長坂拳弥
長坂 拳弥(ながさか けんや、1994年4月28日 - )は、群馬県富岡市出身のプロ野球選手(捕手)。右投右打。阪神タイガース所属。
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経歴
プロ入り前
富岡市立丹生小学校3年生から野球を始める。富岡西中では軟式野球部に所属[1]。
健大高崎高校への進学は、1年秋から正捕手の座を確保すると、2年夏と3年春に甲子園球場の全国大会へ出場。2学年下に脇本直人がいた。主将として出場した3年春の第84回選抜高等学校野球大会では、徳島県立鳴門高校との準々決勝で3点本塁打を放って[2]、チームを準決勝進出に導いた。ちなみに在学中には、対外試合で通算10本塁打を記録。阪神タイガースなどのNPB球団関係者に注目されていたが[2]、プロ志望届を提出せずに、東北福祉大学へ進学した。
東北福祉大学では、2年春から仙台六大学野球リーグの公式戦に出場。3年の春季リーグ戦 で首位打者(打率.387)を獲得したこと[3]を機に、正捕手として定着した。3年秋には、チームのリーグ優勝によって明治神宮野球大会に出場したが、1回戦で桜井俊貴擁する立命館大学に敗退[4]。しかし、4年の秋季リーグ戦では、11打点で打点王を獲得した。在学中には、仙台六大学リーグ戦で通算46試合に出場。打率.285、3本塁打、22打点を記録するとともに、3年秋と4年秋に、捕手部門でベストナインを受賞した。
2016年のNPBドラフト会議で、大学の先輩で捕手出身の矢野燿大が一軍作戦兼バッテリーコーチを務める阪神タイガースから7巡目で指名。契約金3,000万円、年俸720万円(金額は推定)という条件で入団した。担当スカウトは投手・コーチ出身の葛西稔[5]で、背番号は、矢野が阪神の現役捕手時代に着用していた39。
プロ入り後
2017年には、二軍の安芸春季キャンプを経て、キャンプ後の3月11日に一軍へ初昇格。正捕手候補の坂本誠志郎が沖縄での一軍春季キャンプ後の春季教育リーグ戦で右手の親指を骨折した[6]ことによる昇格で、翌12日には、オープン戦ながら、対讀賣ジャイアンツ(巨人)戦(甲子園)のスタメンマスクで一軍デビューを果たした[7]。公式戦の開幕こそ二軍で迎えたが、ウエスタン・リーグの公式戦では、71試合の出場で1本塁打、15打点、打率.173をマーク[8]。7月13日には、草薙球場のフレッシュオールスターゲーム2017へ、ウエスタン選抜の一員として出場した[9]。10月5日の対中日ドラゴンズ戦(阪神甲子園球場)8回表から、捕手として一軍公式戦にデビュー[10]。シーズン終了後には、NPBウエスタン選抜の一員として、台湾での2017アジアウインターベースボールリーグへ参加した[11]。
2018年には、5月15日にシーズン初の出場選手登録。前年からウエスタン・リーグの公式戦で才木浩人とバッテリーを組んできたことから、登録後も、才木が先発する一軍公式戦でスタメンマスクを任されている[12]。初めてスタメンに起用された5月20日の対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)では、3回表の第1打席で、一軍公式戦初安打を松坂大輔からの二塁打で記録した[13]。
選手としての特徴
素早いフットワークとキャッチング能力に定評のある守備型捕手[14]。二塁送球1.9秒の強肩[3]。打撃では大学3年春に首位打者、4年秋に打点王を獲得するなど勝負強さが光る。小中高大で主将を務めたキャプテンシーの持ち主[15][16]。
阪神と仮契約を結んだ際には、憧れの選手として矢野の名を挙げた。大学の先輩であることに加えて、「打てて守れる捕手」として阪神で長く活躍したことによるとう[5]。
人物
好きな女優は北川景子。また、BIGBANGの大ファンでもある。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | 阪神 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | ---- | ---- | ---- |
NPB:1年 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | ---- | ---- | ---- |
- 2017年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
捕手 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
捕 逸 |
企 図 数 |
許 盗 塁 |
盗 塁 刺 |
阻 止 率 | ||
2017 | 阪神 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 |
通算 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 |
- 2017年度シーズン終了時
記録
- 初記録
- 初出場:2017年10月5日、対中日ドラゴンズ24回戦(阪神甲子園球場)、8回表に捕手として出場
- 初打席:2018年5月16日、対横浜DeNAベイスターズ7回戦(阪神甲子園球場)、8回裏に代打で出場、東克樹から見逃し三振
- 初先発出場:2018年5月20日、対中日ドラゴンズ11回戦(ナゴヤドーム)、8番・捕手として先発出場[13]
- 初安打:同上、3回表に松坂大輔から左中間越二塁打[13]
背番号
- 39 (2017年 - )
登場曲
- 「Ms.LIAR」 - BIGBANG (2017年)
- 「The Middle」 - ZEED (2018年 - )
代表歴
- 2017アジアウインターベースボールリーグ:NPBウエスタン選抜[11]
脚注
- ↑ 東北福祉大の新主将に長坂 全国大会で屈辱晴らす スポーツ報知 2016年12月5日閲覧
- ↑ 2.0 2.1 虎ドラフトで捕手補強、長坂リストアップ 日刊スポーツ 2016年12月5日閲覧
- ↑ 3.0 3.1 阪神7位長坂、大学先輩矢野コーチに弟子入り志願 日刊スポーツ 2016年12月5日閲覧
- ↑ 東北福祉大1点に泣く 巨人ドラ1桜井に完封負け 日刊スポーツ 2016年12月5日閲覧
- ↑ 5.0 5.1 阪神ドラ7・長坂が仮契約 憧れは矢野先輩も「自分の色を出したい」 デイリースポーツ 2016年12月5日閲覧
- ↑ 坂本、右手親指骨折…開幕絶望的 7日死球で退場デイリースポーツ 2017年3月11日
- ↑ 阪神7位長坂一軍初スタメン「緊張ほとんどない」日刊スポーツ 2017年3月12日
- ↑ “2017年度 阪神タイガース 個人打撃成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp. . 2017閲覧.
- ↑ “プロ野球フレッシュオールスターゲーム2017 出場者一覧”. NPB.jp (2017年7月11日). . 2017閲覧.
- ↑ “阪神・長坂、緊張初マスク!矢野Cが高評価「落ち着いていた」”. SANSPO.COM (2017年10月6日). . 2017閲覧.
- ↑ 11.0 11.1 “2017アジアウインターベースボールリーグ(AWB)NPBメンバー一覧”. NPB.jp (2017年11月17日). . 2017閲覧.
- ↑ “阪神長坂「前回の結果が」才木初勝利導いた好リード”. 日刊スポーツ (2018年5月28日). . 2018閲覧.
- ↑ 13.0 13.1 13.2 “プロ初先発の阪神長坂、松坂から初安打「思い出に」 - プロ野球”. 日刊スポーツ (2018年5月20日). . 2018閲覧.
- ↑ 2016年プロ野球ドラフト スポニチアネックス 2016年12月5日閲覧
- ↑ プロ野球 ドラフト会議 健大高崎OB・長坂捕手指名 青柳監督エール「応援される選手に」 /群馬 毎日新聞 2016年10月21日
- ↑ 「必死のパッチ」でいく!阪神ドラフト7位長坂 日刊スポーツ 2016年11月10日