関市
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関市(せきし)は、岐阜県にある市である。日本全体の人口重心が存在する[1]。
Contents
地理
岐阜県の中央部(中濃地方)に位置し、岐阜市に隣接、名古屋市から約40kmの距離にある。2005年(平成17年)の合併により美濃市を挟むようにV字型の市域になった。なおその合併により現在日本の人口重心地は関市内(旧武儀町域内)に位置している。総面積のうち旧関市域は約6割、旧武芸川町域は約3割が可住地だが、その他の地域の可住地面積の割合は1割にも満たない。市名は市内にあった濃州関所に由来。
合併前の旧関市域は濃尾平野の北端に位置し、岐阜市や各務原市といった周辺市町村との交流も深い。一方で旧板取村は福井県に隣接し、旧上之保村は飛騨地方と隣接するなど現在の市域はいびつな形状であり、かつ広大なものとなっている。
隣接する自治体
歴史
- 1950年(昭和25年)10月15日、市制施行。[2]
- 1963年(昭和38年)7月17日、市章を制定。[3]
- 1975年(昭和50年)10月15日、市の花「きく」、市の木「杉」、「市民憲章」を制定。[4] [5]
- 2005年(平成17年)2月7日、武儀郡の武芸川町・洞戸村・板取村・武儀町・上之保村を編入合併した。
行政区域の変遷
- 1889年7月1日 - 町村制施行に伴い、武儀郡関町が発足。
- 1920年8月19日 - 吉田村を編入。
- 1943年10月1日 - 瀬尻村及び倉知村を編入。
- 1948年12月10日 - 田原村の一部を編入。
- 1949年10月1日 - 富岡村の一部を編入。(富岡村の残部は富田村へ編入)
- 1950年8月10日 - 山県郡千疋村を編入。
- 1950年10月15日 - 加茂郡田原村を編入、市制施行し関市となる。
- 1951年3月20日 - 下有知村を編入。
- 1954年9月10日 - 富野村を編入。
- 1955年1月10日 - 小金田村を編入。[2]
- 1956年9月29日 - 南武芸村が分割。一部は関市に編入、残部は東武芸村と合併し武芸村(1965年4月1日町制施行、武芸川町となる)となる。
- 2005年2月7日 - 武芸川町・洞戸村・板取村・武儀町・上之保村を編入。[6]
行政
歴代市長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 |
---|---|---|---|
初代 | 亀山一二 | 1950年 | 1966年 |
2代 | 福岡博由 | 1966年 | 1982年 |
3代 | 堀部四郎 | 1982年 | 1991年 |
4代 | 後藤昭夫 | 1991年9月22日 | 2007年9月21日 |
5代 | 尾藤義昭 | 2007年9月22日 | 2011年9月21日 |
6代 | 尾関健治 | 2011年9月22日 | 現職 |
市役所庁舎
- 市役所本庁
支所
- 西部支所(平成17年の合併前の関市西部地域を所管)
- 洞戸事務所(旧洞戸村の区域を所管)
- 板取事務所(旧板取村の区域を所管、旧板取村役場をそのまま使用)
- 武芸川事務所(旧武芸川町の区域を所管、旧武芸川町役場をそのまま使用)
- 武儀事務所(旧武儀町の区域を所管、旧武芸川町役場をそのまま使用)
- 上之保事務所(旧上之保村の区域を所管)
消防
立法
関市議会
- 定数:23名
- 選挙区:全市域・単一
- 2011年の選挙までは合併前の行政域単位で構成される選挙区単位。関選挙区(合併前の関市・19名)、洞戸選挙区(旧洞戸村・1名)、板取選挙区(旧板取村・1名)、武芸川選挙区(旧武芸川町・2名)、武儀選挙区(旧武儀町・1名)、上之保選挙区(旧上之保村・1名)
- 任期:2015年(平成27年)5月1日 - 2019年(平成31年)4月30日
