モノローグ)』(2007年)バウホール、日本青年館
  • 『Fallin' Love with Yu』(2008年)パレスホテル、ホテル阪急インターナショナル
  • 『Yu, il mondo!』(2009年)ホテルグランドパレス、ホテル阪急インターナショナル
  • 『Yū,25ans -Happily Ever After-』(2010年)ホテルグランドパレス、宝塚ホテル
  • 『RANDEZ-VOUS -今宵きみと-』(2011年)ホテルグランドパレス、宝塚ホテル
  • 『Fever!』(2012年)ホテルグランドパレス、宝塚ホテル
  • 『宝塚巴里祭2013-La Chanson de Paris 99-』(2013年)宝塚ホテル
  • 『Yū! Just in Time』(2014年)パレスホテル東京、ホテル阪急インターナショナル
  • 『Eternal Way with Yū ~Thank you 30th~』(2015年)ビルボードライブ東京、ビルボードライブ大阪
  • 『Preludo of Yū 』(2016年)パレスホテル東京、ホテル阪急インターナショナル
  • 『Yu, Sol y Sombra』(2017年)ホテル阪急インターナショナル、パレスホテル東京

外部出演

  • 『エリザベート スペシャル ガラ・コンサート』(2012年)東急シアターオーブ、梅田芸術劇場
  • 『東京文化会館・舞台芸術創造事業「日本舞踊×オーケストラVol.2」』(2014年)東京文化会館大ホール
  • 『「エリザベート」TAKARAZUKA 20周年 スペシャル・ガラ・コンサート 』(2016年)Bunkamuraオーチャードホール

受賞歴

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 『宝塚おとめ 2017年度版』 宝塚クリエイティブアーツ、2017-04-14。ISBN 978-4-86649-004-5。
  2. 文化庁芸術祭賞受賞一覧>平成8年度(第51回)~平成17年度(第60回)(文化庁ホームページ)
  3. 「第22回読売演劇大賞」中間選考会報告が発表に(シアターガイド、2014年7月15日)
  4. 第24回読売演劇大賞(2017年)の審査評”. . 2018年6月1日閲覧.

外部リンク


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