- 議長:三輪正善 (明政会) 2016年(平成28年)5月10日 就任
- 副議長:波多野源司 (市政クラブ) 同日 就任
会派名 | 議席数 | 議員名(◎は代表者) |
---|---|---|
明政会 | 9 | ◎太田博勝、石原教雅、西部雅之、長屋和伸、三輪正善、山藤鉦彦、鵜飼七郎、後藤信一、田中巧 |
市政クラブ | 5 | ◎渡辺英人、武藤隆夫、村山景一、鷲見勇、波多野源司 |
平成会 | 4 | ◎松田文男、桜井幸三、土屋雅義、栗山守 |
公明党関市議員団 | 3 | ◎幅永典、市川隆也、足立将裕 |
日本共産党関市議員団 | 2 | ◎猿渡直樹、小森敬直 |
計 | 23 |
人口
関市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
教育
大学
専門学校
高等学校
中学校
小学校
姉妹都市・友好都市・提携都市
国内
海外
経済
市内に拠点を置く主な企業
- 貝印グループ - 発祥の地が関市(本社は東京都)
- フェザー安全剃刀 - 現在の本社は大阪市にあるが、発祥の地が関市で、主力工場を2か所置いている。
- トーヨーキッチン
- 鍋屋バイテック
- シーシーアイ
- ナガセインテグレックス
- アテナ工業
- ツヴィリング J.A. ヘンケルスジャパン
- サン・ストラッセ(大型商業施設サンサンシティマーゴを運営)
- 岩田製作所(一般産業機械用生産財の製造販売)
- 関信用金庫
- 福田刃物工業株式会社
- 奥長良川名水
- トーエー食品
交通
鉄道
路線バス
過去の路線バス
道路
- 高速道路
- 高規格幹線道路
- 一般国道
- 主要地方道
- 一般県道
農道
道の駅
観光
特産品
- 刃物
- うなぎ
- 複数のうなぎの名店がある。度々マスコミなどで採り上げられており、年中行列が絶えない。遠方からはるばる来店する客も多い。冬になると郡上方面からのスキー帰りの客が立ち寄ることも多い。うなぎは関西風の腹開きでさばかれたものを炭火などで焼きあげる。各店が切磋琢磨して作り上げた独自のタレをつけて焼くため、表面は香ばしく身がジューシーに焼きあがる。店ごとに味の特徴が楽しめる。
- 関からあげ
- 衣が黒く、ひじきと地元名物の椎茸を使用している。
- キウイフルーツ
- つるむらさきうどん
- 椎茸スナック
- ゆず
- 円空芋
- みのにしき
名所
旧跡
城跡
寺社
- 宗休寺(関善光寺)
- 全国の善光寺の中で唯一、戒壇巡りのコースが卍型になっている。
- 新長谷寺(吉田観音)
- 日龍峰寺(高澤観音)
- 多宝塔(国の重要文化財)は鎌倉時代後期の建立で県下最古である。本堂は「美濃清水」の異名がある。
- 迫間不動
- 美濃三不動の一つ
- 春日神社
- 武芸八幡宮
- 高賀神社
- 高賀の森水
- シドニーオリンピックの女子マラソンにおいて、金メダルに輝いた高橋尚子選手が給水に利用した。またナチュラルローソンのPB商品、東京ディズニーリゾート、成田空港、中日本高速道路の公式飲料水にもOEM供給されている。
- 多為神社
- 水無神社
- 高照光姫命を祭神とする宝亀5年(西暦774年)に飛騨一宮水無神社より勧請された社。
- 4月中旬の例祭では神輿の神幸が行われ、五穀豊穣を願い神楽が奉納されたり、鬼の棒振りが登場する。
- 根道神社
文化財
2014年9月現在、市内には、国の重要文化財が14件、国の登録有形文化財が2件、岐阜県指定重要文化財が16件。その他、無形文化財や天然記念物など数多く存在する。[10]
祭事・イベント
- 小瀬鵜飼
- 初夏から秋(5月 - 10月)にかけて長良川で鵜飼が行われる。
- 刃物まつり
- 毎年10月「体育の日の前の土・日曜日」に開催。
- 本町通りをメイン会場として刃物大廉売市や古式日本刀鍛錬などが行われる。刃物大廉売市では、市内中の刃物業者が出店する露店で市価よりも格安で刃物を購入できるため、市内外から多くの人が訪れる。一年を通して最も市外から人が訪れる2日間と言える。
- 倉知祭り
- 倉知地域で4月に行われる祭り。2つの神社からそれぞれ1つの神輿がでる。昔は「けんかみこし」と呼ばれるほど激しいぶつかりあいが行われていたが、怪我の恐れがあるため近年では行われなくなった。
- 刃物のまち関シティマラソン
- ほらどキウイマラソン
- バイクトライアル世界選手権
その他
施設
国の機関
美術館・博物館
- 岐阜県博物館
- 関市円空館
- 関市洞戸円空記念館
- 関鍛冶伝承館
- 岐阜県刃物会館
- カミソリ文化伝承館・フェザーミュージアム(通称:フェザーミュージアム)
- 塚原遺跡公園展示館
- 岐阜現代美術館
- 関市立篠田桃紅美術空間
警察
病院
体育施設
- 関市総合体育館
- 関市民球場
- グリーン・フィールド中池
- 関市武芸川健康プール
その他
- アピセ・関
- 関市勤労会館(ワークプラザ関)
- 濃州関所茶屋
- 中濃運転者講習センター
- 中濃公設地方卸売市場
- 革真宗教日本教本部
市民活動
- 関市まちづくり協議会(関市東日吉町43-1 (社)関青年会議所事務局内)
- せき・まちづくりNPOぶうめらん(関再発見フリーマガジンぶうめらんを発行)
ゆるキャラ
- ぶぅ(関市非公式キャラクター/ぶうめらんキャラクター/長良川鉄道公式応援団長)
2007年6月誕生
- ヤマリン(第30回全国豊かな海づくり大会キャラクター)
2009年4月〜2010年6月
- 関*はもみん(関市公式キャラクター)
2010年4月誕生
- ゆずりん(関市上之保地域の観光PRキャラクター。地域活性化を進める若手グループ郷友会などでつくる実行委員会の公募により誕生した)
2012年5月誕生
出身著名人
- 福地泡介(漫画家)
- 森有一(俳人、画家)
- 武藤嘉門(政治家、実業家)
- 椎名武雄(元日本IBM会長)
- 長谷部康平(プロ野球選手)
- 中島良輔(サッカー選手)
- 沢浩(アマチュアマジシャン)
- ザビエル山田(漫画家)
- 山田太一(タレント)
- 有田美春(元歌手、後に加原夏美に改名)
- かおりくみこ(アニメソング歌手)
- 梅田エリカ(アナウンサー)
- 豆千代(芸者、歌手)
- 山本重雄(エスワイフード社長)
- 上野一惠(細菌学者)
- 岡田只治(実業家、発明家)
- 野村芳兵衛(教育者)
- 小島大徳(経営学者、神奈川大学経営学部准教授)
- 小栗左多里(漫画家)
- 水谷哲也(ファッションデザイナー)※大垣市生まれ関市在住
- 村橋明郎(映画監督)関市出身
- 平方浩介(小説家、元教員) 旧徳山村生まれ関市在住
- LiSA(歌手)関市生まれ東京在住
- ayami (アニソン歌手)関市生まれ
- 永田亮子(声優)
- 清本拓己(サッカー選手)大分トリニータ所属
- 遠藤純輝(サッカー選手)FC町田ゼルビア所属
脚注
- ↑ “我が国の人口重心 -平成22年国勢調査結果から-”. 総務省統計局 (2014年8月7日). . 2016-8-13閲覧.
- ↑ 2.0 2.1 関市60年のあゆみ 昭和25〜35年
- ↑ 市章 関市
- ↑ 市民憲章 関市
- ↑ 市の花、木、鳥、魚、色 関市
- ↑ 関市60年のあゆみ
- ↑ 岐阜県職員の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例施行規則 別表第五
- ↑ “高速バス「名古屋-関・美濃線」の岐阜バスによる単独運行化について (PDF)”. 岐阜乗合自動車・名鉄バス (2017年8月9日). . 2017年8月15日閲覧.
- ↑ “イギリスの伝統ある刃物のまち(1月)”. 関市役所 (2016年1月2日). . 2016-8-13閲覧.
- ↑ 指定文化財 関市
関連項目
- 中濃テレビ中継局
- 全国市町村一覧
- 日本の音風景100選:長良川の鵜飼
外部リンク
典拠レコード: